~ギルドアサイラム監獄エリア
ぱぁ~ぷぅ~~~~~~~~
(洞窟内をこだまする角笛の警戒令)
ザッザッザッザッザッザッザッ
(洞窟内を警戒しながら駆けていく数名の警備兵達の姿)
警備兵「ん・・?」ザッザッザッザッ
ザッザッザッザッ(その向かいから駆けて来る一人の女警備兵)
警備兵「おい、お前!」
女警備兵「ヘ、ヘイ!!」ぴた
警備兵「脱獄犯が一名出たそうだ!そっちに怪しい人物はいなかったか!?」
女警備兵「へいです」こくり
警備兵「そうか・・それと一人で警備するのは危険だぞ。緊急時のマニュアルを見てないのか?」
女警備兵「あっしはあんまし「読む」のが好きでござんせんでして」ひっひっひっひ
警備兵「マニュアルはしっかり読まないとダメだぞ。ところでお前、警備エリアの担当範囲はどこだ?」
女警備兵「あんまん・・いえ、オメガ4号の担当っす!うっす!!」ビシッ(無意味に力の入った敬礼をかます)
警備兵「オメガ4号の担当・・?エリアDの監視の者か」
女警備兵「エリアD・・そうっす!そこっす!うっす!!ほりゃ~!!」ビシッ
警備兵「じゃあ持ち場を離れちゃダメじゃないか」
女警備兵「うっす・・・」しょんげり
警備兵「そうか。緊急発令を聞いてこっちのエリアが心配になったのだな?」
女警備兵「へいです」こくり
警備兵「気持ちはありがたいが、こっちは任せろ。それに相手は昏睡状態から復帰したばかりの死にぞこないのようだしな」
女警備兵「誰が死にぞこないじゃ~」ぷんすか
警備兵「ん?」
女警備兵「ねぇです・・なんでも、ねぇです」しょんげり
警備兵「お前、後でドクターから抗うつ剤をもらってこい。きっと長期間の洞窟内での勤務が気分を低下させているんだろう。ま、がんばれよ」
女警備兵「あのぉ~」
警備兵「なんだ?」
女警備兵「慌でで来だから、洞窟内の地図さ落ちしちまったんだすけんども、新しいの貰えんでしょうか・・?」
警備兵「仕方ない奴だな。ほらよ」がさっ(ポッケからくしゃくしゃになった地図を渡す)
女警備兵「ありがどうごぜえますだ!!このご恩は一生・・一生、忘れませんですからぁ~!!ひゃっほっほ~♪」
タッタッタッタッタッタッタッタ・・・・
(地図を掲げながら走り去る女警備兵)
警備兵「なんだあいつは・・。俺達もああならない様に、たまには外の空気を吸いに行こうな」(同情の眼差しで去っていく女警備兵の後ろ姿を見送る一同)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
タッタッタッタッタッタッタッタ
(地図を熟読しながら突き進む女警備兵)
UBU「ふむふむ・・・・なるほど、大した設計だわ」読み読み
ナイトクルーガー「それにしても癖だらけの演技だったな。見ててヒヤヒヤしたぜ。お嬢さんに女優のセンスはこれぽっちもなさそうだ」ひょこり(帽子の隙間から顔をだす光蟲)
UBU「あんまんの役なら出来ると思うけど・・・あった!エリアD!近いわよ!!」タッタッタッタッ
ゼット「おい!こっちだこっち!」(岩場から顔を出してる)
UBU「お待たせ。ちゃんと大人しくしてたみたいね」にっこりあんまんフェイス
ゼット「まったくだぜ。こいつもまだ眠ったままだよ」ちら(岩陰に気絶して横たわる、明らかに身ぐるみを剥がされた女警備兵)
UBU「ひょっひょっひょ。その子には可哀想だけど、そのまま眠っててもらいましょ。それよりゼット、地図をゲットしてきたわよ」(韻を強調して言う)
ゼット「お、やるじゃねぇか。流石は悪名高いクルセイダーズの女リーダーだな。どれどれ」
UBU「嘘よ。うちはあんたがいたところほどイデオロギー色は強くないもの。それより今きっとこの辺り、目的の4号が囚われてる牢獄は・・これじゃない?」ピシッと
ゼット「人型排他はニャン=ジュスト公の十八番で分野だ。哲学は兵隊に必要ねぇ。人身御供の特攻精神だけが評価され・・・お、このエリアだな」
UBU「って、なにこれ。ジォ・テラードの洞窟そっくりな地形だ。ご覧よ「まあるいエリア」だよ」(嬉しそう)
ゼット「ここに牢獄があるのかもな。ともかく行ってみようぜ」
UBU「へいです」こくり(ナイトクルーガーが呆れた顔しておでこに乗っかってる)
~アサイラム内、従業員休憩室(洞窟内エリアに土を固めて作られたかまくらの様なホットスペースがいくつか設置されている)
ウル「んダば、あのボスゴリラを逃したっって言うっチャかぁ~!?」さぴーん(驚き過ぎて頭に付けてる「おかしげな面」が宙に浮く)
ハロルド「仕方ねえだろう。それもこれもお前たちが派手に屋上で暴れっからいけねえんだ。その振動で俺たちが気を取られた隙に、あのねえちゃんが逃げちまったんだからよ」(土製のかまくら内に設置された切り株式の椅子に腰掛ける子供二人。間を隔てる様に置かれたでっかい切り株式の丸テーブルの上には、多種多様な猫飯が乗っている)
ウル「だったら早くレオに伝えないとダメっチャろうが」ダン
(ぐうぱんちで机を叩く)
ハロルド「あ~ダメダメ。さっきの戦いでレオはユニークスキルを発動させたんだろ?今頃ぐっすり夢を見ているころさ。ん、これイケるな♪」あ~ん(熱帯イチゴを口に放り込む)
ウル「呑気に食ってる場合じゃねえっチャ!ヂャあ、ウルちゃま達だけで引っ捕らえに行くっチャよ!」ぶん(熱帯イチゴを奪う)
ハロルド「だったらてめえ一人で行ってきやがれ・・っての!!」ぶーん(またそれを奪い返す)
ウル「ブッブ~!!そんなのブッブッブ~!!お前にはチームワークって言葉がないっチャか!?」ぶーん(またまたそれを奪い取る)
ハロルド「だからおめえはガキだっていうんだ!そういう戦隊モンごっこは仲良しなナイト共と砂場でやってな!!」あむ(ウルの手ごと熱帯イチゴを食べちゃう)
ウル「あんぎゃあああああお前それでもギルドナイツのメンバーだっチャか!!」ずぽーん
(ハロルドの口からお手を抜く)
ハロルド「うっせぇ!!ともかく俺は行かねえからな!!俺だって浄天眼の使いすぎで疲れてんだ!!」あ~ん(新しい熱帯イチゴをほうばる)
ウル「ろくに働いてねえくせして・・・それともあのボスゴリラの頭の中を読むのに、そんなに苦労したっチャ?」(テーブルに頬をつきながら横目で聞く)
ハロルド「さぁね・・」くっちゃくっちゃ
ウル「お前、何を見たっチャ」
ハロルド「・・・・・・・」くっちゃくっちゃ
ウル「図星だっチャ。お前は指示された以外の「余計な」ものを、あのボスゴリラから読み取ってしまったっチャね?」
ハロルド「・・・・・・・・」ごくん
ウル「それに同情してしまった・・・違うっチャ?」
ハロルド「・・・・・・・そんなんじゃねぇ・・・・そんなんじゃねぇけど・・・・あのねえちゃん・・・・俺たちとは少し違う、とんでもねぇ運命を背負わされた人間だ・・」
ウル「・・・・・。ほれみたことかっチャ。やっぱり同情してるっチャ」
ハロルド「ちげえって!!」ダン
ウル「ヂャあ、なんだっチャ?」ちら(頬をつきながら横目で見る)
ハロルド「違うけど・・・あのねえちゃんのケースは・・・・上手く言葉に出来ねえが普通じゃねえんだよ!」
ウル「ハロルド、よく聞くっチャ」むんず(ハロルド少年の顔面を両手で掴み、自分に向ける)
ハロルド「???」
ウル「いいっチャ?人にはそれぞれ生い立ちやヒストリーが、生きてきた分だけ存在するっチャ。それはワガハイやお前の様に「まだちいちゃい」からって関係ねえんだっチャ。人の質というものは生きた年数じゃなくて、何を見て、何を感じて、何を考えてきたかの重量で決まるからだっチャ。お前があのボスゴリラから見たものは、なんであれ、ただの過去に過ぎないっチャ。それがどんな「重み」を背負っていようとも、ウルちゃま達には関係のない、他人の記憶っチャ。だから早くそんな余計なもの、忘れちまうっチャよ。お前は人の心が読める分だけ、優しすぎるだけなんだっチャ」
ハロルド「・・・・・・・・。クソ野郎・・・「おねえさん」ぶりやがって・・・」ぷい(ウルの手を解き、そっぽを向く)
サフラ「お二方、ここでしたか!」タタタタタタ(獣人種特有のあの両手を掲げながら走ってくるあれで近づいてくる)
ハロルド「そうだよ。悪いか」ぐん(涙目だったのか顔を拭うハロルド)
サフラ「いえいえ、レオゲルク殿がいつも様に「休憩」に入られたもので、お二方に脱獄犯捕獲のクエストをお願いしようと思いましてニャ」
ウル「一度ならず二度もあのボスゴリラ捕獲のミッションっチャ・・・ウルちゃまは別にいいけど・・」ちら(頬をつきながら横目で向かいの席を見る)
ハロルド「・・・・・・・・・」
サフラ「???」きょろきょろ(不思議そうに二人を交互に見る)
ウル「どうするっチャ?」
ハロルド「うるせえ。俺だってナイツの一員だ。言われなくったって、やったるわ」ガバッちょ(机の料理を大口で平らげる)
ウル「プップ~♪それでこそギルドが誇るダークナイトだっチャ」
サフラ「???」
ハロルド「ちょっと待ってろ」スッ・・(両目を閉じる)
サフラ「そうかニャ!浄天眼であのハンターの場所を感知すれば・・!」
ウル「しーーーーーーーっ!」
サフラ「・・・・・・・・・」
ハロルド「・・・・・・・・・・・」
ウル「・・・・・・・・・・・」
サフラ「・・・・・・・・・」
ハロルド「・・・・・何処かに向かって走ってる・・・まだアサイラムの中だ・・・・」(力一杯両目を閉じながら答える)
ウル「他には何が見えるっチャ?」
ハロルド「その思念の行き先は・・・・地下・・・・「まあるい」エリア・・・・」
サフラ「!?」
ハロルド「ゲッ!!」パッ(慌てて目を開ける)
ウル「どうしたっチャ!?」
ハロルド「あのねえちゃん・・・俺の「目」に気づいて・・・・弾きやがった・・」あっけらかん
ウル「ダッ!?レオやシリウスじゃあるまいし、あのボスゴリラにそんなこと出来るっチャか!?」
ハロルド「現に共鳴を遮断されたんだ!!嘘じゃねえ!!この!!」ぎゅううう(ウルの口を両手で開く)
サフラ「丸いエリア・・・これはまずいですニャ」
ウル「ほがががが?」(口をおもいっきり開けられてる)
サフラ「そこのエリアにはオメガ4号が囚われているんですニャ」
ザッザッザッザッザッザッザッザッ・・・・
(相変わらず忙しなく広い洞窟内を駆けまわっている警備兵達の姿)
業者「なんか忙しないでニャんすね」きょろきょろ
アウラー「え、ま、まぁね。警備はいつも気合入ってるざますよ(ギルド直属のリフォーム会社のネコとはえいえ、脱獄犯が出たなんて教えたら、きっと本部に密告するざますそしたら今のあたしの立場も危ういざますから、ここは黙秘権でいった方が良さそうね。それに相手は瀕死の小娘一人・・・すぐに捕まるから平気ざましょ)」
業者「それにしちゃ、なんだか慌ただしいっすね・・いや、慌ただしいでニャんすね」きょろきょろ
アウラー「そ、そうかしらね、ねぇ、それよりあんた。一人できたの?事前通達では二名で来るって聞いてたけど?」
業者「そ、そ、そ、そ、それは・・・そうでニャんす!相棒が猛牛バターの猛牛にあたっちまいまして、急遽、休みをとっちまったんでニャんす」
アウラー「猛牛バターの猛牛ってなんざましょ・・乳製品アレルギーのことかしら・・・ま、いいざましょ。一人でも点検くらい出来るざましょ?」
業者「出来るざましょ」こくり
アウラー「ほんとあんた達(獣人種)の言葉遣いって固有で特殊よね」
業者「おめぇもだろ。阿呆」ぼそ
アウラー「え、なんか言ったざますか?」ちら
業者「なんでもねえでニャんすよ。アハハハハハハハ(から笑い)」
アウラー「そう・・あはははは(どうせ検査っていったって、どこも不備はないわよ。とっとと帰って欲しいざます)」ぷんすか(怒りながらから笑いする)
~アサイラム屋上
ヒュウウウウウウ・・・・・・・
(砂漠特有のからっ風が吹く)
警備兵「よいしょっとな」ザシュッ(外壁より頂上に登ってきた)
ヒュウウウウウウ・・・・・・
警備兵「まったく。たかが一人の脱獄犯相手に大騒ぎなんざみっともねえ・・・さて、ここも異常は・・・・ん!?」
・・・・・・・・・・・・・・・
(遠方で倒れている二人のメラルーの姿)
警備兵「あれは・・!!」
ダッダッダッダッダッダッダ
警備兵「!!」
バーーーーーーーーーーン!!(二人のメラルーは所謂さる靴わをされ、胴体をロープでぐるぐる巻にされてもがいている)
警備兵「なにがあった!!」はんむっ(さる靴わをとってやる)
メラルー「はぁ・・はぁ・・・大変ですニャ!!部外者の黒猫が急に頂上に現れて、自分達を拘束したんですニャ!!」
警備兵「なんだって・・!?」
メラルー「それだけじゃないニャ!!巨大な真っ赤な龍も一緒に、ハッチからエレベーターに乗ってアサイラムの中に行ってしまったニャ!!」
警備兵「こいつは一大事だ・・・・早く伝えないと・・!!」
~アサイラム地下エリアD....
ピキーーーーーーーーーーン
(まるで旧沼地エリア8にクリソツな洞窟エリアの中央には、巨大な円柱状の柱が立っており、その外周はびっちりと見るからに凍てついた永久氷壁に覆われている。その氷と地下ということもあるだろうか、洞窟内の温度は非常に低く、大気が引き締まっている)
UBU「お~いおいおいおいおい。寒いねえ~こりゃ~」ガクガクガクガク(ホットドリンク持ってない時のハンターアクションのあれをしてる)
ゼット「人型ってのは温度に左右されやすい脆い生き物だな。で、何処に凶悪犯がいるんだ?」きょろきょろ
ナイトクルーガー「さて・・そこまでは分からねえな」ふかぁ~(UBUの頭の上であぐらをかき、呑気に葉巻をふかす)
UBU「う~おいおいおいおいおい」ぴし(ガクガク震える指で柱を差す)
バビーーーーーーン!!
(氷漬けになっている中央の柱から「非電離放射線」を示す巨大なハザードシンボルマークが透けて見える)
ゼット「なんだぁ?あの電波が「ビビ」ってなってる標識は?」
ナイトクルーガー「間違いないな。オメガ4号はあの中だ」
ゼット「じゃあ、あの柱の中に霞龍が!?」
UBU「たぶん、いるいるいる」ガクガクガクガク
ナイトクルーガー「なるほど・・警備兵達が話してた特別牢獄ってのはあのことだったのか・・・」
ゼット「で、それがわかったところで、どうすんだ?ユクモのお嬢さん」ちら
UBU「え~~~っくしょい!!」ブブー(ゼットにおもいっきりそれを浴びせる)
To Be Continuedたまご運んであぼっちぼっち
ランキング参加中なのです
皆様の激アツ一票でバナーをクリッククリック♪
んだば次回の「あたちのモンハン日記」ジ・ストーリーモードはぁ~(相当怒ってる)
2/17(火)0時更新 「WHAO!モロしじま♪」の巻
をお送りいたします♪ついに凶悪犯オメガ4号が姿を見せるのか!?
そんだら次回も見よう読もう
お友達の秘密を暴こう
↧
「ご覧よ「まあるいエリア」だよ」の巻
↧