~ユクモ村、正面入口
ササユ「警部補さん!署長さん!早く!」タッタッタッタッ
ベップ「へぇ・・へぇ・・今後の課題はダイエットですな」ひいこらひいこら(スタミナゲージ赤の走り方)
ベギリスタイン「ハンバーガーの量を少しは減らすとしよう・・」ひいこらひいこら(同じく)
トオル「一日の目標「腿上げ百回」、カレンダーに印しておきましょうか」にやにや(しながら並走している)
トンコ「みゅうう!?にゃんだあいつら!?」ぴょーんぴょーん(四足ダッシュ)
山岳猟兵「警部補!!」(村の階段下に集結している全体的に緑色な特殊部隊)
ベップ「安心したまえ、私の部下だよ」ひいこらひいこら
ササユ「皆さん、お揃いで」
山岳猟兵「ハッ」ピシッ(一同敬礼する)
ベップ「へぇ・・へぇ・・どうした?みんな集まって、まるで突入するみたいじゃないか。テロリストの脅威は無事に去ったのだよ?」ぜえぜえ・・
山岳猟兵「新たな脅威を確認しました」
トンコ「みゅうう!?」
ベップ「一体なんだというのだね?」ふきふき(滝のように流れ出る汗をちっさいハンカチで拭う)
山岳猟兵「道中、ご覧になられなかったのですか?」スチャ(アサルトボウガンを構える)
ベップ「ん・・なにせ、走ることに夢中で・・・何を見たのかね?」
山岳猟兵「ハッ。一頭の炎王龍が村に降下したのを確認しました」
トオル&ベギリスタイン「えーーーーーーーーーーーーー!!」(抱き合って驚く)
ササユ「まぁ・・炎王龍だなんて・・・こわいお方ですか?」(そんなに心配なさそうな顔で聞く)
山岳猟兵「古龍種の中でも極めて凶暴かつ獰猛なモンスターです」
トンコ「みゅうう・・炎王龍・・??」はてな
ササユ「やっと村が解放されたと思ったのに・・・困ったわ・・」
??「ササユちゃ~~~~ん!!」
ササユ「あら、この声は・・」
行商人「大陸天下の商い侍ここに参上~!!」ダッダッダッダッダッ(その後ろには数多くのハンターを引き連れている)
ベップ「ずいぶんと大所帯ですな」
ウシ山「ユクモのピンチだと聞いて帰ってきたモー!!」(焔斧リオブレイアードを背負ってる)
ブタ沢「テロリストたちはどこだブー!!」(竹銃槍使い)
ウサ美「みんな大丈夫~!?」(くろくろ【ワンワン】使い)
ササユ「まぁ・・アニマル三巨頭の御三方まで・・お久しぶりです」ぺこり
行商人「はぁ・・はぁ・・・ササユちゃん!もう安心しろ!俺っちの行商人としての幅広い顔を利かせてハンター達を集めてきたんだ!!」ざわざわざわざわ(背後には各ギルドに所属していると見てとれる、独特な土着の武具を装備した狩人達が威風堂々と立ち並んでいる)
ササユ「それはそれはご苦労様です」にこ
ウシ山「テロリストたちはどこだモー!?」ガショーン(いきってアックスを変形させる)
ササユ「それが・・」
ベップ「ハンターならちょうどいいじゃないか」
ブタ沢「このおじさん誰だブー?」
ベップ「君たち」
ウサ美「なぁに?おじさん」ぱちくり
ベップ「村を狩猟フィールドに、大討伐クエストなんてどうかね?」
一同「??」ぽかぁ~ん
ベギリスタイン「また私の管轄で・・・問題が・・」しょんげり(慰めるようにそのがっくしした肩に手を置くトオル。もちろん首を左右に振っている)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~あたちファーム
チリチリチリチリ・・・・
シャホオオオ・・パシパシ・・パシパシ・・
(全身から迸る体熱と闘気が衝突しているせいか、大気上で化学反応を引き起こし、絶縁破壊をリピートしている)
ゼルベス「・・・・・・・・・・・」シャホオオオ・・・・
パノ「皆様。ご紹介致します。私の主人(マスター)であられる、ゼルベス様です。どうぞ」
ゼルベス「・・・・・・・・・・・」トスッ・・トスッ・・
サムソン「なんとも・・ニャンガス城以来の再会だが・・・まさかパノさんの知り合いであったとはな」
アルテミス「心配しなくてもいいさ、ご隠居。広大な大陸世界が狭く感じる時ってのは大抵の場合、因果が強く働いた時さ」
ミッチ「それにしてもすんごい「圧」っすね・・フィールドで突然遭遇したら、それだけで度肝を潰されそうっすよ」
玄竜「偉大なる炎王龍をマスターと呼ぶ、あのおなご・・・一体何者だ」
チェルシー「パノおねえちゃまなにょだ。しょれにあの鬣を生やした真っ赤な龍しゃんは、おじちゃまをお空から連れてきてくれたにょだ。赤色はユクモの魔除けのカラーだにょ。あの龍しゃんはきっといい龍しゃんなにょだ♪」
麻生「なるほど・・・都合よく解釈すれば道理ではあるが・・」ちら
村長「邪気は感じませんの。ただ圧倒的過ぎる存在だけが、私達の価値観を超越しているだけに過ぎません」
BBB「だってよ。うちの誇れる竜人族の村長が言うんだ。だからそうなんだろうよ」
ゼルベス「・・・・・・・・・・・」
パノ「ゼルベス様?」ちら(ゼルベスの脇に立つ)
ゼルベス「・・・・・・・(弱っちゃったな・・・颯爽とかっこ良く登場したのはいいけど、最初に村の人達にどういう台詞でゼルベっちゃんの偉大さを知らしめるか考えてなかった・・・でもなんだか知らないけど、勝手に褒めてくれてるからいっか・・少し安心)」ホッ
パノ「・・・・・・・」じー(見上げてる)
ゼルベス「・・・・・・・・・」
パノ「・・・・・・・・」じー
ゼルベス「コホン・・辺境の民よ。我が名はゼルベスだ」(ちょっと小さい声で言う)
ミッチ「パノ殿からさっき聞いたっすよ。それに自分らはニャンガスで会ってますしね」
ゼルベス「・・・・・・(なに、この黄色いちっさいの(●`ε´●)火ぃ吹いてやろうかな)」むす
チェルシー「ゼルベスしゃん」ずい
ゼルベス「なんだ?(なにこのちっさい子。うちのワンちゃん達に負けじと劣らない可愛い猫族だなぁ)」
パノ「チェルシーちゃんと言います。私のお友達です。はい」
ゼルベス「そうか。して、未だ物質社会に汚されていない純真さを抱くチェルシーよ。私に何を問う(うん。我ながらそれとなくカッコいい感じの返答だ)」
チェルシー「はいにょ。どうちておじちゃまと一緒にお空から降りて来たにょだ?」
ミッチ「あ、それ自分も聞きたいっす!!」しゅぴーん(手を恐ろしく真っ直ぐに上げる)
アルテミス「そうだね。BBBはてっきり爆破で死んじまったとあたしらは思ってたからね」
麻生「確かにな。あの爆発の威力からどうやってBBBを救い出したのかは気になるところだな」
玄竜「うむうむ」
サムソン「ほむほむ」
ゼルベス「・・・・・(なに急に質問攻めしてんの・・。ゼルベっちゃん、ちょっと戸惑っちゃう)」
パノ「ゼルベス様?」じー
ゼルベス「うむ・・よかろう(ほんとはあんまり良くないけど)」
BBB「なぁに。ニャンガスで、こいつがUBUを救った時と同じさ。なぁ、ゼルベス」
ゼルベス「・・・・・・(えー!!ゼルベっちゃんが説明する件(くだり)じゃなかったのぉ~!?)」ガガーン
チェルシー「どういうことにょ?」
BBB「こいつは普段から、火山岩をも食べちまうほど、耐熱性に優れた体質と特性をもっているんだ。なぁ、ゼルベス」
ゼルベス「・・・・・・(ふん。正確には火山岩なんて味がないもの食べる時は非常時だけだけどね。栄養分も少ないし歯だって欠けちゃう)」
BBB「爆破した瞬間、特注のバンギスメイルが火力を吸収してくれてな。鎧は一瞬で粉砕しちまったが、その反動と爆風のおかげでかなりの距離、吹っ飛ぶことが出来たんだ。次に目を開けると、こいつの背中に乗ってたってわけさ。なぁ、ゼルベス」
ゼルベス「・・・・・・(ふん。ゼルベっちゃんはあのくらいの爆炎の中でも・・)」
パノ「どうってことないんです。ゼルベス様ってば」ぽんぽん(顔の周りの赤毛をぽんぽんする)
ゼルベス「・・・・・・(みんなの前でペットみたいな扱いするんじゃない!パノのこういうとこ嫌いだ)」
チェルシー「だからあのすごい爆発の中に飛び込んでも平気だったにょね!そして飛んできたおじちゃまを見事キャッチしてくれたにょだ♪」
サムソン「その優れた耐久力も古龍の知的生命体種である、おぬしだけの特質なんだろうが・・感謝するぞ、ゼルベス。一度ならずとも、二度までも我らの仲間を救ってくれたのだからな」
ゼルベス「構わん。余はこの獣人種と、その主人に借りがあっただけのこと。それを双方に返しただけに過ぎん」
サムソン「なるほど。BBBの命と、UBUの命の次に大切な農場を救ったというわけか」
パノ「あれ。ゼルベス様。普段は「俺」って言うのに、なぜして今は「余」なんて言うんですか?」じー
ゼルベス「・・・・・・(パノのこういうとこも嫌い)」ぷい
BBB「借りか・・・確かにな」
チェルシー「おじちゃま?」
BBB「なに・・俺があいつ(UBU)の為に命を張るように、こいつもまた、俺の為に命を張ってくれたのさ」ぽん(チェルシーの頭にその優しい肉球を置く)
チェルシー「みゅううう・・・」
BBB「それとあの優れた鎧のおかげで、俺はこうしてみんなの前で立っていられるんだ。本当にありがとうな、爺さん」ちら
モミジィ「ZZZZZ・・・・・・」すやすや・・(サムソンの足元でぐっすり眠っている)
麻生「技士冥利に尽きるというものだな」
BBB「どっちにしても、阮さんの予知はいい意味で当たってたんだろうよ。な、村長さん」
村長「??」
BBB「じゃなきゃ俺だって、すんなりあの爆弾と心中を共にしようなんて決断しなかったさ・・・ま、結果はどうあれ村は救われたんだ。それでいいじゃねぇか。な、チェルシー」
チェルシー「はいにょ!!パノおねえちゃまも、トリプレビーおじちゃまも一度はちんでしまったと思ったけど、生きていたにょだ!」
ゼルベス「なに・・?パノ。まさかお前、アンデストルドーを使ったのか?」
パノ「んだ」んべー
麻生「パノ。お前は銃弾に額を撃ち抜かれ復帰した後、自身の特異体質を「とある偉大で奇特な方々の尽力」により蘇生したと言っていたが・・・この炎王龍がお前の命の恩人なのだな?」
パノ「んだ」んべー
チェルシー「こにょ・・こんな時もふざけて!!」ぶーん(引っ叩こうとするが間一髪、BBBが羽交い締めにした為、その「悪い肉球」は空を切ることになる)
ゼルベス「話したのか?パノ」
パノ「いえ。少しだけ」
ゼルベス「・・・・・(どっちなんだろう・・ほんとにパノって不思議)」
チェルシー「ゼルベスしゃんとパノおねえちゃま、しょれにバルバラしゃんは何処から来たにょ?」
パノ「・・・・・・・」
チェルシー「しょれは内緒なにょ・・?」
パノ「・・・・・・・」ちら
ゼルベス「構わん。教えてやれ、パノ(いいぞ、ゼルベっちゃん。この上からな感じ。ゼルベっちゃんの方が偉いんだぞっていう、主従関係をみんなに伝える一番いい方法だ)」
チェルシー「何処から来たにょ?」
パノ「遠方の大陸。ジャック・ザ・アイランドです」
チェルシー「ほにょ・・・」
アルテミス「ちょっと待ちなよ。ジャック・ザ・アイランドなら、この前あたし達が行ったところじゃないか」
ゼルベス「ギクッ」
アルテミス「あんたの様な目立つ炎王龍が居たなんてね・・・あの時はお互いに遭遇しなかっただけか」
ゼルベス「・・・・・・・(あのカーブーってバカ!!ゼルベっちゃんのこと、なんにも言ってないんだな!?少しは助けてやったのに!!だからハンターって自己中心的で嫌いなんだ!!)」ぷんすか
麻生「ジャック・ザ・アイランド・・通称、巨神の島があるという伝説の大陸だと聞いていたが、本当に実在するとはな・・それならばバルバラの様に、知的生命体種の蝶が存在してもおかしくないな」
玄竜「む・・ちょっと待て」
サムソン「どうした、おっさん」
ミッチ「・・・・(自分もだろうが)」
玄竜「ジャック・ザ・アイランドといえば、ロージーが飼っておる・・ほれ、いつも肩に乗せている、喋るドスビスカスもその島の出身だとか」
アルテミス「ファイヤージンガーのことだろ?」
玄竜「そうそう。それそれ」
パノ「知ってます?バルバラ」じー(自分の頭で髪飾り化している蝶を上目遣いで眺める)
バルバラ「え、ええ・・・」
麻生「どうした?バルバラ」
バルバラ「いえ・・その方の花びらに蜜を吸いに行った時、何度か求愛されたことがありますわ・・」
玄竜「ほぉ。やるな、あやつめ。種を超えたプロポーズとはな」
村長「・・・・・・・・・・」
麻生「・・・・・・・・・・」
パノ「クッ」(二人を見てほくそ笑む)
BBB「で、なんて返答したんだ?蝶のねえちゃん」
バルバラ「丁重にお断りしました」
パノ「クッ」
チェルシー「笑うニャ!かわいしょうに!!」ぶーん(またも引っ叩こうとするが間一髪、BBBが羽交い締めにした為、その「悪い肉球」は空を切ることになる)
ゼルベス「金火竜」
アルテミス「ん・・なんだい?」
ゼルベス「先程、汝は、広大な大陸世界が狭く感じる時というのは、大抵の場合、因果が強く感じた時だと言ったが、まったくその通りの様だな」
麻生「・・・・・・・・・」
村長「・・・・・・・・・」
パノ「ククッ」(また笑ったパノを見て過剰な反応を見せるチェルシー)
BBB「閑話休題、話しを戻そう。じゃ、ゼルベス。お前はその島でパノちゃんと出逢ったのか?」
ゼルベス「偶然な」
パノ「必然です」
チェルシー「ぷぷ」(チェルシーを睨むパノ)
麻生「狂竜ウイルスを投与されていたというが・・感染したのか?」
パノ「いえ。テストされたんです」
BBB「テスト・・?」
パノ「ともかくとして。私はゼルベス様とキャメロンさんという方に助けられたのでした」んべー
BBB「はぁ?ま、無事だったってことか」
麻生「しかし、よく蘇生したものだな」
バルバラ「パノの体にはゼルベス様の古龍の血が流れているのですよ」
麻生「なんと・・・それならばあの神速を誇る回復速度も合点がいく」
サムソン「今も尚、研究され続けている、未知なる特質をもつ古龍の血に、パノさんは見事適合してみせたというのか・・なんとも・・」
麻生「実に興味深い存在だ」
パノ「いやですよ。解剖なんて」ぷい
村長「ふふふ・・」
ゼルベス「どちらにしてもパノは、余の偉大なる血を受け、そして大陸自然の医療素材の力によって見事蘇生したのだ」
パノ「余。また言った」んべー
BBB「へぇ~。それでゼルベスを主人と慕ってるのか」
ゼルベス「こいつが勝手に言ってるだけだ」
パノ「運命です」ぷん
チェルシー「ぷぷ」(すかさずチェルシーを睨むパノ)
麻生「なるほど。二人の関係は分かった。ではバルバラは、この信頼おける炎王龍に助けを求める為、ジャック・ザ・アイランドまで飛び立っていたのか?」
アルテミス「その小さい体じゃ、ずいぶんと時間が掛かっただろう?」
バルバラ「いえ、ゼルベス様はこの大陸の火山近郊に行くと仰っていたので、そこまで呼びに行っただけです」
サムソン「ん・・・火山とな?」
ゼルベス「少し気がかりなことがあってな・・」
BBB「・・・・おい!ひょっとして、神界のことか!?」
ゼルベス「ん・・・何か知っているのか?」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・!!
(地震により辺りが揺れ出す)
チェルシー「またこいちゅにょ。テロリチュト達がいなくなっても、こいちゅはいなくならないにょだ」たしっ(BBBに抱きついている)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・・
ゼルベス「・・・・・・・・・・・」(揺れを気に留めず空を眺めている)
しーーーーーーーーーーーーん
村長「BBBさん。霊峰で、大禍津様から何か知恵を頂いたのですね?」
BBB「ああ。連日に渡る地震の事と・・UBUの居場所もな」
ゼルベス「なに・・?あいつに何かあったのか?」
BBB「ずっと行方が分からねぇんだ。だから結果として、砂漠の艦隊共に狙われちまった」
ゼルベス「・・・・・・・・・・」
チェルシー「おじちゃま!姫姉ちゃまは何処にいるか分かったにょ!?」
BBB「大まかな場所はな・・・そこでだ。ゼルベス」
ゼルベス「ん・・?」
BBB「どうやら今回はお前と俺達の目的が一致してる様に見えるんだが・・違うか?」
ゼルベス「・・・・子細を述べろ」
BBB「お前は神界で起ころうとしている由々しき事態を、古龍ならではの感知能力でそれを悟り、火山へ赴いた・・・道中、ユクモで何か手助けになればいいとパノちゃんを派遣させてな。どうだい?パノちゃん」
パノ「エクセレントのマーヴェラス」パチパチパチ
サムソン「ほむ。火山近郊で起きていることを、その目で実際に確かめる為、辺境の大陸からわざわざ出向いてきたというのか」
ゼルベス「私事だったのだがな。こいつがどうしても一緒に来ると五月蠅かったので、気分転換に温泉にでも入って待機していろと命じたまでだ」
サムソン「その判断は英断になったな。のぉ、チェルシー」
チェルシー「はいにょ♪おかげでパノおねえちゃまとバルバラしゃんとお友達になれたにょだ!!本当にありがとうございました!!ゼルベスしゃん!!」ぺこり
ゼルベス「・・・・・・。それで、俺に何をしろと言うのだ?BBB」
パノ「もう言わないんですね。余って」クッ
ゼルベス「・・・・・。答えろ、BBB」
BBB「俺と共に大砂漠へ行って欲しい」
サムソン「なんと・・やはりUBUは大砂漠にいるのか!?」
「うおおおおおおおおおお!!」
(村の入口の方から聞こえる怒号)
玄竜「む・・なんだ?」
アルテミス「人型の群衆だね。こっちに来るよ」クンクン
BBB「ゼルベス。頼む。一緒にUBUを・・俺とチェルシーの主人を助けに行って欲しい」
ゼルベス「・・・・・・・・・・」
サムソン「私からも頼む。どうやら一連の事態が水面下で繋がろうとしている様だ」
ミッチ「どういうことっすか?」
サムソン「ほむ。UBUを救えば、火の国も救える・・・アルル姫の懇願にも答えてやれるというわけだ」
村長「サムソンさん・・・ではUBUちゃんが村に戻ったら・・」
サムソン「無論、クルセイダーズを率い、火の国に居座る暗黒団を殲滅しに向かう」
パノ「!?」
チェルシー「どうしたにょだ?パノおねえちゃま」
パノ「サムソンさんといいました。その話し、私も乗っかりたいです。是非に」(表情こそ変えないが、その目は真剣そのものである)
サムソン「・・・・・どうだろう?炎王龍ゼルベス。まずはUBUを連れてきてから・・・火山に行くのは十分な戦力を保持してから、ということで」にや
ゼルベス「・・・・・・・。BBB」ちら
BBB「なんだ?」
ゼルベス「恨んでいないのか?俺のことを」
BBB「・・・・・・・・・」
ゼルベス「俺はお前の妻子を・・」
BBB「忘れちまったよ」
ゼルベス「・・・・・・・・」
BBB「怨恨も怨讐も、怨嗟もな。それに直接手を下した非道な野郎は、とっくにUBUが倒しちまったしな。その時点で俺の中にある根深い遺恨はすべて浄化できたんだ」
ゼルベス「BBB・・・・俺は・・・」
BBB「本当なら俺だって、とっくにセントヘレナッチョの牢獄で死んでいたんだ。要するに、俺もあんたも生かされたんだよ、うちの主人にな」
ゼルベス「・・・・・・・・・・」
BBB「だからこうしてあんたも俺も、形は違えど、あいつの為に戦ってる。生きている以上、拭い切れない、かけがえの無い記憶という形見が、新たな明日への糧となり上書きされていく様にな・・・」クッ・・(空を見上げる)
ゼルベス「・・・・・・・・」スッ・・(同じ空を見上げる炎王龍)
BBB「だから俺は死んじまった家族も、今の家族同様、絶対に忘れない」スッ..(優しく微笑みチェルシーの頭を撫でてやる)
チェルシー「おじちゃま・・」
ササユ「BBBさぁ~ん!!」タッタッタッタッ(農場への架け橋を屈強なハンター共々駆けて来る)
BBB「うほっ!ササユちゃん♪」
チェルシー「おじちゃまの未来は過去と同じくらい幸せなにょだ♪」
ゼルベス「村を頼む、パノ」ザッ
パノ「ならば私も」
ゼルベス「それはこの者達の主人を引っ張りだして来てからだ」
パノ「・・・・・・・」
きゅっ(誰かに袖を掴まれる)
パノ「・・・・・・・」ちら
チェルシー「・・・・・・・・・」
ゼルベス「今は共に居てやれ。それからだ。お前の過去諸共、粉砕しに行くのは」
パノ「です」コク(強い意志と共に頷く)
BBB「じゃあ行くぞ!!」ダッ(ゼルベスに跨る)
チェルシー「おじちゃま!!必ず・・必ず姫姉ちゃまを連れて帰って来てね!!」
BBB「俺がお前との約束を破ったことがあるか?」にや
チェルシー「にゅう」にぱっ
BBB「じゃあちょいと行ってくるぜ!!」
バッサバッサ・・・バッサバッサ・・・
(ゆっくりと急上昇していく炎王龍)
トオル「いたぞぉ~!!撃ち落とせぇ~!!」ガッ(手に閃光玉を持ってる)
サムソン「よさんか」ガシッ(足を引っ掛ける)
ずでぇ~ん(転んだトオルを先頭に次々とすっ転んでいくハンター達とギルドの特殊部隊。ササユだけはそれから逃れて心配そうに見ている)
ベップ「あたたたた・・・・」
ベギリスタイン「あ!!」(空を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・・・・
(もはや人型では手の届かない上空を颯爽と舞っていく炎王龍)
麻生「なんとも・・一転して事態は壮大なサーガになろうとしているな・・」
村長「祖なるもの・・・」
麻生「ん・・・・・」
コノハ「み~な~さぁ~ん!!」ダッダッダッダッダッ
ヨッコ「お~い!!」ダッダッダッダッダッ(アルルと手を繋ぎ架け橋を渡ってくる。その後ろには元気な村人達の姿も見える)
チェルシー「ヨッコちゃま!!コノハおねえちゃまも一緒にょ!!みんな、みんな一緒にょ~!!」ぴょーん
すあま「校長先生~!!」ダッダッダッダッダ(リカと手をつないで駆けてくる)
ミッチ「まさ子殿も無事で良かったっすね。今回ばかりは見直したっすよ、玄竜殿」ちら
玄竜「うむ」(それ以上は何も言わず、腕を組みながら駆けて来る村人達を眺めている)
コノハ「あれ・・・・」
アルル「どうしたんですか?」
ひらひらひらひらひら・・・・・
(空から紅い粉塵が舞ってくる)
コノハ「まただ・・・」すっ(掌を差し出す)
麻生「どうやら・・この粉塵の正体は村の皆には明かさない方が良さそうだな」ひらひら・・(粉塵舞うその背景には歓喜溢れる村人達の姿。ミッチに抱きつく陽子や、抱擁しあう川村夫妻の姿も)
村長「なにはともあれ」
ひらひら・・
村長「ユクモの災難は、無事に取り除かれましたの」にこ
ビューーーーーーーーーーン!!
(満天の青空を背景に神速で飛空していく炎王龍)
ゼルベス「大砂漠の何処に向かう!?」
BBB「キャニオンだ!!確かエリア13って場所に渓谷がある!!そこに必ずいるはずだ・・UBUの野郎がな!!」
ゼルベス「テロ殲滅の次は、じゃじゃ馬奪回劇か・・・よかろう!!」キッ
BBB「待ってろUBU!!次はおめぇを助ける番だ!!」
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1/20(火)0時更新 MH世界観における産業革命が及ぼす大陸社会の変革/しょのニ
をお送り致します♪次回も読もう怒ろう
転がろう
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「因果が強く働いた時さ」の巻
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