~ユクモ集会浴場、裏口
アニシモフ「では行ってくる」ザッ(ロックラック装備を着込んだ白人系、中肉中背の鼻デカ男性)
チェルシー「聞けば姫姉ちゃまとニャークおにいちゃまは、火の国近郊に出かけたそうにょ。「あぶないパン」を持っているかもしれないから、気をつけて行くにょよ、おじちゃま」
アニシモフ「・・・・・。ありがとう。気をつけるよう心構えよう」
チェルシー「しょうだな」
アニシモフ「ああ」
チェルシー「またおじちゃまに会えるかにょ?」
アニシモフ「・・・・・出来ればそうしたいものだ」
チェルシー「しょの時は・・」
アニシモフ「??」
チェルシー「しょの時は、ご当地アイドル「ぬくめちゃん」の新情報を聞かせてくれるかにょ?」
アニシモフ「・・・・・・。自信はないが・・期待に応えられる様に努力しよう」
チェルシー「しょうか」
アニシモフ「ああ」
チェルシー「・・・・・・・・・」
アニシモフ「じゃあ、行ってくる」
ザッザッザッザッザッザ・・・・(裏口から出て行くアニシモフ。それを見送るチェルシー。その後ろで笑顔のササユ、その背中に隠れる様にして見てるコノハと陽子の姿)
チェルシー「頑張るにょだぞ・・おじちゃま・・・」
「あたちのモンハン日記」
パンドラウイルスPSV脅威
~火山地区、岩場地帯
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・・」(ニャークに支えられながらゆっくり歩く)
ニャーク「・・・・・・(モンスターミリシアが支配するエリアは確かこの辺りのはず・・・だが、どうしてUBUはこんな状況下、わざわざ危険を冒してまで無頼獣の待つエリアへ・・)」
UBU「ゴホゴホッ・・!!」ボタボタ・・(毒液が口から垂れる)
ニャーク「いにしえ秘薬だ。飲め」ぱくっ(口に薬を入れてやる)
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・」ごくり
ニャーク「少し休むか?」
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・」ふるふる(首を横に振る)
ニャーク「分かった。行こう(とは言うものの、UBUの体はもってあと数時間・・歩いているのが奇跡なくらいだ。ハンターでなければとっくに死に絶えているのであろうが、何かUBUには助かる秘策がきっとあるのだ。ならば俺は黙ってそれに従うのみ!!)」
ザッザッザッザッザッザッザ・・・
(今にも倒れそうなUBUを支え岩場の平野を歩く二人)
ニャーク「待て、UBU。ニャークレーダーに生態反応あり」ピピピピ・・(頭部から何やら発信音がする)
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・」ちら
ドクーーーーーーーーーン!!
??「ド~クドクドクドク!!貴様ら、ここが何処か分かって侵入してきたのかぁ!?」
ニャーク「お前たちはモンスターミリシアの者か?」
スタンレー「ああ!?てめぇら誰に口聞いてんだ!?」(ドスフロギィの小脇にいるフロギィが吠える)
セイヤー「教えてやってくだせぇ、リーダー!!」(もう一匹のフロギィがイキってる)
シモンズ「おう。しかし、てめぇらもついてなかったな・・泣く子も黙るポイズンキッスとは俺達の・・」
ニャーク「ニャークビーム!!」カッ(両目から光線が放出される)
シモンズ「え?」
ボガーーーーーーーーーーン
(フロギィ達の目の前が爆発する)
スタンレー「うげええええええええええ」
セイヤー「なんだぁ~!?」
シモンズ「ゴホゴホッ・・・!やい!!今てめぇ何をしやがった!?」モクモクモク
ニャーク「質問に答えろ。さもなくば今度はお前たちを焼き殺すぞ」
スタンレー「この野郎・・!!」
セイヤー「言わせておけば・・・リーダー!やっちまいましょう!!」ちら
シモンズ「質問は一回だけだぞ」
セイヤー「え!?」ガーン
ニャーク「お前らはモンスターミリシアの者か?」
シモンズ「そうだ。今は傘下に加わっている」
スタンレー「貴様らこそ何者だ!?」
ニャーク「俺達はユクモ薔薇十字軍の者だ」
シモンズ「ゲッ!?」
セイヤー「リーダー!」こそこそ
スタンレー「ま、まさかあいつら、脱獄して来た俺達をとっ捕まえに来たわけじゃないですよね!?」こそこそ
セイヤー「またあいつらの手で捕まるなんてまっぴらっすよぉ~!!*」
*2ndステージ「名無しのハンター殺人事件(全12話)」参照
シモンズ「ば、馬鹿野郎!び、びびってんじゃねぇよ」あたふた
カッ(ニャークの両目が光る)
シモンズ「いっ」
ボガーーーーーーーーーーン
スタンレー「うげえええええええええええ」すてーん
セイヤー「もぉやだぁあああああああ」ころり~ん
シモンズ「な、なんなんだ!!てめぇらの目的はなんなんだ!?」けほけほっ
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・」こそこそ(ニャークに何やら耳打ちをしている)
ニャーク「分かった。それを伝えればいいんだな」
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・」こくり
シモンズ「ああ?」
ニャーク「いいか、よく聞け。今すぐにお前らのボス、アングリーアッシュをこの場に連れて来い」
シモンズ「なっ!?」
ニャーク「そしてこう伝えろ。「お前に貸しのある、クルセイダーズのUBUが来た」とな」
シモンズ「・・・・・・・・」
スタンレー「バカヤロウ!ミリシアのエリア内に、人型の侵入をみすみす許したなんてことをアングリーアッシュに言ってもみろ!!」
セイヤー「俺達があの血なまぐさいハンマーの様な大顎でゴアグラインドされちまう!!ねぇリーダー!?」
シモンズ「分かった。伝えて来よう」(実に目は澄み切っている)
スタンレー「ええ!?」ガガーン
ニャーク「頼む。早くして欲しい」
シモンズ「フン・・行くぞ、お前たち!」バッ
スタンレー「あ、待ってくださいよぉ~」
セイヤー「お前ら!覚えてろよ!」ガッ(中指を立てながら去っていく不良フロギィ)
タタタタタタタタタタ
(岩場の平野奥地に走り去って行く毒狗竜一行)
ニャーク「・・・・・。これでいいのだな?UBU」
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・・」こくり
タッタッタッタッタッタッタ!!
(岩場を走る毒狗竜一行)
セイヤー「なんでです!?リーダー!!」
スタンレー「なんだってあいつらの要求なんか聞くんすか!?」
シモンズ「お前たちも聞いただろ?クルセイダーズのUBUが来たってな。あのオトモ猫が支えていた女ハンターがそうだろう。そしてあいつこそが、俺達を牢獄に閉じ込めるよう部下に指示をした張本人ってことだ」
セイヤー「だったらやっちまえば良かったじゃねぇっすか!?」
スタンレー「そうっすよ!!それにあの女、弱ってた様子だったじゃねぇっすか!?」
シモンズ「俺達が手を下すまでもねぇってことさ。あの女は理由こそ知らねぇが、爆砕王アングリーアッシュに貸しがあると言っていた・・。そしておそらく奴を呼んできて何か交渉するのだろう・・・」
セイヤー「でもよぉ~リーダー!アングリーアッシュはミリシアの中でも一番の人型排斥主義ですぜ!?そんな野郎があの女と何を話すっていうんすか!?」
シモンズ「そいつは分からねぇ。ただひとつ分かるのは、こいつは俺達ポイズンキッスにとって絶好のチャンスだと思ったのさ」
スタンレー「どういうことっすかぁ!?」(実にバカな顔をしながら問う)
シモンズ「脱獄し、行き場がないからとはいえ、俺達ポイズンキッスともあろうものが何時まで他者の下に仕えているんだ?」
セイヤー「ああ!分かった!リーダーはあの女とアングリーアッシュを相打ちにさせようって魂胆なんでしょ!?」
スタンレー「どういうことっすかぁ!?」(清々しいほどバカ丸出しな顔で問う)
セイヤー「クルセイダーズのボスとミリシアのボスを相打ちにしてよ、それを倒したのが俺達ポイズンキッスだと広めるんだよ!!そうすればミリシアの他の連中だって俺達に従うだろう!?」
スタンレー「すげえや!!やっぱりリーダーは天才っすね!!」
シモンズ「そういうことだ。だが、奴らが本当にただの交渉だけで終わってしまう可能性もあるやもしれん。その時の保証をこれからうつ」
スタンレー「どういうことっすかぁ!?」(もはや苛々してくるほどにバカな顔で問う)
シモンズ「最近、火の国近郊を警備して回ってる暗黒団の野郎がいたろ?」
セイヤー「・・・・・そうか!そういうことっすね!!」
スタンレー「なんだよぉ~!!さっぱりどころかまったく話が見えてこないぜ!!」(バカだから)
シモンズ「セイヤー!お前は直ちにそいつをあの女がいる場所に誘導して来い!!」
セイヤー「OK!!ボス!!」ダッダッダッダッダッダ(一直線に走りながら行き先を変更する)
シモンズ「クックックック・・面白くなってきやがったぜ。二虎競食ならぬ三者相打ちのパーティを仕切るのは・・このジーン・シモンズ様だ!!」
スタンレー「どういうことっすかぁ!?」
~火山地区、火の国近郊
シュタタタタタタタタ・・・・
アニシモフ「・・・・・・・・」シュタタタタタ
バッ(大岩をひとっ飛びし上に乗る)
アニシモフ「・・・・・・・・」きょろきょろ
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・(遠く火山の噴煙が辺りに轟く)
アニシモフ「・・・・・・・(おかしい・・・いくら狩猟エリア外とはいえ、あまりにも静か過ぎる・・・俺の自動マーキングにも小型種一匹すら感知してこない・・・やはりこの辺りのエリアも暗黒団の見張りがいる証拠か・・)」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
アニシモフ「ん・・・・・あれは・・・」
バッひょっ
シュタッ
(岩場を飛び移りながら地面に着地)
アニシモフ「これは・・・・・・・」
ぷぅ~~~~~~~ん
(リノプロスの腐敗しきった遺骸がひとつ)
アニシモフ「・・・・・(感染症ではないな・・・明らかに外敵による捕食攻撃を受けて殺されたものだ)」
すくっ(屈んで観察する)
アニシモフ「・・・・・(腹部の甲殻に突かれた形跡がある・・・そして内蔵を抉り出してついばんだのか・・・)」
ぷぅ~~~~~~~ん
アニシモフ「・・・・・(この獲物の食べ方はあのモンスターの最大の特徴ではあるが・・・果たして溶岩地帯ではない、この平野にも現れるというのか・・?知的生命体種ならば可能だが・・)」
ぷぅ~~~~~~~ん
アニシモフ「やはりな・・・(頭部が強烈に焼焦がれている・・熱線を浴びた証拠だ)」
きょろきょろ(大岩だらけの辺りを見回す)
アニシモフ「・・・・・(しかし、この岩場の多いエリアで、どうやってこの小さな標的相手に熱線を浴びせたというのだ・・・まるでこの草食竜が熱線を浴びせられるポイントに出てくるのを予測していたかの様な仕留め方だ・・)」ちら
ぷぅ~~~~~~~ん
アニシモフ「・・・・・(そう。限りなく偶発的や無造作などというものではなく、計算された捕食の仕方だということが、この遺骸からは計り知ることが出来る)」
・・・・・・・・・・・・
(アニシモフの頭に閃光が走る)
アニシモフ「・・・・・(小型種モンスターの感知有り・・一応身を隠すか・・)」
シュパッ(大岩の後ろに身を伏せる)
アニシモフ「・・・・・・・・・・」ちら(岩の陰から顔を覗かせる)
セイヤー「ヘイヘイ!!ヘイヘイ!!」タッタッタッタッタッ
アニシモフ「・・・・・(毒狗竜の小型種・・・知的生命体種か)」
セイヤー「出てきやがれ!!ヘイヘイ!!」きょろきょろ
アニシモフ「・・・・・・・・」
セイヤー「ここじゃねぇのかな・・・ん?リノプロの死骸じゃねぇか・・」
くんくん(遺骸の匂いを嗅いでる)
セイヤー「一晩ってところか・・。ってことは、やっぱりあの野郎がこの辺を警備してるって証拠だな」ダッ
タタタタタタタタタ
(奥に走り去っていく)
アニシモフ「・・・・・・・・・」スッ(岩場から気配を露わにする)
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!
アニシモフ「やれやれ。追跡してみる価値はありそうだな」
~火山地区、岩場地帯
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・・」(大岩を背もたれに腰を下ろしている)
ニャーク「大丈夫か?UBU。ほら解毒剤だ。飲め」すっ(解毒剤の容器をUBUの口元にあて、飲ませてやる)
UBU「・・・・・・・・・・・」びちゃびちゃびちゃ・・・・(すでに緩くなってしまった口元から解毒剤が溢れ出て、UBUの自慢の撫子装備を青色に染めていく)
ニャーク「よし・・・(だがこれもほんの一時しのぎだ・・こうもしてる間にUBUの体内ではウイルスが増殖し、臓器を侵食している・・・一刻も早くワクチンを打たなければUBUは・・・)」
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・・・」ちら
ニャーク「ん・・・?」ちら(UBUが見る方向に首を傾ける)
ゴロゴロゴロゴロゴロ!!
ニャーク「このけたたましい走行音は・・・」
UBU「フッ・・・・」ぜえ・・ぜえ・・・・
ゴオオオオオオオオオ!!
ニャーク「獣竜種、ガンキン科・・・爆鎚竜(ばくついりゅう)!!」
ジャキーーーーーーン!!
アングリーアッシュ「わざわざ殺されに来たか!!UBUよ!!」
UBU「はぁ・・・はぁ・・・・・・・」にや
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次回「あたちのモンハン日記」中継ぎ記事はぁ~・・
5/21(水)0時更新です
中身は未定の予定
でも大きい声を出して読もう叫ぼう昇りつめよう
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パンドラウイルスPSV脅威~PART4
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