~霊峰....

ちゅんちゅん・・ちゅちゅんちゅん・・
(晴れ晴れしくセイクリッドな山頂エリアの中央、白毛モフモフ赤ちゃんネコがまだ不安定な首をやっとこ安定させながら座禅をしている)
バステト「ニャ~ニャ~、ミャッタラ・・ア~ニャ~、ホニャラタ・・・」ひゅうううう・・・(虹をバックに心地よい風が彼女の清廉なモフモフ白毛を靡かせる)

フラワー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(そんな我が子の姿を少し離れたところから見守っている)
お~~~~~い
フラワー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら

サムソン「ひいひい・・・ランチを持ってきてやったぞい」へえこら・・(と黄ネコなオトモに支えられながら山頂に上がってくるベテラン過ぎるハンターの片手にはラタンなピクニックバスケットが。また背中には愛鎚である煌黒堅鎚を納刀している)

ミッチ「まったく。腰がいてぇくせにして。少しは感謝してほしいもんっす」ペシぃ~~ん


フラワー「ロイが作ってくれた杖は?」
ミッチ「意地張って使わねぇって。せっかくロイ殿がユクモノ木でこしらえてくれたのに。なぁ!」ペシぃ~~ん


サムソン「言うなて。鉄平達と一緒に行けないでスネとるのよ」こそっ
ミッチ「聞こえてるっすよ!!このっ!!」ペシぃ~~ん


フラワー「それはうちの子も同じ」やれやれ
サムソン「お~お~。今日もまたやっとるんか」
バステト「ミャ~ミャ~、ニャニャチテ・・ア~ニャ~、エテチテ・・・」ひゅうううう・・・
ミッチ「禅にハマってるですか?」
フラワー「さぁ・・何かお経のようなものを唱えているんだけど、さっぱり意味が分からないの」
バステト「ア~ニャ~・・・・・・」しっしっ

サムソン「あらま。うるさいとな」
フラワー「バステト~!ランチ、先に食べちゃうわよ~!」
バステト「・・・・・・・・・・・」ふりふり(後ろ向いたまま首だけ左右に振る)
サムソン「あらま。それは駄目だって」
フラワー「気難しいんです。この前も部屋に転がっていた「木彫りのレウス人形」を片付けておいたから、次の日、どこにやったんだ!って。すぐに使うから、「出したまま」にしておいてくれって、聞かないんです」やれやれ
ミッチ「バステト殿は繊細っすからね。しょうがねぇっす。今日もお祈りが終わるまでランチはお預けっすね」
バステト「・・・・・・・。ニャ~ホラ、コ~チテ・・・」(それを聞いて安心したのだろう。謎の経を続ける)
サムソン「やれやれ。しかしまぁ、今日も晴天で何より。古龍の影も見えんな」へぇ~えと・・(その場にあぐらをかく。同じくその隣にちょこんと腰を下ろすミッチ)
フラワー「お二人は嵐龍の調査を?」
サムソン「ほむ。おぬしにとっては、あまりいい思い出がない古龍の名前だが、安心してくれ」
ミっち「白玄様は知的生命体種の古龍種で別名、羽衣大禍津(はごろものおおまがつ)と呼ばれる嵐龍の祖である御方なんす。歴代のユクモの村長さんをはじめ、UBU殿にもありがたい予言をお話されるなど、自分らを陰ながら助けてくれている存在なんす」
フラワー「噂はかねがね伺っております。このところ渓流の天候が不安定なのも大禍津様がこの霊峰より離れたからだとか」
サムソン「ほむ・・。あるいは野生の嵐龍の仕業かと思って調査を続けているんだがな・・。めっぽう最近は天気が良いときたもんだ」ふぁたふぁた・・(白髪オールバックな頭に美しい蝶々がとまる)
ミッチ「白玄殿は本当に霊峰から出て行っちまったですかね。今こそ助言をしていただきたいのに・・」しょんげり
フラワー「鉄平達・・・それからボニーさん達のことも気がかりよね・・」
サムソン「それから、あやつの容態もな・・」ふぁたふぁた(雄大な青空を見上げると同時に頭の上の蝶々も羽ばたいていく)
フラワー「UBUさん・・・・・」
サムソン「もしかしたら・・・」
フラワー「??」
サムソン「バステトは我々には解読できない言語を使って・・呼びかけているのかもしれぬな・・」
フラワー「・・・・・・・・・・・・・・・」(我が子を顧みる)
ニャ~ニャ~、ミャッタラ!!ア~ニャ~、ホニャラタ!!
ミャ~ミャ~、ニャニャチテ!!ア~ニャ~、エテチテ!!
バステト「ア~ニャ~、ニャ~ホラ!!(お願い!!あたちの声が聞こえていたら答えてちょうだい!!)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バステト「コ~チテ、アニャンダ!!(彼女がいないとパパ達は悪に負けてしまう!!)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バステト「ア~ニャ~、ニャ~ホラ!!(だから、あたちの声が聞こえていたら答えてちょうだい!!)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バステト「ニャ~ニャ~ホニャアアアア!!!!(UBUさんを助けるにはあなた達の力も必要なの!!だから、あたち達を迎えに来て!!)」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
にょっにょっにょっにょっにょっにょっ

(おそらく船内の換気口だろう、木製の四角い筒の中を匍匐前進スタイルで「にょっにょっ」と進むフルフルボニー)

ボニー「うえっ」ニョ~~~ん(蜘蛛の糸が斜めに顔面に襲いかかる)
ぺっぺっ

ボニー「まったく。なんでボクがこんなこと・・」ぴっぴっ(とフワフワ猫手についた糸を振り払いながら)
にょっにょっにょっにょっ

(再び前進を開始すると換気口全体の幅がちいちゃくなっていく)
ボニー「そんなことしたって無駄さ。なんて言ったって、こっちはネコなんだから」
にょっにょっにょっにょっ

(GoPro中継のような映像。せっまい筒の中にびっちりと、愛らしいピンク毛なフルフルネコの顔面だけが)
ボニー「なんか「チャーハンの」いい匂いがするな・・・キッチンの近くなのかな・・・」クンクン
だはぁ~~~~っ!!
うめぇっチャ!!うめぇっチャ!!
(筒の下から、そんな声だけが)
ボニー「うらやましい」やれやれ
にょっにょっにょっにょっ

(ボニー視点。先行き暗い四角い筒幅(つつはば)が更に狭くなっていく)
ボニー「やるね。でもこんな事で諦めるネコなんていないのさ」
ぬっ(GoPro中継のような映像。筒びっちりの顔を伏せるように下を向きながらの「頭から突っ込む作戦」に打って出るフルフルネコボニー。なぜだか「ちんまりタイプのナース帽」は落ちない)
ボニー「見たか。こうやってボクらは生き抜いてきたんだ」ぬっぬっぬっぬっぬっぬっ(引き続きGoPro中継のような映像だから、筒びっちりの猫頭が喋っているように見える)
ぬっぬっぬっぬっぬっぬっ

ボニー「もうすぐ作戦室のあたりだと思うけど・・」ぬっぬっぬっ・・
ごちぃ~~~~~~ん

(あきらかに頭が何かにぶつかったような鈍めな音が)
ボニー「いたい

??「いたい

ボニー「え?」ぬっ(と顔を上げる)
ぽへぇ~~~~~ん!!
(目の前に同じく「筒びっちりタイプ」の曙色なフルフルネコ頭が)
ボニー「いっ


ミオン「ミャったく、何かに頭をぶつけたミャ・・・って、ボニー!?」ぬっ(顔を上げながら)
ボニー「君、何してるのさ!?」
ミオン「そっちこそだミャ」
ボニー「こんなにすぐに会えるなんてね」
ミオン「ふふ。これも何かの縁だミャ♪」にこり(顔に蜘蛛の巣をつけながら)
ガヤガヤガヤガヤガヤ
(と筒の下から人間的なざわめきが)
ボニー「どうやら目的は同じなようだね」こそっ
ミオン「私達にも知る権利はあるミャ」にこっ
はいはい 静かにして
しつこいようだけど、ここは魔法学校じゃないのよ
ミオン「あの高飛車女の声だミャ」こそっ
ボニー「ププッ。ビンゴだね」こそっ
まったく・・スラッシュったら・・
彼を待っていても時間の無駄だから、もうはじめましょう
ミオン「さっき通りかかった。早弁中」ププッ(と笑いを堪えるミオン)
まぁ、作戦会議といっても
アヤ沿岸に停泊してからの内容
いいわね
はぁ~~~~い(バカっぽい生徒達(=兵士達)の声が)
ボニー「ププッ・・バカっぽい声」
ミオン「ププッ・・ほんとにバカっぽい声だミャ」
まず私達が目指すのは、アヤ東部の沿岸
そこで私とスラッシュ、それから、あきひこ君がまずは船を降りて・・
カッカッカッカッカッ・・(ボードにチョークで何か書いているのだろう「板書音」が)
だいたいここが停泊場所だとしたら
ここから・・・カッカッカッカッカッ
だいたいここらへんかな・・にある街を目指して、
そこで先に現地入りしているハンス将軍からの指令を待つ感じ
現地の状況と地図もそこで手に入れるわ
ボニー「・・・・・・(ハンスめ・・・今度こそ、ぶっ飛ばしてやる・・!)」
街の名前はパパグラーナ
その交易都市を支配している商工ギルドが私達と癒着があるの
だから現地での心配はしないで
ボニー「・・・・・・(この人・・事前にアヤの情報を入手していたのかな・・・地図を書いてみせたり、現地の情報に詳しいのはどうしてだろう・・)」
中尉!質問であります!!
ミオン「プッ・・(また一段とバカっぽい声の奴だミャ)」クククク
なに?ガザゴフ曹長
ボニー「・・・・・(曹長なんだ・・)」
中尉達はコスプ・・いえ!扮装して現地入りされるのですか!?
そっ キャラバン隊に扮装していくつもりだけど
え~~~~そのコスプレ見たいなぁ~~(とバカな生徒(兵士)の声)
ミオン「・・・・・(ほんとにバカな連中だミャ・・)」見たい見たい見たい見たぁ~い
あきひこ君は外で待機してもらうわ
彼でしか出来ない現地調査が必要でしょ?
だから彼には街周辺の様子を見てもらおうと思ってるの
中尉、質問です
ボニー「・・・・・(渋めな如何にもなベテランソルジャーの声・・)」
ミオン「・・・・・・(声を変えていても分かるミャ。シリウスさんだミャ♪)」
なに?ベン・ルイス伍長
ハッ 中尉達の護衛、または同じく現地調査、
あるいは待機している仲間への伝令として活用する、
小隊の従軍は必要ありますか?
ボニー「・・・・・(へぇ・・中には真面目な人もいるんだなぁ・・)」
ミオン「・・・・・・(さすがシリウスさんだミャ。そこに従軍できれば、すんなり現地に入り込めるミャ)」
ご心配ありがとう ひとまず君達は船と一緒に待機
捕獲モンスターも一緒だしね
まずは将軍からの指令を受けてから、次の作戦を考えるつもり
ハッ!(潔く返事を返すベン・ルイスことシリウス)
ミオン「・・・・・・(あ~~~ん・・・ミオンもパパグラーナって所に行ってみたいミャ~!)」
ボニー「・・・・・・(ってことは、ボクらも暫くは船で待機か・・・・)」
待機中、海竜種とか野生のモンスターが船に襲いかかってきたら、
その場合は軽く捕獲でもして、空いてる檻にでも入れておいて
アヤは風習上、沿岸に人が訪れることはないけど、
万が一の接触を恐れて、許可なく上陸はしないこと
緊急の場合のみ、通信機を使うこと いいわね
はぁ~~~~い
ミオン「・・・・・・(さすがにあの返事の中にシリウスさんがいなくて安心だミャ)」ホッ
ボニー「・・・・・・(確かに風習と言ったけど・・彼女は前にもアヤに行ったことがあるのかな・・・でも、人がいないならラッキーだ。脱出するとしたら、彼女達がいない間だな・・)」
あ、それから
ミオン「・・・・・・・(まだなんかあるミャ?)」
カール達も置いていくから
泳がせておいてあげて
ボジー「・・・・・・(どういう意味だろ・・・)」
ミオン「・・・・・・・(まだ仲間がいるってことかミャ・・?)」
そんじゃ解散
あとちょっとで現地に着くと思うから、
上で「うどんパーティー」でもしましょう
フォーーーーーッ!!(歓喜の部下達)
ミオン「・・・・・・(だからシオンがおうどんの粉を・・)」
それと食堂でもご馳走を用意してあるみたい
楽しんで
フォーーーーーッ!!
シオン「・・・・・・(きっと、あいつが全部食べちゃってるな・・)」
ガヤガヤガヤガヤガヤ・・
(下から会議室を退出していく声やら足音が)
ボニー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤ・・・・・
ガヤガヤ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴッゴッ!!
(突然、下から換気口を突いてくる音が)
ボニー「!?」ゴッゴッ!!
う~~~~~~ん・・・・
(と、真下からクイーンの声が)
ミオン「

ボニー「

あ、中尉!どうされました?
ボニー「!!(純平の声だ!)」
う~~ん・・・この換気口・・・・
この「細さ」でも、ネコなら侵入できるわよね
ミオン「・・・・・・(この高飛車女・・・ほんと嫌な奴だミャ)」
もう作戦会議はないけど、念のために
毒ケムリ玉でも「やっておこう」と思ったの
ミオン「・・・・・・(なんてひどいこと考える奴だミャ


はははは クグツチグモなら撃退できるかもしれませんね
ボニー「・・・・・・(純平の奴・・お調子合わせちゃって。ネコの気持ちは一番、君が知ってるはずだろう


あ、それより中尉
スラッシュ軍曹を食堂で見かけました
お食事中のご様子で・・
ボニー「・・・・・・(なるほど・・あいつを時間稼ぎに使ったのか・・)」
もう!こっぴどく、叱ってやるわ!
ありがとう、荒波ケンジさん
ボニー「・・・・・・(可愛そうに・・・。ほんとにこっぴどく怒られるんだろうなぁ・・。そして、散々、怒られても懲りないのがあいつなんだろうなぁ・・)」
いえいえ さぁ、ご案内いたします
ありがとう
ボニー「・・・・・・(なにさ、純平の奴!!メロメロな声しちゃってさ!!所詮、純平も人間だよ!!)」むきぃ~~~

あ・・・
どうしました?中尉
(と、廊下側から二人の声が)
ミオン「・・・・(早く行けミャ)」
さっきの ほんとにクグツチグモとか潜んでそうだから
毒ケムリ玉、一応、撒いておくわ 排出口どこからしら
ボニー「ミオン。それじゃあ、後で」こそこそっ
ミオン「またミャ」こそっ
ぬっぬっぬっぬっぬっぬっ

(怒りモードでお互いに顔を見合わせながら匍匐前進モードで後退していくボニーとミオン)
To Be Continued

みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャ♪

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第57話 「5z」の巻
8/15(月)0時更新予定
今日のお話でちょっとだけ語られていた龍之夫妻の過去エピソードがこちら!
■BlueCat's Revenge(全13話)
おぼん休みは狩猟もいいけど、あたモンも読も見ようミャ♪
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録