アーモンドラッシュ「これは差別という偏見でも虐待でもない正当なる一騎打ち!!さぁ、参られよ!!」ブーーーン


カレン「フフ・・猫に負けたってことを悔いるよりも先に、その高慢な首を斬り落としてギルドに送りつけてやるよ」ザシュッ

「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
ファンクーン「あわわわわ・・・アーモンドラッシュ将軍、大丈夫ですかねぇ~

ベナッツォーリ「ご安心をファンクーン隊長。我が三番隊隊長アーモンドラッシュ将軍を打ち負かす者など、大陸広しといえどそうはいません。ましてや相手は猫・・」
ファンクーン「差別発言禁止です!!」ボイン

孫星「集中するね。あなた言う、種を超えた一世一代の一騎打ち、はじまるよ」
ベナッツォーリ「いちちち・・・将軍が勝つことは確実です。肝心なのはその勝ち方を我々が然と見届け、如何にしてその武勇を後世に伝えるかです」
ファンクーン「・・・・・・・・・」ぎゅっ(柄を持つ手に力が入る)
サーーーーーーーーーーーーー
(対局に向き合う馬上の二人に小雨が降るかかる)
アーモンドラッシュ「・・・・・・・・・・・」チンチンチン(掲げたランスに雨音が鳴る)
カレン「・・・・・・・・・・・・・・」(瞬きひとつせずに相手を睨み利かす)
ドラモンド「姐さん・・・頼んまっせ・・!!」
??「すみません、前へよろしいですか。失礼致します」もそもそもそ(隊列している馬と馬の間を縫って前列へと出てくる各々異様な格好をした三人のメラルー)
ドラモンド「ん・・うちには足軽はいねぇはずだが・・・お前ら伝令か?」(馬上から下に向かって問う)
アダン「いえ。カレン様の愛馬、レッドサラディンの世話係でございます」ぺこり(西洋風の銀色甲冑を全身に纏ったアクエリアス(ニャンコサイズ)使い)
ブルーノ「そうだぶる」ぷい(ファンゴの頭蓋骨をマスク代わりに被るブルタクスハンマー(にゃんこサイズのレプリカ)使い))
イジャラ「そんだらあんたが副官にゃんだ?」(黄色いキノコ(マヒダケ)の帽子を被る「アイルー様メラルー様(双剣)」使い。こちらはハンターサイズ。元がちっさいから丁度いいらしい)
ドラモンド「副官・・・いい響きだぜ・・!って、それよりお前ら、ずいぶんへんてこりんな格好してるが、どこぞの平和主義な同族が住まう田舎村出身かぁ?」
アダン「いえ。旧大陸です」
ブルーノ「人呼んでセクメーア三獣士とはおら達のことだぶる」ふん
ドラモンド「知らねぇなぁ・・悪いが今忙しいんだ。急用じゃないなら下がってろ」
アダン「カレン将軍に言付けがあって参ったのですが・・」
ドラモンド「将軍は今一騎打ちの最中だ」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(小雨舞う両軍の間で対峙するカレンとアーモンドラッシュ)
ブルーノ「うっひょ~!カッコイイぶる!!」
ドラモンド「静かにしろい。それより言付けとはなんだ?」
アダン「ハッ。クルセイダーズのグリーンウォールを破る秘策をお持ちしたのですが・・・それどころではないようですね」
ドラモンド「グリーンウォール・・・敵陣が敷いた垂皮竜の群れが作った壁を崩せるっていうのか?」
アダン「我らにお任せ頂ければ」にや
ドラモンド「・・・・・・。簡単に返事は出来ねぇ。将軍がお戻りするまでここで待機してろ。俺はゼット様とは違って寛容なんだ」へへ~ん
アダン「ありがとうございます」ぺこり
ブルーノ「とは言うものの、偉そうな副官ぶる」こしょりこしょり
イジャラ「仕方にゃいにゃんだ。世話係に高じて、こうして軍内にいれるだけでもまだマシにゃんだ」こしょりこしょり
アダン「そうですよ。それにカレン将軍の一騎打ちを拝見出来るなんて滅多にないチャンス・・我々は実についている」こしょりこしょり
ブルーノ「いいなぁ・・・おらもいつかあんな風に大軍の最前線に立って、にっくき人型と勝負してみたいぶる・・」
サーーーーーーーーーーーーーー
アーモンドラッシュ「あいにく、武器は同じ様だな」ギュリッ
カレン「気に入らないね。ローゼンクロイツの老いぼれと同じなんてね」フッ
アーモンドラッシュ「笑止千万!!まずは目上の者に対する口の利き方を指導してくれる!!ハァッ!!」パカラッパカラッ

ベナッツォーリ「将軍が仕掛けた!!」
ファンクーン「頑張ってくださぁ~い!!」(鋼鉄のグークが応援する)
孫星「ぐあっぐあっ」(応援してるらしい声をだす)
アーモンドラッシュ「ふおおおおおおおおおおお!!」ダダダッダダダッ

カレン「余程自身があるんだね・・・真っ向勝負なんてさ」にや
ドラモンド「カレン将軍!!」
ブルーノ「受け流すつもりぶる!?」
アダン「いえ・・これはあくまでも騎乗の戦い。レッドサラディンの脚力を活かせば、あの程度の突き・・如何様にも交わせましょう」フッ・・
アーモンドラッシュ「捉えらたぞぉおおおおおおおお!!!!」ショオオオオオオン!!(カレン目掛けてランスを伸ばす)
カレン「ジョストじゃないんだよ!!老いぼれ!!」タンッ

レッドサラディン「ブヒッ」カッ

ダン!!
(ノーモーションからひとっ飛びする汗血馬)
アーモンドラッシュ「なっ・・!?」(思わず上を見上げる)
ヒョッ(空中の馬上からランスを下に突き刺してくるカレン)
アーモンドラッシュ「ぬうううううう!!」バッ(慌てて盾を上に向ける)
ガシーーーーーーーーーーーーン

ベナッツォーリ「間一髪!!」
カレン「ちっ・・!」バシャーーーン(主人を乗せたまま豪快に水たまりへと着地する汗血馬)
ドラモンド「先手必勝!!これぞカレン将軍の零カウンター攻撃だぜぇ~!!」
アダン「副官。銅鑼を鳴らしては?」
ドラモンド「おお!そうだな!野郎ども、銅鑼を叩けぇ!!将軍を激励すると共に敵を俺たちの咆哮で縮み上がらせるんだ!!」
ゴワアアアアアアアアアアン!!
ゴワアアアアアアアアアアン!!
猫騎馬隊「ニャアニャア!!ミャアミャア!!」
ベナッツォーリ「ちっ・・今の攻撃くらいでイキりやがって」
ファンクーン「私達も応援しましょう

孫星「小隊長。太鼓叩かせるね。将軍を後押しするよ。一騎打ちの勝敗は、軍の士気を大いに変化させるよ」
ベナッツォーリ「ハッ!陣太鼓!!こっちも鳴らせ!!猫騎馬を縮み上がらせろ!!」
ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!
騎士団「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!」
カレン「まったく五月蠅いバスドラだね」ひらり(騎士団の隊列を背にアーモンドラッシュの方へ華麗に馬首を返す)
アーモンドラッシュ「今のは少々驚いたぞ。馬術には自身があるようだな」オオオオオオオオオ・・!!(背後では両軍の鼓舞激励がエリアに響き渡っている)
カレン「騎馬戦での基本だろ?相手がマウントしてる得物も確認するのはね。年老いてそんなことも忘れたかい?最も、あんたが跨ってるのは駄馬のようだけど・・」フフ
アーモンドラッシュ「ぬかせぇええええええ!!ハァッ!!」ダダッ

カレン「いちいち挑発にかかってくれるよ。種を問わず老いぼれってのは気が短くていけないね。あんたもそう思うだろ?レッドサラディン」
レッドサラディン「ボフッ

ファンクーン「また将軍から仕掛けました!!」
ベナッツォーリ「今度こそ・・いっけぇええええ!!!!」
アーモンドラッシュ「ふおおおおおおおおお!!!!」ダダダッダダダッ

カレン「打ち合いでも負けないってところを見せてやろうじゃないか」タンッ

レッドサラディン「ブヒヒン♪」
カレン「行くよ!!」ダッ

ブルーノ「正面からぶつかるつもりぶる!!」
アダン「打ち合うおつもりですか!?」
イジャラ「そんだら人型なんかに負けるにゃあああああ!!カレン将軍~~~~!!」
アーモンドラッシュ「うおおおおおおおおおおおお!!!」ダダダッダダダッ

カレン「・・・・・・・・・・・」ダダダッダダダッ

アーモンドラッシュ「ふん!!!!」ビョッ

カレン「ハァアアアアアアアッ!!!!」ビョッ

バギョオオオオオオオオオオン!!
(ランスとランスの矛先が衝突し気砲が弾ける)
アーモンドラッシュ「ぬうううううううう!!」ヒヒ~~~ン

カレン「やるじゃないか!!」ジリッ(こちらの汗血馬は衝撃波にも動じず睨みを効かせている)
ベナッツォーリ「すげぇ

孫星「過信は人間の悪い癖よ。特に戦場での慢心は死を招くね。相手の馬、とてもいい馬ね。そのこともあの橙色の猫に大きな自信と力を与えてるよ」
ファンクーン「見てください!将軍のお馬さんが!!」
アーモンドラッシュ「どうどう!!」ヒヒ~~~ン

カレン「甘いね!!調教が必要なのはその駄馬の方だよ!!」ダダッ

ベナッツォーリ「やべぇって!!」
ファンクーン「きゃああああ


孫星「あれくらいで刺されてたら、神殿の騎士団隊長、とてもつとまらないよ」ぐあっ
カレン「落ちな!!」ビョッ

アーモンドラッシュ「なんの!!」バッ(今だ両足を上げてる馬に乗りながら盾を突き出す)
ガイーーーーーーーン

(ランスの勢いを馬ごと受け流す)
カレン「ちっ・・・!!」ダダダッダダダッ

ベナッツォーリ「パリィ!?あの状態で!?」
ファンクーン「きゃあああああ♪さっすがですねぇ~孫星様ぁ~♪」きゃっきゃっ(歓喜のあまりあっち行ったりこっち行ったりする巨大グーク。目がまあるい)
ブルーノ「くそっ!惜しかったぶる」ちっ(猫指を弾く)
アダン「仰るとおり。落馬させてしまえば勝ちでしたのにね」
ダダダッダダダッ

カレン「もう一度いくかい?」ちら
レッドサラディン「ブヒン

カレン「あたしに似て負けず嫌いだね、あんたは本当に」フッ
ヒヒ~~~~~~~~ン!!
(華麗に馬首を返すカレン)
アダン「お見事!!」
イジャラ「そのままUターンするにゃんだ!!」
ブルーノ「副官!銅鑼をもっと叩かせるぶる!!おら達の気で将軍を圧すんだぶる!!」
ドラモンド「おうよ!!叩けぇええええ叫べぇええええええ!!!!人型なんざぶっ飛ばせぇえええええええ!!!!」
ドワァ~アアアアアアアン!!
猫騎馬隊「ニャアニャア!!ミャアミャア~!!」
カレン「悪くないね・・・仲間に背中を任せるってのもね!!」ダダダッダダダッ

アーモンドラッシュ「どうどう・・・・」パカラ・・(落ち着きを取り戻す愛馬)
ベナッツォーリ「将軍!!もう一度来ますよぉ~~~!!」
アーモンドラッシュ「むう!?」ひらっ(馬首を返す)
カレン「今度はどうするってのさ!?ええ!!」ダダダッダダダッ

アーモンドラッシュ「じゃじゃ馬ならぬ、実に手の付けられんどら猫だ」ガシッ(馬上でランスガードの構え)
カレン「また防御かい!?そらぁっ!!」ビョッ

アーモンドラッシュ「ほっ!!」ショッ

カレン「!!」よれっ(一瞬だが不意の攻撃に動揺をみせる)
ガイーーーーーーーーーーン!!
(ランスが盾を突くと同時に頭を下げアーモンドラッシュのガード突きを寸でで交わすカレン)
ベナッツォーリ「くそぉ~!!惜しい!!」ちっ
ドラモンド「いいぞぉ~姐さぁ~~ん!!」
ドドドドッドドドドッ

カレン「今のランスの使い方・・・ハンター出身か」ドドドドッドドドドッ
ファンクーン「きゃああああ

カレン「フッ・・愛らしい姿だこと」ドドドドッドドドドッ

ファンクーン「きゃあああああああああ

ヒヒ~~~~~~~~ン

(巨大グークの目前で華麗に馬首を返すカレン)
ファンクーン「わっ


孫星「いたいよ


カレン「あはははは!久しぶりに楽しませてくれるじゃないか!!」ダダダッダダダッ

レッドサラディン「ブヒヒン!!」ふんが(鼻息荒く駆ける)
カレン「だろうね!あたしらは防衛本能ばかり働いて、本来持つべき機能をスリープさせちまってる人型とは違うんだ!広大な大陸の土と共に育み、雄大な大自然に教養と勇知を教えられた大地の生命そのものなんだからね!その恩恵を忘却し、己の私利私欲の為、都合よく大陸を構築しようとする圧制種!!それが人型さ!!」ダダダッダダダッ

アーモンドラッシュ「もう一度打ち合うつもりか・・・いいだろう!!どちらが先に落馬するか勝負だぁああああ!!」ブワッ

レッドサラディン「ヒヒ~ン!!」ダダダッダダダッ

カレン「ああ!!分かってるよ!!あんたも憎いっていうんだろう!?あたしにはあんたの心と意志の叫びが聞こえるよ!!生来持つ人馬一体の性質を、モンスター共の創造により淘汰され、種の繁栄すらままならない狩猟文化を恨んでいるってね!!だったらあたしがあんたの持つスピリットを最大限に活かしてやるさ!!」
レッドサラディン「ヒヒーーーン!!!!」ダダダッダダダッ

ドラモンド「野郎ども!!もっと叫べ!!姐さんは俺たち全大陸の猫を代表して人型のタイラントと真っ向勝負してるんだ!!だったら俺たちの激情を姐さんに乗せろ!!俺達の咆哮で世界を変えるんだぁああああああ!!」
ジャーーーンジャーーーーーン!!
(銅鑼の轟音が陣内のボルテージをハイテンションにさせる)
ベナッツォーリ「こっちも負けるなぁああああ!!もっと叩け!!声を出せ!!俺達の狂熱で将軍の気合を爆発させろぉおおおおおお!!」
デンデンドンドン!!
(背後から陣太鼓の連打が騎士団の気勢を上げる)
オオオオオオオオオ!!
(同エリアを地鳴りさせるほど反響してやまない種を交えた烈々たる闘志の雄叫び)
アーモンドラッシュ「いざぁああああああ!!勝負だぁああああああああ!!!!」ダダダッダダダッ

カレン「まずはあんたを屠ることでこの戦をあたし達(猫族)の歴史に刻ませてもらうよぉおおおおおおお!!!!」ダン

アーモンドラッシュ「フオオオオオオオオオオ!!!!」ビョッ

カレン「堕ちなぁあああああああああああ!!!!」ション

バギョオオオオオオン!!
(両者のランスが空中で衝突する)
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はっ
3/21(土)0時更新 ぜんぜんなんにも決まってない

をお送りいたします!ちょいや~ほいや~
