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「月影~其三」の巻

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あたちのモンハン日記
カーブー「ウッス」(月影にはっきりと浮かび上がる、頼もし過ぎるドボルヘルムの凛とした表情)


フレデリック「仲間の窮地がお前を呼ぶ・・・昔と何も変わっていないな。川村よ」

$あたちのモンハン日記
ミッチ「カーブー殿・・・あいつに近寄っちゃダメっす・・!!」(うつ伏せになりながら目の前に立つハンターに忠告する)


カーブー「大丈夫だ。俺に彼女の匂いは効かない」ザッ・・

テルマ「えーーーーー!!なんです!?あのキモいハンター!?フレデリック様のパフュームが効いていませんよぉ~~あせる」ガイン煙(ピンク色のスポンギア(弓)を構える、ピンク毛そばかす顔のルドルスZ【ガンナー】女子)

アルマ「きっと変態さんです!!ちょっと!!立ち止まりなさい!!」ゴイン煙(バステトを片手に抱きながら、苦剣アメジストレイジ(片手剣)の刃を向ける、ピンク毛そばかす顔のルドロスZ【剣士】女子)

カーブー「その子を離せ。女子にはなるべく手を振るいたくない」ザッザッザッ・・

アルマ「あーー!!ジェンダーバイアス発見~!!」ぷんすかDASH!

テルマ「偏見偏見偏見~~!!見た目でなめてもらっちゃ~困りますぅ~!!」ぷんすかDASH!

カーブー「過剰に反応し過ぎだ。可愛らしい見た目だからこそ、刃を振るいたくないだけだ」ザッ・・

アルマ&テルマ「・・・・・・・・・・・・・」(拍子抜けしたように互いの「そっくりな」顔を見合わせる)

フレデリック「二人共、下がってろ。この男に詭弁は通じない」ズルり・・(長いテイルを引きずらせながら一歩前に出る。その両脇から背後に身を隠すアルマとテルマ)

カーブー「バステトを返せ。俺が本気で怒る前にな」ザイーーーーーーン!!(腰に携えている長い鞘から義憤と共にユクモノノダチを抜刀する)







「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~








ホーーーホーーー・・ホホーーホーーー・・
(夜の密林エリアの上空から差し溢れる、蒼白い月華の束に照らされた黒衣のフードを纏った邪龍教女の前で、懇願するように蹲っているロックラック装備のベテランハンター)

ポール「な・・何が・・・目的だ・・・?」はぁ・・はぁ・・・

ジーナ「ただ、貴方の願いを聞きたいだけです」にこ

ポール「それを知って・・・どうにかなるものか・・!」ガクン!!(無理に立ち上がろうとするも、再び状態を崩して俯いてしまう)

ジーナ「闇に紛れ、忍び寄る気配の消し方・・普通のハンターではありませんね?」

ポール「買いかぶり過ぎだ・・・今は・・・・ただのユクモのハンターさ・・」はぁ・・はぁ・・・

ジーナ「ユクモ・・・・どうしてでしょうか?昔からその地名を聞くと、儚い憧憬にとらわれるのです」

ポール「君は・・・・何者なんだ・・・ジーナ・ジラント・・!」じりっ

ジーナ「先ほども申し上げた通り、私もまた、ただのメッセンジャーです」ザッ(不敵な微笑を浮かべ、注射針を片手にポールの下に歩み寄る)

ポール「俺達と・・・誰の仲介だ・・・・」ズシュッ・・(首元に注射を刺される)

「そうですね・・・・貴方方の世界でいう・・・・・・運命の戦争・・・・・・・・・」(急速に揺らいでいくポールの意識化に混ざるように溶け込んでいくジーナの声)

ポール「・・・彼の者の・・・名は・・・・・・」




「こくりゅう」




バタン!!(ついに力尽きてうつ伏せに倒れてしまうポール)






フレデリック「怒らせる気は毛頭ない。私とて、お前の性格をよく理解しているつもりだ」うんうん(と、尻尾の向こう側から、よく知りもしないで頷くアルマとテルマ)

カーブー「ならばバステトを返せ」(右手に握る太刀の刃に月明かりが反射して光る)

フレデリック「交換条件とはいうのはどうだろう?」

カーブー「・・・言ってみろ」

フレデリック「私の下に来い。川村」(その要求に対し、後ろで「ええ!?」って顔してるアルマとテルマ)

カーブー「・・・・・・・・・・・・・」

フレデリック「私と共に信義を貫くのだ。お前とて、今のユクモに求めるものがないことくらい百も承知のはずだ」

カーブー「決めつけるな。確かにアンジェリカはいなくなった。だが、彼女の意志は村のみんなが受け継いでいる。もちろん、クルセイダーズの仲間も同じだ」

ミッチ「カーブー殿・・・」

カーブー「前にも言ったはずだ。俺はユクモ以外の誰でもない」チャッ・・(揺るぎない意志と共に月華の刃を旧友に向ける)

フレデリック「やはり・・・それがお前の答えか」(紫水獣の潤んだ瞳に映るドボルヘルムの想い人)

カーブー「お前こそ、これ以上卑怯な真似をするな。アンジェリカが今のお前を見たらどう思う?」

フレデリック「感傷的な説得はよせ。もしもだ・・・そのアンジェリカが・・・今も生きているとしたら・・どうする?」

カーブー「!!」




ジーナ「さぁ。願いを言うのです」(宝石のように輝いたバイオレットの瞳に、蹲るポールの姿が映り込んでいる)

ポール「はぁ・・・・はぁ・・・・・・・・・」

ジーナ「怖がることはありません。私の顔を見て」スッ・・・(手を差し伸べ、ポールの髪の毛に触れる)

ポール「はぁ・・・・はぁ・・・・・・」(ゆっくりと顔を上げ、ジーナを見上げる)

ジーナ「貴方のお名前は?」

ポール「・・ポール・・・・ポール・ベインズ・・・・」(虚ろな視線で見上げる狩人の頬を優しく撫でるジーナ)

ジーナ「可哀想に・・。ずっと一人きりで暗い闇の中を戦ってきたのですね」(そっとポールを膝下に抱き寄せる)

ポール「・・俺は・・・俺のせいで病気になってしまった・・弟の・・・リックにいつも負い目を感じて生きてきた・・・」(俯きながら譫言のように語りだす)

ジーナ「それはどうしてです?」

ポール「弟が・・不治の病にかかってしまったからだ・・・俺がもっと・・俺がもっとしっかりしていれば・・リックは・・リックは・・・!!」

ジーナ「その病というのは?」

ポール「龍結核・・・」

ジーナ「・・・・・・・・・・・・」

ポール「幼い頃・・俺達、兄弟は・・大砂漠のど真ん中で・・邪龍に追われ・・その時、病弱なリックが・・邪龍の龍粉を吸ってしまったんだ・・・」

ジーナ「そうですか・・。既にコンタクトされていたお方でしたか・・」フッ・・(不敵に微笑むジーナの口元)

ポール「俺の願いはただひとつ・・・。リックの病気を治してくれ!!」ガバッ煙(ジーナにすがりつくように顔を見上げる)

ジーナ「それは望みですか?その願いの為なら、あなたは強欲にもなれますか?」

ポール「もちろんだ!!リックの病気が治るなら、俺はなんだってする!!その為に俺はギルドナイトになったんだ!!」

ジーナ「・・・・・・・・・・・・」フフ・・(再び微笑を浮かべる潤んだ口元)


スッ・・(身を屈め、ポールをそっと抱き寄せるジーナ)


ポール「頼む・・・リックを・・・・リックを治してくれ・・・・・」(虚ろ気な瞳から自然と涙が零れ落ちる)

ジーナ「ポールさん。貴方の弟・・リックさんは何処にいるのです?」

ポール「ロックラックシティ・・・・ローゼンクロイツ・・・ホスピタル・・・・・・」ガクン・・

ジーナ「・・・・・・・・。貴方が心の闇に抱く渇望・・。しかと承りました」にこ




カーブー「アンジェリカが今も生きているだと・・?」

フレデリック「瓜二つの女を知っている」

カーブー「!!」



ファビオ「この店の外を歩いていた。髪の色、そしてあの瞳・・・あれは間違いなく彼女だった」



カーブー「その女は何処にいる!?」

フレデリック「その反応・・・・お前も何か心当たりがあるのだな?」

カーブー「質問に答えろ!!その女は何処だ!!」

フレデリック「私と共に来い。そうすれば会わせてやる。そして獣人の赤子も返してやろう」

カーブー「・・・・・・・・・・・・・・」グッ・・!!

ミッチ「ダメだ・・・カーブー殿・・!!」


カーーーーブーーーーーーちゃああああああああああん!!!!


フレデリック「!?」バッ






ギュオオオオオオオオン!!

アマテラス「カーブーちゃんをいじめるなぁああああああああああああああああああ!!!!!



アルマ「伏兵を潜ませていたなんて!!」

テルマ「なんて卑怯者!!」ギャイーーーーーーンsss(ピンク色のスポンギアの弦をめいいっぱい引く)


バシューーーーーーーーーーーーーン!!
(空中強襲を仕掛けてくる桜火竜目掛けて飛翔していく矢の鏃には「液体が入った瓶」が丸ごと突き刺さっている)


カーブー「膨大な量の火薬の色・・・アマテラス!!!!避けろぉおおおおおお!!!!」


アマテラス「!?」




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ドガアアアアアアアアアアン!!






ジーナ「あら・・・?」ドガアアアアアアアン・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・
(ジーナの足元に倒れているポール)


ジーナ「あなたの強欲なまでの願い・・・・きっとあの方もお喜びになるでしょう。また逢いましょう。ポール・ベインズ」にこ


タタタタタタタタタタタ・・・
(森の闇と同化して消えていく黒衣の女)




シュウウウウウウウウ・・・・・
(夜の密林エリアの一画から硝煙が立ち上がっている)


カーブー「アマテラス!!」

フレデリック「やはり仲間を待機させていたか。しかし「雌」は、今の一頭で最後だったようだな」(紫水獣の左右で武器を構えるアルマとテルマ)

カーブー「・・・・・・・・・・・・・」ジリッ・・(前を向いたまま一歩退く)

フレデリック「本当にお前は昔から正直者だ。例えヘルムを被っていようと、その視線の先が私を捉えていないことくらい分かるぞ」バッ(左右に侍るアルマとテルマが咄嗟に周囲を警戒する)


・・・・・・・・・・・・・・・
(同エリアに、明らかに不自然な「石灰岩の岩塊」が突き出ている)


テルマ「みぃ~~っけ♪」ドシューーーーーーン!!(再び強撃ビンが丸ごと突き刺さった矢を放つ)


ドガアアアアアアアアアアアアアン!!
(岩塊に爆破が起きると同時に、地面より飛び上がってくる桃岩竜)


バサリン「ぎゃああああああああああああ」

カーブー「バサリン!!」

フレデリック「卑怯者はどちらだ?姦計など、お前には似合わないぞ。川村」フフ・・

カーブー「クッ・・!!」

テルマ「おっと!!動いちゃダメです!!」ギャインsss(矢を向ける)

アルマ「この可愛い赤ちゃんがどうなってもいいんですか!?」(腕の中で眠っている白毛のモフモフ赤ちゃん猫)

カーブー「貴様らぁああああああああああ!!!!!」

フレデリック「フフ・・。やはり、激してこその川村だ。先程の交換条件。よく考えておけ」ズルズルズルズル(爬虫類のように四肢を使って全身を後退させていく。その背中に左右から飛び乗るアルマとテルマ)

カーブー「待て!!」

フレデリック「東部の洞窟にいる。赤子を返して欲しければ、貴様一人で来い。今宵のように下手な真似をしようものなら、赤子の命はないものと思え」ズルズルズルズル(みるみるうちに森の奥へと消えていく紫水獣一味)

テルマ「お土産です♪」バシューーーーーーン!!(三度放たれるナパームアロー)

カーブー「クソぉおおおおおおおおおお!!!!!」ガバッ煙(怒りと共に倒れているミッチを抱き寄せる)




$あたちのモンハン日記
ドガアアアアアアアアアアン!!





ザシュザシュザシュザシュザシュ!!
(従者二人を背中に乗せ、軽快に夜の森の中を進んでいく紫水獣)

テルマ「ほぉ~んと可愛い赤ちゃん♪」ぷにぷに(アルマの胸に抱かれているバステトの頬を指でつんつんしてる)

アルマ「あんな頼りない人達から離れて、おねえちゃん達と一緒に暮らしましょうねぇ~♪」よいよい

バステト「ZZZZZZZZZ・・・・」すやすや・・

フレデリック「・・・・・・・・・・・・・・」ザシュザシュザシュザシュ(直進しながら首を上げる)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(見上げる木々の隙間から金色に輝く偃月が垣間見える)


フレデリック「・・・・・・・・・・・・・」ザシュザシュザシュザシュ

アルマ「どうされたんですか?フレデリック様ぁ~?」

テルマ「もしや、さっきのキモいハンターの事を考えて・・」むい~~泣(ハンケチを噛んで悔しがっている)

フレデリック「お前たちは感じなかったか?森の奥からこちらを眺める視線を・・・」

アルマ「さっきのキモいハンターの仲間では?」

フレデリック「違うな・・・・もっとそう・・・・引き寄せられるような感覚だ」

テルマ「??」(アルマと顔を見合わせる)

フレデリック「それにしても不愉快な月だ・・。そうか・・・・月に引かれる力と同じ・・・・・しかし、そんなことが可能なのか・・・?」


ザシュザシュザシュザシュザシュ・・・・
(月明かりに照らされながら、森の深淵へと消えていく紫水獣の後ろ姿)



モワモワモワモワモワモワ・・・・・(白煙に覆われた密林エリアの中央で、気絶しているミッチを抱きかかえながら同じ偃月の夜空を見上げているカーブー)


カーブー「今もお前は・・・同じ月を見ているのか・・?アンジェリカ・・・」

To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

1/24(水)0時更新 「それを聞いてダディちゃん、ひと安心だ」の巻

をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もコントローラー握りながら読も見ようぽけ~





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