~新大陸、火山地方....

っせぇ~~~~~~~・・っりゃっ!!
なんの!とあーーーーーーーっちゃ!!
(と、広々とした山腹エリアで「狩猟稽古」している、ご存知ユクモシリーズを身に纏い、ユクモノノダチを振り回すドボルヘルムのハンターと、毛先がリーゼントっぽく丸まった金獅子)

カイルス「かましてんじゃねぇ!!もっと「殺り」に来やがれ!!吐いても斬り続けるんだ!!オラァあああああああああああ!!!!」バショーーーーーン


カーブー「気迫だけでは狩猟には勝てぬぞ!!愛と友情、熱血、ど根性!たまに哀愁、気まぐれ男道!!喰らえ!!気刃牙突鳳鴬覇亜煉激・襲!!」しゅーーーーーー

カイルス「当たらなきゃ意味がねぇ」バショオオオオオオオオオン

スオーーーーーーーーーーーン!!
(カイルスはワームホールバリアと共に消え、カーブーの放った突きの剣圧だけが虚しく空を切る)
カーブー「なんの!!研ぎ澄ませ!!俺のシックスセンス!!」うおおおおおおおお

ドウーーーーーーーーン・・・
(カーブー視点によるスーパースロー。サーモグラフのように見える山腹エリアの一部だけが朧気な赤に染まり、生物が存在するという熱量を示している)
カイルス「う・お・お・お・お・お・お・お・お・お・・!!」(スーパースロー継続。サーモグラフのような幻影から、膨大な熱量を放つ「まっちんちん」になった金獅子のシルエットが突如現れるやいなや、拳を振り上げ、奇襲を仕掛けてくる)
カーブー「(スーパースロー解除。以下、すんごい早口で→)見えたぞ!!そこだ!!喰らえ!!ムルバス流!!氷ブレスじゃああああああああああああ!!!!」
スハァーーーーーーーーーーーー!!
(正眼の構えから金獅子に向かって神速の連突きを放つドボルヘルムの背後には、二本足で上手に立ち上がりながらレーザーのような氷ブレスを口から吐く、巨大な崩竜の姿が「死んだ師匠みたいに」投映されている)
カイルス「しゃらくせぇええええええええええ!!!!」ブオオオオオオオオオン

バリリリリリリリリリ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(カイルスの拳を包むエレクトリックなエネルギーと、氷ブレスを構成するアイスエレメントが衝突し、大気が砕けるような雷轟の摩擦音が鳴り響く)
カーブー「うおおおおおおおおおおおお!?」ゴオオオオオオオオ!!(豪雷と共に突風がドボルヘルムの顔面を打ち付ける)
カイルス「ぬおおおおおおおおおおおお!?」ビュオオオオオオオ!!(同じく金獅子の鼻をひん剥かんばかりに打ち付ける嵐)
お~~~~~わぁ~~~~~~~~~
(膨大なエネルギーの衝突からか、二人の間に巨大なハリケーンが渦を描きながら発生し、当然のようにカーブーとカイルスを巻き上げながら瞬く間に巨大化していく)
びゅおおおおおおおおおおおおお

(高く舞い上がった竜巻は、まるでお口に召さないかのようにカーブーとカイルスを「ぽいっ」っと吐き捨てると、そのまま火山の空高くへと消えていく)
ひい・・ひい・・・・(流石に竜巻の「中」は、きつかったのか、大の字で息を切らせながら仰向けになって寝ているドボルヘルムのハンターと、でっかい「黒獅子」)

カイルス「やるじゃねぇか・・・さすが、あの女の仲間だ・・・」ひい・・ひい・・・(白目を剥き、口からよだれを垂らしながら感心している)
カーブー「いやいや・・・お前こそ・・・さすが、UBUさんの命を狙っているだけあって、大した腕っ節だ・・・」ひい・・ひい・・・(ヘルムの口部が両開きにだらしなく開かれ、中から見える汚らしい無精髭に囲まれた口からは、これまた汚らしい細かい粒子から成る泡を吹いている)
カイルス「モンスターのモノマネをするハンターなんて初めて見たぜ・・」ひい・・ひい・・・
カーブー「まだまださ・・。お前とUBUさん達が戦ったという、禁忌の龍レベルの力を制御するまでは・・・」うぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・ずでぇ~~~ん

カイルス「驚きだ・・。あの「女ども」が倒した煌黒龍が残した龍玉の力が、お前のそのベルトに宿っているとはな・・・確かに、あのバケモンの力を使いこなせるようになったら、おもしれぇとは思うが・・」ゴホッゴホッ

カーブー「だろ・・?だから、こうして「マジの」禁忌レベルを体験してきた、お前に稽古をつけてもらうことに意味があるのさ・・・・って、マジで死ぬ!!」ぐばぁあああああああああ

カイルス「ぎゃはははははは・・!!まったく、情けねっ・・・・・・すふぁああああああああああ

カーブー「竜巻の中というのが、あんなに遠心力で気持ち悪くなるとは・・・ほら、モンスター用の秘薬だ・・・・飲・・め・・・!!」むぐぐぐぐぐぐ

カイルス「かたじけ・・・・ねぇ・・・・・・・」ガクン(堕ちた)
カーブー「俺も・・・・・・・・・・・・・」ガクン(秘薬を口に含むと同時に顎から堕ちる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ポカポカと煙を上げる火山をバックに倒れているカーブーとカイルス)
しょきーーーーーーーーーーーーーん

(仲良く倒れている二人に回復エフェクトが走る)
カーブー「ぬわっはっはっはっはっはっはっ!!今のはマジで逝くところだったな!!死んだ婆ちゃんが「綺麗な川」の向こう岸から「おいでおいで」をしているのが見えたぞ!!」かんらからから(何事も無かったかのように、その場にあぐらをかく)
カイルス「俺なんて、ラオ級の死神が必死に俺の体から魂を抜いていこうとする場面を空に浮かびながら眺めてたぜ!!しかし、お前の義理の妹が開発した薬というのは、実に便利だな!!」がっはっはっはっはっはっはっ!!(同じくあぐらをかく黒獅子)
カーブー「はぁ・・・・強くないたい・・・」しょんげり
カイルス「俺も・・・・」しょんげり
ちら(互いに向き合いながらあぐらをかいて座ったまま、なんとなく目を合わせるハンターと黒獅子)
カーブー「だが、俺はやってみせるぞ!!必ずや禁忌の力を開放し、それを制御してみせ、真のモンスターハンターになるのだ!!」ぬわっはっはっはっはっはっ!!
カイルス「まったくハンターって生き物は、無駄に前向きだな

カーブー「・・・・・・・・・。いや・・・。死んでしまった好きな子の願いなんだ」
カイルス「・・・・・・・・・。いいのか?俺は兄貴を殺した、お前の友人を殺そうとしてるんだぞ?」
カーブー「UBUさんがそれを受け入れているのなら、俺に口出しをする権利はない。しかし、彼女を想う同志達は黙っちゃいないだろうな」ふ~~~~~~
カイルス「俺たちミリシアは、どんな相手にも常に全力で立ち向かう。それが真のモンスターだからだ」フッ
カーブー「フフ・・似ているな。俺たちは」
カイルス「フフ・・同じ「カ」ではじまる名前同士だしな。強くなろうとするのに種族は関係ない」
こちん

カーブー「よし。そうと決まったら、もういっちょ・・かましますか」ゴキッゴキッ

カイルス「なぁ、さっきから気になってたんだが・・」じーーーーーー(何処か別の方向を見ている)
カーブー「ん?」ちら

じーーーーーーーーーーーーーーーーー
(岩場の影からじっとこちらを見ている刻竜の顔面)
カイルス「なんだあいつ?お前らの仲間か?」
カーブー「どうかな。ひょっとしたら、混ざりたいのかもな」
????「・・・・・・・・・・・」じーーーーーーーーーー(健気に見つめている刻竜のつぶらな瞳)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~火山地下洞窟深淵、モンスターミリシアが支配する牢獄エリア....

とろとろぐつぐつ・・・とろぐつとろ・・・
(マグマ滝が流れる無人エリア内に、岩壁をくり抜いて作られたと思われる巨大牢獄が見える。牢屋と外の境目には、太い石柱が鉄格子代わりに立てられ、投獄者を拘束していると思われる)
にょっ

きょろきょろ


ワタリ「どうだ?イシ」(暗がりの牢屋内から語りかける)

イシ「見張りはいねぇぞ」む~~(牢屋を遮る石柱に抱きつきながら外を監視している)

ガネ「ゾンゲ様!今がチャンスっす!!」

ゾンゲ「ジェイルブレイクは夢のまた夢・・。何度も言わすな。無駄な体力を使うのは消費カロリーを増やすだけ。寝るザムよ」う~~~ん(と、岩っぽくなってまるまる多殻蟹)
ワタリ「良かったっすね。元の「第1段階」の姿に戻れて」フフフ(と、にこやかに多殻蟹の姿を見つめるガミザミ三尾蟹)
ゾンゲ「ああ。コナマキダケと外殻に使える岩石をミリシアの連中が分け与えてくれたおかげだ」ぽっふ~~~~

イシ「ゴホッゴホッ・・。なんだって連中は、俺たちを殺さないんすかね?」モワモワモワモワ

ガネ「そりゃ決まってんだろ?ゾンゲ様を誘拐して、暗黒商会に身代金を要求する為さ」モワモワモワモワ

ワタリ「じゃあ、ゾンゲ様を「第1段階」に戻したのも、「最終段階」で「下手」に暴れさせない為・・・ってことっすか?」(実に蟹らしい顔で聞く)
ゾンゲ「さぁ・・どうかな。俺をよく知る知己の気まぐれ・・・言うならば、マッドドクターの気まぐれザザミソランチというべきかな・・」フッ(独り「微笑んでるっぽい」顔をしている多殻蟹を見て、不思議そうな表情を浮かべるガミザミ三尾蟹)
ワタリ「それにしても、なんて頑丈な牢屋なんだ・・・クソ!このクソかてぇ岩め!!」ガシーーンガシーーン

イシ「おまけに、ここの大地もかてぇときたもんだ」こちんこちん

ガネ「これじゃ「潜りワープ」も出来やしねぇ!!ちきしょー!!お手上げだ!!」ワァ~~~~イ(と、出川さんのあれみたいに両蟹手をあげる)
ゾンゲ「岩は電気を通さん。これじゃあ、ザムのエレクトリックも意味をなさん。それを分からせる為に、俺を「第1段階」に戻させたのだろうて。だから寝ろ。チャンスは必ず来る。それまでザザミソを研ぎ澄ませ、その機会を虎視眈々と・・いや、「ザザミソンソン」と窺うのだ・・」う~~~ん
ワタリ「ザザミソンソンなんてやってらんないっすよ!!」
イシ「そのうち処刑されるのがオチだ!!」
ガネ「自分、食用になるのは嫌っすよ!!」
わ~はぁ~~~~~~~~ん
(と、牢獄内で泣く三匹のガミザミ。ちょっと可哀想)
??「ほぉ。竜のナミダならぬ、蟹のナミダか」
ワタリ「誰だ!?ボケカスコラ!!」ぷんすか


のしん・・のしん・・・
イシ「ゲッ・・・ブルートワイバーン・・

ぴくっ

ゾンゲ「言ったろ、チャンスは必ず訪れると・・。ガミザミ三尾蟹、下がっていろ」むんずっ

のしん・・のしん・・(石柱の鉄格子越しに、ゆっくりと近づいてくる巨大な砕竜)

タイタンラス「久しぶりだな。ゾンゲ・・いや・・・座挫見健一よ」ドシーーーン

ゾンゲ「ディルク・エクスナー・・・・本当にあんたなのか・・?」
タイタンラス「今はタイタンラスと呼ばれている。互いに「モンスターの姿」になって対面をするのは初めてだな」ゾゾゾゾゾゾ・・(砕竜の赤い眼球の奥で蠢くアメーボゾア)
ゾンゲ「フフ・・・俺はあんたの手によって、望んでこの姿になったが・・・どうやら噂は本当だったようだな」
タイタンラス「昔話に花を咲かせたいのは山々だが、本題に入らせてもらう」ゾゾゾゾゾ・・
ゾンゲ「ダニエル・カペラ。火の国で会ったばかりだ」
タイタンラス「そうか・・。ならば話は早い。カペラをここに連れてこい」
ゾンゲ「会ってどうするつもりだ?人の姿に戻れると思っているのか?」
タイタンラス「・・・・・・・・・。カペラの意見を聞きたい。それだけだ」
ゾンゲ「まだ愛しているんだろう?彼女を」
タイタンラス「・・・・・・・・・・・・・」
グツグツグツグツグツグツ・・・
(マグマ滝の煮えたぎる音だけが、牢獄エリアの沈黙を貫いていく)
ゾンゲ「残念だが、このガミザミ三尾蟹は、まだ正式なブラックアーミーではない。よって本部の場所はおろか、カペラのラボすら知らない。連絡網として使いたいのなら諦めろ」ふん
タイタンラス「ならばお前が連れてこい。このガミザミ達を救いたければな」
ゾンゲ「・・・・・・・・・・・・」ちら
ザムザ様ぁ...(と潤々した「蟹瞳」でゾンゲに泣きつくガミザミ三尾蟹)
ゾンゲ「・・・・・・・。あんたが会いに行ったらどうなんだ?ディルクよ」
タイタンラス「なに・・?」
ゾンゲ「俺たちと一緒に来い。そうすればカペラに会わせてやる」
タイタンラス「・・・・・・・・。脱獄に協力しろと?」
ゾンゲ「ザムよ」こくり
タイタンラス「悪いが、モンスターミリシアの連中には借りがある。私事で裏切るわけにはいかない」ゾゾゾゾゾゾ・・・
ゾンゲ「あんた、人の姿を失ってから、意識が少し変わったか?己の研究成果の為ならば、倫理観はおろか、命をも顧みなかった男が、今更、忠節を語る?カペラが聞いたら、さぞ笑うだろうよ」ザムムムム・・
タイタンラス「彼女は今、何処にいる?」
ゾンゲ「そのことだが・・・実は、死んだ部下から、次の戦地なる場所を聞かされていてな・・。俺と来れば、引き合わせてやる。逃げたりはしない。誓ってもいい」
タイタンラス「・・・・・・・・・・・・・」グツグツグツ・・・
ゾンゲ「暗黒商会に戻るかは、彼女に会ってから決めればいい。彼女もまた、あんたを探しているのは事実だ」
タイタンラス「・・・・・・・・・・・・・」グツグツグツグツグツグツ・・
ゾンゲ「その獣竜という殻を飛び出して素直になれ!例え姿が化物になろうとも、心はあるはず!!」
タイタンラス「・・・・・・・・・・・・・」グツグツグツグツグツグツ・・!!
ゾンゲ「解き放て!!あらゆる拘束からジェイルブレイクするのだ!!」
ドゴワァーーーーーーーーン!!
(石柱を穿つ砕竜の太い右腕)
イシ「ひっ・・!!」パラパラパラパラ・・・
タイタンラス「我が方寸は砕け散ろうとも、その魂は火山と共にある。それを承知の上で俺をダニエル・カペラの下へ連れて行け!!」グツグツグツグツグツグツ!!
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
10/15(日)0時更新 「いざ行かん!!」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もザザミソンソン!!眼を光らせて読も見よう
