ゼルベス「いつまで驚いている。行くぞ、BBB」ザッ
BBB「まさかさっきの炎妃龍が元嫁だったとは・・・アルテミスじゃねぇが、時として因果ってやつは、俺達に都合よく大陸世界を歪めてくれてるようだ。それで?威風堂々もいいが、一体どうやって中に入るつもりだ?」
ゼルベス「キャニオン頂上のハッチから侵入すればよかろう」
BBB「確かにあそこならお前も一緒に入れるだろうが、すぐにバレちまって戦闘になるのがオチだぞ?」
ゼルベス「となれば標的は真っ先に俺に向けられるだろうな」
BBB「・・・囮になろうってのか?」ちら
ゼルベス「お前はその隙にUBUを探しだして脱出しろ」
BBB「炎妃龍はどうするんだ?」
ゼルベス「それは俺の仕事だ」
BBB「・・・・・・・。お前・・まだ・・・」ちら
ゼルベス「・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(向かいに見えるアサイラムキャニオン上空遠方より、小型の気球船が接近してくる)
BBB「伏せろ、ゼルベス」ザッ(うつ伏せになる)
ゼルベス「ギルドの船か・・?」トスッ・・(その場に「伏せ」をする炎王龍)
フワフワフワフワ・・・・・・
(キャニオン上空で降下をはじめる気球船)
BBB「クソ・・ヨッコの野郎から双眼鏡を買ってくればよかったぜ」
ゼルベス「お前と同じ獣人種が二人。ギルドの紋章(エンブレム)は着衣からは確認出来ない」
BBB「・・・・目も効くんだな、古龍ってのは」
・・・・・・・・・・・・・・・
(無事にキャニオン頂上に着地した気球船の搭乗籠から二人の黒猫が地上に降りてくる)
BBB「メラルータイプか・・・ギルドの関係者か・・?」じー
ゼルベス「そのようだ。一人がハッチを開ける為の装置を起動させた。つまり、ギルドから派遣された獣人種だと判断出来る」じー
BBB「ほんと、お前の観察眼にはお手上げだよ。ってことはさっきの炎妃龍と同じ様に、船ごと中に降下するってことか」
ゼルベス「いくぞ」ザシュッ(立ち上がる)
BBB「・・・・・なるほど。そのプラン乗ったぜ」にや
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~アサイラム内部、龍科学研究所シェルター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(洞窟内に建造された巨大シェルターの中には、天井より強靭な鎖で吊られた超巨大級(ラオ級)の翼が生えた異形なドラゴンが圧倒的な存在感を放っている。それに比べると小型に見えてしまう炎妃龍が少し離れた場所で横たわっており、その四方を白衣を着た龍科学者達が観察するように囲っている)
ルナストラ「ZZZZZ・・・・・・・」すやすやすや
アウラー「さぁ早く!眠っているうちにこの子から採血してちょうだい!!」
龍科学者「慎重にだ。いいな」(人型にとっては十分巨体な炎妃龍の顔を擦っている。その背後には更に巨大な竜機兵の姿も見える)
龍科学者「採血開始します」(やや大きめな注射針を持ち、ルナストラの脇腹辺りで屈んでいる)
レオ「・・・・・・・・・・・」ぼりぼり(あんまし興味なさそうに天井を眺めている)
サフラ「おや・・ウルちゃんは何処に?」きょろきょろ
レオ「忘れたのか?ウルは生ぬるいそこいらのネイチャリストやアニミズム信仰者を遥かに超越した、本当の意味での「大地の子」だ。理由はどうあれ、捕獲や討伐したモンスターには最大の敬意を払い賛辞を送る。だからさ。いくら社会の為だとはいえ、同じ大陸の生命を解剖したり解体することに嫌悪感を抱いているのさ」
サフラ「本来なら、こんな研究施設にいること自体、ウルちゃんにとっては居心地が悪いということですかニャ。ならば私はウルちゃんに敬意を払いますニャ。なにせあなた方のおかげで、動力源となる被験者を手に入れることが出来たのですからニャ・・」ちら(目線を炎妃龍に向ける)
龍科学者「いきますよぉ~」スッ・・(サージカルマスクをした龍科学者が注射器を怪しげに掲げる)
アウラー「・・・・・・・」コクリ
レオ「なあ、サフラさん」
サフラ「なんですニャ」(ふたりとも一連の作業から目を逸らさずに会話を続ける)
トスッ・・(ルナストラの腹部に突き刺さる注射針)
レオ「知的生命体種の古龍なら、既にこの施設にもいたよな?」
サフラ「以前、レオ殿が見事捕獲に成功したオメガ4号のことですニャ?」
アウラー「・・・・・・・・・」ちら(眠っている炎妃龍の顔を見る)
ルナストラ「ZZZZZZ・・・・・・・・」すやすやすや・・・(顔元にいる龍科学者が寝かしつけるように鬣を撫でている)
龍科学者「・・・・・・・・・・」チュウウウウ・・・・・(慎重に注射針を吸引している)
トクトクトク・・・・・・
(赤紫色の非常に濃厚な血液が注射針に吸引されていくのが見て取れる)
龍科学者達「おおおお・・・・・・・」
アウラー「なんて純度の高い・・・・」
レオ「この炎妃龍から血をすべて抜き取った後は、あの霞龍からも血を抜き取るのか?」
サフラ「さぁ・・どの程度必要なのかはアウラー殿に聞いてみないと分かりませんニャ」
レオ「そっか」ぽりぽり(金髪頭を掻く)
龍科学者「一本目、採血完了。続けて二本目、いきますよぉ~」(サージカルマスクを付けた、見るからに頭脳明晰にして容姿端麗の黒髪横分け男。魅力的な顔立ちだが、とりわけて覚えやすい顔立ちでもない)
レオ「あのマスクを付けた研究員、やけに手際いいね」ぼけえ~
サフラ「下手に注射針を刺すと起こしてしまいますからニャ。彼の腕が一番信用出来るってわけですニャ」
レオ「へぇ~・・黒髪だと勝手に東方出身だと思うのは新大陸民の偏見かな」
サフラ「セドリック・モンタギュー。レオゲルク殿と同じ新大陸出身ですニャ」
レオ「へぇ~・・どっかの名門カレッジ出身とか?」ほじほじ(粗暴さ丸出しで鼻をほじる。もちろんスクリュー方式)
サフラ「独学みたいですニャ。最初はギルドの解体屋でアルバイトをしてたんですけど、その凄腕の外科技能を買われ、今や大陸有数のプロになったんですニャ」
レオ「要するにバラし専門の「そっち系」の人ね」ぴ~ん(ほじって出てきたあやしげな固形物を弾き飛ばす)
サフラ「相当な腕ですニャ。切断、切開だけなら、レオゲルク殿より・・つまりハンターをも遥かに上回る外科技術士ですニャ。近年では臨床龍学技士と呼び、その検定もギルドで始めましたニャ♪」
レオ「本部が新設しようとしてる龍医学専門の組織か・・・より緻密なモンスター解体術で、余すことなく「素材」を活用しようってんだろ?正直やってること、暗黒商会と変わらねえじゃん」
サフラ「あっちは悪用!ギルドはあくまでも道徳的理念がもっとうですニャ!」ぷんすか
レオ「どっちにしろ、バラバラにされるのはモンスターだ。美味しいお肉の部位なら俺だって知ってるぜ」ぼりぼり(お股を掻く)
サフラ「とにかく・・竜機兵製造にも、彼の持つ解体テクニックが大きく役立ったことは言うまでもないですニャ」ぷん
レオ「なるほどね・・・」ちら
アウラー「慎重にね、モンタギュー。眠っているうちに出来るだけ大量の血を取るざます」
モンタギュー「いっそ解体しましょうよ・・局部麻酔なしでも、この大きさなら数分頂ければ脳を摘出しますよ・・」きゅうっ(手にはめているゴム製のグローブを意味深に引っ張る)
アウラー「忘れたざます?切断中のモンスターが目を覚まして、錯乱状態のまま解体業者を襲うっていうのは、あたし達の世界じゃ「あるある」なのよ?」
モンタギュー「ギルドが雇う一般的な解体屋の腕が悪いからですよ。僕が王立武器工匠に頼んで開発させた、外科用の機神双鋸なら簡単に頭部先端を剥き出しに出来ます」キラ(マスクをしたその切れ長一重の顔がより冷徹に見える)
アウラー「双剣を医療器具に使うなんてあんただけざましょそれにそんなことしたら貴重な血が漏れちゃうじゃない。あくまでも最優先は古龍の血ざます」
モンタギュー「ちざますって・・必要量はどの程度?」ザッ(注射器を持って再び炎妃龍の腹部に肩膝をつく)
アウラー「竜機兵相当の血液量だったら大変ね」
モンタギュー「そしたらこれ一体じゃ足りないですよ?」トスッ・・(呆れ顔しながら注射針を慎重に炎妃龍の腹部に刺す)
アウラー「だから竜大戦が起きたんじゃない?今や絶滅種と呼ばれる龍を乱獲し、竜機兵の「外装」に使う。そして起動に必要な知的生命体種の古龍の血を適応させる・・・その為には相当数必要だからね。それが龍族の怒りに触れたんじゃないざますか?」
モンタギュー「古代は羨ましいですね。絶滅種を解体出来たんだからなぁ・・」チュウウウ・・・(あやしげな欲望を後目に採血する)
アウラー「ほんとあんたってそればっかりね。あんたの加虐性質にはさすがのあたしもお手上げだわ。あんたの趣味ってやっぱり今巷で流行ってるスナッフハンティング鑑賞?」なでなで(炎妃龍の鬣をそれとなく撫でる)
モンタギュー「あんな「ぬるい」の・・恐怖見たさのティーンや富裕層の娯楽ですよ。直に器具を用いて肉質を切断する、あの極上の感触には到底叶いません。最も、僕の解体式の鮮血量を目の当たりにしたら、コアなゴアマニアでも血の気を引くと思いますがね・・」ククッ
アウラー「とんだシリアルドラゴンキラーざますこと。あんたがもう少しまともなら、いいのにねえ~」(おねえの瞳をしながら黒髪の青年に色目を使う)
モンタギュー「男でも女でも人型じゃ性的興奮を得られないんです。大型モンスターの肉質切断のみが僕に快楽を与え、倒錯させるんですよ」ヒヒヒヒヒ・・・(血液一杯になった注射針を見ながら不気味に笑う背徳技士)
アウラー「とんだパラフィリアざましょ」やれやれ
サフラ「少し時間が掛かりそうですニャ・・」
レオ「炎妃龍ってのはもともと寝るのが大好きなんだ。いざとなれば睡眠薬だってあるんだろ?時間ならいくらでも稼げるさ。無理に起こさなければな」ふぁ~あ(でっかいあくびする)
サフラ「おや、お疲れで?」
レオ「うん・・・俺、寝てくるわ。どうやらウィルパワーを使いすぎたみてぇだ・・」ぼりぼり(掻きむしる様に金髪を掻き散らす)
サフラ「そうかニャ。「モンスターハンター」を発動させたからですニャ?」
レオ「ああ・・でも久々に正しく燃える「ひと狩り」だったよ」ふぁ~あ(両手を後頭部にやり、あくびをしながら去っていく)
サフラ「ごゆっくりですニャ。これ以上エリア13に部外者は来ないでしょうしニャ」
レオ「あ・・そうだ」ぴた・・
サフラ「にゃにか?」
レオ「あの炎妃龍、凍土に傘下してるって言ってたよ」ちら・・(それとない顔しながら振り返ってサフラの顔色を伺う)
サフラ「凍土・・・エヴァーウィンターナイツの・・・・」
レオ「あんまり幽閉してると、連中が行動を起こすかもな。サフラさんも知ってんだろ?凍土の連中の結束力は反勢力随一だ。同志の死は組織全体の憤激となり、フィールド一帯を鮮血の海と化す・・・それが凍土のマフィアの報復方法だ」
サフラ「・・・・・・・・・」
レオ「なんてのはアングラ界の噂。任せておけよ。相手が誰だろうと、ミッションというクエを与えてくれれば討伐してやるぜ」
サフラ「それがかつて、ギルドに在籍した天才ハンター、通称メサイアの妖精だとしても・・・ですかニャ?」
レオ「昔の話し。今はデカダンスの守護女神って云われてんだろ?上等だぜ。龍使徒だかなんだか知らねえが、俺の「モンスターハンター」でブチのめしてやるよ」にや
サフラ「安心したですニャ。レオゲルク殿がギルド幹部同様、龍使徒の存在に否定的で。あんなものは狂信的なドラゴニアが生み出した偶像に過ぎませんからニャ」
レオ「俺は別に龍使徒の存在は否定してないよ」
サフラ「むむむ?」
レオ「ただ俺は、自分より力を持つ存在に惹かれるだけさ」
サフラ「・・・・・。ひょっとしてレオゲルク殿は、黄殿と同じく龍使徒を目指していたのですかニャ?」
レオ「仮説だよ。俺はハンターレオゲルクだ。それ以上でもそれ以下でもない。だからこの話はここで終わりだ」
サフラ「・・・・・。失礼致しました」ペコリ
レオ「構わないよ。俺とサフラさんの付き合いだ。ただ詮索は好きじゃない。俺も・・黄も、そしてシリウスもな」
サフラ「肝に銘じておきます」
レオ「ま、ギルドナイツのメンバーはみんな「ワケあり」ってことよ。だが決して「傷モノ」じゃねぇ。メンバーそれぞれが多彩な大望と野心を描いて抱き、身に纏う装束カラーをアイデンティティとして、大陸世界の闇をそれぞれの色に染めていく・・・それが俺たちギルドナイトだ」にこ
サフラ「流石は現ナイツを統率するリーダー。お見事な叙説ですニャ♪」ぱんぱんぱんぱん(肉球を叩く)
レオ「む・・そのバカにした感じ・・せいぜい先代のナイト達に恥じぬよう尽力致しますよ。じゃ、寝てくるわ」ばいばいよ(後ろ向きながらばいばいする)
サフラ「あ、そうでしたニャ」
レオ「なんだよ・・・まだなんか・・」ふぁ~あ..
サフラ「脱獄中ですニャ」
レオ「なにがよ・・」むにゃむにゃ
サフラ「例の被験者ですニャ」
レオ「誰がよ・・」ふぁ~あ
サフラ「あのクルセイダーズの女ハンターですニャ」
レオ「んごっ?!」(舌を噛んだ)
モンタギュー「あのぉ~。静かにしてもらえます?」チュウウウ・・・(採血しながら注意する)
レオ&サフラ「すいません」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
アウラー「あら・・屋上のハッチが開いてるわね」ん~(眩しそうにハッチの隙間から差してくる太陽光を浴びながら上を見上げる)
龍科学者「都市から来た業者かと。ほら、今日はオメガ4号の特別牢の点検日じゃないですか」なでなで(大人しく横たわって眠っている炎妃龍の鬣をなでなでしている)
アウラー「あ。そうだったわね。まったく、あのペットは維持費がかさばって仕方ないざます」
レオ「あの霞龍がいる牢獄か。そういや何処にいるんだ?」ぼー(寝ぼけ眼で聞く)
アウラー「地下層の洞窟エリアをまるまる牢獄に使っているざます。あんたにはジォ・テラード湿地帯のエリア8に近い感じって言った方が伝わるかしら?」
レオ「ああ・・あの「まあるいエリア」の真ん中に、でっかい真柱の立った寒いエリアね・・・あそこにフルフルが行くと面倒くせえんだよなぁ・・」ぼー
アウラー「その円筒状の真柱を繰り抜いて牢獄にリフォームしたざますよ」
レオ「すげぇ費用掛かってんじゃん」ぼりぼり(股を掻く)
ガシャーーーーーーーーン
(天井のハッチが全開になり、眩しすぎる程の太陽光がシェルター内を照らす)
アウラー「かかるのなんのざます。牢屋の内壁、円周360度と床、及び天井を最新の特殊合金で覆い、更には生態エネルギーを脆弱化させる為に、外周を永久氷壁で囲ってるざます。ご存知、霞龍は湿地帯をはじめ、湿度の高い地域を好むざます。だから牢屋内の温度を、霞龍の活動可能範囲の限界値まで冷やすことによって、本来の力を発揮させないようにしてるんざますよ」(目の上に手をかざし、日光を遮る)
レオ「なるほどね・・そのクーラーボックスで大人しくさせて、あいつ固有の生態を研究してるってわけか・・寒そう」ぶるぶる
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(床まで降りていた鉄床式エレベーターがゆっくり上がっていく)
サフラ「牢獄の高さはどのくらいニャ?」
モンタギュー「オメガ4号の体長サイズで二頭分という広さでしょうか。床から天井までの高さはこのシェルター程ありませんが、何分低いゆえ、彼らの直下式浮上をもってしても浮力が足りず、おもいっきり特殊合金の天井に頭をぶつけておしまいです。最初のうちは天井を破ろうと何度もそれを繰り返していましたが、そこは彼も知的生命体種です。学習したのか観念したのか、すぐに大人しくなりましたよ」トスッ・・(既に何本目かの注射針を刺す)
レオ「餌、どうしてんの?」ぼー
モンタギュー「天井に小型のスライド開閉式のハッチがあります。と言っても相手は長い舌で獲物を捕える習性を持つ霞龍です。餌を与える時はハッチの隙間から睡眠薬を流し込み、オメガ4号が眠っているうちにハッチを全開し、餌を落とす「仕組み」です」チュウウウ・・・・
レオ「なんか大変だな・・・生態研究や考察って。あんたら、見た目や趣味思想はとっても共感出来ないくらい気持ち悪くて、どちらかというと嫌悪感しか抱かないけど、仕事はきちんとやってんだな。なんか感心したよ。少しだけ。ほんの少しだけだよ」ぼー
アウラー「ちっとも褒めてねぇざます」ぷんすか
ゴーーーーーーーーン・・・・・
(床式のエレベーターが天井まで到達し、再びシェルター内は暗くなる)
レオ「ま、お互い大変だけどさ、頑張れよな」ばいばいよ(今度こそ振り向き寝床へと向かおうとする真紅のギルドナイトの後ろ姿)
サフラ「おやすみなさいニャ」
レオ「おう・・・・って、なんか大事な話しをサフラさんから聞いた気がするが・・ま、いっか・・」ザッザッザッザッ・・(シェルターを後にする)
アウラー「なにあれ。すっかり気の抜けた感じ」
サフラ「仕方ないですニャ。レオゲルク殿は自身のユニークスキル「モンスターハンター」を発動させると膨大なウィルパワーを使ってしまうんですニャ」
アウラー「それを出しきっちゃったから、放心状態ってわけざますか。ま、そこも可愛いざましょ♪」むふふふ(実に気持ち悪い笑みを浮かべる)
サフラ「あ・・そうだったニャ」
アウラー「なに?」
サフラ「あの女ハンターをとっ捕まえないといけニャかったんだ」
アウラー「平気よ。意識朦朧の死にぞこないに何が出来るざます」
モンタギュー「シェルターへの入り口だけは死守して下さいよ。万が一でも、ここが破壊されようものなら、僕、サフラさん相手でも機神双鋸振り回しますから」チュウウウ・・・・・
サフラ「よぉ~~~~く肝に命じておきますニャ。でわ!!」
ぴょーんぴょーん
(四足歩行で慌てて駆けて行く)
サフラ「忙しいネコだこと」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(エレベーターが降下してくる)
モンタギュー「僕、これやってるんで、業者の対応して下さいね。一応館長なんだし」チュウウウ・・・
アウラー「わかってるざます!」ぷんすか
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
(ゆっくり降下してくる鉄床式エレベーターの底面)
びょっ(と、一瞬だがエレベーターの上から巨大で真っ赤な影が飛び出し、洞窟内の岩場に飛び移る)
アウラー「ん・・・今何か見えたような・・」ちら
モンタギュー「あ、そうだ館長。あとでポポミルク温めてくださいよ。僕、一日にあれを必ず飲まないと情緒不安定になっちゃうんで」
アウラー「・・・・・・。いっそあんたが館長になったらどうざます?」しらじら
ゴシャーーーーーーーーーン
(小型の気球船を乗せたエレベーターが降りてきた)
ぴょん(一匹の黒猫が飛び降りてくる)
アウラー「ご苦労様」
業者「ヘイ旦那。お待たせしやした」
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2/13(金)0時更新 シンプルになんにも決まってない
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「ヘイ旦那。お待たせしやした」の巻
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