水没林北部にて、長期に渡り対峙していたオステルマン隊と神殿の騎士団であったが、オステルマンがついにその均衡を破るが如く、自ら全軍を率いて北上を開始。その援軍要請を受けたフェイリンメイリン国側の援軍、アクアパラダイスモーテルもまた、東部に駐留していた軍を二分。一軍を北上させ、南東から騎士団を攻撃しようと北上を開始する。これに対し、神殿の騎士団ラインハルト・クリスティアン・ローゼンクロイツは、南に三番隊を、南東に二番隊を配置し、自らは護衛と共に後方で指揮を執ることになる。
~二番隊野営地....
ふぁたふぁたふぁたふぁた・・
(ローゼンクロイツ社のエンブレム(大陸のイラスト(おそらく新大陸か?)を中心にその周りを囲う様に大陸文字で社名が刻まれている)が描かれた高貴なフラッグが風に靡いている)
ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり・・・
(気品が漂う白銀の重鎧を纏った騎士達が、密林の野営地の所々で「肉焼きセット」を展開し、各自、その高貴な風体に似合わぬ格好をしながら「持つ所」を呑気に回している。各々、傍らには白銀のシンプルな槍形状型のガンランスを地面に「おっ立て」、この部隊が銃槍歩兵隊である様子を窺わせている。また、女性と思われる騎士は、レイア装備等でお馴染みの、鳥かごみたいに「まあるく」膨らんだ「パニエタイプ」の気品ある腰当てを着用しており、女子同士で何やらぺちゃくちゃとミニ女子会を開いたりもしている)
はふ~~~~~~~~~~~
ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり・・
(「はふ~ぎゅりぎゅり」とため息をつきながら肉焼きセットの「持つ所」を回している、まろやかなホワイトアッシュカラーのメゼローリーヘアー(リボンは水色)の少女。上半身はなんだかあんまし「いやらしくない感じ」の純白ビキニ、下半身はそれに相反し、ぺたぺたグーク(黒)を着用している。珍妙なのはその背後で、「きれいな箱座り」をして寝ている星竜がいることだ)
ファンクーン「はふ~~~~~~~~」ぎゅりぎゅり・・(リボンと実にマッチしたアクアブルーの澄んだ瞳はすっかり朽ち果てている)
スターマイン「ZZZZZZZ・・・・」すやすやすや
ファンクーン「はふ~~~~~~~~」ぎゅりぎゅり・・・んぼおおおおおお(肉焼きセットにセットされている生肉がコゲ肉を通り越して「燃え肉」になる)
スターマイン「火・・・いい匂い・・・・」すやすやすや
ファンクーン「はふ~~~~~~~~・・・・・・って、熱っ」んぼおおおおおお
(豪快に燃えている「燃え肉」)
スターマイン「ちょっと。うるさいんだけど・・」む~
ファンクーン「あ、ごめんなさいスターマインちゃん」んぼおおおおおお
スターマイン「それから、その「ちゃん」付けで呼ぶのやめてくれない?あたしだって、もう立派な成体なんだから・・」ふん
ファンクーン「ごめんなさい・・・あ・・これ、食べます?」んぼおおおおおお(「燃え肉」の「持つ所=骨部」を持って、それ差し出す)
スターマイン「・・・・・・・・・・・・」あ~~む(でっかい口を開ける紅いワイバーン)
ファンクーン「あはははは。いい子です、スターマインちゃん・・いや、ミス・スターマインちゃん」ぽいっ(危険な「焼け肉」を星竜の大口の中に放り込む)
スターマイン「変な呼び名やめて。周りの人間に笑われちゃうでしょ」あむあむあむ
ファンクーン「味はどうです?」
スターマイン「謎肉よりはマシかも」ふん(と、「失礼しちゃうわ的な」感じで、鼻から「焼け肉」の煙を吐きながら再び目を閉じる)
ファンクーン「んふふふふふ。スターマインちゃんは可愛いですねぇ~♪」なでなで(でっかい鼻先を擦るようになでる)
スターマイン「もう・・・恥ずかしいからやめてよ・・」くすくすくす(と、周囲で笑っている女子騎士達)
ファンクーン「同じ二番隊なんです。仲良くするのはいいことです♪」なでなで
スターマイン「あたしはラインハルト公の命令でここにいるだけ。別に・・好きでいるわけじゃないんだから。それより、もうため息はつかなくていいわけ?」ちら
ファンクーン「あっ忘れてました!!」ガガーーーン
はふ~~~~~~~~~~
(と、再びその場に項垂れる下半身にぺたぺたグークを穿いた少女)
スターマイン「・・・・・・・・・・・・・」じーーー
ファンクーン「はふ~~~~~~~~~~~」ちら(項垂れながら隣のワイバーンを白々しく見つめる)
スターマイン「・・・・・・・・・・・・・」じーーー
ファンクーン「はぁ~~~~~~~~~・・・ふ~~~~~~~~~~~」ちら
スターマイン「・・・・・・・・・・・・。絶対に何があったか聞かないから」ぷいっ
ファンクーン「あっ!!それが隊長さんに対する部下の態度ですか!?こんなに上官がメランコリーな形相を見せているのに、心配じゃないんですか!?」ぐいっ(星竜の顔から突き出ているヒレのような部位を豪快に引っ張る)
スターマイン「いでぇえええええええええええ!!!!」
ファンクーン「あ、ごめんなさい」パッ
スターマイン「もう!!どっか行って!!」くすくすくす(後ろで口に手を当てて笑う隊員達)
ファンクーン「やです!!悩み事をスターマインちゃんが聞いてくれるまで、ず~~~~~っとここにいますよぉ~~~だ!!」ぺしぃ~~~~~ん(ヒレをひっぱたく)
スターマイン「いたっ馬鹿力!!だからハンターって嫌い!!」ぷんすか
ファンクーン「そんなこと言わないで、話を聞いてくださいよぉ~♪」すりすり(星竜のでっかい顔面に自身のちっさい顔面をすりすりして懇願かます)
スターマイン「もぉ~~最初っからそう言えばいいじゃない
」すりすり
ファンクーン「どうして悩んでるの?って言ってください」すりすりすり(「すり」の速度をUPさせる)
スターマイン「ひいいいいいいいいいいなんであたしが!!」すりすりすり
ファンクーン「さぁ!!早く!!これは隊長命令です!!」すりすりすりすり
スターマイン「ひゃ~~~~~~~~~ど、どうして悩んでるの!?」すりすりすりすり
ファンクーン「そう・・・それなんです・・・」はふ~~~~~~
スターマイン「はぁ・・・はぁ・・・・・・」
はふ~~~~~~~~~~
(再び項垂れるクラーラ・ファンクーンと、まだ冷や汗が止まらない星竜。いつの間にか他の団員達が野次馬のように二人を囲みながら、立ったまま肉を食べたりしている)
ファンクーン「私の愛するグーク・・・孫星様が「異動」になってしまったのです・・」はふ~~~~~~~~(ため息の後ろで頷いている部下たち)
スターマイン「仕方ないじゃない。軍師様はあなただけの軍師じゃなくて、騎士団全体の「大軍師様」に出世したんだから。それに異動って言ったって、ラインハルト公と一緒なだけじゃない。大げさよ」うんうん(と後ろで頷く部下たち)
ファンクーン「今まで、ず~~~~っと二番隊で一緒だったんですよ!?孫星様は二番隊の専属軍師として、苦しい時も嬉しい時も、ず~~~っとず~~~っと共にしてきたんです!!しかも孫星様は私が大陸一愛してやまない「グークな御方」・・・。これが破局と言わずなんなんですかぁ~!?まるでロミオとジュリエット状態!!ロミジュリフラグ確定なんですよぉ~~~~~~」うわはぁ~~~~~~~ん(泣いた)
スターマイン「バッカみたい。大軍師様がいなくても、あなたには部下のイケメン・・カッツェがいるじゃない」うわはぁ~~~~~~~ん(と豪快に泣く上司に対し、ハンケチをそっと渡す部下騎士)
ファンクーン「カッツェさんは人間です!!私は「グークな殿方」がいいのぉ~~~!!」ぷぅ~~~~~~~ん(渡されたハンケチに向かって豪快に鼻をかむ)
スターマイン「つきあってらんない。目の前に敵が来てるっていうのに、あんたがそんなんじゃ、みんな死んじゃうんだから」ちらっ(と一斉に上司を見る部下たち)
ファンクーン「・・・・・・・・・・・」えぐっえぐっ
スターマイン「だいたい早すぎたんじゃない?あんたみたいなティーンが、部隊長なんて。イケメン・・カッツェの方がよっぽど頼りがいあるし」う~~~ん(と部下たち)
ファンクーン「スターマインちゃんだってティーンのくせに」えぐっえぐっ
スターマイン「そうよ。でもね、あたしはあたしの為に戦う道を選んだの。つまんないことで泣きわめいているあんたとは違うんだから」お~~~~~(と拍手する部下たち)
ファンクーン「私だって好きで部隊長になったわけじゃありませんよぉ~~~だっ!!」んべ~~~~~~~
スターマイン「最悪!!あんたと一緒だとイライラする!!だいたい、なんであたしがあんたと一緒なわけ!?もうやってられない!!」ずおん(四肢を立たせ巨体を起こす)
ファンクーン「私もです!!せっかく歩み寄ろうと努力してるのに、ちっとも理解してくれない「意固地なスターマインちゃん」なんかとは、一緒にやる気がしませんよぉ~~~~だっ!!」い~~~~~~~~~~だ
スターマイン「はぁ!?誰が理解して欲しいなんて言ったわけ!?あんたのその強引なやり方が嫌いなの!!うざいってこと!!」シュオオオオオオオ(怒りで全身から火属性エネルギーが迸る)
ファンクーン「う・・ざい・・・!!」ガガーーーーン(頭に鉄製のグーク人形が落ちてくる)
スターマイン「天真爛漫気取っちゃってさ!!それが目障りなの!!あたしはあんたなんか隊長として認めてないんだから!!」
ファンクーン「!!!!!!!」ガガガガガーーーーーーン(頭にたくさんの鉄製グーク人形が落ちてくる)
へなん・・・・(その場にへこたれるクラーラ・ファンクーン。それを見下ろす部下騎士たち)
ファンクーン「失格です・・・私・・・・部隊長なんて・・・・・もう辞退しまぁ~~~~~す!!」うわはぁ~~~~~~~ん(泣きながら豪快に野営地エリアを出て行く。道中、すれ違った獣人の騎士団をおもいっきし突き飛ばしながら)
スターマイン「バッカみたい」ふん(と、再び箱座りして眠りにつく)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~二番隊駐留地、最前線エリア....
サーーーーーーーーーーーーーー
(小雨と仄かな霧に包まれた水浸しのエリアで隊列を組む銃槍歩兵隊)
カッツェ「はぁ!?じゃあ、それでクラーラがいじけて出ていったってのか!?」(と驚く甲冑を外したブロンドヘアは相変わらず「かなりおっ立てた」ポンパドールである。また背中には他のメンバーとは異なるスカーレットクィーンベースの真紅の針型銃剣ガンスを背負っている)
白猫騎士「そうだミャ。ハイモなんか、な~んにもしてないのに突き飛ばされたミャ」すりすり(皆と同じシルバーなプレートアーマーの上半身部を纏った白猫が、兜越しに頭をすりすりしてみせる。また、背中には獣人タイプの立派な白銀ガンランスを背負っている)
カッツェ「おお~。可哀想に、俺のハイモ」すりすり(アーメットからはみ出る白猫の顔面に我が顔面を擦り付ける。嬉しそうな白猫)
うううん!ゴホンゴホン!
(と、背後で隊列を組んでいる部下たちが咳払いする)
カッツェ「おっと。つい俺のオトモ愛が出てしまったようだな・・。しかし我が隊長殿にも困ったものだ」う~~ん(と腕を組んで悩める上官と同じポーズをとる部下の甲冑男達)
ハイモ「スターマインも悪いミャ。隊長殿はその若さ故、二番隊の中では親身になって気軽に話しが出来る相手がいないミャ。それはスターマインも同じだからこそ、ラインハルト公は二人を同じ隊にしたんだミャ。スターマインが隊長殿の愚痴を黙って聞いてやれば、それで終わるのに、いちいち口を挟むから喧嘩になるミャ」ほみゃ~~(って呆れる)
カッツェ「仕方ないさ。思春期っていうのは、その感受性が故、他人の行動に対してアクションを起こしやすくなる年頃なんだからな」なつかしぃ~ねぇ~(と、それぞれ回想に耽る甲冑男達)
ハイモ「それじゃあカッツェの負担が大きくなるだけミャ」ほみゃ~~(って呆れながら主人の心配をするオトモに対し、全力のハグをもって返すカッツェ)
カッツェ「いいかい、ハイモ。リーダーっていうのは何も完璧である必要はないんだ」
ハイモ「ほみゃ?」(その顔が愛らし過ぎる)
カッツェ「従う人間のやる気を引き起こす、支え甲斐のあるカリスマ。その器量を備えているのがクラーラ・ファンクーンなんだ。彼女が完璧だったら、俺たち、何をすればいいんだ?」
ハイモ「・・・・・・・・・・・・・・」はい、そこ!おしゃべりしなぁ~い!!(と厳格なクラーラのイメージを心象に抱く)
カッツェ「な?相手を知らずのうちに魅了してしまい、そいつの為なら命を懸けてもいいと思わせるタリズマン的存在なんだよ、クラーラは」にこっ
ハイモ「みゅ~~~。ハイモは猫だからわからんミャ。けど、ご主人がそういうならそうなんだミャ」こいつめぇ~~~♪(とまた抱きつく主人)
カッツェ「クラーラもスターマインも意識し合っている証拠だ。青春っていうのは、ぶつかり合わなきゃ共有出来ない主張の交差地点なのさ」なぁ~~~♪(と、甲冑男達と肩を組んで小躍りしてみせる副隊長殿)
ハイモ「でもそれは普通の暮らしの中での話ミャ。ぶつかり過ぎて、どっちかの心が壊れてしまったらどうミャ?今は戦争中なんだミョ?」む~~~
カッツェ「・・・・・・・・・・・・・・」う~~~~ん・・(と部下共々ぐうの音も出ない)
ハイモ「隊長がいない隙に、敵が襲撃してきたらどうするミャ?」む~~~~
カッツェ「・・・・・・・・・コホン。それで、ハイモ君。クラーラが戻ってくる予想時間は?」ふぁっ(おっ立てた毛先を更にかき上げてスカしてみせる)
ハイモ「そうだミャ~~~~・・・今回の「いじけ具合」と過去の全例から推測すると・・・ざっと48時間コースかミャ」む~~~
カッツェ「2日!?そんなに!?マジで!?長くね!?」Oh mein Gott...
ハイモ「前に彼女が、大好きなグークTシャツに「お醤油」をこぼしてしまった時はそんなもんだったにゃん。今回はそれ以上のメランコリックかもしれないミャ」
カッツェ「誰かアスピリンG持ってね・・?頭痛くなってきた・・」nein nein nein...Ha~~(と呟く横でコップとお薬を持ってくる健気なハイモ)
ぱしゅ~~~~~~~~~~ん
(密林の上空に発煙筒が上がる)
ハイモ「斥候からの合図ミャ!!」
カッツェ「ハイモの予想が当たったようだな。どうやらまずいタイミングで、敵襲がきたようだ」ガシャコン(真紅の針型銃剣ガンスを展開する)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
11/8(水)0時更新 「遅れまして初めました」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も「ほにゃらみゅうみゅう」鳴きながら読も見ようよ
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「バッカみたい」の巻
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