~水没林非狩猟エリア....
ガベーーーーーーーーーーーーン!!
(小雨降りしきる平地のエリア上で対局に向かい合う猫騎馬隊と人型の騎馬隊)
ザバーーーーーン!!
カレン「・・・・・・・・・」(馬上で腕を組みながら敵陣を睨みつけている)
バベーーーーーーーン!!
アーモンドラッシュ「・・・・・・・・・・」(同じく騎乗しながら腕を組む、外観からも気品が漂う白銀の重鎧(プレートアーマー)を身にまとったベテラン騎士(アーメットは着用していない)。鎧の左胸にはローゼンクロイツ社のエンブレム(大陸のイラスト(おそらく新大陸か?)を中心にその周りを囲う様に社名(大陸文字)が書かれているロゴ)が刻印されおり、背中にはギルドのエンブレムが大きく記されいる。他の騎士団も同様のものを装着しており、女性騎士と思われる者は重鎧にスカートタイプ(ハンター装備でお馴染みの)を着飾っている。騎乗しながら背中に背負う武器は騎士団固有のシンプルな白銀の重槍だが、盾には同じくローゼンクロイツのエンブレムが大きく刻印されているのが特徴的である)
騎士団兵「いつでも突撃の準備は出来ています。ジョストなら猫ごときに負けません」(アーメットのバイザー(カパってやるやつ)を上に開けている白人(ラテン系)騎士。背中の重槍が天高く上向いている)
アーモンドラッシュ「ラインハルト公が同行していなくて良かったな。今の発言は立派な差別だぞ」ちら
騎士団兵「敵が暴徒の群れなら別です。あいにく、我が三番隊には獣人種はいませんし。最も・・後続の二番隊はミックススピーシーズですけどね」
アーモンドラッシュ「分かっているのなら言動には気を配れ。感情の高揚を抑えられぬ様ではまだまだだぞ?我らが誇り高き帝国軍精鋭部隊だという誉れを忘れるな。ラウロ・ベナッツォーリ小隊長」
ベナッツォーリ「ハッ!!」(少し腑に落ちない表情だが、その声に嘘はみえない)
サーーーーーーーーーーーーーーー
(小雨が少し強くなり、両軍の間にほのかな霧がかかる)
ベナッツォーリ「隊長。いつまでこうしてるつもりです?いつもの様に三番隊特有のアサルトラッシュをかましてやりましょうよ」ちら(背中のランスをちら見する)
アーモンドラッシュ「彼奴らがただのテロ集団ならとっくに殲滅している。王国騎士団が猫騎馬隊を相手に苦戦を強いられたのはお前も知っておろう?」
ベナッツォーリ「騎士団領内のクーデターに猛豚軍が加担した事件ですよね?なんでも都で戦闘になったとか。市民に気を配り、本気を出せなかっただけじゃないですか?」
アーモンドラッシュ「それもあるかもしれんが、その時猛豚軍は暗黒商会から強奪したモンスター兵器を都の広場で稼働させたという」
ベナッツォーリ「ゲッ。ニャンガスの戦いで見た、あの浮岳龍みたいなやつですかね!?」
アーモンドラッシュ「さぁな。詳細は騎士団領が伏せているので公にはされていないが、あの連中相手に手こずったというのは事実なようだ」
ベナッツォーリ「・・・・・。隊長は王国騎士団出身だから、その実力も把握してるというわけですか」
アーモンドラッシュ「だとすれば迂闊に手は出せん。それに驚くべきは敵騎馬隊の速度だ。予定ならばもう少し南方で遭遇するはずだったのだが、現にこうして連中は我々の想像を遥かに上回る行軍速度で目の前に現れおった」
ベナッツォーリ「ユクモ薔薇十字軍が攻撃を仕掛けないから、後ろを気にせず、やすやすここまで来れただけじゃないですか?」
アーモンドラッシュ「それも考えられる。気がかりなのは、私が知っているクルセイダーズの丞相というのは極めて勝率にこだわる気質だということだ。こうしてクルセイダーズと我らとで敵を挟み撃ちに出来たというのに、討って出ないということは、クルセイダーズ陣内に何か異変があったのだろう」
ベナッツォーリ「我々が援軍を出したことも気づかないほど、薔薇十字陣営は人手不足・・・守るのが精一杯と?」
アーモンドラッシュ「おそらくはな。またはあのUBUという小娘が不在なのかもしれん」
ベナッツォーリ「ハハッ!隊長は先の戦いで彼女には借りがありますもんね」ぷぷ
アーモンドラッシュ「・・・・・・・」ギロッ
ベナッツォーリ「・・・・・・・。すいません」しょんげり
アーモンドラッシュ「それと問題はあの総大将と思われる猫にもある」
ベナッツォーリ「どれどれ・・・」スチャ(隣に並ぶ部下と思われる騎馬兵から双眼鏡を手渡される)
サーーーーーーーーーーーー
(小雨と霧の向こうでは相変わらずこちらを静観している猫騎馬陣営の姿が。その正面中央で騎乗するオレンジ色の猫の姿)
ベナッツォーリ「あの偉そうにこっちを睨んでる橙色の猫ですか」じー
アーモンドラッシュ「手配書によれば、鏖逐将星と呼ばれる猫騎馬隊の猛将らしい」
ベナッツォーリ「おうちく・・造語ですかね?」ふむぅ~
アーモンドラッシュ「鏖(みなごろし)という意味だ」
ベナッツォーリ「ほぉ~~。惨殺に長けた将兵ってことですか。そりゃ恐ろしい」スチャ(双眼鏡を返す)
アーモンドラッシュ「それだけじゃない。相当な騎兵術の持ち主らしいぞ」
ベナッツォーリ「なぁ~るほど。でも隊長。敵の大将が将星と呼ばれるほどの戦術を持った綺羅びやかな将兵だというのなら、うちの二番隊にも星の名が付く頼れる軍師殿がいるじゃないですか」にやり
アーモンドラッシュ「だからこうして孫星殿待っているのだ。孫星殿ならば、敵の陣形を看破出来る策をお持ちのはず。二番隊の総大将はまだ前列に来ぬか?」(前方を見据えたまま問う)
ベナッツォーリ「ああ、グークのアイアンメイデンですね。そういや遅いな・・」きょろきょろ
アーモンドラッシュ「その異名はやめてやれ。本人は至って真面目なつもりだ」
ベナッツォーリ「一部の女子団には人気ですよ。鋼鉄のグークを身に纏い、中では本物のグークを護る。まさにグーク愛好者の女神だって評判です。この前メゼポルタから来た記者の取材も受けてましたよ」
アーモンドラッシュ「見世物ではないのだが・・あいつの偏った趣味には困ったものだ」
ベナッツォーリ「いいんじゃないですか?メゼポルタならずともグーク好きは大陸中にいますし。何よりPOPなイメージで帝国軍の固いイメージを払拭出来ますよ。だからですよね?ラインハルト公が「グークマニア」の彼女を二番隊の総大将に選んだは。最も、今だ実戦は未経験だっていうけど」
アーモンドラッシュ「むぅ・・・確かに士官学校でも戦術論と実戦テストはあまり良くなかったらしいな」
ベナッツォーリ「Si~(はい)。俺の方が遥かに優秀です。彼女はただ単にグーク愛が強いだけで軍師殿の護衛を勝ち取っただけです。その「盾」として二番隊の隊長に選ばれたんだろうって、軍内ではもっぱらの噂ですよ」
アーモンドラッシュ「そう妬むな。あの娘を毛嫌いする兵士が多いのは私とて知っている」
ベナッツォーリ「だったらどうして彼女なんです!?」ぷんすか(騎乗しながらアーモンドラッシュに顔を近づける)
アーモンドラッシュ「知らん!ラインハルト公に聞け!!」グイッ(ガントレットに包まれた手でその顔面を押しのける)
ベナッツォーリ「まったく・・あんなペーペーで隊長が務まるのなら俺だって・・」
騎士団兵「到着した様です!!」(ベナッツォーリの隣の騎士が大声で叫ぶ。それにびっくりするベナッツォーリ)
アーモンドラッシュ「ようやく来たか・・・」やれやれ(後ろを振り向く)
がしょーんがしょーんがしょーん
(モーゼの道の様に騎馬隊が別れ、その一本道から姿を見せるのは、重厚金属感丸出しのメタルカラー(ダークアイアン)で全身をてやてやと不気味に光らせた巨大な黒鉄のグーク(グァーグァーグーク&ぺたぺたグーク(黒)を装備した人間)。くちばしと足元の水かき部、両目だけが黄色いのが余計に不気味さを際立てている)
巨大グーク「・・・・・・・」がしょーんがしょーん
アーモンドラッシュ「神殿の騎士団二番隊隊長、クラーラ・ファン・クーン」
ベナッツォーリ「ほんと・・なんであんなのが隊長なんだか」
がしょーんがしょーんがしょーん
(意気揚々と騎士団に挟まれた道を、歩いてくる黒鉄のグーク)
ファンクーン「わぁ~すっごい見られてますよぉ~、孫星様
」(グァーグァーグークの中はもちろん真っ暗で両目から漏れる光が微かに「中の人」を照らし、へんてこりんな女性の声だけが鉄製の器の中にこだまする)
孫星「注目を浴びるのはいいことね」ぐあっ(「中の人」の頭(ヘアカラーはまろやかなホワイトアッシュの様で、頭に大きい水色のリボンを付けていることがここで分かる)に乗っかっているのは本物のグーク)
ファンクーン「そうでしょうか・・私は心配です・・」ぎゅっ(グァーグァーグークを支える狩猟笛の「柄の部分」を両手でしっかり握る「中の人」。上半身は純白の水着(インナー装備)だと分かる)
孫星「自信持つね。あなた二番隊の隊長よ?もっとえらそに笑うといいね」ぐあっぐあっ(笑っているようだ)
ファンクーン「ぐあっぐあっ・・」(小さい声で真似するも実に自信なさ気である)
がしょーんがしょーん
(騎乗しながら鉄の巨大グークを待つアーモンドラッシュとベナッツォーリ)
アーモンドラッシュ「遅かったな、ファンクーン将軍」
ファンクーン「あ、はい!す、すみません!!」ぺこり(中からこもった声を発しながらそれとなく頭を下げてみせる鋼鉄の巨大グーク)
ベナッツォーリ「脱いだらどうです?ファンクーン「将軍」♪」(語尾を嫌味ったらしく強調して言う)
ファンクーン「あ、はい!!で、ですが、敵前なのでは!?」あたふた(とする黒鉄の巨大グーク)
ベナッツォーリ「アーモンドラッシュ将軍の前ですよ?ねぇ隊長」
アーモンドラッシュ「構わん。軍師殿はご一緒か?」
ファンクーン「は、はい!ここに!!」(慌てて喋る黒鉄の巨大グーク。目がまあるい)
孫星「アーモンドラッシュ将軍。わたし、ここいるよ」ぐあっぐあっ(グークの中から本物のグークの声が聞こえる。目がまあるい)
ベナッツォーリ「緊張感ねぇな・・・」
アーモンドラッシュ「二番隊は殿に?」
孫星「ですだ。いつでもこっちに援軍来れる様、後続で待機させてるね♪」ぐあっぐあっ(黄色くあやしげに光ったまあるい目で歴戦の将軍を見つめる鋼鉄のグーク)
アーモンドラッシュ「かたじけない。それでは早速なのですが、敵陣を見て頂きたい」ザッ(道を開ける)
孫星「クラーラ殿。前進するね」
ファンクーン「は、はい・・・」
がしょーん・・・がしょーん・・・
(恐る恐る前に出る鉄のグーク)
ベナッツォーリ「ククッ・・あれでも一応、狩猟笛だっていうんだからな」(隣でアーモンドラッシュが睨む)
孫星「ふむぅ~。ふむふむぅ~」(実に愛らしい顔面で遠くを見る黒鉄の巨大グーク)
ファンクーン「見えますか?孫星様」どきどき
孫星「もうちょっと前出るね」
ファンクーン「え~!?無茶ですよ!!敵の発砲でも浴びたらどうするんですかぁ!?」(へんてこりんな声を荒らげる)
孫星「その為に「こいつ」ある。違うか?」
ファンクーン「・・・・・・・・・」
ベナッツォーリ「あれぇ~?ひょっとして前に出るのが恐いんですか?ファンクーン将軍♪」
ファンクーン「えそ、それは・・・」
ベナッツォーリ「そう言えば、実戦経験はまだ・・でしたよね?」にやにや
ファンクーン「え・・は、はい・・・」しょんげり・・(肩を落とす鋼鉄のグーク)
孫星「自信持つよろし。あなたラインハルト公認めた、立派な神殿の騎士団員ね」ぐあっぐあっ
ファンクーン「孫星様・・・・・」
孫星「前進するね」
ファンクーン「はい!!」
がしょーーーーん!!
(力強い一歩で騎士団の最前線に立つ鋼鉄の巨大グーク)
猫騎馬「姐さん」(見るからに素行の悪そうなモヒカンメラルー。モヒカンの部分だけ白い毛)
カレン「ああ。見えてるよ。なんだい・・あれ?」
猫騎馬「ふざけやがって。我らを挑発してるのでしょう」ガシャン(ボウガンを取り出す)
カレン「だったら乗ってみるのも悪くないね」ピッ(指で号令する)
猫騎馬「うちの高火力拡散弾でお手並み拝見だぜ!!」バショーーーーーン
ベナッツォーリ「撃ってきた!!」
アーモンドラッシュ「小隊長。確かに戦闘や戦術論では彼女よりお前の方が上だろう」
ベナッツォーリ「え・・・」
ファンクーン「やぁ~~~どうしましょ!?孫星様、こっち、撃ってきちゃいましたよ!?」
孫星「バトルプルーフ検証出来るいい機会よ」
ファンクーン「え・・じゃあ、わざと・・」
孫星「敵に見せてやるね。メゼポルタの有名デザイナー考えた、俊逸偉大なるグークの象徴を!!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオオン!!
(巨大グーク目掛けて飛んでくる拡散弾)
アーモンドラッシュ「知っているか?彼女を生んだクーン一族が最も得意とする分野を」
ベナッツォーリ「なんだっていうんです!?」ガショーン(迫り来る砲弾を見上げながらランスを構える)
アーモンドラッシュ「材料工学だよ」
ドガアアアアアアン!!
ベナッツォーリ「!!」
アーモンドラッシュ「・・・・・・・・・・」
猫騎馬「ファック!!直撃ですぜ!?」
カレン「フッ・・」
ほわほわほわほわ・・・・・
カレン「!?」
猫騎馬「なっ!?」
バベーーーーーーーーン!!
(直撃にも動じず硝煙をたてながら威風堂々と立つ鋼鉄の巨大グーク)
ファンクーン「きゃあああああ♪やりましたやりました!!設計通りの硬度です!!」
孫星「当たり前ね。優秀な頭脳持つあなた考えた、エルトライト鉱石とアミノタイトを混ぜあわせて作った超合金、グークガンマZは大陸一の硬さよ♪」ぐあっぐあっ
ファンクーン「最高です!!グークLOVE!!」キョぴーん(鋼鉄のグークのまあるい目があやしげに光る)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
猫騎馬「嘘だろ!?まったく効いてねぇ!!」
カレン「フッフッフッ・・・面白いじゃないか。何の面白みも感じさせない頑固一徹に敷かれた陣の前に、一点の奇異・・・どれ。挨拶でもしてやろうじゃないか」パカラパカラ・・(ゆっくり前進する)
猫騎馬「姐さん・・単騎で!?」
カレン「さっきから睨みをきかせてる、向こうさんの老兵が気に入らなくてね・・・一騎討ちと洒落込もうか」ぺろり
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次回「あたちのモンハン日記」はザ・中継ぎ記事ですトークテーマは・・
3/15(日)0時更新 「なんにも決まってない」
をお送りいたします♪作者は現在この上なくしょんげりモード・・それもそう・・大好きなロンドンの青色のユニフォームのフットボールチームがパリから来たチームに負けた・・朝8時まで頑張って応援したのに・・そんな激闘後、ジョゼが記者会見にて、試合終了後、選手に向けた放った名言が・・
「泣くな、笑顔になるな」
そうです。週末にはプレミアのマヤがいるチームとの大一番!来シーズンのCLの為にもまずわプレミア制覇!二冠だって十分立派だいだから泣くな作者!その悔しさをバネに中継ぎ記事をせっせと書くのだ!そんだこんだで次回も読もうね
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「クラーラ・ファン・クーン」の巻
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