~サザンゴッド地下道....

ザッザッザッザッザッザッザッ・・・・・
(暗がりの地下通路を颯爽と歩いていく「くたびれたゴールドルナシリーズな」肉まん君の後ろ姿)
ザッザッザッザッザッザッザッ・・・・・
(やがて広々とした鍾乳洞エリア(青白く輝く水晶が四方に散らばっており、神秘的な天然のライトアップが、同エリアの中心に「無造作に」置かれた「Jimmy's Trunk Room」とダンジョンには到底似つかわしくない「ポップな字体」で書かれたボロボロの木製カウンターを仄かに照らしている)に入っていく肉まん君を粗大ゴミのようなカウンター越しに「ボロボロになった海賊J装備」を纏った、「紫色」の肌を持つ、ゾンビのように「皮と骨だけになった男」が腕を組みながらニヤニヤと見つめている)
ジミー「上りが便利になったろ?改善点があれば聞いてやろう」トプトプトプ・・(水晶ドクロ型のショットグラスに超年代物の蒸留酒を豪快に注ぎながら)

肉まん君「ゴンドラのエレベーターには少し感動した。揺れ以外は別に・・俺の為にあれを?」よっ・・(きったないバーカウンターの席に座る)
ジミー「相変わらず質問がうまいやつだ。誰が昇降機を使うかは、ここ(ジミーの貸し金庫)での・・所謂、秘匿特権でね。いくら常連のお前でも顧客の情報は教えることはできない。悪く思うな」ゴッ(蒸留酒が注がれたショットグラスカウンターテーブルにを叩きつける)
肉まん君「その台詞は聞き飽きたよ。ソフィアと二人で作ったのか?」ゴッ(ショットグラスを一気に飲み干す)
フレッド「おいらも手伝ったんだニャ!!」ぴょ~~ん

肉まん君「ゴホッゴホッ


フレッド「ああん!ジミーを怒らないで

ジミー「そうさ。俺はちゃんとお前に言われたとおり、こいつにスカベンジャーのアシスタントをするよう伝えた。マリオの指導も受けさせてな。そしたらどうだ?こいつの目利きは大したもんだ。ゴンドラに使う「丈夫なロープ」を拾ってきてくれたのもこいつだ。つまり大事な人材ってわけだ」なでなで(骨骨しい手でフレッドの頭を撫でてやる。うれしそうな笑顔をみせる獣人の少年)
フレッド「ここ(地下)でガイドをするより、うんと稼ぎもいいんだニャ♪母ちゃんも病院に通えるようになったニャ。しょれもこれも肉まんにいちゃんのおかげだニャ」ゴロにゃ~~ん(とテーブルの上に乗り、肉まん君の手に甘える)
肉まん君「はぁ・・・・もっとまともな病院に通わせてやりたいが・・・・一歩前進には違いないか」こちん(拳をフレッドのちいちゃい拳と突き合わせる)
フレッド「サザンゴッドの病院だって凄いんだニャ!あれだけ「でてた」母ちゃんの咳だって、お薬ひとつで止まったんだからニャ」えっへん
肉まん君「へぇ・・・また新しい「訳ありドクター」でも入ったのか?」
ジミー「上の事は知らねぇよ。確かなのは、俺のこれは治せないってことだ」ブシュッ!(腐敗した紫肌に注射器を躊躇なく突き刺し、中の液体を注入していく)
フレッド「なぁ、それなら母ちゃんの病気も・・」
肉まん君「ジミー。二度とこの子の前でそれをやるな。いいな」
ジミー「フレッドだってバカじゃない。こいつがまともじゃない薬だってことくらい・・」
肉まん君「やめるんだ」
ジミー「・・・わかったよ」カシャーーーン

フレッド「・・・・・・・・・・・・・??」(カウンターテーブルの上にぺたんと座りながら、きょとんと二人の「訳ありな大人」の顔を交互に見上げる)
肉まん君「なぁ、フレッド。前に俺が帰ってきたときに、確か、新入りの話をしてたよな?メゼポルタから来たっていう・・」
フレッド「ああ!モーガンだニャ?」
肉まん君「その男は今、どうしてる?」
フレッド「さぁ・・・しばらく見てないニャ。だいぶ「頭をやられていた」みたいだったからニャ・・・おっちんだか、街を出ていったか・・・」すりすり(合唱しながら)
肉まん君「噂にもならないレベルってことか・・・」ふむ・・
フレッド「あ。そろそろ行かないと」ひょっ

ジミー「今日もギーガンのところか?」うにゃ(と返事をする笑顔の獣人少年)
肉まん君「あいつが好きそうな素材を届けているのか?」
フレッド「だニャ。調合や製造も興味あるニャ。アシスタントって、ところかニャ」んふふふふ
肉まん君「それはいいことだ。しっかり学べよ。・・っと、あいつのところに行くなら、こいつを渡してくれ」ゴソッ・・(懐から包を手渡す)
フレッド「クンクン・・・ゼニーのにおいニャ。それもたくさん」
肉まん君「ギーガンには「助かった」とだけ伝えてくれ。そいつはその謝礼だ。盗まれんなよ」
フレッド「おいらの足の速さは轟竜顔負けニャ!見たことないけど・・クエスト、しっかり受けたニャ!」
ぴょ~んぴょ~んぴょ~んぴょ~ん

フレッド「ソフィアねえちゃん!おいらだニャ!開けておくれ!」ゴンゴン!!(ドアの向こうで見張りをしているのであろう地下の門番を呼ぶ)
ガチャリ・・ギゴォ~・・・・(重々しいドアノブを回す音の直後、蝶番の少し錆びついた音と共に外側よりドアが開かれていく)
フレッド「じゃあね、肉まんのにいちゃん!!」ふりふり

しととととと・・・・(大事そうに包を両手で隠しながら、半開きになったドアの隙間より、二足歩行で外に出ていくフレッド)
ギゴォ~・・・・バオーーーーン・・・
(フレッドが出ていくと同時に再び重たい鉄ドアが閉め切られる)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(その姿を見届けながら頷いている)
ジミー「どうしてモーガンというやつが「男」だと知っていたんだ?名前から察したのかもしれないが、あれは知り合いを探す口調だった」(骸骨歯で上等な葉巻を咥えながら)
肉まん君「リコレクション」トプトプトプ・・(蒸留酒をグラスに注ぎながら)
ジミー「あ~?」シュボッ(マッチの火を咥え葉巻につけると「骸骨歯の隙間」から煙がモクモクと出てくる)
肉まん君「なぜ俺がギーガンに肩入れするのかも、それではっきりした。かつて仲間だった友の親父さんに似ているからだよ」グッ(グラスを一気に飲み干す)
ジミー「少し飲みすぎたか?追憶にふけるにはまだ若すぎると思うが」スッ・・(それを聞き入れながらカウンターに置いてあるメモと羽ペンに手を伸ばす肉まん君)
肉まん君「・・・前に・・あんたは太古の劇薬がないと悪夢を見ると言ったよな?」スラスラスラ・・(メモ用紙に何やら文章を書きながら)
ジミー「ああ。何年生きようとも恐怖の記憶は心と体に刻み込まれている」フホォーーー(煙を吐く海賊J姿の紫皮骸骨人)
肉まん君「俺は竜大戦は知らない・・・だが・・龍災は二度みた。一度は水没林・・・・そしてもうひとつは・・・・彼女の記憶の中で・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(先程ジミーが地面に叩きつけた注射器の破片を見つめる)
肉まん君「確信を得ることができた。かつてヴェルドの国王だった男と、影の支配者は、そいつ(トリップ)で殺されたんだ」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
ジミー「トリップの調合法を知っている輩が他にもいるってことか?」フホォーーー
肉まん君「そいつも込みで探りに行く。それからこれも頼む」ガタン(カウンターに小銭とメモ用紙を置くと同時に席を立つ)
ジミー「どこ宛だ?」(葉巻を咥えながら「訝しげなドクロ顔で」メモを手に取る)
肉まん君「ユクモだ。受取人はメモに書いてある。それと出来れば正規のルートに見せかけて欲しい」
ジミー「タル配便に紛れ込むよう手配してやろう。次はどこに行くんだ?」フフ・・
肉まん君「・・・・おそらくはあんたが見てきた悪夢・・・最終戦争の地だ」フリフリ(背を向けながら手を振る)
ジミー「・・・・・・・。生きて帰れる秘訣を教えてやろう」
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・」(背を向けたまま立ち止まる)
ジミー「完璧主義と自尊心にとらわれないことだ」フホォーーーーーーー
肉まん君「・・・・ちいちゃい頃から、人を自分の思い通りにさせるのが大好きだった・・・十代の頃、気になっていた彼女の評価。彼女がそんな風に俺を見ていたってことを最近になって知らされた。プライドなんてあったもんじゃないさ・・・・トリップに頼らず、死のフィールドに入るには?」(そっと振り返りながら)
ジミー「簡単さ。フィールドに漂う汚染物質を消せばいい。それで?その彼女とは?」
肉まん君「俺は彼女のことを今も知っている。彼女は今の俺を知らない。関係性があるといえば、あるし。ないといえば、ない」やれやれ
ジミー「肝心なのはそのプロセスだ。彼女が抱く疑念を払うようにフィールドを浄化させることができれば・・・・その為には膨大なエネルギーが必要だ。災厄クラスのな。今のお前に足りないものを探せ。そうすれば彼女も振り向くかもな」フホォーーー
肉まん君「クエストは一人で抱え込むものじゃない・・・サンキュー、ジミー!!必ず戻ってくる!!今はここ(サザンゴッド)が俺の故郷だからな!!」
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第5話「故のエヴァーウィンターナイツなんだ!!!!」
2/7(月)0時更新予定
龍災の後、白いドレスの少女は何を想う・・・
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