~カーブーんち(実家)....
すやすやすやすや・・
(紫色の毛並みの胸に抱かれて寝ている、真っ白長毛種(ラガマフィンみたいな)のモフモフ赤ちゃん猫の天使のような寝顔)
フラワー「♪♪」よいよい(しながら我が子を寝付けている)
すやすやすやすや・・
(眠れる天使を覆う怪しげな黒猫の影)
BBB「ないないないない・・・・ばぁ~~~~~」レロレロレロレロ
ばちぃ~ん
(その汚い顔面を叩く水色猫の肉球)
チェルシー「よすにょ!赤ちゃんは寝てるのにょだ」ぷんすか
BBB「分かってんだけどよぉ~、一刻も早く、この可愛らしい赤ちゃんのお顔を見たいじゃねぇかぁ~」ぬう(赤ちゃんを覗き込む)
チェルシー「ダメにょ!!」ばちぃ~ん
BBB「ちぇ。触るくらい、いいのに・・」ふう~ふう~(ちんちんに腫れた手の甲をふうふうする)
フラワー「せっかく会いに来て下さったのに、ごめんなさい。ねぇ~♪」お~よちよち
すやすやすやすや
チェルシー「あたちは初めて同族の赤ちゃんを見たにょ♪本当に可愛いにょだ♪」(身を乗り出してフラワーの胸に抱かれている赤ちゃんを眺める)
フラワー「あなたと同じ女の子。仲良くしてあげてね」にこ(微笑み合う二人)
BBB「名前はなんていうんだ?」
フラワー「バステトです♪」
チェルシー「バシュテト・・?」ほにゃら
BBB「ほほぉ~。セクメーアに伝わる女神の名前だな?やるじゃねぇか」
チェルシー「ほにょ・・女神ちゃま・・」
BBB「旧大陸のセクメーア東南地方に伝わる、猫の姿をした地方神さ。古代より同地区では猫を聖なる獣として祀り、人間を病気や悪霊から守護する者、つまり「家の守護者」として崇めてきたという。その証拠にセクメーア地方では、先史時代に建てられたと思われる遺跡のお墓から、今の俺達とは違う、進化する前の動物形態の猫の骨が多く発見されているんだ」えっへん
チェルシー「ごしぇんじょ(ご先祖)しゃまね♪」
BBB「それ以外にもバステト神は、多産のシンボルとみなされ、豊穣や恋愛を司る、音楽や踊りを好む女神としても有名なんだ」ぽん(チェルシーの頭を撫でる)
チェルシー「とっても素敵なおにゃまえ(名前)にょ♪」
フラワー「ありがとう、チェルシーちゃん」にこ
BBB「にしてもよ、とてもじゃねぇが、鉄平の野郎の子供とは思えねぇ可愛らしさだな」しっしっしっしっ
チェルシー「しょの鉄平おにいちゃまはどこに行ったにょ?」
フラワー「あ・・・UBUさんと霊峰に向かいました」
BBB「霊峰・・?阮さんに会いでもいったのか?UBUはまだしも、この可愛いベイビーを置いて、パパも一緒にってか?」
フラワー「・・・・・・・・・・」よいよいよいよい
パチくりん
(モフモフ赤ちゃんがまんまるお目目を開眼させる)
BBB「うほっ!起きたぜ!」し~~~~(ってするチェルシー)
ぱちくり(きょとんとしてるその天使の瞳は、枠内の水晶全体が青白く混濁しているのが分かる)
チェルシー「ほにょ?真っ白(まっちろ)なお目目にょ」ほにゃら?
BBB「珍しい目の色だな・・・」ふむぅ~
ぱちくり(白濁化した水晶体は、まるで青空の白い雲を投影しているかのような光沢感をみせ、通常ならば瞳と角膜の間に見られる虹彩(アイリス)を完全に遮断してしまっている)
BBB「これは・・・・」
フラワー「・・・・・・・・・・」よいよい
きょろきょろ(目覚めたバステトは自分の母親はおろか、まるで周りが見えていない様子である)
BBB「まさか・・フラワー・・。バステトの目は・・」
フラワー「ええ・・・・白内障なんです」よいよい
BBB「UBUと鉄平がどうして霊峰に向かったかはっきり分かったぜ。二人は、この子の病気を治す手がかりを知っているかもしれない、阮さんに助言を求めに行ったのか・・」
フラワー「・・・・・・・・・・・」こくり
チェルシー「・・・・・・・・・・」ちら
バステト「ほみゃ~~~~」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~カーブーんち(借家の方)....
カーブー「白内障?」キュッキュッキュッキュッ(ドボルヘルムを磨いている)
ロージー「そうなの・・・ほら、フラワーの血液には古龍の血が混ざっているでしょ?」
カーブー「瀕死だった彼女を助ける為、古龍の血を投与したっていう話だろ?その副作用でフラワーさんは、毛色が紫に変色したというが・・・遺伝的な問題で、赤ちゃんの目が白内障になってしまった可能性が高いというわけか・・」キュッキュッキュッキュッ
ロージー「たぶん・・。バステトの瞳は成熟白内障っていう、水晶体全体が完全に白濁した状態なの・・。たぶん、あの様子じゃなんにも見えないと思う・・・」
ぽん(肩に手を置くカーブー)
カーブー「そうなってしまったのはローゼンクロイツの過失でもなければ、お前の責任でもない。お前がフラワーさんの命を救ったという事実は、誰でも出来ることではないし、賛辞に値することだ。例えその代償が、病気という形で子供に受け継がれてしまったのだとしても、フラワーさんや鉄平は、お前を恨んだりなんかしないさ」
ロージー「お兄ちゃん・・・」ぐすん
カーブー「それに、まだ治らないと決まったわけじゃない。お前もそう思うだろ?」ちら(窓際に置かれ、日光浴をしている「鉢」に入ったドスビスカスを眺める)
ファイヤージンガー「そうさ。まだこれから成長して見えるようになるかもしれねぇし、ユクモには大陸随一の製薬会社である、ローゼンクロイツの令嬢だっているじゃねぇか。お前がバステトの目を癒す薬を調合してやるんだろ?」
ロージー「ジンガー・・・うん!!そうだよね!!あきらめたら、おしまいだもんね!!」ぱんぱん(顔を掌で叩く)
ファイヤージンガー「だからクソ兄貴もあきらめんな。この大陸世界に不可能はねぇ。きっと・・いや、絶対にだ」
カーブー「そうだな。ありがとうよ、ジンガー」にこ
ロージー「そうと決まったら、早速うち(カーブーの実家)のラボに戻って研究しなくちゃ!お兄ちゃん、もう少しジンガーを預かって貰ってもいい?ほら、この前の騒動でたくさん湿気を帯びちゃって以来、どうも「疲労感」が抜けないらしいの」
カーブー「ああ。村の土より、この渓流エリアの土の方がより栄養があるからな。それに俺も話し相手が出来てちょうどいい」
ファイヤージンガー「ガルグイユや関越、それにニャークが、揃って水没林に援軍として派遣されちまったんだとよ」やれやれ
ロージー「じゃあ、お互いの面倒がみれてちょうどいいね」くす
カーブー「そういうわけだから、お前も俺の世話をしに、毎日来てくれなくてもいいぞ。今は赤ちゃんの病気を治すことに集中しろ」
ロージー「うん。ありがとう。なにかあったら、おっきい声だすんだよ?」(そういう顔は真剣そのものである)
カーブー「角笛なら、ユクモに届くかもな」(奥で笑うジンガー)
ロージー「あ、そうだ。それとね・・」
カーブー「なんだ?そんなに心配しなくても・・」
ロージー「昨日の夜ね、UFOを見たの」
カーブー「!!」ブバッ(衝撃で鼻血が吹き出る)
~霊峰頂上....
サアアアアアアアアアアア・・・・・・
(赤紫色に染まった荒天は、その見た目ほど攻撃的ではなく、どこか神聖な霧雨を頂上エリアに降り注いでいる。その中心では荒天の原因とも思われる、偉大な嵐龍の始祖が浮遊しており、傍らには巨大な古龍を見上げるアルレボを背負った撫子装備のハンターと、ドボルネコヘルムを被ったオトモの姿も見られる)
阮白玄「白内障にかかった獣人の赤子の治療法を知りたいと・・そう申すか?」フワフワフワフワ・・
鉄平「ああ!頼む!!俺の娘なんだ!!」
UBU「もし何か知っていたら、おじいさまの知恵をお借りしたいの」
阮白元「もって生まれた病が、必ずしもその者を不幸にするとは限らない。それにそなたら地上人には、医学という学問があるではないか。頼るならば、予言などという不可解なものではなく・・」
鉄平「その手立てがないから、今あんたの教えを請いに来たんだ!!頼む!!」ガバッ(土下座してひれ伏す)
UBU「ねぇ、おじいさま。治療に繋がりそうなことなら、なんでもいいの。鉄平の赤ちゃんに・・バステトに光を照らしたいの」
阮白元「・・・・・・。ここの処、ユクモには稀な「龍客」が訪れているようだな」フワフワフワフワ・・
鉄平「龍客・・・」
UBU「ノウン健一のこと?刻竜の」
阮白元「混沌ではない。言うならば、その巨大な龍は大陸の一部・・。つい昨晩、渓流地区に舞い降りたようだ」
鉄平「そいつに・・その龍に頼めば、バステトの目を治す手がかりが分かるかもしれないんだな!?」
阮白元「予言は現実ではないが、老いた嵐龍の虚偽を信じてみるのもいいだろう」
鉄平「すまねぇ!!ほんとに・・感謝するぜ!!」ダッ
UBU「あ、待ってよ!!」
阮白元「そなた、暫く逢わぬうちに、闇に侵された龍魂を背負う様になったか」フワフワフワフワ・・
UBU「え・・・あ、これね。絶滅さえも喰らい尽くす煌黒聖大剣、バアル・レボアっていうんだぞ」えっへん
阮白元「そうか・・神食いを討伐したか・・」フワフワフワフワ・・
UBU「おじいさま。例えば、自分の手で完全に損傷させてしまった眼球を、元通りにするっていうことは可能だと思う?」
阮白玄「どんな理由であれ、己の意志により光を失ったのであれば、その者は当然、暗闇を受け入れなければならない」
UBU「そっか。そうだよね・・そんなに都合よくないよね」しょんげり・・
阮白元「だが、その盲人が暗闇の中でさえ、希望という光を失わなければ、大陸は力を貸すかもしれぬ」
UBU「ありがとう。覚えておくね」ぺこり
阮白元「気をつけろ、UBU。新大陸は以前にも増して邪悪な瘴気に覆われ始めた。それを振り払いたければ、まずお前に置かれた因果と業を浄化させることだ。よいな」
UBU「・・・・・・・・・」こくり
タッタッタッタッタッタッタッ・・
(下山していく鉄平を追うようにエリアを走り去っていくUBU)
阮白元「聖戦は近い。邪龍を討ち滅ぼすのが誰なのか・・・その答えは大陸のみぞ知る」フワアアアアア・・・(白い濃霧に包まれいく嵐龍)
~渓流地区、夜....
ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・・
(ゲゲゾンの鳴き声が反響する山道エリアを進むドボルヘルムのハンター。左肩にはドスビカスを乗せている)
ファイヤージンガー「なぁ、やっぱりやめようぜ」
カーブー「だめだ。UFOを見つけるまで付き合ってもらうぞ」ザッザッザッザッ
ファイヤージンガー「まともじゃねぇって。だいたいお嬢の言ったことだぜ?信じるってのか?」
カーブー「UMWだって存在したんだ。次はいよいよUFOがユクモに来たって、おかしかぁ~ない」ザッザッザッザッ
ファイヤージンガー「見つけてどうすんだよ?だいたいクソ兄貴は見えねぇじゃんか」
カーブー「そこまでの道標をお前がしてくれればいいんだ。俺が求めているのは、「彼ら」の超科学力だ」フフ・・
ファイヤージンガー「はぁ?なんだよ、彼らって」バカかこいつ
カーブー「お前もあきらめるなと、先ほど言ってくれたばかりだろ?だからこそさ。彼らの卓越した文明の力をもってすれば、俺の目も治るかもしれないということだ!!無論、鉄平の赤ちゃんの目もな!!」タッタッタッタッタッ(勢い良く走り行く先に見えるは、すんごい断崖)
ファイヤージンガー「バカ!落っこちるぞ」ひえええええ
カーブー「いざ行かん!!未知なる領域へ!!」
バッ
(両手を広げ、満月をバックに渓流エリアの空を飛ぶドボルヘルムのハンターのシルエット)
カーブー「ワハハハハハハ!!どうだ!?ジンガー!!俺達は飛んでるぞ!!」ビュオオオオオオ
ファイヤージンガー「バカ!!これは落ちてるっていうんだ!!」ビュオオオオオオ
カーブー「え?」
あ~~~~~れ~~~~~~
(悲鳴をあげた後、森林地帯に無残な落下音と共に消えていくドボルヘルムとドスビカス)
ぎょるん・・・・(一連の光景を眺めていたかのような、真赤な瞳のアップ)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
7/14(木)0時更新 「ほんと、とんだ龍客ばかり・・」の巻
をお送りするださわ♪ほんだらばさ!次回も見よう見真似で溶岩竜の形態模写をしながら来るべき猛暑に備えようよ前傾姿勢でリビングを「がお~」って言いながら歩いたり、フローリングの上をうつ伏せ棒状体で「すいすい」滑らかに滑走すれば、家族or同棲相手のあの子(彼or彼女)も見なおしてくれるかも
「あ、そうだ。それとね・・」の巻
「ほんと、とんだ龍客ばかり・・」の巻
~渓流山道、夜....
ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・・
鉄平「あんだよ!この辺りにはゲゲゾンしかいねぇじゃねぇかよ!!ほら、もう一杯、千里眼の薬飲め!!」ぷんすか(片手には小瓶に入った怪しい液体を掲げている)
UBU「うぷ・・・ぼうお腹いっぱい・・ぼう水分いらない・・」うう・・(明らかに顔が青ざめている)
鉄平「人様の赤ん坊の病気に関わることなんだよ!!ほら、飲め!!」ぐいぐい
UBU「飲んだって、渓流に生息する野生のモンスターしか「感じ」ないわよ!!それにこんな気持ち悪い状態で上手に探知出来るわけねぇでしょうよ!!あほ!!」ばち~ん(口元に押しやられてる小瓶をはたき落とす)
ぱりぃ~~~~ん
(地面に叩きつけられた小瓶が割れ、中の怪しい液体が漏れると同時に、すかさず全身が鮮やかな黄色とピンクの縞模様をした、蜘蛛とサソリを足してニで割った様な節足動物門の群れがそれを舐めに来る。おそらくゲゲゾンであると思われる)
鉄平「ああ!最後のひとつを・・馬鹿野郎!!」ズガッ(ぐうパンチで仮にも主人の横っ腹を殴る)
UBU「うぷっ」
おええええええええええ(木陰でひっそり吐く、おお!哀れなあんまん女)
鉄平「今夜中に、阮さんの言っていた龍を見つけるんだ!!いいな!?」
UBU「手がかりがそれしかないんじゃ、いくら探したって・・・ぎゃああああ!!ゲゲゾンがいっぱい!!気持ちわりぃいいいいいいい!!!!」びょ~~ん(木に抱きつく)
鉄平「まじめにやれよ!!」ガッブーーーン
(足下のゲゲゾンを一匹掴み上げるとそれをUBUに向かって投げつける)
UBU「まじめにやってるわよ!!ヒントが少なすぎってこと!!ぎゃああああああああ!!」ぼさっ(頭の上に落ちてくるゲゲゾン)
鉄平「おめぇには分からねぇかもしれねぇが、俺とフラワーにとってバステトは命より大切な子供なんだ・・!親なら我が子に・・自分たちの姿を見せてやりてぇだろ・・・」ガクン・・
UBU「・・・・・・・・」(木にしがみついたまま、切ない表情で話を聞いている。その頭の上をゲゲゾンが這っていく)
鉄平「あいつの目が治るなら・・少しでも治る可能性があるなら、それをしてやるのが父親である俺の努めだ!!」ガツーーーーン(地面を殴りつける)
UBU「鉄平・・・・」
鉄平「付き合わせて悪かったな。お前はお前で、なるべく村を離れたくねぇんだもんな・・・いいよ。俺一人で探すから・・」ザッ
UBU「待ってよ。闇雲にこの広い渓流地区を探したって時間の無駄。アマテラスとスサノオに事情を説明して手伝ってもらおう」
鉄平「渓流部隊のメンバーは、みんな水没林に行っちまったのか?」
UBU「うん・・」バッ(木から飛び降りる)
鉄平「向こうの状況はそんなにまずいのか?」
UBU「心配いらない。信じて」
鉄平「・・・・・・・・。本当は一也や伯爵達にもバステトを見せてやりてぇが・・・わかってるよ。浮かれている場合じゃないってのは。でもよ・・・」
UBU「・・・そうだ!邪羅尼の婆さんに何か知らないか、聞きにいってみようよ!?カーブーを叩き起こして一緒に連れてけば、あの婆さん、力になってくれるかも!!」
鉄平「カーブーも目が見えねぇんだよな・・。想像してみろよ・・バステトやカーブーの脳裏には暗闇しかないんだぜ・・?」
UBU「・・・・・・・・・・・」
「今しがた、赤眼を畏れぬハンターが月明かりに照らされ墜ちていくのを目撃した」
UBU「え・・・・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(暗がりの木々の向こう側から、真赤な閃光を放つ2つの赤眼がこちらを覗いている)
鉄平「あいつか・・・刻竜ってのは・・」
UBU「カーブーを近くで見たのね?」
こくり・・(森の奥で真赤に光る2つの視線が、ゆっくり上下に動く)
UBU「月明かり・・・・ここからだと、あそこの断崖地帯が一番、見晴らしがいいわね・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(高台の山道越しに、UBUが見下ろす視点の先に映る景色は、断崖に四方を囲まれた森林地帯であった)
????「闇を恐れぬハンターよ。何かを探し求めているのなら、そこに行ってみるがよい。答えが見つかるかもしれない」ドスン・・ドスン・・(振り返り、再び闇の中に帰っていく刻竜の黒いシルエット)
UBU「あんたは行かないの?」
????「俺の求めるものは、そこにはない」ドスン・・ドスン・・
UBU「フフ・・。ありがとう、ノウン健一」
????「礼を言われる道理もない」ドスン・・ドスン・・・・(足音は次第に聴こえなくなる)
鉄平「なんだぁ~?あいつ。可愛くねぇ」
UBU「居心地がいいのかもね。彼も・・そしてもう一頭の龍もね」
鉄平「もう一頭って・・・居場所が分かったのか!?」
UBU「多分ね。ほんと、とんだ龍客ばかり・・あまりにも普通に馴染んでるから気が付かなったわよ」
鉄平「ほにゃら?」カサカサカサ・・(ヘルムの上をゲゲゾンが這っていく)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~カーブーんち(実家)....
サアアアアアアアア・・・・・
(渓流地区から穏やかな葉音が聴こえる中庭で、白いモフモフの猫の赤ちゃんを抱きながら立っているフラワー)
フラワー「あなたにも聴こえるかしら?これがユクモの夜の音よ」サアアアアア・・・・
バステト「・・・・・・・・・・・」じー(何処か神秘的に見える白濁化した瞳で夜空を見上げている)
フラワー「・・・・・・・・・・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・
(目が見えないバステトが向いていた夜空には、美しい満月が優しい光を大陸全体に照らしている)
バステト「・・・・・・・・・・・」じー
フラワー「見える・・?」
バステト「・・・・・・・・・・」きょろきょろ(自分に問いかける声が、何処から聴こえるのか探っている様子である)
フラワー「・・・・・・・・・・・」ぎゅっ(我が子を強く抱きしめる)
バステト「ほみゃ~~~~」
フラワー「さぁ、もう中に入りましょうね」にこ
カーブー「う~ん・・・・」ザアアアアアア・・・
ファイヤージンガー「起きろよ、クソ兄貴」ぺんぺん(顔面の上に乗ったまま、葉っぱのお手でヘルムを叩く)
カーブー「この音・・・滝が近くにあるのか?それからこの背中の感触・・・苔か・・・森に落ちたのか?俺達は」ザアアアアアアア・・・
ファイヤージンガー「ああ。しかもとんでもねぇ秘境にな」ちら(上を見上げる)
ザアアアアアアアアアア・・・・・
(ドスビスカスが見上げる景色は、おそらく人の手に触れられてはいないであろうと思われる、断崖植物群落が生い茂る岩壁に四方を囲まれており、その丘の上からは清らかな滝が流れ落ちている秘境エリアであった。また、真上から差す満月の仄かな光が、この原生林地帯をより神秘的に照らしている)
ファイヤージンガー「お嬢と散々渓流フィールドは探索したつもりだったが・・・やっぱり大陸ってのは広いもんなんだな、クソ兄貴」(うっとりと360度に広がる景色を堪能している)
カーブー「頭打ったら喉乾いた」(仰向けのままぼやく)
ファイヤージンガー「はぁ・・?」
カーブー「滝があるなら近くに滝壺があるだろ?だから、俺、水飲みたい」
ファイヤージンガー「・・・・・・。俺、初めてお嬢が恋しく思えてきたよ」よいしょっとな(茎の脚を上手に動かし、ドボルの左肩に移動する)
カーブー「わははははは(から笑い)まぁそう言うなよ」よいしょっとな(ドボルヘルムにバカな表情を浮かべ起き上がる)
ずるぅ~~~~ん
(と艶やかにコケる、おお!我らが悲しきドボル)
カーブー「うぎゃああああああ」ずでぇ~ん(後頭部から着地)
ファイヤージンガー「なぁ。もう家に帰ろうぜ」(同情の眼差し)
カーブー「駄目だ。お水が飲みたい。ん・・・」むにむに(大の字になりながら、なにやら両手で地面をむにむにと確認している)
ファイヤージンガー「水って言ったって、辺りには滝壺なんか見えねぇぞ」きょろきょろ(辺りは「低め」の木々で囲まれている)
カーブー「今いる場所を詳しく教えてくれないか?」むにむに
ファイヤージンガー「断崖絶壁に囲まれた森林地帯だが・・・ん・・・・よぉ~く見ると、なんだか丘の上みたいだな。下にも木々が見えるぜ」ん~~
カーブー「俺達がいる場所は全体的に、なんだか「ぽっこり」してるか?」むにむに
ファイヤージンガー「そういやそうだな・・・なんか「まあるい」物の頂点にいる感じだな。きっと」
カーブー「ロージーがUFOを見たっていうのは、どうやら本当だったようだ」むにむに
ファイヤージンガー「はぁ?どういう意味だよ」
カーブー「モンスターの上だぞ。ここ」
「おりゃあああああああああ!!」
カーブー「ん・・この声は・・・」
ファイヤージンガー「丘の上から誰か落ちて来るぞ!!」
UBU「でりゃあああああああああああ!!」ギーーーン・・・ギーーーン・・
(紫洸を放つ煌黒大剣を溜め斬りモーションで振りかざしながら、落下してくるUBU。背中には鉄平をおぶっている)
ファイヤージンガー「ユクモのお嬢さんだ!!」
UBU「はちょおおおおおおおおおお!!!!」バショーーーーーーン(溜め完了のエフェクトを全身に迸らせながら急降下してくる)
ダギャアアアアアアアン!!
(カーブーが寝ている真横の大地に渾身の一振りを浴びせるUBU。その衝撃で宙に浮くカーブー)
カーブー「流石、UBUさん」ふわぁ~(浮きながら称賛する)
UBU「あんたの嗅覚もね」にや
ファイヤージンガー「なんだってんだよ!?」どすん(再び背中から落下するカーブー)
いたぁあああああああい!!
(悲痛の叫びが秘境エリアに反響しまくる)
ファイヤージンガー「おおおおおおおおおおお!?」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!(叫びと同時に地面が激しく揺れ動く)
鉄平「的中だ!!阮さんの言っていたゲストってのは、こいつだったんだ!!」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
ファイヤージンガー「おい!!なんか浮いてねぇか!?マジかよ!?」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!(地響きと共にゆっくり浮上していく大地)
カーブー「安心しろ、これは現実だ。幻覚キノコは食べてないだろ?」フフ・・(仰向けに寝たまま大地の振動を愉しんでいる様子)
UBU「さぁ!!姿を見せなさい!!古龍目、岳龍亜目・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
ドゴオオオオオオオオン!!
UBU「ヤマツカミ科の龍客さん!!」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
ファイヤージンガー「って、ことは・・この下が・・・浮岳龍ぅ~~~~!?」(その真横では仰向けで高らかに笑うドボルヘルムの横顔)
UBU「それも、あなたと同じインテリジェンス・スピーシーズのね♪」(ギクッとするジンガー。それを受けて更に笑うカーブー)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
7/16(土)0時更新 秘密。それは秘密(なんも決まってない)
をお送りするだわさ♪ほいだらばさ!!次回も「運搬スタイル」でお買い物の袋をへっこらへっこらと運びながら読もみようよ
Flame Blangonga (炎獅子) & Lavasioth (溶岩竜)&しじまのMHO版
夢みてた 憧れだった メカニカル
どうぼ。あたモン亭キーボードですまずわOPポエムの注釈をば。メカニカルでキーボードといえばメカニカルキーボードです(当たり前)。先日世界のAmazonさんが噂の大セールを行い、二次元ショッピングが大好きな作者はまんまとそのハニートラップに引っかかり、お得な割引価格になっていた憧れのメカニカルキーボードをまんまと買ってしまったのです
照れる照れるなんつって。
勿論「ぶつ」の配送はプライム限定なので翌日に届きました早速「ぶつ」の箱を「豪快」に「部位破壊決め込んで」PCに「イン」
慎重にセットポジションに「お手」を「上手に」置き、緊張で震えの止まらない指で「板チョコ」のようにでっぱったボタンに圧力をかけてみると・・・カチリ・・とメカニカルキーボードの最大の特徴である、あの「やってる感満載」の快音が・・
作者はブラインドタッチなんて大技は出来ないのですが「aiueo」だけは習得しているので、ひたすらに「あいうえお」を連打連打カチリカチリ
の嵐!!ぼっと・・ぼっとうまくなりたい・・ぼっとカチリカチリを思い通りに制御し、意のままに「ぼぎゃーっ」ていいながらこのメカニカルな楽器を奏でたい
と、これを機にちゃんとしたタイピング練習を今更はじめました
いやぁ~照れる照れる。今までの「へんな癖」が抜けないので指が「イカれそう」になるわ脳トレばりのオツムの疲労感はするわの中、今もこうしてしょうもない記事をカチリカチリとぼぎゃーと奏でながらなんとかやってますわ
こんなんでようやってますわ
もうええわ
ってなわけで今日の本題へ
ブッブー
今日は兄貴です「どこの兄貴~?井沢さんちのいじわる兄貴のことぉ~?」なんていう子は、いっそハンターをやめておしまい
そんだこんだのMHO(中国の。オンラインの。CryENGINEでお馴染みの。羨ましいの)から、兄貴こと溶岩竜とMHOオリジナルモンスターである「炎獅子」の連続狩猟動画と、「世界のしじま」でお馴染み霞龍の狩猟動画を見てみてみようわんぱくに
この場をお借りしまして貴重な狩猟動画をUPしてくださったMHOハンター様諸君に感謝感謝のThank youです
どうでしたか?あなたの「狩猟やりたくなる心」にどれだけ火が点いたのかはさておき、ここからは作者のお勝手ながらのMHOモンスターに対する感想なんかを述べて。
まずわ炎獅子なのですが、想像通りのドドブラ+それの亜種(忘れられがち)のモーションでだいたいの動きに予想がつく感じに仕上がっています。興味深いのはゲーム性での炎獅子よりもその生態設定です。どうしてあんなに「お手」が燃えているのでしょうしかも溶岩を付着させたみたいにしてからに。けしからん奴です
などと気になったので、早速公式サイトの概要をチェック
翻訳機の直訳を読む限りでは、なんでも炎獅子は火山地区の環境に適応、身体強化を図る為、溶岩を使用しているとのこと。鍛錬を重ねた結果、両腕が溶岩みたくカチンコチンになり、マグマに手を突っ込むことでそれを纏い、ファイヤーエレメンタルを自在に操るに至ったと解釈するべきでしょうか。まるで香港映画に出てくる、カンフーの達人並のストイックさに脱帽ジミー・ウォングも真っ青です。さすがはMHO。
生物としての行動パターンは群れを形成する雪獅子とは異なり、単独行動が多いようです。なので火山に赴くハンターは、炎獅子が絶滅危惧種にならぬよう配慮しながら狩猟を行う必要があるとのことです。どの大陸社会でも乱獲はギルドローに反します
はい次、兄貴。兄貴はどこにいても兄貴ですね。見た目どおりのパワフルさと滑らかにスライディングしてくる様は万国共通。ゲーム的な観点からみると数々のグレードダウンを経て、現在の兄貴に「退化」していった溶岩竜なのですが、その迫力は今もなお健在登場当初の兄貴がなぜ兄貴と呼ばれる所以になったのか知っているベテランハンターは、どの攻撃モーションを見ても一撃死を思い浮かべることでしょうか
個人的に「兄貴びいき」な作者は、今回お借りした狩猟動画の後半、兄貴が瀕死状態になってから、毒や痺れに苦しむ様子を見て、思わず「頑張れ!兄貴負けんじゃねぇよ!!」って声を出して応援してしまいました。ストーリーモードの書き過ぎで、すっかりモンスター主観になってしまった作者の「へぼい日常」が伺える良い例ですね
だから照れるって。
はい最後、しじま。グラフィックが綺麗なのでしじまの皮膚も「より気持ち悪く」再現されていますね。気になったのは動画の冒頭、ハンター様が狩猟に出発して一番はじめのエリアに行った際、「まあるい蓮の池」のような場所にペイントを投げていたことです。このことからおそらく普段しじまは、あの「まあるい池」にぽちゃりと浸かっていることが伺えます。仮にそれが間違っていたとしても、お勝手ながらの二次創作をやらせてもらっている作者にとっては、ストーリーモードの大ヒントになりました。
凄いなぁと思ったのは、しじま恒例の「尻尾ぱたんぱたん」なのですが、より重量感ある音に仕上がっており、「やっぱりあれに当たると痛いんだなぁ
」って改めて思い知らされました。
その他にも「混乱爆発」と呼ばれる気流のようなものを羽で起こし、ハンターを混乱させる技を取得しているなど、やはりしじまも鍛錬を怠ってはいないようです。毒ボールを放出する際も、霞龍の角を中心に毒がエアロゾル化する演出効果などもMHOならでは。霞龍の特殊な生態の秘密はその角にあることを示す貴重なシーンでもあります。ほんに勉強になります
↑混乱爆発。気流に入り困惑しているハンターを捕食せんばかりに「激アツな瞳で」見ているのが実におかしい。
↑毒液玉放射の一枚。ターゲットに向かって正確に毒玉を放射する様は、まるで巨大なピッチングマシーンのようである。
↑ステルス化途中の貴重な一枚。ぶらりと垂れる「ベロ」までもが半透明になっている様などは、実に「しじまらしいキモさ」を表現しているといえよう。
以上、参考画像引用元→MHO公式サイト「霞龍概要」より拝借ひと読みしたならポチっとな
ランキング参加中でるくす♪
皆様の激アツ一票があたモンを元気にするのです
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストリーモードは!?
7/18(でたぁ~ジャンプと同じ月曜日!)0時更新 「オモイ」の巻
をお送りいたします♪前回記事の予告で曜日を間違ったまま更新してしまったことをここにお詫び致します(現在は修正済)ルーチンワークに慣れ過ぎるもミスの原因
以後もしっかり致すことをここに誓います
へこり
「オモイ」の巻
ドゴオオオオオオオオオン!!
ファイヤージンガー「マジかよ・・・俺たちゃ、ずっとこいつの上で寝てたってわけか」ムオンムオンムオン
UBU「そういうこと。なかなかいい隠れ家を選んだようね。まさにゲゲゾンも真っ青ってことで、下に降りて話を聞きましょ」バッ(森林地区となっている古龍の頭上から飛び降りる)
鉄平「カーブー。手を貸してやろうか?」
カーブー「俺はここから聞いてるよ。落下した時に腰を「やった」らしい」(大の字で寝ている)
ファイヤージンガー「んじゃ、俺を連れてってくれよ。浮岳龍をこんな近くで見るの初めてなんだ」
鉄平「ほいじゃ、俺のヘルムに乗れよ」むぎゅっ(両手でそっとカーブーの左肩にいるドスビスカスを掴んで自分の頭の上に乗せる)
ファイヤージンガー「おし、いいぜ」
鉄平「じゃあな、カーブー」バッ
カーブー「ヤマツカミ・・・なぜしてか、なかなか居心地がいいもんだな」カサカサカサ・・(腹の上をゲゲゾンが這っていく)
ムオンムオンムオンムオン
(六本の触手をムオンムオンさせながら、断崖絶壁に囲まれた森林エリアに浮かぶヤマツカミ科の古龍)
UBU「さてさて。まずはどこから話をすればいいものか」シュタッ(見上げれいる横に鉄平が着地してくる)
ファイヤージンガー「すげぇ!!マジのFloating Mountain Dragon!!最高だぜ!!フォーーーーー!!」
「わしゃ「ツカミ」じゃないぞよ」ムオンムオンムオン(必然的に大きな声が、周囲を覆う断崖絶壁に響き渡る)
UBU「わし・・おじいさまか。ヤマツカミ科は長寿で有名だもんね」ムオンムオンムオン・・
鉄平「ツカミじゃない・・?じゃあ「クライ」か?」ムオンムオンムオン・・
「残念。「クライ」でもないのじゃ」ムオンムオンムオン・・
ファイヤージンガー「浮岳でも浮峰でもないだと?んじゃなんだよ」
「「オモイ」。ヤマオモイじゃ」
カーブー「・・思い・・・なるほどな」ムオンムオンムオン・・
鉄平「ヤマオモイ・・なんだそりゃ?」ほにゃらて
UBU「疑問はあと。せっかく自己紹介してくれたんだから、今度はこっちの番。ヤマオモイさん!!はじめまして!!あたちはユクモのUBU!!こっちは鉄平とファイヤージンガー!!あなたの頭の上で寝てるのがカーブーよ!!」
カーブー「ウッス。どうも」ムオンムオンムオン・・
ヤマオモイ「ほほぉ。礼を心得ておる人間か。ということは、ワシを読んだのはおぬしらか?」
UBU「ほえ・・?そりゃ会えて嬉しいけど、別に呼んじゃいないよ」(横で「そんなはっきりと」と呟く鉄平とジンガー)
ヤマオモイ「そうか・・おかしいのぉ・・。確かに何者かの意志によって、導かれたんじゃがな・・・気のせいだったのかのぉ・・」ムオンムオンムオン・・
UBU「ほえ・・ほんじゃあさ、おじいさま、ここがユクモだと知らずに来たわけ?」
ヤマオモイ「ほうかほうか。この初々しい若齢林の香りは、ユクモの木のものか」ムオンムオンムオン(なんだか嬉しそうに喋っている)
ファイヤージンガー「流石、緑に優しい浮岳・・もとい、ヤマオモイのグランパだぜ」
鉄平「だからそのヤマオモイってなんだよ?」
UBU「ヤマツカミ科の始祖がヤマクライだってのは有名だけど・・オモイは聞いたことないね」う~ん
ヤマオモイ「粗暴な「クライ」と一緒にされちゃ困る。ワシは「emotional mountain Dragon」で、元は大陸の一部だった。いつしか意志を持つようになり、理知を与えられたのじゃ」えっへん
UBU「ほえ・・なんだかすごい話だね・・。じゃあ、正確にはクライ科とも違うわけだ」
ヤマオモイ「モチのロンじゃ」フフ・・
鉄平「爺さんだから、やっぱり言うことも古いな」ぼそ
ヤマオモイ「ぬしらの言葉でいうなら、希少な絶滅危惧種というところかの。その証拠に、ワシは「ツカミ」の連中よりも遥か昔の太古から生きておるのじゃぞ」えっへん
UBU「ほえ・・・じゃ、竜大戦時代も体験してるとか?」
ヤマオモイ「たぶんな」
鉄平「多分・・?覚えてないのかよ」
ヤマオモイ「なにせえらい昔のことじゃからな。思い出せんのじゃ。思い出したくもないし」ぽりぽりぽり(口元の触手で脇腹辺りの「部位」を掻く)
カーブー「フッ・・・」
UBU「今まで、何処にいたのさ?」
ヤマオモイ「ここから、ずぅ~~っとずぅ~~っと遠くにある大陸の巨大な古代樹の上でひっそり暮らしておった。長い間、その原生林は、悪意のあるモンスターや奸邪を抱いた人間には知られておらんかったのじゃがな。最近は人間までもが空を飛んで来る、どえらい時代になってしもうた。その被害を受けてな、やむを得ず「移住」を選択したのじゃよ」
UBU「う~ん・・なんかごめん。ハンターを代表しておじいさまに謝罪するよ」ぺこり
ヤマオモイ「なぁに。お前さんが謝ることはないよ」ふおっふおっふおっ(大口で笑う口内より、やたらと白い「歯」がキラリと見える。どうやらホワイトニングをしているようだ)
ファイヤージンガー「空から飛んで来る人型っていえば、古龍観測隊や書士隊の連中だな。きっと。昔、ジャック・ザ・アイランドにも来たことがあるが、連中は植物よりモンスターに興味津々だからな。適当に調べて帰っていきやがった。勿論、その間は喋れる俺をはじめ、知的生命体種の植物や虫達は、口を閉ざしていたってわけよ。何故なら、連中よりも賢いからだ」(下で高らかに笑う鉄平)
ヤマオモイ「なんと、ドスビスカスのおぬし。ジャック・ザ・アイランド出身か」
ファイヤージンガー「ああ。大自然だけに恵まれた、大陸のオアシスだ。「上」には巨大な丸鳥がいるけどな」しっしっしっしっ
ヤマオモイ「やはり「いい」場所なんじゃな・・。知り合いの雷光虫に、その島の話を聞いてな。是非、次の「家」をジャック・ザ・アイランドにしようと思っていたのじゃ。」
ファイヤージンガー「ナイスチョイスだぜ。ってことはよ、その道中に、グランパは何者かの意志に導かれ、知らず知らずのうちにユクモに辿り着いてたってわけか?」
ヤマオモイ「いえ~すいえす」(白い歯を「い~」ってしながら答える)
UBU「なんだろうね・・。そんなことが出来そうな人っていったら、嵐龍のおじいさまか竜人の村長さんくらいだけど・・」ふむぅ~
鉄平「ワリィけど、翁。俺達があんたに会いに来たのは、その聡慧にして遠識兼照の知恵を授かる為だ。ここはひとつ、その願いを叶えてはくれないか?」
ヤマオモイ「これも何かの縁じゃ。ワシで出来ることなら力になろう」ムオンムオンムオン
UBU「良かったね、鉄平」(力強く頷くオトモ)
鉄平「実は俺の生まれたばかりの娘が白内障になっちまって、目が全く見えないんだ。大陸の植物に精通するあんたが、もし、目の治癒に効く素材を知っていたら教えて欲しい。この通りだ」ザシュッ(偉大なる古龍種の前に両膝をついて畏敬の念を示す獣人)
UBU「ヒントだけでもいいの。あたちからもお願い」スッ・・(鉄平と同じ姿勢をとる)
ヤマオモイ「よせよせ。確かにワシは龍族だが、尊大に振る舞うのは好きじゃない。はて・・・目の病気に効く植物素材とな・・」
鉄平「なんでもいいんだ。微かな可能性でもあれば、試してみるだけだ」
ヤマオモイ「そういうてもなぁ~・・・」う~ん(大口を開けて考えている)
カーブー「・・・・・・・・・・・・・」
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
カーブー「??」
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
(ヤマオモイの体内から、何やら「イキの良い」ビート音の振動がする)
ヤマオモイ「目に効く・・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(明らかにヤマオモイの口の中から聴こえる、重低音のきいたクラブサウンドのバスドラ音)
UBU「ほえ・・・なんだろ・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
ファイヤージンガー「グランパの口の中からだな。きっと」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
「万能薬なら、俺が知ってるぜ」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
鉄平「なっ・・誰だ!?」きょろきょろ
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
「よぉ。俺はこの雷光虫群、通称「massive beats」のリーダーやらせてもらってる、ライ夢(らいむ)ってんだ。よろしくな」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(ノリの良いクラブサウンドと共に、ヤマオモイの口内より飛来してくる大雷光虫。リズムと共に、その「照明」の灯りを色とりどりに変化させている)
UBU「ほえ・・・珍しい音と光を放つ大雷光虫だね・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
ライ夢「俺達がぶつかり合って、このクールな次世代サウンドを奏でてるんだぜ♪ほら、踊れよ、田舎のハンター♪」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
UBU「なんでそんな事が出来る様になったのさ?」(七色に変色する発光に照らされながら、少しムッとした顔で聞く)
ライ夢「わかんねぇの?だから田舎ってのはやだねぇ~。いいか?ヤマオモイの爺さんの体内は、他の「マウンテンキャッチ」や「マウンテンイーティング」とは訳がちげぇのよ」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(七色に発光する大雷光虫を前に、眩しそうな顔をみせる一同)
UBU「ヤマツカミ達の吸引に晒され、捕食された雷光虫達が、長い時間をかけて突然変異したり大型化するっていうのは知ってるけど・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
鉄平「訳が違って、どういうことだよ?」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
ライ夢「そんなダセェ「メット」被ってちゃ、知らなくっても仕方ねぇな」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
カーブー「・・・・・・・・・」(ヤマオモイの上で、なんだかしょんげりした顔を見せるドボルヘルムの表情)
ライ夢「このヤマオモイの爺さんの体内は、まさに楽園!他の岳龍亜目には見られない大陸のユートピアが存在するのさ♪」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(BPMがより速くなり、発光も激しさを増す)
UBU「ユートピア?なによそれ」むぅ~
ライ夢「いい顔だぜ、田舎のハンターガール。じゃあ、ここで質問だ。イケてねぇ浮岳龍共はなんで浮いてっか知ってるか?」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
UBU「ムッ・・」
鉄平「堪えろ。バステトの為だ」
UBU「いいわ。答えてやろうじゃない。ヤマツカミやヤマクライの浮遊能力は、吸引して捕食した生物から発せられる腐敗ガスが元になってるのよ」ふふぅ~ん♪
ライ夢「ヒュ~~。しっかり勉強してんじゃねぇか、クソハンター♪正解だ。普通の連中は、その貯めこんだガスを利用して浮いてんだ。あんたら人型が開発した気球船と同じ要領ってわけだ」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
ファイヤージンガー「じゃあガスがある限りは、ずっと浮いてられるのか?」
UBU「そうね。けど、狩猟武器などによる過渡のダメージを受けてしまうと、そのガスが抜けてしまい、落っこちちゃうってわけ。でもガスはすぐに溜まるから、本体が絶命するまでは、何度でも浮くことが出来るのよ。最も、その高熱ガスを外敵に向けて攻撃してくるのは勘弁だけどね」
ライ夢「クソツカミの中には、俺達の仲間(大雷光虫)を時限爆弾みたいに使う連中もいやがる。これには理由があって、ヤマツカミの体内で異常進化した大雷光虫は、一旦、外に出ちまうと、その環境下に耐えられなくなって爆散しちまうからなんだ。雷光虫ってのは、おめぇらも知っての通り、一匹一匹が発電力を持ってるだろ?その電力が、ヤマツカミの体内ガスの影響を受けて、てめぇでも制御出来ねぇほどに膨れ上がっちまうからじゃねぇかって、俺は予測してるぜ」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
鉄平「同じ雷光虫なのに、わかんねぇのか?」
ライ夢「だからおめぇはバカ猫だってんだ。いいか?雷光虫がヤマツカミに飲まれた時点で、もう普通じゃねぇんだよ。つまり、奴らの体内に飲まれちまったら最後。二度と外には戻れねぇんだよ。認知症になったばあちゃんがよく譫言の様に言ってたぜ。「ハイッタラ、デラレナイ・・・ハイッタラ、デラレナイ・・・」ってな。マジでホラーな話だろ?」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
ファイヤージンガー「するとお前らが外に出てこれるのは、グランパが普通のヤマツカミの生態とは違うからってことか?」
ライ夢「だから爺さんの体内は楽園なのよ♪」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
UBU「だって、おじいさま。よかったね」
ヤマオモイ「自分の「中」のことは知らなんだ」ムオンムオンムオン
ライ夢「おまけにこのクールな爺さんは、実に大陸エコ問題に優れた食事法を持ってるんだぜ。言ってやれよ、爺さん!」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
ヤマオモイ「すごい上から目線なのが気になるが・・ワシは他の同族と違ってな、この大陸世界の大気を食うておるんじゃよ」すううううううう
UBU「ちょ、やめて」ゴオオオオオオオ
(危うく吸われそうになってよろめく一同)
ライ夢「なっ、ウケんだろ!?爺さんってばよ、無限に広がる、この大陸中の空気を吸ってるだけで、何年も生きられるんだ!!マジで爺さんこそ、ファッキンFloating Peak Dragon!!大陸の一部だってのは伊達じゃねぇんだよ!!」ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪(ドラムンベースみたいなサウンドを鳴らし、派手に発光してみせる)
ファイヤージンガー「俺達(植物)と似てるな」
ライ夢「その通りだ、ハッピードスビカス!この爺さんをはじめ、「ツカミ」や「クライ」の体表を覆う植物、そして龍木や龍苔と呼ばれる特殊な性質をもった大陸素材は、浮岳龍の体液を栄養源にして育ってるんだぜ!!な、笑えんだろ?」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
UBU「別に笑やしないけど、おじいさまはどうやってガスを作り出してるのさ?」
ライ夢「聞いてちびんじゃねぇぞ!!いいか!?この爺さんの体内の中心には、でかくて図太い大木が生えてんだ!!俺達はその大木を、世界樹(ユグドラシル)って呼んでてな。その世界樹がなんと、爺さんの飲み込んだ大気を、特殊なガスに変換させてるんだ!!どうだ!?ちびってもいいんだぜ!!」ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪
UBU「知ってた?」ちら
ヤマオモイ「今の今まで知らなんだ」ムオンムオンムオン・・
ライ夢「更に驚くのは、世界樹の作り出すそのガスってのは有害物質じゃなけりゃ、メタンでもねぇ。ましてや気球に使うヘリウム、水素、あるいは石炭ガスでもない、あくまでも清らかな特殊ガスなんだ。一度そのガスを吸っちまったら・・・この汚れないユクモの空気でさえ、美味く感じねぇほど、ぶっ飛んじまうぞ!?」ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪
UBU「まるでいにしえ麻薬のヘビーユーザーみたいね」
ファイヤージンガー「その大木が生み出す特殊ガスの恩恵を受けて、粋なサウンドを出せるように進化したってわけか」ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪ドゥッタ♪ドゥドゥタ♪(ビートを鳴らすことで肯定するライ夢)
鉄平「翁の仕組みについては分かった。話を戻すが、お前はさっき、万能薬を知っていると言ったな?それはその世界樹に関係してるのか?」
ライ夢「イエ~スイエスイエス♪世界樹の根本に生えている、爺さんの神龍苔をうまく使えば、世界中のあらゆる病気を浄化出来るかもな」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
鉄平「頼む。その苔を分けてくれ」
ライ夢「いいぜいいぜ。いい面になってきたな、ドボルネコヘルム。あんたらの話は体内から聞かせて貰ってたぜ。あんた、娘が白内障なんだろ?」ドッ・・ドドッ・・・(リズムが少しメランコリックなビートを刻む)
鉄平「ああ。娘に俺の顔を見せてやりたいんだ」
ライ夢「グッド!!ツカミに飲まれて爆死しちまった、クソオヤジに聞かせてやりてぇ台詞だぜ!!」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
鉄平「じゃあ・・」
ライ夢「ファックノーーー!!」ドドドドドドドドド!!(スラッシュメタルばりの高速ツーバスサウンド。爆音でふっ飛ばされるUBU)
鉄平「条件があるなら言え!!こっちはマジなんだ!!」
ライ夢「だったらこっちだってマジな要求をさせてもらうぜ!!」ドドドドドドドドド!!
鉄平「要求・・言ってみろ」
ライ夢「おうよ!爺さんの苔が欲しけりゃ、このユクモ地方にいる女を連れて来い!!今すぐにだ!!」ドドドドドドドドド!!
鉄平「女・・?なら、ここに・・」ちら(股をおっぴろげて倒れている主人を見る)
ライ夢「ファック!!誰がそんな人型の雌モスだって言った!!俺が言ってる女ってのは、俺と同じ、雷光虫のイケてる女のことだ♪」ドッドッドッドッドッドッ(心臓の鼓動が心拍数を示すかのようにビートを刻む)
鉄平「はぁ?」きょとん
UBU「その群れの中に雌はいないわけ?」(雌モスと侮辱され、少し怒った顔で聞く)
ライ夢「いねぇから必死にリズム刻んで、踊り狂って、辛いことから現実逃避してんだろうが!!」ドドドドドドドドドド!!(またしても怒涛のツーバスサウンドの咆哮効果によりすっ転ぶ、おお!我らがあんまん女)
ファイヤージンガー「俺・・なんかあいつが愛しく思えてきたよ」
ライ夢「それにユクモには大陸中から、多くの知的生命体種が集まってるっていうじゃねぇか・・・この群れの中で・・massive beatsのメンバー内じゃ、今のところ喋れるのは俺だけなんだ・・」ドッ・・ドドッ・・・(ライ夢に対し、申し訳無さそうな顔をしてみせる他のメンバー(雷光虫)達)
ファイヤージンガー「分かるぞ。その気持ち。俺も故郷ではいつも一人の男だった」じ~ん
ライ夢「もう少し時間が経てば、こいつらも喋るようになるかもしれねぇが・・・俺は寂しくて仕方ねぇんだよ!!」ドドドドドドドドド!!(怒りのツーバス)
ファイヤージンガー「なっ。あいつに優しくしてやろうぜ。ネジ曲がった純真ほど、修復するのは難しいんだ」(なんだかなぁ~という顔をするUBUと鉄平)
ライ夢「俺の想いが分かったらとっとと行け!!娘の為に苔が欲しけりゃ、とびきりのいい女(雷光虫の)を連れてこぉ~~~い!!」ドドドドドドドドド!!
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
鉄平「雷光虫の・・女・・」ぽかぁ~ん・・
ライ夢「おっと!お前がクエストから逃げるかもしれねぇからな。そりゃ~~~~」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(音を刻みながらヤマオモイの頭上に飛んで行く)
カーブー「ぐう・・ぐう・・・」(すっかり寝てるバカ)
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
(寝てるカーブーの背中に潜り込み、運搬する大雷光虫)
ライ夢「連れてけぇ~!!」
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
(棒状態で仰向けに寝ているカーブーが、ヤマオモイの頭上から綺麗に真横の姿勢を保ったままゆっくりと降りてくる)
ファイヤージンガー「なんだぁ?クソ兄貴が「寝ながら」飛んで来るぜ」
UBU「やな予感しかしないわ」はぁ~
ライ夢「いいか!?お前らが女(雷光虫の)を連れてくるまで、こいつを人質にさせてもらう!!それと、この爺さんの存在を厄介な人型に漏らしてみろ!?その時点でクエストは消滅!!爺さんにも飛んでってもらうからな!!イコール、爺さんの希少な苔は二度と手に入らねぇってことだ!!それを理解したら、とっとと連れてこぉ~い!!」ドドドドドドドドドドド(最速のBPM)
鉄平「爺さんの意見はよ」
ヤマオモイ「関係ないみたいじゃな」
UBU「残念だけど、あの雷光虫にあたち達の思いは、そう簡単には届かないみたいね」はぁ~~~~~~~
カーブー「う~ん・・なんか・・・背中がピリピリするなぁ・・」むにゃむにゃ
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストリーモードはさ!?
7/20(水)0時更新 「にかぁ~~~~~」の巻
をお送りいたします♪ほんじゃあさ!!次回もねじり鉢巻きめこんで、ちらし寿司でも作りながら読もみようよ
「にかぁ~~~~~」の巻
~カーブーんち(実家)....
ロージー「ふむふむ・・カルノシンは哺乳類型モンスターの筋肉や神経組織内に高濃度に存在する・・・ってことは肉エキスに多く含まれてるのか!とすれば、骨格筋を多く含んだファンゴの肉から抽出可能ね♪後で貯蔵庫から持ってくるとして・・次は・・・」ぺらぺらぺら(暗い部屋の中、蝋燭の灯りを頼りに卓上で何やら分厚い本のページをめくっている。また、机の半分以上は、試験官やらビーカーといった所謂「科学セット」が卓上エリアの大半を占領している)
リィィィィ・・・リィィィィ・・・・
(家の外から、今宵も安穏であることを示唆する、ハナスズムシの叙情的な鳴き声が聴こえる)
ロージー「アントシアニンはブルベリーでいいでしょ・・・グリセリンは・・・」ぺらぺらぺら
リィィィィ・・・リィィィィ・・・・
ロージー「油・・油・・・獣脂となると手軽に調達出来るのは・・・・垂皮油・・・ケンちゃんの・・・」こくりこくり・・
リィィィィ・・・リィィィィ・・・・
ロージー「はっ!あかん!!」ぱちくり
リィィィィ・・・リィィィィ・・・・
ロージー「お風呂入って寝よう・・・」むくっ
そろぉ~り・・そろぉ~り・・
(開き窓から月明かりが差す和風チックな廊下を、泥棒にみたいに「こしょりと」足音を立てず歩くロージー)
ロージー「・・・・・(もう夜遅いからな・・足音でバステトを起こしてもうたら、どえらい泣き声で家中パニックや・・・慎重に行こ・・)」そろぉ~り・・そろぉ~り・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
(隣の部屋のドアが少しだけ開いている)
ロージー「・・・・・・(フラワー・・まだ起きてるのかな・・?)」こそっ(ドアの隙間から「こしょりと」中を覗く)
・・・・・・・・・・・・・・・・
(ベッドの上で白いモフモフ赤ちゃんを抱っこしながら寝ている紫毛のお母さん猫)
ロージー「フフフ・・」
ぱちっ
(ロージーに向かって、バステトが急にまんまるお目目を開眼させる)
ロージー「・・・・・・・・・・・」
ぱちくり(白泥化した神秘的な瞳でこちらを見ている)
ロージー「・・・・・・・(そうよ。あたしはここにいるのよ・・バステト・・)」
きょろきょろ・・きょろきょろ・・
(ロージーの気配は感じているのだろうか、部屋の中を見渡す赤ちゃん猫)
ロージー「・・・・・・・・・・・」
にょるっ
(フラワーの腕から身を乗り出し、ベッドから落ちそうになるバステト)
ロージー「!!」ダッ
たしっ
(間一髪、落下しそうになったバステトを拾い上げるロージー)
バステト「みゅ~~。みゅ~~」きょろきょろ(ロージーの胸の中できょろきょろしている)
ロージー「大丈夫・・・あなたとお兄ちゃんの目は、必ずあたしが治してみせるからね」なでなで
バステト「・・・・・・・・・・」ZZZZZ・・・
そっ(バステトを母親の腕の中にしっかりと抱かせる)
ロージー「・・・・・・・・・・・・」
そろぉ~り・・・
パタン・・
・・・・・・・・・・・・・
(廊下の開き窓から月を見上げるロージー)
ロージー「・・・・・・・・(鉄平君も今頃、バステトの目を治す為の素材を探しているはず・・)」
リィィィィ・・・リィィィィ・・・・
ロージー「よし。顔洗って、調合をはじめよう」パンパン
そろぉ~り・・そろぉ~り・・・
(泥棒歩きで階段を降りていくロージー)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~渓流狩猟エリア9....
UBU「虫あみ持ってくれば良かったね。雷光虫の採取なんて久々だ♪」
鉄平「呑気言ってんじゃねぇ俺達が探してんのは、知的生命体種の雷光虫で、しかもイケてる雌なんだぞ!」ぷんすか
ファイヤージンガー「確かこの辺りで、いつも一服してるはずなんだけどな・・・」きょろきょろ(鉄平のヘルムの上に乗り、四方を見渡してるドスビカス)
UBU「知り合いの雷光虫?」
ファイヤージンガー「ああ。ライ美ってんだけどよ・・・狩猟社会にうんざりしててな。鬱屈した日々を送ってるヤングサンダーバグなんだが・・・」きょろきょろ
UBU「ヤングサンダーバグねぇ・・あんた達の世界もいろいろ大変なのね」
*Thunderbug:雷光虫の英語表記。ちなみに大雷光虫は「Great Thunderbug」、紫光虫(俗称:毒光虫)は「Poison Thunderbug」である
ファイヤージンガー「おかしいな。今日に限ってぶらついてねぇのかよ」きょろきょろ
「誰が「ブラ」付けてないですって!この変態ドスビスカス!!」
ファイヤージンガー「おっ!」
ホワァ~~~~~~ん
(一行の前に飛んで来る、目力パッチリ系のつけまつげを付けた雌の雷光虫。腹端から突起した長い産卵管が特徴的である)
ライ美「コラァ~。なにこんな所で調子ぶっこいてんだぁ~?このクソドスビカス~♪って、今日はあんた、あの「ねんね」のロージーとは一緒じゃないわけ?」ほわほわほわほわ
UBU「・・・・・・(なんだか時代錯誤な不良少女・・もとい不良雷光虫だな・・)」
ドスビカス「説明は後だ。ワリィけど、俺達と一緒に来てくんねぇか?」
ライ美「お断りだね。うまいこと言って、雷狼竜に群がってるガリ勉共のところにあたいを連れてく気だろ?」
UBU「・・・・・・(そんなにうまい誘い方でもないし、雷狼竜に群がってる雷光虫って、真面目な虫が多いんだな・・)」
鉄平「頼む!俺の娘を助けると思って、一緒についてきてくれ!!」
ライ美「いやあああああああ!!なにこのいやらっしい獣人!!あの「アホの川村」と同じお面付けちゃってさ!!変態のポン引き!!あっち行ってちょうだい!!」ぷんすか
UBU「・・・・・・・(カーブーは「虫界」でも嫌われてるんだな・・)」
鉄平「なぁ、頼むよ!!あんた、日常生活にうんざりしてるんだろ!?だったら一緒に来いよ!?やべぇもん味あわせてやるからよ!!な、いいだろ!?」いやああああああああ!!(捕まえようとする鉄平の頭上を舞う雷光虫)
UBU「・・・・・・・(まるで下っ端ギャングのナンパだ・・)」
ライ美「このロリコン猫がぁ~!!これでも喰らいなさい!!」ビリビリビリビリ(発電した)
鉄平「あげげげげげげげげげげ」ビリビリビリビリ(ドスビカス共に感電する。勿論、骨が透けて見える演出効果で)
ライ美「なにさ。バカにしちゃって。あたいはそんなに尻軽じゃないのよ」ぷんすか
UBU「これこれ、ライ美さん」じー
ライ美「なによ、あんた。アホみたいな「まあるい」顔しちゃってさ」ほわほわほわほわ
UBU「あんた、クラブって行ったことある?」じー
ライ美「クラブ・・・!!」ガーーーン
UBU「そう。若い男と女が、夜な夜なエキセントリックな音楽に狂いながら、酒池肉林の快楽主義に溺れることが許された公共の場・・・行ってみたくない?」じー
ライ美「酒池肉林・・!!なんて破廉恥な!!」ガガーーーーン
UBU「とか言っちゃって、心の奥底では、雷光虫の雄に囲まれた「逆ハーレム天国」を想像してるんでしょ?このドスエロ雷光虫め」
ライ美「逆ハーレム・・・あたいが・・・ドスエロ雷光虫!!」ガンガンガンガーーーーンブブーーーーー
(ショック&鼻血)
ほわほわほわほわ・・・へなん・・
(ゆっくり落下して地面にヘタれる雷光虫の雌)
UBU「負けを認めなさい。セレブな虫ライフを送りたければ、時にはビッチの目線で世の中を見ることも必要なのよ」
鉄平「・・・・・・(そんなもんだろうか・・)」
ライ美「分かったわ・・・。あたいを・・あたいをその楽園に連れて行ってちょうだい・・」ううう・・
~渓流非狩猟区域....
ヤマオモイ「・・・・・・・・・・・・・」(断崖の植物群落に囲まれた原生林エリアで、ポツンと大人しくしてる古龍)
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
(その重圧な緑色の体の中から、何やら激アツなビート音が聴こえる)
カーブー「う~ん・・・・・ここは・・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
・・・・・・・・・・・・・・
(カーブーが横たわるヤマオモイの体内エリアは、緑々しい草原と美しい草花で覆われた大自然そのものの姿であった。エリアの中心には天井(正確にはヤマオモイの粘膜)を貫く、巨大な大木が立っている)
ライ夢「よぉ、起きたか。クソハンター」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(カーブーの真上を飛ぶ大雷光虫。粋なビート音と共に発光も変色させている)
カーブー「なんだか・・実に空気がうまい所だな・・・」ぼけぇ~
ライ夢「爺さんの体の中だからさ。最高だろ?」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
カーブー「ああ・・。こんなに気持ちいいリラクゼーションサロンには・・来たことがない・・」
ライ夢「悪いな。あんたを人質にしちまって」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
カーブー「そうか・・俺は人質に・・。道理でみんなの声が聞こえないわけだ」
ライ夢「ん・・。あんた、もしかして目が・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪・・(ビートの音を弱める)
カーブー「なぁ、もしもだ。君らを進化させたこの聖域で、毎日癒やされることが許されるのならば、失った光を取り戻せると思うか?」
ライ夢「・・・・・・・。確証はねぇ。だが、可能性はある。爺さんの作り出す、この体内ガスを吸い、きちんとした医療法を用いれば・・・夢は叶うかもしれねぇ」
カーブー「夢か・・・ならば、いつも暗闇を頭の中で見ている俺は、夢遊病ってところかな・・。助言、ありがとう」
ライ夢「・・・・・・。夢から覚めるには、まず、そいつの強い意志力がないとダメだ。あんたには、十分その資格があると思うぜ」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪・・
カーブー「・・・・・・・。視覚だけにか?」
ライ夢「クソつまんねぇダジャレだ。笑えねぇ」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(音量を上げる)
カーウー「ハッハッハッハッ。少し寝たら喉乾いた。なにか飲み物をくれないか?」よいしょっとな(上半身を起こす)
ライ夢「おう!それなら、その辺を流れてる川、爺さんの体液だけどよ、それ飲んでみろよ!!激ヤバだぞ!!こっちだ、こっち」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(音でナビゲートしてやる)
ヤマオモイ「・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアア・・・(断崖から落ちてくる滝を頭に浴びている)
「お~~~~~~い!!」(崖の上から声が聴こえる)
ヤマオモイ「帰ってきよったか」ザアアアアアアア・・
UBU「おりゃあああああああああ!!」ブワッ(崖から勢い良く飛び降りてくる撫子装備のハンターとドスビカスを頭に乗せたドボルネコヘルムを被ったオトモ)
ダシャーーーーーーーン
(勢い良くヤマオモイの頭上に着地する一行)
ヤマオモイ「これ、痛いからやめんか」
UBU「あっはっはっはっ。悪い悪い。つい、あんたを「上から見ると」、乗りたくなっちゃうのよねぇ~、ハンターってば♪」お~ほほほほほほほほ・・(気味の悪い微笑が秘境エリアにこだまする)
ヤマオモイ「そんなことより、もう連れてきたのか?」ひょっ(目の前に着地してくるUBU一行)
ライ美「ゲロゲロぉ~マジでユクモに浮岳龍じゃん」(8センチシングルのB面タイトルみたいなことをほざく雌の雷光虫)
ヤマオモイ「ほぉ・・これが世にも珍しい、喋る雷光虫の雌じゃな」
ライ美「あんたもね。おじいちゃん」パチりん(ウィンクする)
UBU「ライ夢は?中?」
ヤマオモイ「歓迎するぞ。ほれ、入るがよい」あ~~~~~ん(大口を開けると、ヒト科のようにびっちりと歯列した「歯」が見える)
鉄平「すげぇ・・。なんか臭そうだけど・・」
ヤマオモイ「ひふれいな(失礼な)。わひゃ、いんふらんほひゃ(わしゃ、インプラントじゃ)」
UBU「行こう♪ニャンガス以来の体内潜入工作だ♪」ひょっひょ~(実に小粋な「あんまんスキップ」を踏みながら口内に入っていく)
ファイヤージンガー「俺達も行こうぜ」
鉄平「おっしゃ。これも苔を貰う為だ」ビョッ
UBU「ほえ~。松明持ってくれば良かったね・・」ぴちょん・・ぴちょん・・(まるでダンジョンのように暗い食道を通り過ぎていく)
鉄平「ライ美、照らせるか?」
ライ美「任せてよ」
ビリビリビリビリビリ
(発電し、その発光により周囲も照らされる)
UBU「お、いいね。これで前が・・」
バサバサバサバサバサバサ!!
(目の前から無数のコウモリが飛んでくる)
UBU「ぎゃあああああああああ」バサバサバサバサバサバサ(通り過ぎていくコウモリにフンを落とされたり、髪を引っ張られたり、挙句、目などを突かれている)
ファイヤージンガー「堪えろ、お嬢さん。これも可愛い赤ん坊の為だ」バサバサバサバサバサバサ
鉄平「進むぞ」めにょんめにょん・・(鉄平を先頭に、なんだかめにょんめにょんした粘膜の上を進んでいく一行。髪の毛がすっかりボサボサになってしまったUBUは、へえこらと猫背でオトモの後を付いて行く)
ライ美「この先、明るいわよ!」ビリビリビリ・・
鉄平「行ってみようぜ!」ひゃっほぉ~い(ぐうたらしながら仕方なくついていくUBU)
ファイヤージンガー「うお!なんだ、このエリア!!まるで高原じゃねぇか!!」
鉄平「なんで明るいんだ?」きょろきょろ
ライ美「苔じゃない?地面や、天井、それに壁にも発光する苔が付着してるわ」
ファイヤージンガー「こいつぁ~ジャック・ザ・アイランドも真っ青な・・・ん!?」
ガブガブガブガブガブ・・・
(体内エリアの草原上に流れる、あやしげな緑色の川の水を、マスクを外し、ガブ飲みしてるカーブー)
UBU「ちょっよしなさいな!そんな危ない水飲むの!!」ひえええええ
カーブー「ん・・。その声はUBUさんか。ようこそ、パラダイスへ」カポン(ドボルヘルムを被る)
ライ夢「なんだ?ずいぶん早かったじゃねぇか・・・って・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪・・
ライ美「なにあのドーム・・。超イケてるじゃん・・」ほわほわほわほわ・・
鉄平「・・・・・・(大雷光虫の集合体を、若い者の間では「ドーム」って呼んでるのか・・)」
ライ夢「あ、あの・・・」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(心拍数のビートを刻みながら雷光虫の雌に近づいていく)
ライ美「あたい、ライ美っていうの。あ、あんたは?」もじもじ
ライ夢「ライ夢・・・この「massive beats」のリーダーやってんだ」ドッドッドッドッドッ♪(ビートの心拍数が上昇する)
ライ美「その・・入っても・・いい?」もじもじ
ライ夢「え・・・当たり前だろ!!さぁ、来いよ!!」
ライ美「うん!それ!!」ブワッ
ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪
(仲間の雷光虫達がホットなビートを奏でながら、見つめ合う二匹の周りを飛び交う)
UBU「イケ!チュウしろ!!」
むちゅ~~~~~~~
(キスをするライ夢とライ美)
ボウン
(ライ夢とライ美を中心に大雷光虫が真っ赤な恋の炎に包まれ、ハート型になる)
鉄平「やったぜ!!この野郎!!」ピン(指を弾く)
ファイヤージンガー「二匹の愛情の炎が、雷属性から火属性にエレメンタルチェンジしたんだ!つまり、恋が実ったって証拠だぜ!!」ひゃっほぉ~い
カーブー「・・・・・・(一体どんな状況なのだろうか・・)」
ライ夢「みんな、ありがとう」ボオオオオオオ
ライ美「式には是非来てね」ボオオオオオオ
カーブー「・・・・・・(もう結婚するつもりなのか・・)」
鉄平「めでたい中、悪いが約束の苔を貰うぜ」
ライ夢「ああ。世界樹の下に行ってみな」
・・・・・・・・・・・・・・・・
(体内エリアに立つ巨木は、天井(ヤマオモイの皮膚)を貫くほど高く聳えている)
UBU「なんだかありがたい御神木だね・・」(巨木を見上げている)
ファイヤージンガー「なぁ、もしかしたら、この巨木の枝がなってる部分が、爺さんの脳みそなんじゃね?」
UBU「うん・・少し「気味が悪い」けど・・きっとそうなのかもね・・」
鉄平「ヤマオモイの翁自体が大陸の一部だって話は、どうやら本当みたいだな」
UBU「さ、鉄平。そのありがたい神龍苔を頂戴しましょう♪」
鉄平「おう!!」
キラキラキラキラキラキラ
(世界樹の根本に煌めく金色の苔)
鉄平「貰うぜ、翁」
ざっくり
(と、両手いっぱいに甲子園の土をすくうかのように金色の苔を拾い上げる)
UBU「すごい効き目ありそうだね・・。あたちも「せっかく」だから、貰っていこう」スッ・・
バチバチバチバチバチバチ!!
(苔に触った瞬間、しびれるUBU)
UBU「なんでぇ・・・・・」パタぁ~ん
鉄平「あっはっはっはっ!!きっと邪念があるから弾かれたんだな!!」
ファイヤージンガー「さぁ、急ごうぜ。その苔をお嬢に渡して、調合してもらうんだ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ヤマオモイの前に立つUBU一行。大雷光虫も一緒である)
鉄平「ありがとう、翁。あんたのくれたこの貴重な苔は、絶対に無駄にしないからな!」
ヤマオモイ「ついでにこれもやろう。何かの足しになるやもしれん」ぱちくり(真っ赤な目をぱちくりさせる)
じわっ・・(ヤマオモイの目尻に涙が溢れる)
UBU「古龍の涙・・・鉄平!空き瓶を頂戴!!」バッ(すかさず鉄平が懐から取り出した空き瓶を奪うように取る)
ヤマオモイ「いくぞ」
ぽちょ~~~~ん
UBU「はいな!!」ガッ(空き瓶を掲げる)
ばしゃあああああああああん
(全身に滝のように落ちてきた涙を浴びるUBU。前髪で顔が見えなくなる)
鉄平「どうだ!?」
UBU「ひょっひょっひょっひょ。採取、完了♪」チラぁ~ん(空き瓶の中で光る涙の滴)
ヤマオモイ「ホッホッホッホッ。また足りなんだら、取りにくるが良い」
UBU「え・・。ってことはおじいさん、ユクモにいてくれるの!?」
ヤマオモイ「ワシをここに呼び寄せた意志が、誰によるものなのか・・・ちいと見てみたくなったのじゃよ」ホッホッホッホッ
ライ夢「分かってるとは思うが、爺さんのことは他言無用だぞ?」ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪(ライ美の肩を抱いている)
UBU「人には言わないけど、仲間の知的生命体種のモンスターになら話してもいい?一緒におじいさんを守ってあげられる」
ヤマオモイ「願ったり叶ったりじゃ。なぁ~に。ワシはこの「秘境」で大人しくしておる。また何か用があったら来るといい」
UBU「分かった。ありがとう、おじいさま♪本当はハンターとして、あんたに「もっと乗っかったり」、あんたの龍木、あんたの皮やヒレや膜、そしてあんたの体液が「死ぬほど欲しい」けど、今日は我慢することにするよ」(「えっ」って顔をする一同)
ライ夢「なぁ、爺さん。せっかくユクモに滞在させてもらうんだから、「あれ」やってやれよ」
鉄平「あれ・・?」
ヤマオモイ「そうじゃな。せっかくだしな」
UBU「??」
ヤマオモイ「にかぁ~~~~~」
ふおおおおおおおおん!!
(にかっと歯をむき出して笑ったヤマオモイを中心に、放射状に放たれる大気のオーラ)
UBU「ほえ・・・ほえ~~~~!?」キラキラキラキラ
鉄平「なんだこれ・・・翁の体内にいるみたいに・・すげぇ気持ちいい!!」キラキラキラキラ
ライ夢「これが爺さんの「想いの煌めき」だ!!」キラキラキラキラキラ
キラキラキラキラキラキラ
(渓流地区の俯瞰視。断崖エリアを中心に無数の想いの煌めきが、ユクモ地方を包んでいく)
キラキラキラキラキラキラ
(煌めきを浴びた木々は精気を帯び、活力的な葉音を奏で出す)
キラキラキラキラキラキラ
(微粒子の星々が舞い降りる大地からは、ミミズが元気そうに顔を出し、周りのキノコ達は嬉しそうに命の胞子を撒き散らす。その頭上では虫達が活発的に夜空を舞っている)
キラキラキラキラキラキラ
(求愛活動で喧嘩をしていたファンゴのカップルも、一度優しい煌めきを全身に浴びると、静かに寄り添い、うっとりしだす。その遠方に見える丘の上では、本能のまま月に向かって吠える雷狼竜の周りに、神秘的な輝きを放ちながら群れをなして舞う雷光虫の姿も見られる。そして渓流地区の川や滝の水もより清涼感と透明感を増し、脈々と流れていくのであった)
ファイヤージンガー「うほぉ~~!!フルチャージだぜ!!なんだかすげぇ力が漲ってきた!!」キラキラキラキラキラ
UBU「おじいさん・・何をしたの?」シャキーンシャキーン
(体から延々と体力回復のエフェクトを放っている)
ヤマオモイ「なぁ~に。この地区の山を想う、ありとあらゆる生物の純真な感情をエネルギーに変換してやっただけじゃ」
ライ夢「爺さんの「満面の笑み」から発せられる、体内の特殊ガスを浴びたエリアは、その食物連鎖の循環が乱れることなく、正しいサイクルを保つことが出来るんだ!俺達は、その爺さんの偉大なるユニークスキルを「Food Chain Smile(フード・チェイン・スマイル)」って呼んでるんだ♪」キラキラキラキラ
UBU「笑顔の食物連鎖・・・あははははは!!最高だよ、それ!!おじいさんは大陸の「秩序の神様」だ!!」ぱぁ~ん(ヤマオモイの触手の先っぽとハイタッチを交わす撫子装備のハンター)
鉄平「ありがとう!もし、娘の目が治ったら、必ず翁に会わせに来るからな!!」
ヤマオモイ「楽しみにしておるぞ」顔にこぉ~~~~♪
キラキラキラキラキラキラ・・・
(この晩のことは、以後、ユクモ地方では「奇跡の夜」として語り継がれていく。ユクモに属する森羅万象すべてに、ヤマオモイが祝福のブレスをかけたのだ。そしてこの男もまた、回復の兆しをみせていくのであった・・)
カーブー「んごぉ~~~~ずごぉ~~~~~」(ヤマオモイの体内エリアで、もの凄いいびきをかきながら寝ている。そのヘルムの上で、仲睦まじく飛んでいるライ夢とライ美の姿も)
ヤマオモイ編/完ランキング参加中です♪皆様の「運搬心(うんぱんごころ)」溢れる一票で応援して下さいね
次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
7/22(金)0時更新 たぶん「なぜなに」と「次回予告」でさぁ
をお送りいたします♪ほんじゃらばさ!次回も涼し気な「おようかん」をつまみ食いしながら読もみようよ緑の(お抹茶の)もいいよね♪
晶岩竜と特殊個体について&MHO版グラビ&ラージャンを見てみよう♪
どうぼ。これまたあたモン作者です今日はなぜなにあたモンのおコーナーをやろうかなと思うていたのですが、まだ機が熟していないと判断(つまりネタがなかった)。予定を変更してMHO(中国の。オンラインの。CryENGINEでお馴染みの。羨ましいの)から、今日はクリスタルバサルモス(晶岩竜)&グラビモス親子、そして世界の金獅子を見てみてみようじゃありませんか
今回ご紹介する狩猟動画で作者が一番気になったモンスターが「晶岩竜」ことクリスタルバサルモス(英:Crystal Basarios)なのですが、公式サイトのモンスター資料を見てもその概要、言及がなく、国産ものでお馴染みのバサルモス亜種(英:Ruby Basarios)とも外観(付着している鉱石の種類)が違うので、ひょっとしたらこの子はVariant(日本では特殊個体という「俗称」で有名。この詳細に関しては後述記載)なのではないかと困った時のmonsterhunter.wikia.com様(外国のWIKIA)で検索でるわでるわ
ということで作者の予見通りVariant扱いになっていました(2016/7/21現在)
Crystal Basarios 概要
http://monsterhunter.wikia.com/wiki/Crystal_Basarios
さて、この特殊個体という言葉についてなのですが、当ブログでも度々議題には出しているようにその言葉の使い方、またそれに当てはまるであろうモンスターの断定については気をつけなければなりません。何故なら、特殊個体という言葉自体が従来は、所謂ハンター社会での俗称(通常の個体種との区別化をする為に引用)であり、ゲーム内及び公式で使用されているシステム名ではなかったからです。
なのですが、MHXの「二つ名持ちモンスター」の登場に伴い、MHX公式サイトにおいても特殊個体という言葉が公に使われるようになりました。これに準じて、晴れて特殊個体が公式用語になったのかな?と思いきやそういうわけではないようです。
詳細は→モンスターハンター大辞典 Wiki「モンハン用語/特殊個体」参照
あたモン流特殊個体概要説明の回→「Variant(変異体)と特殊個体」参照
近年では「モンスターハンター スピリッツ」に登場する特殊個体も存在し、その定義自体が変わりつつあるようにも思えます。また、クロスやスピリットはナンバリングシリーズではないことも議論の要因になっているのでしょう。当ブログのストーリーモード内においては、この特殊個体という言葉は、大陸社会のハンター達が使う常用語として認識、使用していきたいと思うております
また、読者様の中にもこれらについて新たな情報や言及等がある場合は、どしどしコメント欄に述べて下さい(お気づきの人は少ないですが、今年より中継ぎ記事のみコメント記入を採用しています)
はい、真面目おしまい MHO版グラビについて述べましょう
グラフィックが繊細なだけあり、鎧竜のディティールも非常によく分かります。作者は「本物のグラビモス」を見たことがないので分かりませんが、「よくできてる」と思います体内に蓄積した高温ガスを排出する際に使用される、フジツボみたいな「穴ぼこ」が体中に見られ、「こんなにボコボコしてたんだ・・なんだか気持ち悪いし、印象変わった・・
」という人もいるかもしれません。特にDSハンターは印象がずいぶん違うかと思います。可愛いぽかったのに、なんかリアルになると嫌い
なんてモンハンあるあるなのでしょうが、モンスターにしてみればいい迷惑でしょう(笑)
はい次、ラージャン
おそらくイベントクエストのようです。詳細は公式サイトをば↓
http://mho.qq.com/cp/a20160712jzrw/index.htm?atm_cl=ad&atm_pos=10533&e_code=247732
相変わらず恐ろ危ない金獅子さんですが、HRが上がるともっと脅威的なダメージ指数をもった個体と「狩猟させられる」のでしょうね・・。MHFにおいてもアルティメットなラージャンになると元気玉をぶん投げたりとその存在自体が核兵器同然となっています。裏を返せば同世界観でのモンスターのグレードアップに限界がきている証拠でもあり、作者は強くリブートを希望するのでした
あと過去作品のPC用HDリメイク版も。「Resident Evil」のHD版もいいけどモンハンも
ですよ、本家ギルド様
上手に言いたい放題言ってのけたので、今日も無事に・・
また遊ぼうねぇ~
砂岩竜の砂雄君(8歳)左あんよを少しだけ上げているのが実に子供らしい。
早く大人(鎧竜)みたいに、鉱石をガブガブ食べれる消化器官がもてますようにランキング参加中だぜ
みんなのクリック一票で応援してくれよな♪
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
7/24(日)0時更新 「Venom Penance/前編」の巻
次回あらすじ~ブリザード舞う凍土を歩む純平とBBB・・。なんでも凍土に拠点を置く密教団の「異端者」を探して欲しいとの依頼を受けたというのだが・・・熱望の純平サーガ第四弾!!今度のクエストも一筋縄ではいかない!?乞うご期待♪
「Venom Penance/前編」の巻
PART1「凍土の密教」
~凍土非狩猟エリアに位置する、とある雪山....
ひょううううううううう!!
(ブリザード舞う山腹エリアを力強く歩き進む二人の獣人)
BBB「マジでワリィな!こんな場所に付き合わせちまってよ!」びょうううううう!!
純平「他でもないお前の頼みだ!気にするな!」びょうううううう!!
~数日前、喫茶アマンダ....
純平「ネブラ教?」(テラス席にて優雅にアイスコーヒーを飲みながら問う)
BBB「ああ。唯一神に毒怪竜を崇拝する、凍土の密教だ」ゴッゴッゴッゴッ(昼間っから達人ビールのジョッキをかっ食らっている)
純平「自然崇拝もずいぶん行き過ぎた進化を遂げたもんだな」やれやれ
BBB「なんでもよ、ネブラ教の信者ってのは、毒怪竜の皮や毒怪竜の爪を食べ、少しでもブヨブヨになって、憧れのネブラに近づく為、毎日「苦行」を積んでいるらしいんだ。信者の特徴なんだが、連中は普段から飲料水としてアルビノエキスを飲んでいやがるから、全員、色白で白毛になっているんだとよ」ぷはぁ~
純平「猫にもアルビノは多いが、俺は今の毛色が気に入ってるんでね。遠慮しておく」ズズズズズ・・・(ストローを上手に「ガスマスク」の穴に突き刺し、その清涼感を味わう)
BBB「実はな、そのネブラ教の司教の一人が以前、ユクモに観光目当てで来訪してたんだよ」ちょいちょい(ガラス越しの店内に見えるメイドに猫指を一本立て、ジョッキの追加注文を促す)
純平「密教徒が温泉街に観光か?」ズズズズ・・
BBB「ファーザー・ポイズンサックっていってよ、30代前半の人型だ。教団の中では、結構偉い司教なんだとよ」(店内からかなりでかめの特大ジョッキを頭上に抱えながら運んでくるメイド)
純平「どうやって知りあったんだ?」ズズズズ・・
BBB「温泉だよ。一緒に浸かってたら意気投合しちまってな。酒でも奢ろうと思ったんだがよ、戒律で酒はおろか「普通食」は一切口に出来ねぇんだとよ」ゴトン(目の前に特大ジョッキを置かれる)
メイド「あの真面目そうな司教さんのことね?あたしも覚えてる。ほんと、誰かさんと違って、誠実そうな人だったもんねぇ~」ばちぃ~ん(おしりをそっと触ろうとする黒猫のいけないお手を「めいいっぱい」はたき落とす)
純平「お前と一緒にいたおかげで、どうやら既に有名人の様だ。追加で古代豆の塩ゆでを貰えるかな?」スッ(チップをそれとなく手渡すと、ウィンクしながらその場を去っていくメイド)
BBB「そのファーザーってのが、清廉潔白を象徴するような色白な男でよ。なんとも頼りねぇんだよ。だから俺もつい酒を飲んでたってこともあって、「何か困った事があったらユクモに相談しろよな」、なぁ~んて言っちまったんだ」ふうふう(ちんちんに腫れたお手の甲をふうふうする)
純平「黒猫が司教の懺悔を聞く時代か。それで、本当に相談を受けたのか?」
BBB「つい先日だ。ファーザーから俺宛に伝書鳩が届いてな。そこに依頼が書いてあったんだが、これがまた厄介な内容でな・・」ふうふう
純平「それで俺を呼んだというわけか。気を遣うな。話してみろよ」
BBB「わりぃな。助かるぜ」
ちぃ~ん(ジョッキとグラスで乾杯する)
BBB「依頼内容はずばり、「教団内に潜伏した異端者を発見して欲しい」だとよ」
純平「戒律を破った者でもいるというのか?」
BBB「多分な。俺は宗教に興味なんざねぇが、あの司教のことは気に入ってんだ。それによ、わざわざ教団の拠点がある凍土から俺を頼りにしてくれたんだ。俺としちゃ、知り合いのよしみで助けてやりてぇってわけよ。そこでだ、純平。お前に頼みがあるのよ」げふぅ~
純平「まさか、俺にその教団に潜入捜査をしてこいなんて言うんじゃないだろうな?」コトン(氷だけになったグラスを置く)
BBB「まさかよ。俺は「オトモ軽薄者」のUBUとはちげぇ。一緒に教団のアジトがある凍土に付いてきて欲しいんだ。俺は腕っ節に自信はあるが、犯人探しみたいな繊細なことは苦手でよ・・。な、頼む!!俺の知人を助けると思って、この通り!!」ペチン(頭上に両手を合わせて懇願のポーズをとる)
純平「報酬は高いぞ」カランカランカラン・・(グラスの中の氷を回しながら答える)
BBB「うほっ!やっぱり持つべきものは親友ってな♪」ぷぅ~~~(歓喜と一緒におならも出る。その後ろを「たまたま」通りがかった村人の女性が気絶して倒れる)
「あたちのモンハン日記」
~Venom Penance~
PART2「ユダは誰だ!?」
びょうううううううううう!!
純平「教団のアジトはまだか!?」びょうううううう!!(MK11型狙撃用ボウガンを背負い直し、吹雪に耐えながら進む)
BBB「地図によれば、このあたりに洞窟があるらしい!!」びょおおおおおお!!(今にも吹き飛んでいかんばかりの吹雪の中、地図を両手に見ている)
純平「俺達が行くことを依頼人は知っているのか!?」びゅううううううう!!
BBB「ああ!すあまのところの伝書鳩を借りてな!!二、三日のうちに必ず行くと報告済だ!!」
純平「と言っても、この吹雪じゃお出迎えは期待出来ないか・・・おい!あれじゃないのか!?」
びょおおおおおおおおお・・・・
(吹雪の向こう側に見える断崖の下に、ネブラX装備を纏った司教が立っている。背中にはクロノヒツギを背負っているも分かる)
BBB「な、律儀な男だろ?間違いねぇ。ファーザー・ポイズンサックだ」にやり
あんみゃんみゃんみゃん、あんみゃんみゃん・・・
(洞窟内に響き渡る「不気味な」経文)
ポイズンサック「本当になんとお礼を申し上げて良いものか」ザッザッザッザッ・・(二人の獣人を引き連れ、洞窟内を歩くネブラX装備を纏った白髪、色白で細身のいかにも人が良さそうな司教。頭には「おそろしい口」のギザギザに並んだ歯列を緊箍児(きんこじ)の様にはめているのがなんだか痛々しい)
純平「俺は親友に頼まれただけだ。それよりも武器の携帯は平気なのか?」(背中にしょってるMK11型ボウガンを猫指で指す)
ポイズンサック「あなた方を信頼しております」顔にこぉ~(疑念など一切感じない誠意溢れる満面の笑みで返答する)
純平「ありがたい。ところで、その背中にしょってる棺は狩猟用か?」
ポイズンサック「いいえ。これは睡眠用の棺です。我々信者は毎晩、この棺に入り、ネブラ様へのお祈りを捧げてから眠りにつくのです」ア~メン(みたいな祈りを捧げてみせる)
BBB「ところでよ、なんか飯ねぇか?結構歩いたもんで、腹が減っちまった」ぎゅるるるるる
ポイズンサック「普通食でよければ」顔にこぉ~
BBB「それじゃなきゃ困る。あんたらが食ってる「ネブラ食」じゃなくてな」
ポイズンサック「ははははは。確かに我々、ネブラ信者は、毒怪竜素材の料理しか口にしてはいけない戒律を守っています。ですが、ちゃんとあなた方、ゲスト用に普通の食材も用意してありますよ」顔にこぉ~
BBB「大変だな。信仰ってのは」ぼりぼり(おしりを掻き散らす)
純平「ここにはどのくらいの信者がいるんだ?」あんみゃんみゃんみゃん・・(エリアの遠くから経文が聴こえる暗がりの洞窟内を見渡す。辺りの壁には、そこ中「Gigginox」「KEEP CARM AND DON'T BE AFRAID OF POISON」などといった、危険思想が伺える文言が赤い字で記されている)
ポイズンサック「現在は50名ほどです。この奥が「修練エリア」になっております。さ、どうぞ」(次のエリアに入ることを勧める)
BBB「おお~~~~」
あんみゃんみゃんみゃん・・あんみゃんみゃん・・
(案内されたエリア内では、ノーマルのネブラ装備を纏った数十名の男女が、各所に施された毒々しいお湯に浸かりながら、苦悶の表情で経文を唱えている。その周りでは見るからに「毒っぽい」ジュースを飲んで吐き散らかしたり、悶絶をあげながら転げまわっている信者もいれば、慎重に「毒の目薬」を目に垂らし、悲鳴をあげながら気絶する者もいる。その奥では上半身裸の男信者二名が、毒属性の武器を両手に構え、互いに斬り合っている。また、毒弾が入っていると思われるボウガンでロシアンルーレットをしている団体も。勿論、全員「毒状態」で頭の上からはブクブクと紫色のエフェクトが放出されているのが目につく)
BBB「すげぇな。これが苦行ってやつか。こっからでも毒素が目にしみるぜ」つぅ~ん(目をしぱしぱする)
純平「司教とは着ている装備が違うな」あんみゃんみゃんみゃん・・
ポイズンサック「更に位の高い装備を纏うことが許されているのは、我々、司教だけなのです。御覧ください」
ぎゃあああああああああ!!
(鎖で上半身をぐるぐる巻きにされた信者に向かって「一方的に」毒けむり玉を間髪をいれずに叩きつける、ネブラX装備を纏い、ぐるぐるメガネをかけた、行商婆タイプの老婆。勿論アルビノエキスを飲んでいる為、色白、白髪である)
BBB「ずいぶんおっかねぇ婆さんだな」
ポイズンサック「通称「凍土の残虐ババア」という異名を授かっている、マーザー・ギギコフ、御年98歳です」
純平「授かっているというより、あの拷問の様な修練を受けている信者達が、勝手に命名したのだろう」こそこそ
BBB「間違いねぇな。それにマーザーってなんだよ?普通「マザー」っていうだろ?」こそこそ
ギギコフ「なんだおめぇら!!」ひっ(ってするビーと純平)
ポイズンサック「マーザー。この方々は遥々ユクモから、私が招いたゲストですよ」顔にこぉ~
バフゥ~~~~ン
(その顔面に毒けむり玉を叩きつけられるファーザー・ポイズンサック)
ギギコフ「そいつらがこの教団に入り込んだ異教徒を探すってか!?よもや稀人に助けを求めるとは、恥を知れ!!」バフゥ~~~~ン
ポイズンサック「ゲホゲホッ。まぁ、そう言わずに、彼らにお任せしましょう」ブクブクブクブク・・(毒状態になりながらも満面の笑みで危険な老婆を諌める)
ギギコフ「もしも見つけられんかったら、ワシがお前らを棺の中に入れてやるからの!!ワシがこのクロノヒツギで葬った輩に、おぬしらを加えると、ちょうど100万じゃ!!こりゃめでたい!!覚悟しておれ!!」ドォ~クドクドクドクドク(笑ってるっぽい)
BBB「もはや司教でもなんでもねぇなただの大量殺人者だ」
純平「100万っていう数字も怪しいな。毒のやり過ぎで、認知症を患ったのでは?」
??「ファーザー。その方々がユクモから来てくださったメシアですか?」
BBB「ん?」
キラキラキラキラキラキラ
(ネブラX装備を纏いメガネをかけた、見るからに純真そうな若い女司教。勿論アルビノエキスを飲んでいる為、色白、白髪であるが、それがかえって彼女を魅力的な司教に見せているのも事実である。また、服装の上からでも分かるほどグラマラスな体型である)
BBB「お、お名前は!?」ブバッ(興奮のあまり鼻血が噴き出る)
ポイズンサック「彼女はマーザー・アンキャニーハイド。24歳の若さにして、司教になった信仰心の高いマーザーです」顔にこぉ~
BBB「マーザー・・・なんだぁ?」
純平「Uncanny Hide。不気味な皮の外来語だ」
アンキャニーハイド「まぁ、よくご存知で」顔にこぉ~&キラキラキラキラ
ポイズンサック「また彼女は、教団内では「凍土に咲いた一輪のルロウスイセン」と呼ばれているんですよ」
アンキャニーハイド「はじめまして」顔にこぉ~&キラキラキラキラ
BBB「ほわぁ・・・・・・・」キラキラキラキラ(その仏のような輝きに顔を照らされている黒猫)
ポイズンサック「こちらが鈴木様。そしてこちらがトリプル・・」
BBB「結婚してくださぁーーーーーーーい!!」バッぴょーーーーーん
ギギコフ「不束者めぇえええええええ!!!!」バフゥ~~~~ン(遠くにも関わらず、アンキャニーハイドに飛びかかった黒猫を一発の毒けむり玉で見事に叩き落とす豪腕っぷり)
BBB「ぎゃあああああああ」ブクブクブクブク(横倒れになりながら毒に侵される黒猫。その後ろでクスクスと笑う信者達)
アンキャニーハイド「あの・・ファーザー。お二人を大司教様の下に?」ちらちら(と「はつかしそうに」ポイズンサックを見つめる)
純平「・・・・・・・・・・・・」(その様子を見逃さないガスマスクの向こう側の観察眼)
ポイズンサック「ええ。これから大司教様にお会いして頂き、一緒にお食事をして頂こうかと」顔にこぉ~
アンキャニーハイド「それならば私が食事をお作り致しますわ♪」ドォ~クドクドクドク(やはりこの子も笑い方は既に「侵されている」)
ポイズンサック「それはありがたい。お願いします。マーザー」顔にこぉ~
アンキャニーハイド「はい!!」顔にこぉ~&キラキラキラキラ
きゃっほるんるんるん♪
(と、へんてこりんなスキップで黒猫を踏みつけながらエリアアウトしていく若い女司教)
純平「あんたに気があるようだな。戒律では恋愛も禁止か?」ちら
ポイズンサック「いえ。信者間の恋愛は自由です」顔にこぉ~
純平「なるほど。恋という毒牙にも侵されているようだ」やれやれ
~大司教の間....
ドォオオオオオオオオオオン!!
(巨大なネブラX装備を纏った竜人族の大司教(推定6m強=ドンドルマのギルドマスター同等のどこか往年の「ダンブル○ア」を思わせる風貌の竜人。勿論アルビノエキスを飲んでいる為、色白、白髪である)が、でっかい石造りの椅子に腰を下ろしている。その巨体の前で跪くポイズンサックと獣人二人)
ポイズンサック「大司教、ファーザー・ネブラスキー。こちらがユクモのBBB様、そして鈴木様です」
BBB「ずいぶんでっけぇ爺さんだな。俺もレスラー時代、あんたみたいな大男を相手にベルトを競い合ったもんだよ」
ネブラスキー「ドォ~クドクドクドク(笑ってるっぽい)。まさに毒しにまさる豪傑。歓迎致しますぞ」顔にこぉ~(首にネックレス代わりに巻きつけている「不気味な毒腺」が、未だにクネクネウネウネと蠢いている)
BBB「なぁ、毒しにまさるってなんだ?」
純平「聞きしに勝る、だろう?」
ポイズンサック「大司教様がこのネブラ教団の宗祖であり、また、歴代の教徒の中で唯一、ヴェノムペナンスを乗り越えた、非常に徳の高い聖者なのです」
BBB「ヴェノムペナンスってなんだ?」
ネブラスキー「なんてこともありませぬ。108日間、毎日毒湯に浸かり、食事は毒袋の激アツもつ煮込みを食べ、夜になったら両手を毒手にする為、フロギィやガミザミ、そして骸蜘蛛の幼体が無数に入った毒粉に手を長時間「浸す」という苦行の事です」顔にこぉ~(とは裏腹に、巨大な翁が手すりに置く両手は、凄惨な擦り傷に侵され、その色もおぞましいほどの「紫色」に染まりきっている。仄かに毒エフェクトをフツフツと放っている)
BBB「その外観から、俺はあんたのことをちっとも聖者だとは思わねぇが、あんたがこの世界で史上最強の一人であることは認めるぜ」(それを受け微笑む大男)
純平「早速だが、大司教。教団に入り込んだという異教徒について話を聞きたいのだが」
ネブラスキー「はい。実はファーザー・ポイズンサックに頼んで、異端者の発見依頼をあなた方に委託したのは、他でもないこの私なのです」
純平「説明してもらおうか」
ネブラスキー「はい。実は私には「夢遊病」の癖がありまして・・・日頃の「ネブラ食」の過食とストレスから、夜な夜な無意識に普通食が保存されている貯蔵庫へ赴いては、その「安心する匂い」を嗅いで深い眠りにつくという困った癖があるのです」
BBB「だったらやめりゃいいじゃねぇか」
ネブラスキー「はい・・・。ですが、一回足りとも、その甘い誘惑に負け、普通食を口にしたこはありません。これはネブラ様に誓って言います」
BBB「そうだよな。だとしたら、異端者ってのはあんたになっちまう」
ネブラスキー「はい。残念なのは、本当にその異端者が教団内にいたことなのです・・」しょんげり
BBB「話してみろよ。少しは毒っけが抜けるかもしれねぇぜ」
ネブラスキー「あなた方に依頼する数日前の晩、日頃の「ネブラ食」に飽き足りた私は、例のごとく、来訪者に出す為の「普通食」に惹かれ、貯蔵庫に向かっていました」
BBB「懺悔込みの回想録か」
ネブラスキー「普通食への憧れから、沸き起こる暴食を恥じらいもなく剥き出しに、よだれを垂らしながら誰もいないはずの貯蔵庫へ向かうと、何やら食べ物を貪る音が聴こえてきたのです」
BBB「もはやホラーだな」
ネブラスキー「その音で私は「正気」を取り戻すと、こしょりと身をかがめ、誰が貯蔵庫にいるのか見ようとしたのです。が、なにぶんこの巨体故、物音で相手に気づかれてしまい、隣のエリアに逃げられてしまったのです」
純平「その信者の顔は見なかったのか?」
ネブラスキー「ぜんぜん分かりません」ふるふる(顔を左右に振る)
BBB「特徴はよ?声を聞いたとか、男とか女とか」
ネブラスキー「ぜんぜん分かりません。何分、最近は年を取り過ぎたせいか、エリアをうろつくバギィの声も人間のそれに聴こえる始末でして・・」
BBB「よくそんなんで大司教やってんな。他に心当たりはねぇのか?」
ネブラスキー「逃げていく後ろ姿から察するに、その信者がネブラX装備を着ていたことは・・多分、確かです」
BBB「多分・・って、ずいぶん曖昧だな。ネブラX装備はあんたら司教クラスしか着れねぇんだろ?」
ポイズンサック「はい。現在、教団では私と大司教を含め、五人の司教が存在します」
BBB「ってぇことは、ここにいる二人は覗くとして・・残りは婆さんと、あのグラマーなねえちゃんか・・」ふむぅ~
純平「大司教、後ろ姿から、特徴は掴めないか?例えば、マーザーギギコフだったら、その体は小さいはずだ」
ポイズンサック「ぜんぜん分かりません。何分、最近は年を取り過ぎたせいか、エリアをうろつく飛甲虫を信者だと勘違いし、迂闊に近づいては頭を刺され、麻痺させられる始末でして・・」
BBB「そんなピントの合わない目で、ネブラX装備と分かっただけでも良しとしようや。俺はあんたの言うことを信じるぜ。おっと、ハイタッチはなしだ。毒が感染しちまうからな」
こそりこそり
純平「誰だ!?」バッ
??「ひえええええええええ」ずでぇ~ん
(エリアの端っこから前のめりに倒れてくる、ネブラX装備を纏ったつるっぱげのデブ男。勿論アルビノエキスを飲んでいる為、色白であるが、顔はシミだらけである)
BBB「なんだ、あのデブ。格好からするとあれも司教の一人か?」
ポイズンサック「ええ。ファーザー・ブヨブヨです」
BBB「盗み聞きとはずいぶんいい趣味じゃねぇか」じろ
ブヨブヨ「やってない!!わ、私は断固としてやってないぞ!!この「こ汚い」黒猫め!!」しっしっ
ネブラスキー「盗み聞きは、我が教団の戒律に従えば贖罪に値します。ファーザー・ブヨブヨ。これから私はあなたが「ごめんなさい」と言うまで、この毒手の拳で殴り続けなければなりません。どうぞこちらへ」
ブヨブヨ「やってない!!わ、私は異教徒でもなければ、やってもない!!やってもないんだぁ~!!」わぁ~(と、両手を上げてエリアアウトしようとする)
ドン(入れ違いに誰かとぶつかる巨漢の司教)
アンキャニーハイド「きゃあああああ」ガショ~~ン(運んできた料理を乗せた「ぼん」をひっくり返しながら倒れてしまう)
ブヨブヨ「あ・・マーザー・アンキャニーハイド・・・。だ、大丈夫かい?」
アンキャニーハイド「ええ・・私は・・。でも皆様にお出しする料理が・・」
めちょり~ん・・
(美味しそうな焼きたてのパムやシチューが毒っ毛たっぷりの地面に散乱してしまっている。その匂いにつられ、洞窟内のゲゲゾンがこぞって集まり、料理をすすっている)
ネブラスキー「ああ!!貴重な普通食が!!」ガガーーーン
BBB「あ~あ。あれじゃ「三秒ルール」もあったもんじゃねぇな」
ブヨブヨ「ち、違うんだ・・」おろおろ
ポイズンサック「大丈夫ですか?マーザー」(手を差し伸べる)
アンキャニーハイド「あ・・すみません」ポッ
ブヨブヨ「・・・・・・・・・」(その恥じらいを見逃さない嫉妬と憎悪に支配された醜い眼光)
純平「・・・・・・・・・・」(そしてそのデブの醜悪を見逃さない、ガスマスクの向こう側に見える観察眼)
ネブラスキー「貴重な普通食を台無しにした罪は万死に値します。さぁ、こちらへ来るのです」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・(真っ黒に覆われたシルエットから流れ出る血の涙)
ブヨブヨ「やってない!!わ、私は盗み聞きもしてなければ、異端者でもない!!」
ポイズンサック「誰もそんなこと言ってません。せめてマーザーに謝罪だけでも・・」
ブヨブヨ「うるさいわぁ~い!!大司教こそ、夜な夜な貯蔵庫に普通食の匂いを嗅ぎに行ってるじゃないか!!バカな顔して!!一番、怪しいのは大司教じゃないか!!」わぁ~ん(と、大のオトナが泣きながらエリアアウトしていく始末)
ネブラスキー「・・・・・・」しょんげり
ポイズンサック「気にしないで下さい、大司教。それにしても、まったく困ったものです・・。平気ですか?マーザー」
アンキャニーハイド「はい・・ファーザー・ポイズンサック」ポッ
BBB「どうみてもあいつが怪しいな」
純平「今のところはな・・。大司教、俺に提案があるんだが」ちら(泣きながら落ちた普通食を見下ろしている巨漢の大司教。ゲゲゾンが靴の上に乗っかってる)
ポイズンサック「何か、いいアイデアでも?鈴木様」
純平「ああ。せっかくの料理が台無しになってしまった代わりと言ってはなんだが・・今宵、最後の晩餐を開いてみないか?」
アンキャニーハイド「??」(その背後では、まだ虚ろな表情で地面に落ちた普通食を見つめる大司教の姿が。そのふくらはぎを、同情の眼差しで叩いてやってる黒猫の姿も)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
7/26(火)0時更新 「Venom Penance/後編」
をお送り致します♪ほいだらばさ!次回も冷蔵庫に入ってる普通食に感謝をしながら食べ見ようよ
「Venom Penance/後編」の巻
PART3「千日戦争の食卓」
あんみゃんみゃんみゃん、あんみゃんみゃん・・・
ネブラスキー「皆、揃ったようじゃな」
ボオオオオオオオ・・・・
(洞窟内の天井から巨大な食卓の間を照らす松明のシャンデリア。なっがぁ~い黒いテーブルクロスを乗せた机の上座に腰を下ろす巨漢の大司教を中心に、四人のネブラX装備を纏った司教と、獣人の二人がそれぞれ向き合いながら左右に腰掛けている。食卓の中央では、四つん這いになり「おそろしい口」に蝋燭を咥えた銀のネブラ像が置かれている)
ポイズンサック「もう少し灯りを点けましょう」シュボッ(マッチで銀のネブラ像が咥えている蝋燭に火を灯すと、その「あおっちろい」顔が照らされ、頭にはめている「おそろしい口」の緊箍児(きんこじ)がより痛々しくみえる)
アンキャニーハイド「我々、「ネブラ・デスファイブ」が集まるなんて、ずいぶん久しぶりですわね」顔にこぉ~(同じくアルビノエキスを飲んでいる為、心配なくらい顔が「あおっちろい」若い女司教)
ネブラスキー「最近は各々の修練で忙しく、ろくに顔も合わせておりませんでしたからね」顔にこぉ~(同じく顔は「あおっちろく」、そして肘掛けに腕を置くその両手は、凄惨なほど紫色に染まっており、毒手独特のポイズンエフェクトをフツフツと放出させている)
ブヨブヨ「・・・・・・・・・・・」(怪訝そうな顔をしながらそっぽを向いている、色白デブ男。勿論つるっぱげ)
ギギコフ「やい、大司教。ワシらを集めて何をするつもりじゃ?要件次第では、ただじゃおかんぞ」ジャリ・・(ぐるぐるメガネをかけた「あおっちろい」顔の白髪婆さん(行商タイプ)が、毒浸しになった紫色の鎖を拳に絡ませ威圧をかます)
BBB「まぁ待てよ、婆さん。晩餐会を開こうと提案したのは俺達なんだ。なぁ純平」
純平「そういうことだ。今宵は親睦会といこうじゃないか」
アンキャニーハイド「私も鈴木さんの提案に賛成致します。あなたもそう思いますよね?ファーザーブヨブヨ」
ブヨブヨ「え・・・ん・・・・まぁ・・・」ぽりぽり(顔を赤らめ、つるっぱげを掻く)
ギギコフ「かぁ~~~っ!何が親睦会じゃ!!こんなくだらん事に時間を使うくらいなら、今頃、棺の中で熟睡しておる教徒達の寝こみを襲い、毒湯を流し込む方がぜんぜんましじゃ!!」
ネブラスキー「お待ちなさい。マーザーギギコフ。あなたがこの場を去るというのなら、私はあなたが死に絶えるまで、この毒手で殴り倒し、それを阻止せねばなりません」スッ・・(オペをする前の医者の様に、妖気を放つ両毒手を掲げる)
アンキャニーハイド「落ち着いてくださいお二人が一度争いを始めれば、千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)になりかねません!!どうか、平和的な解決を
」あたふた
ギギコフ「黙っておれ!!このビッチシスターめ!!」しょっぱぁ~~~ん(ポイズンチェーンをネビュラチェーンの様に上手に飛ばすババア)
アンキャニーハイド「きゃあああああああああ」
ブヨブヨ「あぶない!!」
ポイズンサック「ハイーーーーーーーーー!!」ブワッ(突然、合掌しながら真上に飛び上がる顔色の悪い司教)
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる
(食卓の上をワイヤーアクションばりの「わりと遅め」な回転飛翔で舞うファーザーポイズンサック)
ポイズンサック「きょええええええええ!!」
ばちぃ~~~~~~ん
(回転キックでポイズンチェーンを弾き飛ばす)
ポイズンサック「お怪我は?マーザー・アンキャニーハイド」シュタッ(食卓の上に着地する)
アンキャニーハイド「いいえ・・・ありがとうございます」ポッ(顔を赤らめ、頭を下げる)
ブヨブヨ「フン・・・」スッ(静かに腰を下ろす)
ギギコフ「邪魔をするでない!!お前、毒じゃぞ!!」キィ~~~~(ここで言う毒とは=邪魔者、鼻つまみ者、の意味だと思われる)
ポイズンサック「毒は我らを安堵共に天国へ導く、聖なるインターフェース!!その尊い劇薬を暴力の為に使うとは何事か!!ネブラ様に代わり、私があなたにヴェノムペナンスを与えましょうぞ!!さぁ来い!!「義歯」の中に仕込んでいる毒霧を貴様の老いぼれた眼に吹きかけ、悶絶と贖罪と共に地獄へ送ってやる!!」ガッ(食卓上でファイティングポーズをとる仮にも司教)
アンキャニーハイド「・・・・・・(毒は天国へ導く架け橋のはずじゃ・・)」
BBB「待て待て。ロイヤルランブルもいいけどよ、今宵は晩餐会だ。うまい料理でも食べて、仲良くいこうじゃねぇか」
ギギコフ「なに!?馳走とな!!そ、それは普通食か!?」(その後ろでものすごく期待した顔の大司教の姿も)
純平「まぁそう急かすな。今、持ってこさせる。おい、メインディナーを運んできてくれ」(食卓の間の出入り口付近で、なにやらソワソワしている、見るからに新米教徒の男(ノーマルネブラ装備を着用したクソメガネ)に声をかける)
ブヨブヨ「いきなりメインディナーなのか?」ふん
純平「俺が給食当番の信者達にレシピを教えて作らせたシチューだ。さぁ、こちらへ」キコキコキコキコ・・・(はつかしそうに「ぼん」を乗せた台車を押してくる新米教徒)
ギギコフ「おぞましい厚皮のステーキなら食い飽きたぞ。普通食を出せ、普通食を」(その奥で同意の頷きを見せる大司教)
アンキャニーハイド「・・・・・(そんなにネブラ食が嫌ならやめればいいのに・・)」
カチャリ・・コチョリ・・
(と、各々の前にシチュー皿を置いていく新米教徒。シチューがよほど熱いのか、熱気でクソメガネのレンズが曇っている)
ポイズンサック「これは・・・・」ほわほわほわほわ・・
グツグツグツグツグツ・・
(煮えたぎる皿の中のシチューは真紫に染まりきっている)
ブヨブヨ「ただのポイズンシチューだな」ふん(その奥でガッカリした顔の大司教)
ポイズンサック「失礼ですが鈴木様。毎日、毒食を口にしている我々には、その・・見慣れたシチューの様に見えるのですが・・・」
純平「どうかな。給食当番に聞いたところ、あんた達が飲んでいる白湯代わりの毒湯であったり、毒風呂の湯っていうのは、「ギリギリ」のところで死なない様、そのビルレンス(病原体の毒力)をわざと落としているそうじゃないか」
ポイズンサック「確かに・・・死んでしまっては元も子もないですからね。では、このシチューのビルレンスというのは・・」ちら
純平「飲んだら確実に死ぬ。確実にだ」
ポイズンサック「!!」
「あたちのモンハン日記」
~Venom Penance~
PART4「ポイズンヘブンへ逝くのは誰だ!?」
グツグツグツグツグツ・・
(各自の前に置かれた、灼熱のポイズンシチューの煮えたぎる音だけが食卓の間に反響している)
ギギコフ「確実に死ぬ・・・つまり・・・」
ネブラスキー「最強のビルレンスを持つ・・毒シチューがここに・・!!」グツグツグツグツ・・
純平「お気に召してもらえたかな?」
アンキャニーハイド「な、何故、このような「危険」なものを!!」
BBB「危険?だってあんたら、ネブラになりたくて、この教団で毎日、苦行をやってんだろ?だったら胃袋だって、ちったぁ~毒袋に近づいていてもおかしかねぇだろ。さ、飲めよ」ほれほれ
うううううう・・・・
(明らかに嫌そうな顔をして拒絶を示す司教達)
純平「どうしたんだ?あんたらが本当のネブラ教信者なら、飲めるはずだぞ」
ネブラスキー「!!」
ギギコフ「貴様ら・・まさか、このシチューを飲ませることで、異端者を炙り出そうとしておるのか!?」
純平「・・・・・・・」こくり
ブヨブヨ「ば、馬鹿らしい!!こんなことをしなくても、私のネブラ様へのリスペクトは変わりない!!帰らしてもらうぞ!!」バッ(席を立つ)
BBB「はちょおおおおおおおお!!」ゴチーーーーーン(渾身の肩叩きパンチでつるっぱげの頭を殴りつける)
ブヨブヨ「うぎゃあああああああ」すとん(席に戻る)
BBB「つべこべ言わねぇで飲め!!そんなにネブラになりたきゃ、飲んで死ね!!カス共がぁあああああ!!」ダァーーーーーン(机を叩く)
しーーーーーーーーーーーん・・
(絶妙な沈黙が食卓の間を覆い尽くす。五人の司教はまるで嫌いなものを給食に出された小学生のように、ただひたすらにそれを見下ろしている)
ブヨブヨ「・・・・・・。ん・・・この毒汁は・・・」グツグツグツグツ・・
BBB「さぁ飲め!!飲まねぇってなら、お前ら全員が異教徒だ!!なぁ、みんな!!」
おおおおおおおおおおおおお!!
(いつの間にか食卓の間に集まってきている教徒達)
ギギコフ「コラァ~!貴様ら!!もう就寝時間じゃろ!!寝ておらんか!!」
BBB「黙ってろクソババア!!」ガツーーーーン(躊躇ないぐうパンチで婆さんの頬を殴る。銀歯が吹っ飛ぶ)
ぽちょり・・
(その銀歯がシチューに落ちる)
ギギコフ「・・・・・・・・・」(鼻血を垂らしながらそれを見下ろす)
ジュウウウウウウウウウ・・・・
(明らかに銀をも溶かすほど強烈な「酸」であることが伺える)
ギギコフ「ひ、ひえええええええええ!!」じょぼじょぼじょぼじょぼ(こわくて漏らした)
BBB「飲め!!てめぇらが本物の信者だってんなら、それを死んで証明してみせやがれ!!クソ共が!!」のぉ~め!!のぉ~め!!のぉ~め!!(教徒達の「飲め飲めコール」が食卓の間にこだまする)
アンキャニーハイド「大司教様・・・」ちら
ネブラスキー「今まで積んできた修練を信じなさい。そうすれば必ず救われます」のぉ~め!!のぉ~め!!のみやがれぇ~!!
アンキャニーハイド「・・・・・・・・・・」のぉ~め!!のぉ~め!!飲まないならぬぅ~げ!!
BBB「さぁ!!飲め!!イカれ野郎共め!!」のぉ~め!!のぉ~め!!のんでしねぇ~!!
ブヨブヨ「・・・・・・・・・・・」ぴちょん・・ジュウウウウ・・
(滴る汚い脂汗が毒汁に落ちると同時に、茶色の臭気となって部屋に散乱する。鼻を摘みながら激を飛ばし続ける教徒達)
BBB「どうしたぁああああ!!飲まねぇなら、てめぇら全員、異端者決定!!イコール、破門だぁああああああ!!」
は・も・ん!!は・も・ん!!ワァ~~~~~♪
(「ワァ~」のパートで両手を上げ、その場で嬉しそうにクルクル回る信者達)
アンキャニーハイド「・・・・・・・・・・・・」ぶるぶるぶるぶる(毒汁に怯えているのか、この異質な環境に恐怖しているのか、ただひたすらに震え上がっている)
ギギコフ「・・・・・・・・」(恐怖のあまり泡を吹いて気絶している)
ポイズンサック「恐れるなかれ!!」ダン(立ち上がる)
BBB「ん・・」
ポイズンサック「我々ネブラ教の信者は、常日頃からネブラ様に近づくため、毒耐性の強いムチン(動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分として考えられてきた粘性物質)が含まれている不気味な上皮を「特殊」な調理法で捌き、三食にそれを無理やり入れ込み、少しでも内臓器官をネブラ様の毒袋に近づけるよう、粘膜を鍛えているのだ!!故に真のネブラ教徒なら、これしきの毒汁、飲み干せないわけがない!!」
アンキャニーハイド「ファーザーポイズンサック・・・」ポッ
ポイズンサック「見ているがよい!!異端者め!!我が「臓物」の「毒怪竜っぷり」を!!」ガッ!!(両手で皿を持ち、天高く真紫色のシチューを掲げる)
アンキャニーハイド「ファーザー!!」
ポイズンサック「ハイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
ンゴオオオオオオオオ!!
(「怒り時の大魔神」の様な顔をして、毒汁を一気に口内へと掻っ込むポイズンサック。色白の肌から、紫色の血管が浮き上がっている)
BBB「いった・・!!」うおおおおおおおおお!!(感極まる教徒達)
純平「・・・・・・・・・・・」
ポイズンサック「・・・・・・・・・・・・・」ゴトン!!(汗塗れの「怒り時の大魔神」みたいな顔しながら、空になった皿を机に叩きつける)
おおおおおおおお・・・・・・
(やるじゃんか的な、歓声をあげる教徒達)
ポイズンサック「・・・・・・・・・・」スッ・・・(大魔神が通常モードに戻る時みたく、右腕で顔面の汗を上から下へと拭い去る)
アンキャニーハイド「・・・・・・・・・・・・」
ポイズンサック「・・・・・・・・・・・・」顔にこぉ~&キラキラキラキラ(その満面の笑顔は実に清らかで、仏様の様に顔面から神々しい光を放っている)
うおおおおおおおおおお!!
(今日一の大歓声に包まれる食卓の間)
ポイズンサック「さぁ。恐れることはありません。大司教が先ほど仰ったように、今まで積んできた修練を信じるのです。さぁ、皆様も、どうかお飲みになって無実を証明するのです」顔にこぉ~
純平「黙れ。異端者」
ポイズンサック「!!」
しーーーーーーーーーん・・・・
(純平の一言に凍りつく教徒達)
アンキャニーハイド「異端・・・どうしてです!?ファーザーポイズンサックはあなたの言うとおり、すべて飲み干したではありませんか!?」
純平「だからさ。なぁ、マーザーギギコフ」ちら
ポイズンサック「!?」
ギギコフ「この大うつけめ。まんまと引っかかりおったな」(いつの間にか起きている)
ポイズンサック「なっ・・ど、どういう意味ですか!?」
純平「毒汁を飲んだからさ」
ポイズンサック「なに・・・・」
ブヨブヨ「マーザーアンキャニーハイド。よくこの毒汁を見てご覧」
アンキャニーハイド「え・・・・この色、艶・・分かったわ!!これは、ネブラ様の毒じゃないんだ!!」
ポイズンサック「!!」
ギギコフ「この毒シチューからは、いつもの風味を感じなかったからな・・ワシはすぐにピーンときたよ。小奴らが異教徒を炙りだす為に、罠を仕掛けたということな。それでわざわざ付き合ってやったまで。どうじゃった?ワシの演技力は」パチりん(ぐるぐるメガネ越しにウィンクしてみせる。それを受け、サムズアップする純平)
ポイズンサック「な・・・・」おろおろ・・
純平「そう。あんたは一見、いつも飲んでいる毒汁と同じように見えるこのシチューを、その浅はかな知識からネブラのものだと思い込み、一気に飲み干した。紛い物だと見極められずにな」
ポイズンサック「!!」
純平「つまり、異教徒はあんただという証拠だ」
ポイズンサック「!!!!」
ブヨブヨ「真のネブラ教徒なら、よく見れば分かるはず。この毒汁にはネブラ様の吐く「それ」、つまり、毒怪竜の愛情が入っていないんだ!!」
ポイズンサック「毒怪竜の・・・愛情!!」ガガーーーーン
ガクン・・(両膝から崩れ落ちる細っこい色白司教)
アンキャニーハイド「ファーザーポイズンサック・・・」
ネブラスキー「懺悔なさい。今ならまだ・・」
ポイズンサック「うるさいわぁ~い!!」ガバッ(すかさず起き上がり、近くにいたアンキャニーハイドを羽交い締めにする)
アンキャニーハイド「きゃああああああああ!!」
純平「・・・・・・」スチャッ(MK11型ボウガンを構える)
ポイズンサック「動くな!!動くとこの女の首をへし折るぞ!!」ググググ・・(アンキャニーハイドの首を右腕で締め上げる)
ブヨブヨ「このぉ~!!」ダッ(ポイズンサックの背後から飛びかかる)
ポイズンサック「引っ込んでろ!!クソデブ!!」ガツーーーン(フルエルボーをモロに横っ面に喰らうブヨブヨ)
BBB「馬鹿な真似はよせ!!ファーザー!!」
ポイズンサック「黙れ卑しい黒猫め!!元はといえば、お前の住むユクモ村なんかにいったからいけないんだ!!」
BBB「なんだと!?」
純平「聞かせてもらおうか」
ポイズンサック「ユクモは良かった・・・厳しい戒律など程遠い、自由な思想を語りながら、恵まれた天の利から成る、豊かな食材を口にし、夜になれば身も心もあたたかくなる温泉に浸かり、飲めば心癒される聖水の如く地酒を浴びては、美しい渓流地区の葉音と共に眠る毎日・・・ずるい!!私は生まれて初めて、嫉妬という大罪を心に宿した!!」
BBB「ほらみろ。やっぱり食事が原因じゃねぇか」(頷く大司教)
ポイズンサック「ユクモの宿で、こっそり口にした普通食のこんがり肉・・・美味かった・・!!あの時、私は暴食という大罪を犯したのだ!!」
BBB「カッコつけんなって。素直に「食べたいです」って言えばいいじゃねぇか」
ポイズンサック「そしてこれまたこっそりと、宿の温泉で飲んだ地酒・・・あれはいけない!!想像以上の中毒性で、私の脳みそを支配しようとする!!だが、やはり・・・美味かった・・!!」
BBB「いえば持ってきてやったのによ」
ポイズンサック「ユクモが俺をダメにしたんだ!!あんな「素敵」な場所に住んでいるお前ら二人を、俺は憎む!!」
BBB「なら教団やめて、村に来ればいいじゃねぇか」
ポイズンサック「そんなの俺のプライドが許さん!!」ぷんすか
純平「次は傲慢の大罪だな」
BBB「ただのわがままオヤジじゃねぇか。本質以上の完璧を気取るからいけねぇんだ。理知ある生き物ってのはよ、そんなに忍耐強く出来てねぇんだよ」
ネブラスキー「では、それが理由で貯蔵庫の普通食を盗み食いしたのですか?」
ポイズンサック「ああ。そして夜な夜な貯蔵庫にアホな顔して入って来る大司教に濡れ衣を着させ、いっきに私が大司教になる計画だったんだがな・・・仮にそれが失敗しても、この醜悪なデブを異端者に仕立てあげ、追放するつもりだったのさ」ゴスッ(倒れているブヨブヨの横っ腹を蹴り上げる)
ブヨブヨ「うげーーーーー」
アンキャニーハイド「やめて、ファーザーポイズンサック!!」
ポイズンサック「うるせえ!!このビッチシスターめ!!お前のいやらっしい体を見るたびに、こっちは色欲の毒牙を尖らせてきたんだ!!」パチぃ~ん(ピンタした)
アンキャニーハイド「あっ・・・」くらっ
BBB「純平、今だ!撃て!!」
純平「いや。もうその必要はない」スチャッ・・(ボウガンを下ろす)
BBB「??」
ポイズンサック「ブバああああああああああ」(いきなしの吐血)
ブヨブヨ「さ、マーザー!こっちへ!!」ビチャビチャビチャ(背中に吐血を浴びながら、アンキャニーハイドを庇い、一緒にBBBの下に避難する)
ポイズンサック「な、なぜじゃあ・・・・私の「臓物」は、ネブラ並に鍛え上げられているはず・・・・」ぴゅうううううう(両耳から血潮が吹き出る始末)
ネブラスキー「その答えは簡単です」
ポイズンサック「なに・・?」ぴゅううううううう
純平「毒の成分が異なれば、当然、それに対応する粘膜の細胞組織も異なるからさ」
ポイズンサック「!!」ブクブクブクブク・・(加えて毒状態に入る)
純平「いくらネブラの毒袋に臓器を近づけようとも、他の種の毒耐性には必ずしも優れてはいない。そうだな?大司教」
ネブラスキー「そうです。その証拠に、毒耐性が強いモンスター相手でも、歪んだ加虐属性を持つハンター達は「なんとかしてこいつを毒にしてやろう」という、根拠のない狩り心から、しつこく毒蓄積を与え続けることによって、毒効果を発生させることも「しばしば」あります」
BBB「つまり粘膜が強くなればなるほど、毒素もそれを侵そうがあまり、その性質を進化させていく・・。蛇の道は蛇・・毒の世界は、まさにイタチごっこというわけか」
ブヨブヨ「加えてこの毒汁は、毒耐性に特化したモンスターでも嫌がるほど、目を貫く様な激臭を放った、極めて強烈なものだ・・。おそらく自然毒、つまり、toxin(毒素)ではなく、化合物だろう」
アンキャニーハイド「じゃあ・・この毒は・・」
純平「ああ。毒テングダケとフロギィの猛毒を混合させて出来上がった、特殊な毒性化学物質が大量に含まれている。一言で言うなら、対人用の化学兵器ってところさ」
ポイズンサック「おぎゃああああああああああああ!!!!!」
ブシュウウウウウウウウウ!!
(全身の穴という穴から紫色の血潮を吹き上げ、ゆっくり食卓の間に倒れるポイズンサック)
ごろん・・(食卓上のネブラ像が倒れ、血染めになったポイズンサックの背中にゆっくりと落ちる)
PART5「デブ怪竜の恋」
ひょううううううう・・・・・
(行きとは打って変わって、静かな吹雪が舞う山腹エリアにて、男女の司教から見送りを受ける二人の獣人)
アンキャニーハイド「本当にこのたびはありがとうございました」へこり
純平「いや、礼には及ばないさ」(右手には報酬として貰ったと思われる金色のネブラ像(両手でピースしている)を持っている)
ブヨブヨ「きっと君たちが来なかったら、私が追放されていただろう。感謝するよ」へこり
BBB「頭上げろよ。そんなことより俺は、大好きな女の為に、体を張って助けようとした、あんたの勇気に感服したぜ」コツン(デブの膝を軽くぶつ)
ブヨブヨ「え・・・・・」ちら
アンキャニーハイド「素敵でした。ファーザーブヨブヨ」顔にこぉ~&キラキラキラキラ
ブヨブヨ「マーザー・・・・」ポッ
純平「じゃ、俺達は行くぜ。末永くお幸せにな」ピッ(二本指を立て、イケメンがやるグッバイアクションをしてみせる粋な獣人)
アンキャニーハイド「ありがとうございました!!」へこり
PART6「毒を以て・・」
ひゅうううううう・・・・・・
BBB「なぁ、純平。お前は最初から、ポイズンサックが怪しいと思っていたのか?」ん~(金色のネブラ像を掲げながら問う)
純平「まぁな。まず司教がユクモに来たということ自体に引っかかっていたんだが、決定的だったのは、その名前さ」
BBB「名前?」ポキッ(ネブラ像の腕が折れる)
純平「他の司教達の名前がネブラに纏わるものであるのに対し、彼だけが、ポイズンサック(毒袋)と、他のモンスターでも持つ素材の名前だったろ?それでピンときたのさ。こいつは根っからのネブラ信者ではないな、ってな」
BBB「UBUがお前を頼りにする理由が分かるぜ。ところで、あのシチューに入れた毒だが・・そうか、麻生博士だな?」(折れたネブラ像の腕をくっつけようと試みるも、すぐに落っこちると同時に片方の腕も落っこちる)
純平「ああ。お前からこの話を聞いた時に、ターゲットを炙りだすのにちょうどいいと思ったのさ。それで博士に頼んで、少し分けて貰ったのさ」
BBB「毒を以て毒を制す・・・いや、今回の場合、「毒を以て膜を制す」か・・」(ボロボロになってしまったネブラ像を見つめながら言う)
ひゅおおおおおおおおお・・・・・
(純平とビーが歩いて行く山腹エリアの反対方向では、肩を寄せあい凍土の雪道を共に歩む男女の司教の姿が)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
7/28(木)0時更新 予定は未定
をお送り致します♪ほんじゃあさ!!次回もちんちんに冷えたドリンコ飲み干しながら読も見ようよ作者はそれのやり過ぎで、先日お腹を壊したばかりだぞ
脅威のファイブエレメンタル古龍★荒厄龍(Merphistophelin)~MHO~
変えたった 8から10に 変えたった
どうぼ。あた門亭マイケルソフトです今日もWindowsを通し、こうしてバカな顔をしながら有りがたくもタイプしておるわけですが、先日、ついに作者Win10にグレードアップデビューしました
朗らかに。ようやく慣れ親しんだ8.1からのグレードアップに多少の不安を隠せぬまま移行したわけですが、結論から申すと、8.1からの10移行は然程変わりなかった・・
ということでしょうか。なんでもCortana(コルタナ)さんという、音声認識によるパーソナルアシスタント機能が目玉なのですが、それは各種機器が対応していればのお話なわけで、当然作者はコルタナさんはOFFにしています
置いとくだけでもかなりメモリを食べてしまう子なので、本当は削除したいのですが、そうするとOS自体の動作問題に関わるとのことで置いといています。その他の余計なサービスは8.1同様、無効にすることでなるべくPCに負担を掛けない仕様に(各ちゃんとしたサイト様を参考の下)。それでもメモリの節約はそれほど軽減出来ず、PCでゲームをやる作者みたいなユーザーは8GB以上が「推奨なご時世」なんだなぁ
と改めて実感。そりゃそうですよね。OSの技術向上と共にメモリの容量も上がるのは至極当然
今年で7年目を迎えるcore2duoのPC環境でも、日々のメンテナンスと気遣いでなんの問題もなくこうして最新OSを使えていることに感謝
(勿論HDDは二回ほど換装し直しましたが、マザー、CPU、メモリに至ってはバリバリの現役。というより完全なベテランさん)。正直、いつ壊れてもいい覚悟で今も向き合っていますが、最近は出来るだけこいつをもっと大事にして、更なる活躍を期待したりする自分もいます
そんだこんだで今日の中継ぎ記事もMHOから
以前にもお伝えしたMHO古龍の荒厄龍の新たなクエストが解禁された模様で、更なる生態観察が期待されます。そんなわけでまずはありがたい狩猟動画をご参照あれです
↓Merphistophelin概要
http://monsterhunter.wikia.com/wiki/Merphistophelin
↓公式サイトによる荒厄龍概要
http://mho.qq.com/webplat/info/news_version3/5499/5500/10885/10886/10894/m8492/201604/456758.shtml
どうでしたか?思ったよりこわくない感じだったでしょう前回の荒厄龍クエストでも述べましたが、やっぱり見た目のインパクトほどのインテンシティは感じず・・というのが素直なユーザー視点ではないでしょうか。脅威のファイブエレメンタルエルダードラゴン(長い)も、サイズが「ちっさい」のと、禁忌モンスターのような一撃死レベルの攻撃モーションも今回の動画からは見られず、やはり期待外れ感は否めない印象・・。エレメンタルチェンジをする際に見られる爆発波はたいへんクールなのですが、その後が結構「いいやつ」になってしまうのが物足りず・・つまり不良じゃないんですよね。例えば古龍クラスを軽く凌ぐラージャン先輩にしてみても、完全なド不良じゃないですか。轟竜に然り、地を這うワル中のワルを演じて、数々の初見ハンター達を真剣に悩ませてきたじゃないですか。難易度の高いゲーム性を持たせられないご時世と背景があるにせよ、古龍はやはり古龍らしくハンターを容赦なく薙ぎ倒していかねばなりません
勿論、動画のハンター様達の巧みなテクニックとチームプレイがイージーに見せているのも事実ですが、ダメージ指数は嘘をつきません。ということは今回の動画は上位装備で下位をやってるようなものなのかな
なんていろいろ思うたりもしますが、もっとド派手なエフェクトの攻撃を繰り出したり、尻尾ぱちーん
がボレアス級の即死レベルだったりと、荒厄龍に期待していた作者は「ざんない」の一言なわけでして・・
「じゃあお前やってみろ
」って、中国語で言われたら正直ごめんなさい
なんですけど、うまくやれる自身はそこそこあります
というかやってみたい
羨ましすぎます
皆様の「ハンター心(ごころ)」にはどのように映りましたか?そんなことよりFやXやストーリーやろうですって?作者はやっと「モンハン日記ぽかぽかアイルー村G」をはじめたところですよ
そんなわけで荒厄龍君には今後も課題込みで期待
ちなみに公式サイトでの荒厄龍の危険度は7つ!!
対する作者の推しメン「砂岩竜」の危険度は6つ!!
って、一しか違わない惜しかったね
そんなわけで今日も・・
げぼぉ~~~~~
この時期の腹下しには気をつけましょう作者も先日、冷たいもの食べ過ぎ飲み過ぎによる消化不良で、お腹壊しました
おかゆさんの毎日です
なんて優しい食べ物
ビバおかゆ
おかゆといえば「おかゆ猫」
気がついたら5巻を二冊持ってました
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
7/30(土)0時更新 「珍妙にょ」の巻
をお送り致します♪ほんだらばっさ!!次回もゴリラの物真似しながらキッチンをうろつくついでに読も見ようよ
「珍妙にょ」の巻
~とあるあたちのユクモ....
ビュオオオオオオオオ・・・
(村の上空を旋回する二頭の赤い火竜。大きさが大小異なることから親子であると思われる)
キコキコキコ・・(あたちのハウスの前にて、へんてこりんな三輪車(ヘッドライトの部分は赤レウスの顔面を施したデザイン、シートは背丈より高く、その両脇からは燃える様に真っ赤な火竜の翼が飛び出している豪壮っぷり。また、三輪車とは思えぬ太いタイヤ(オフロード仕様)に、おそらくマカライトベースであろう蒼いホイールがキラリと光る。リアには必要のないツインマフラー(共にサイレンサー)までもが装着されている)に跨がり、上空の火竜を静観している幼女猫。それを「いつもの」長椅子に座りながら見守る竜人の若い女性の姿も)
ビュオオオオオオオオ・・・
チェルシー「珍妙にょ」クッ(力強くお空を見上げている)
村長「気になりますの?」ずずずず・・(慎ましくお茶を飲んでる)
チェルシー「あたちはまだちいちゃいから、ろくに外界(村の外の事)には出たことがないにょだけど、ユクモ地方に「真っ赤な」火竜が出没しゅるのは、おかちいことだと分かるにょだ」ぐっ・・(その右手には「はじめての新大陸もこれで安心★フィールドモンスターガイドブック~改訂版/ロックラック観光協会」なるものを握りしめている)
村長「まぁ。お勉強熱心なことで。でも、あの子達から村を襲う気配は感じません。ご安心を」ずずずず・・
チェルシー「よって、「しょんちょう」クエシュトも発令なし・・にょ?」
村長「♪」(にこにこしながら頷いている)
チェルシー「にゃるほど・・・・・・」クッ
ビュオオオオオオオオ・・・・
村長「UBUちゃん達はまだ川村さんのお宅に?」
チェルシー「しょうよ。赤ちゃんの目を治す為のお薬を、ロージーおねえちゃまが作り上げるまでお泊りしゅるって。だから今お家(あたちハウス)の中は、一人分「空き」が出た分、猫だらけなにょだ」しょこらじゅう、おちっこくしゃくてもぉ~
村長「治るといいですね・・バステトちゃんの目・・」ちら(空を見上げる)
チェルシー「もち、姫ねえちゃまが集めてきたしょじゃい(素材)で、おめめの病気が治るなら、カーブーおにいちゃまのおめめも治るかもちれないにょだ」
村長「・・・・・・・・。そうですね」にこ
チェルシー「姫ねえちゃまがいちゅも言ってるにょだ。この広い大陸世界は、まだまだあたち達のちらないことばかりだって・・・」ちら(空を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・
(二人の頭上、遥か空高く舞う二頭の親子火竜)
フラワー「こうして、火竜の親子は無事に故郷のアルコリスに帰りましたとさ・・おしまい」ぱすん・・(ベッドに腰掛けながら、手元の絵本をゆっくりと閉じる)
バステト「みゃあみゃあ」ぱちぱち(フワフワのラグ(白兎獣の毛を使用)の上にぺたんと腰を下ろし、お手をじょうずに叩く、モフモフ白毛の可愛い赤ちゃん。その瞳の枠内は以前よりも青白くなっており、光沢感のある大理石の様なつやを見せていることから、白内障の白泥化が進行していることを示唆している)
フラワー「おもしろかった?」(胸に抱える絵本の表紙には「リオのレウスのパパとぼく」と書かれている)
バステト「あんみゃ~♪」ぱんぱん(満面の笑みを浮かべてラグを叩くも、その視線は母親の方に向いていない)
フラワー「・・・・・・・。さぁ、ご飯の時間にしましょうか。一緒に下へ行って、まさ子ばあばからミルクを貰いましょうね」スッ・・(我が子を抱き上げる)
バステト「ほみゃ!ほみゃ!」ぱちくり(何やら天井を見上げて鳴いている)
フラワー「ん・・・」(両開きになっている開窓を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・
(ユクモの空を舞う、火竜の親子)
フラワー「あれは・・・リオレウス・・・珍しいわね・・」
バステト「みゅうみゅう?」きょろきょろ
フラワー「ええ・・・そうね。まるで今、読んだ絵本の火竜そっくり・・・こんな偶然ってあるものね」(我が娘を抱きながら空を見上げている)
BOGAAAAAAAAN!!
(隣の部屋から爆発音がする)
フラワー「なに!?」バッ
ドドドドドドドドドド!!
(階段を駆け上がり、こちらに向かってくる凄まじい足音)
UBU「なんの音!?大丈夫!?」ずでぇ~ん(転びながら部屋の前に現れる、おお!我らがあんまん女)
鉄平「フラワー!バステト!無事かぁ~!!」ずでぇ~ん(同じくそのオトモパパ)
フラワー「ええ・・私達は・・。ロージーの部屋じゃないかしら」よしよしよし(鼻を肉球で擦っているバステトをあやす)
バギャーーーーーーン!!
(隣の部屋のドアが豪快に開く音がする)
バステト「あ~~~~~ん」(その音で泣いた)
ドドドドドドドドドド!!
(明らかにこっちへ駆けて来る凄まじい足音)
ロージー「でけたでぇえええええええ!!!!」ザザーーーー(ドアの前で横滑りにブレーキしながら、UBU達を奥にすっ飛ばす。その頭はおさげ共々、一塊のアフロになっている)
フラワー「ロージー・・・出来たって・・?」お~よしよし
ロージー「目薬が完成したのよ!!」しゅうううう・・(アフロから煙が出てる)
バステト「みゅう」(泣き止み目をぱちくりさせる)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~渓流地区、非狩猟エリア....
ザアアアアアアアアア・・・・・
(植物群落が生い茂る断崖に四方を囲まれた、小さな原生林エリア内に「収まっている」浮岳龍。丘の上から流れ落ちてくる清らかな滝を頭に浴びている)
ヤマオモイ「ふぅ~~~~~~・・・」ザアアアアアアアア・・(真っ赤な目を細め、実に気持ちよさそうな顔をしている)
ヒュオオオオオオオ・・・・・・
ヤマオモイ「ん・・・・」ちら(姿勢は維持したまま、上を見上げる)
ビュオオオオオオオオ・・・・
(断崖上の空高く舞う火竜の親子)
ヤマオモイ「ほぉ・・。どうやらあちらさんも、ワシと同じ何かの意志によって引き寄せられてきたか・・」
~ヤマオモイ体内エリア....
ちゅんちゅん・・ちゅんちゅん・・
(小鳥さえずる、緑々しい大草原と美しい草花で覆われたエリアの中心には、天井(正確にはヤマオモイの粘膜)を貫く、巨大な大木が立っている。その御神木の根本で仰向けになって寝ているドボルヘルムを被ったユクモ装備のハンター)
カーブー「なんて気持ちがいいんだ・・・もう・・ここから動きたくない・・」(長い時間寝ていたのか、ヘルムには苔やキノコが生えている)
カサカサカサカサ・・
(頭の上を這ってくる、気品溢れる見るからにセレブレティーなマダムコオロギ)
カーブー「ん・・・このキリギリス亜目(剣弁亜目)特有のフェロモンは・・・セレストおばさんか」
セレストおばさん「ちょっと。あんた、いつまでここに居座るつもりなんだい?こんなに立派な髭(苔のこと)を生やしちゃって。大家さん(ヤマオモイのこと)と同化でもする気かい?」ケナケナケナ・・(と毛髪状の触角を動かす)
カーブー「ははははは。ここにいると気分がいいんです。直に出ていきますよ」
セレストおばさん「あたしゃ構わないけどね。主人を亡くしてから愚痴を聞いてくれる相手がいなかったから、ちょうどいいさ」ケナケナケナ
カーブー「ご主人はどうして?」
セレストおばさん「老衰だよ。真面目なコオロギでさ、学者になりたいって、若い頃から夢を抱いていてね。このエリアを発見した時は、そりゃ~もぉ大興奮だったさ。その大好きな環境で死ねたんだ。本望だったろうね」
カーブー「そうでしたか・・。学者というと、専門は?」
セレストおばさん「医療学さ。ほら、あんたも承知の通り、大家さんの体内は、外界には決してない特殊ガスで充満されているだろ?お人好しだった主人は、この癒やしのガスを外の世界でも使えないか研究していたのさ」
カーブー「分かります。このエリアに広がる空気を吸っているだけで、体が健やかになっていくのが実感出来ます。これと同じ成分を作り出すことが出来れば、万病に効くかもしれないでしょうね。だが、その半面、それを営利目的に独占しようとする連中がいるのもまた事実です。ヤマオモイが人目につかない場所を好むのは、当然のことですよ」
セレストおばさん「主人も同じことを言っていたよ。例え、実用化出来たところで、今度はそれを求めて戦争が起きるだろうってね。なにより大家さんを苦しめることになる。それを悟ってからは、研究をやめ、静かにここで隠居生活をしていたのさ」
カーブー「そうでしたか・・。それで、研究中に何か分かったんですか?」
セレストおばさん「ああ。あんたが寝ているこの大木なんだが、どうも太古の時代のものらしいんだよ」
カーブー「そんなにですか・・・」ほほぉ~
セレストおばさん「まだ大家さんが若かった頃に、間違って吸い込んでしまったものなんじゃないかって、主人はよく言ってたね」
カーブー「それが・・つまり、はさまったというか、刺さったというわけか・・」
セレストおばさん「やがてその「選ばれた」大木の根に、大家さんが体内で創りだした神龍苔が生え、その影響を受け、みるみるうちに大家さんの体に根を張り巡らし、今じゃすっかり体内の一部になっちまったんじゃないか、てのが主人のたてた仮説さ。大家さんが空気を食事にしてるのはあんたも知ってるだろ?」
カーブー「ええ。その吸い込んだ大気を特殊ガスに変えているのが、この世界樹なんですよね?」
セレストおばさん「そうさ。外の大気を大家さんの動力源に変え、そしてこのエリアに住まうあたし達や植物に栄養を与えてくれる環境を作り出してくれているのが、この世界樹なんだよ」
カーブー「ということは、ヤマオモイも元を辿れば、普通の浮峰龍だったというわけか・・。それが偶然、飲み込んだ大木と龍苔が化学反応を起こした事で奇跡の力を授かり、お腹に大自然を宿ったヤマオモイは、まさに空に浮かぶ大陸の一部となった・・・・なんだか感銘を受ける話だなぁ・・・」しみじみ
セレストおばさん「だからさ。大陸の元気の素を含んだ大家さんのスマイルは、その地域のありとあらゆる生き物に活力を与え、作物を豊かにさせ、その土地の食物連鎖を「正しい」方向に維持させることが出来るんだ」
カーブー「すごいなぁ・・・そんな偉大な力を持つ者の気持ちって、どんな感じなんだろう・・」
セレストおばさん「大家さんはまるでそんなこと意識しちゃいないさ。そんなこと考えるよりも、あんたは一刻も早く、その目を治すことだね」
カーブー「ウッス」(まるで装甲上に生えた苔が、歴戦を繰り広げてきたドボルヘルムのヒストリーを物語っているように見える)
セレストおばさん「・・・・・・・。もしかしたら・・・そうだよ!この兜だよ!!」
カーブー「なんすか急に?そんなに臭いっすか?」ぷう~(おならをかますヘルムの表情は、実にバカな顔して笑っている)
セレストおばさん「主人の仮説が本当なら、大家さんの龍苔は、土から抜かれ、一度は「死んだ」大木に命を与えたってことだろ!?だったらこの苔を兜に混ぜあわせてみたらどうだい!?」
カーブー「混ぜる・・・・一度、溶解して・・苔を混ぜ合わせて、鍛造し直す・・・・」
ドゥン♪ドゥン♪ドゥン♪
(洞窟エリア(喉と思われる空洞)より、粋なビートをかましながら「イン」してくる大雷光虫)
ライ夢「よぉ~♪今、外に行って来たんだけどよ、爺さんの空の上を火竜の親子が飛んでんだ。なんかウケねぇ?」(メロメロのライ美の肩を抱いている)
カーブー「そうか!!」ガバッ(上半身を起こすと同時に、地面に飛び移るマダムコオロギ)
ライ夢「なんだぁ~?」
セレストおばさん「そうだよ!!目は復元出来ないかもしれないけど、苔の影響を受けたヘルムを被れば・・・ひょっとしたら・・ひょっとするかもよ!!」
カーブー「ありがとう、セレストおばさん!!村に大陸随一の鍛冶職人がいるんだ!!早速頼んでみるよ!!」(跳ね上がって鼓舞するマダムコオロギと状況が読めない雷光虫の一群)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
8/1(出た!ジャンプと同じ月曜日!)0時更新 「ぶううううううう」の巻
をお送り致します♪ほいだらさ!次回も冷蔵庫にショルダータックルかましながら読もみようよ中から氷が「お宝」のようにボロボロ落ちてくるかも♪そしたらチャンスタイム到来!?
「ぶううううううう」の巻
~とあるあたちのユクモ、工房前....
ヒュオオオオオオオ・・・・
(村の上空を舞う火竜の親子を見上げる芸妓の後ろ姿)
雪左「いやどすわぁ~。また飛んでる」むぅ~
モミジィ「ブニャゥ。平気でごニャろう。危険を感じる様な気配は感じニャいでごニャる」よっこれよっこれ(と、加工屋の翁と共に工房より出てくる)
加工屋「ワレぁ、咳は平気けぇ?」ぽんぽん(腰を叩いている、ちょんまげツルッパゲの竜人爺さん)
雪左「ロージーはんが作ってくれた薬が効いてるうちは龍粉を吸っても大丈夫どす」にこ
加工屋「そうけぇ。そりゃ~なによりだなぅ。ほいだらぁ~、茶にしようやぁ~」
雪左「UBUはんから頂いた「あんまん」でも蒸します?」
・・・・・・・・・・
(首を左右に振る二人の翁。よほど食べ飽きている様だ)
雪左「そうどすかぁ・・そしたら代わりになる茶菓子を探さなあきまへんな・・」う~ん
ダッダッダッダッダッダッ
(村の階段を少しコケながら駆け上がってくるドボルヘルムの男。道中、階段に座っている、自称「見張りの村人」を突き飛ばしてくる)
加工屋「川村んとこのクソ餓鬼だなぅ」
カーブー「聞こえたぞ!口の減らない爺さんめ!!」ぜえぜえ
雪左「ずいぶん慌てて、どないしはりましたぁ?」ぱちくり
カーブー「雪左さん!!」ガシッ(見えてないから加工屋の両肩を掴む)
雪左「なんどす?」きょとん
カーブー「頼みがあるんだ!!今すぐ、作業の準備に入ってくれないか!?」(加工屋に向かって叫ぶ。あまりの大声に尖った耳を両手で塞ぐ爺さん)
雪左「はぁ・・・」(なんとなく頷く)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~カーブーんち(実家)....
びょううううううう・・・・・・
(上空には依然として火竜の親子が舞っている)
ロージー「そういうわけでブルーベリーからアントシアニンを~、そして垂皮油を加水分解して得られたグリセリンにぃ~、骨格筋を多く含んだファンゴのお肉からカルノシンを抽出してぇ~、粉末状にした神龍苔と練り合わせぇ~、最後に古龍の涙を混ぜわせ出来上がったのがぁ~、このありがたぁ~い、ありがたぁ~い希少な目薬なのですぅ~。その道は決して順風満帆ではなくぅ~、数々の困難を乗り越え~・・」ぶつぶつ(空き瓶にほんの数滴入った赤い液体を見せびらかし、なにやら講義を続けている)
フラワー「つまり、その目薬が白内障の硬化作用の進行を止め、細胞組織を蘇らせるっていうの?」(正座して聞いているその胸では、バステトがすっかり寝てしまっている。隣では同じく正座して話を聞いている鉄平とUBUの姿も。ロージーはまだ演説を続けており、「そんな時ぃ~、私を助けてくれたのがぁ~、他の誰でもない~・・リ~、でしたぁ~」等と言っているのが聴こえる)
UBU「大丈夫かね?」こそこそ(鉄平に耳打ちする)
鉄平「素材はなんつってもヤマオモイの爺さんのものなんだ。信じるしかねぇだろ?」こそこそ
UBU「おじいさまは信頼出来るけど、調合したのはあの子でしょ?それが心配で・・」
ロージー「聞こえとるわぁ~!!あほんだらぁ~!!」ぱぁーーーーん(躊躇なくUBUをびんたした)
はぁ・・はぁ・・
(一人部屋の真ん中に立ち、怒りの興奮をおさえているロージー。その傍らで正座する二人の獣人。頬をおさえながら倒れている撫子装備の女ハンターの構図)
バステト「もみゅ?」ぱちくり
フラワー「あら、起きちゃったの?」よしよし、よいよい
UBU「あたちにも、その優しい「ゆさゆさ」してちょうだいな・・」うう・・(頬を膨らせ泣いている)
ロージー「ちょうどいいわ。バステトが起きてる間に、ちゃちゃっとさしちゃいましょ」
鉄平「うう・・やっぱり心配だぜ・・」
フラワー「平気よ。ロージーは私の命をも救ってくれた、ローゼンクロイツ家の令嬢なのよ?私は信じるわ。そして・・この子も。ね?」
バステト「ほみゃ~~~~」(甲高く鳴いてみせる)
鉄平「二人がそう言うなら・・頼むぜ、ロージー。いや、ドクター大先生」へこり
ロージー「フフ・・」ちら(倒れているUBUを見下す)
UBU「早くおやりなさいよ」ぷんすか
ロージー「でわ・・早速・・」スッ・・(バステトの目の前にしゃがみこむ)
鉄平「・・・・・・・・・・」ハラハラ
UBU「・・・・・・・・・」ドキドキ
ロージー「いいわね?目薬はこの数滴分しかないの。こぼしたら最後。バステトが瞬きしないように、見ていて」
フラワー「分かったわ」こくり
鉄平「はぁ・・はぁ・・!!」
UBU「んふぅ~!んふぅ~!」(鼻息)
ロージー「やかましいわ!!」ぱぁーーーーーーん(躊躇なくUBUに掌底ビンタを喰らわす)
バステト「みゅみゅみゅみゅみゅ♪」きゃっきゃっ(上を向いてなんだか嬉しそうにしてる)
フラワー「いまのうちよ。ロージー」
ロージー「感謝するわ、UBUちゃん」そぉ~~~~(空き瓶をバステトの顔にゆっくり持っていく)
鉄平「・・・・・・・・・・」グッ(両手を組んで祈っている)
UBU「・・・・・・・・・・・」(鼻血を垂らしながら静観している)
ロージー「それ・・・・」
ぽちゃり
バステト「みゅうううううう!?」どきりん
フラワー「大丈夫。続けて」
ロージー「今度は左のお目目ね・・・」そぉ~
ぽちゃり
バステト「ほみゅうううううう!?」どきりん
鉄平「やったぜ!初めての目薬記念日だ!!」パチぃ~ん(UBUとハイタッチを交わす)
フラワー「どう・・バステト?痛く・・ない?」
バステト「・・・・・・・・・・」うるうる
ロージー「・・・・・・・・・・」
鉄平「・・・・・・・・・・」ドキドキ
UBU「・・・・・・・・・」ハラハラ
バステト「・・・・・・・・・・・・」うるうる
フラワー「バステト・・?」
バステト「はぁ~~ぱぁ~~~!!」きゅぴーーん
鉄平「おお!?」
ロージー「予測通りの展開とみたり!!」きゅぴーーん(こっちも何故か目が光る)
UBU「ほんとかよ・・」
ロージー「フラワー!!今よ!!この手ぬぐいで両目を中心にぐるぐる巻きにするのよ!!」バッ(温泉柄のまさしく手ぬぐいを差し出す)
ぐるぐる・・しゅるしゅる・・
(母の手によって、顔面を白い手ぬぐいでぐるぐる巻きにされるモフモフ白毛の赤ちゃん猫)
鉄平「なんだってこんなことするんだ?」
ロージー「瞬きしちゃうと貴重な目薬がこぼれちゃうでしょ?それに長時間、薬を浸透させる必要があるの。バステトの白内障は成熟型って呼ばれる、目の中の水晶体が全体に白泥化しちゃう症状だから、まずはその進行を止めて、角膜や水晶体の機能を元通りにする必要があるの」しゅるしゅる(どんどん巻かれていくバステト)
UBU「へぇ・・・」やるなこいつ
フラワー「はい。出来たわ」
バステト「みゃ~~~~。みゃ~~~~」(目の上を手ぬぐいでぐるぐる巻きにされるも、嫌な感じではなさそう)
鉄平「可哀想に・・バステト・・。ドクター大先生!いつまでうちの子は、この状態を続ければいいんですか!?」ガバッ(ロージーの足元にすがりつく)
ロージー「数日間といったところね。様子を見て、外してあげましょう」(すんげぇ偉そうに)
鉄平「はい!ありがとうございました!」へこり(親子ともども頭を下げる)
バステト「うえっうえっ♪うえっうえっ♪」(足の裏をUBUにこちょこちょされ、ニヤニヤしてる)
カーーーーーーン・・!!
カーーーーーーン・・!!
ンボオオオオオオオオ
(燃え上がる釜戸の火を更に強くするモミジィ)
カーーーーーーーン!!
カーーーーーーーン!!
(オレンジ色に発火する高熱状態のドボルヘルムが小槌で叩かれ、星の様なフレアを上げる)
加工屋「・・・・・・・・・・」ごくり(吹き出る汗を一切気にとめず、全神経を集中させながら、超大型の鉄床の傍らでその作業を見守っている)
カーーーーーーーーン!!
カーーーーーーーーン!!
(暗がりの工房の壁に、小槌を力いっぱい振り下ろす、長髪を後ろに束ねた美青年のシルエットが、炎の明かりによって投影されている)
カーブー「・・・・・・・・・・・」カーーーーーン!!カーーーーーン!!(暗闇の中でひっそりと雪左を見守る、ドボルなしカーブー)
カーーーーーーーーン・・!!
カーーーーーーーーン・・!!
(カーブーの願いを込めた鍛造の金属音だけが、夜のユクモ村に響き渡る)
~数日後....
ガツガツガツガツ・・・・
(重たい足取りで階段を上がるシルバーソル装備の歴戦ハンター)
サムソン「夏場は常にクーラードリンクを飲んどらんと、この格好はしておれんな・・」
ヒュオオオオオオオ・・・・・
サムソン「またか・・・」クッ(空を見上げる)
ヒュオオオオオオオオ・・・・
(上空を舞う火竜の親子)
サムソン「やはり今日も来よったか・・。しかし、なぜ村の上ばかりを飛んでおることやら・・」ガツガツガツガツ・・・(階段を登り切り、工房の前を通り過ぎる)
ぐう・・すかぁ~~~・・・ぐうぐう・・・
サムソン「む・・・」(細目で工房の中を覗く)
くかぁ~~~・・・ぐうぐう・・・・
(工房の中で、着物を開けさせながら、鉄床の上で仰向けになり寝ている長髪の美青年。同じくその下で「ござ」を引いて寝ているモミジィと加工屋の姿も。みんな顔がすす汚れている)
サムソン「なんだぁ?」
「大丈夫。数日間、徹夜で打ち続けたから、ぐっすり眠っているだけですよ」(工房の奥から声だけが聴こえる)
サムソン「むう・・・?」むむむむ・・・
カーブー「見回りご苦労さんです、サムソンさん」ザッ・・
サムソン「ほむ・・・・・」
カーブー「・・・・・・・・・・・」
サムソン「ん・・?」
カーブー「見える・・」
サムソン「ほえ?」
カーブー「見えるぞ・・!!はっひょへぇえええええええ!!!!」
ズドドドドドドドドド
(サムソンを突き飛ばし、物凄い勢いで村へ飛び出していくドボルヘルムの男)
サムソン「むう・・・・・・・・」(訝しげな顔でそれを見送る)
~カーブーんち(実家)....
ヒュオオオオオオオ・・・
(火竜舞う空から降り注ぐ、眩い太陽光が差す六畳間内のベッドに腰掛ける龍之夫妻。フラワーはその胸に、手ぬぐいで目を覆われたままのバステトを抱いている。家族が腰を下ろすベッドの前では、ロージーらしき白衣を着た小娘の背中も見える)
バステト「あんみゃ~。あんみゃ~」きゃっきゃっ♪(お空に向かって両手を上げている)
鉄平「ドクター大先生。お願いします」へこり
ロージー「いいでしょう」えっへん(ヒゲ眼鏡を付け、尊大に振舞っている)
バステト「ほみゃ~~~?」きょろきょろ
鉄平「今、ドクター大先生が外してくれるからな」よしよし
しょるしょる・・(そうっと、手ぬぐいを外すロージー)
ロージー「さぁ、バステト。目を開けてもいいわよ」
バステト「・・・・・・・・・・・」きゅむぅ~~~(ぐっと目を瞑っている)
フラワー「バステト・・?」
バステト「みゅうううううううう」きゅむぅ~~~
鉄平「おい・・・まさか・・痛いのか!?」
ロージー「慌てないで。その逆」
鉄平「え・・・」
バステト「きゅむぅ~~~~~~~~」むうううう(両目を瞑るバステトの顔は、なにかを耐えている様な顔である)
フラワー「この表情・・・・・・」
ロージー「そう。眩しいんだよ。初めての太陽光が♪」
バステト「むにゅ~~~~~~~~~」むううううう
鉄平「頑張れ!バステト!目を開けてごらん!!」
バステト「ふんにゅ~~~~~~~~」よよよよ・・(恐る恐る細目を開く)
フラワー「そうよ!頑張って!」
バステト「はぁ~~~~~ぱぁ~~~~~~~!!」きゅぴーーーん(開眼したその瞳は、青白いままだが、明らかに以前とは違う「艶」を見せている)
鉄平「おおおおおおおお!!」
バステト「・・・・・・・・・・・・・」ぼぉ~
フラワー「・・・・・・・・・・・・」スッ・・(バステトを抱いたまま静かに立ち上がる)
とすっ(呆けているバステトをフワフワのラグの上に座らせる)
バステト「みゅうう」
フラワー「鉄平」スッ(腕を抱き、バステトの前に座る様に促す)
鉄平「うん」スッ
バステト「ほみゅうううううう」きょろきょろ(両親に背を向けたまま、部屋を見渡している)
鉄平「さぁ、バステト」
フラワー「こっちを向いてご覧」
バステト「・・・・・・・・・・・」
ロージー「・・・・・・・・・・・」(部屋の片隅で気配を消しながら立ち、それを見守っている)
フラワー「バステト。さぁ」
バステト「・・・・・・・・・・・・」おそるおそる(振り返る)
フラワー「・・・・・・・・・・・」にこ
バステト「・・・・・・・・・・・」(ばっちりと目が合ったまま静観している)
フラワー「あなたの・・・パパとママよ」(肩を寄せ合い微笑む両親)
バステト「・・・・・・・・・・・」
鉄平「・・・・・・・・・・・・」
フラワー「・・・・・・・・・・・」
ロージー「・・・・・・・・・・・・」
バステト「パ・・・・・・・・・」
鉄平「!?」
バステト「パァ~パァ~♪マァ~マァ~♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・
(感極まり、笑顔の我が子を抱くフラワーと鉄平。部屋の済ではロージーが嬉し泣きで崩れ落ちてる)
バステト「パァ~パァ~♪マァ~マァ~♪」てしてしってしてしっ
(顔を擦り付けるのやめない両親の頭を「ちゃんと」肉球で引っ叩いている)
フラワー「見えるのね!?バステト!!」
鉄平「ほら!お前のパパだぞ!!」カポン(ドボルネコヘルムを脱ぎ捨てる)
バステト「パァ~~~~~パァ~~~~~~♪」むぎゅうううう(抱きしめてくる)
鉄平「そうだ!!お前のパパだぞ!!ちきしょ~~~~!!涙が止まらねぇえええええ♪」ぐずん
フラワー「ほら、バステト。お空が見える?」
バステト「みゅううう?」ちら
サンサンサンサン・・・・
(と、開き窓から降り注ぐ太陽光)
バステト「ぶううううううう」きゅむっ(眩しそうに目を閉じる)
ロージー「間違いないよ!!」
フラワー「じゃあ・・本当に・・・・・・」
鉄平「目が見える様になったんだ!!ひゃっほぉ~~~~~い♪」ブワッ(我が子を真上に放る)
バステト「みゅううううう?」ちら(浮きながらお空を見上げる)
サンサンサンサン・・・・
(太陽を逆光に舞う火竜の親子)
バステト「リオ!リオ!」しゅとん(父の胸の中に着地しながら何やら叫んでいる)
フラワー「え・・・・・そうよ!絵本で読んだ、リオレウスよ!!」
バステト「リオ♪リオ♪」(猫指を指して笑っている)
鉄平「ハッハッハッハッハッ!!そうだ!!おっかねぇリオレウスがお前の顔を見に来たんだぞぉ~♪」(その後ろでは親子に気を配り、こっそりと部屋を出て行くロージーの姿)
フラワー「あなたの願いが叶ったのかもね♪」ぎゅうううう(我が子を強く抱きしめる)
鉄平「ヤマオモイの爺さんも、何かに引かれて来たって言ってたが、きっとお前の魅力に引き寄せられたのかもしれねぇな♪」すりすりすり(高速すりすりを我が子に浴びせまくる)
バステト「リオ♪リオ♪ママ!!パパ!!」
ヒュオオオオオオオオ・・・・
(上空から見守る火竜の親子に向かって手を振るバステト。鉄平とフラワーは手を取り合って歓喜のダンスをしている)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
8/3(水)0時更新 なんも!なんも決まってねぇです
をお送り致します♪ほいだらさ!次回もよいよいハイハイしながら町を練り歩くついでに読もみよう
断刃一角竜(Shattered Monoblos ~MHO~)を見て観てみよう♪
バベーーーーーーーン!!
「あん」と「まん」の奇跡のコラボ・・あんまん。windowsのロゴが神々しく差し照らすは、中華まんの上位に君臨する王者、あんまん。かのビル・ゲイツ氏もこれこそ正しいwin10の使い方だと絶賛したとかしないとか。皆様の立ち上げ画面はどんな感じですか?どうでもええわですって?そうですか。
ふふ・・ばか
你好吗!ってな感じで今日の中継ぎ記事もMHOから今日ご紹介するのは一角竜のVariant(特殊個体)こと断刃一角竜(Shattered Monoblos)です
なんかカッコ良さげな異名ですね。P2Gに「傷ついたイャンガルルガ」という歴戦の黒狼鳥が存在しましたが、今回のモノブロもきっと数々の狩人達を血祭りにあげてきた猛者なのでしょう。というわけで早速、ありがたい狩猟動画を見て観てみよう
ひぃ~うぃ~GO~
↓Shattered Monoblos概要。monsterhunter.wikia.com様
http://monsterhunter.wikia.com/wiki/Shattered_Monoblos
どうえしたか?まずわハンター様のGood Hunting!に脱帽作者の狩猟心(しゅりょうごころ)に火が点くも、MHOを見てしまうと俄然、国産MH(本家)のやる気が失せてしまうという矛盾を感じてしまうという現実・・。本家の方が時代遅れだなんて、これもおま大国ならではの悲しき経済的事情なのかしら・・
みんなで泣こう!ふえ~ん
わろてるけどぉ~(フジモンさんの言い方で)
そんな愚痴より断刃一角竜です。断刃というだけあって予想どおり自慢の角が折れていましたね。全体の甲殻も錆びついたような色を施しており(MHOのモノブロ自体がそうなのかも。なにせエンジンがいいですからぁ~)モノブロ老練家たる雰囲気も存分に発揮していると思います。相変わらず角竜独特の体全体を使った薙ぎ倒しは迫力満点で、見る者を震撼させますね
作者も黒ディアのそれにより、何度ネコタクに乗るはめになったものか
自分自身がヤングハンターだった頃の辛酸な記憶が蘇りました・・。
興味深かったのはご存知MHOは、外人さんが好みだというダメージカウントの表示が出来ること
これで部位別のダメージ指数がはっきりと目に見えるわけで、どれだけ部位攻撃が友好的なのかが実感できるはずです。パーティー狩猟ではDPS重視になりがちですが、ソロ狩猟での効率を図るのであれば弱点部位の研究は必至。だなんて、MHP3狩猟全盛期によく記事に書いてたなぁ~ああ、はつかしい
余談ですがMHOは顔面装備のON/OFFの切り替えや、ゲーム途中での再度キャラメイキング変更(性別の切り替えも)が可能なんですって。つまり一人のキャラで防具コンプが可能ということでしょうか。ブログをやっているハンターにはなんてお得な機能なのでしょう・・いろんな武具を着た、いろんなキャラを画像に出来るなんて・・当ブログのストーリーモードで画像化したい人型キャラだってわんさかいるってのに!!SHIT(あんまし分かってくれる方はいないと思いますが
)にしても顔面オンオフは非常に羨ましい・・。でもうちのカーブーみたいにドボルヘルムに愛着を抱いているハンターには一切無用な機能でしょうが(笑)
最後にモノブロといえばやはりココット村の英雄譚を思い出します。彼(村長)がギルドに齎した影響は現在のレギュレーションに大きく関連しているからです(「狩猟パーティーは4人まで」とか「一角竜の狩猟はソロで行う」等)。知らないヤングハンター健一は是非、無印なんかをやってみよう~ちなみに大剣は溜め斬りがないんだぞぉ~
太刀もないし。あれやこれや知りたい方は当ブログ「MHP(無印P)★あれやこれや」を見てみよう
上手に番宣したところで今日も・・
また遊ぼうねぇ~♪
なんて素直な岩竜の種類がなにかと多いのもMHOの魅力のひとつ・・。
隣の芝生は青く見えるもの。本家の今後にも期待?ランキング参加中です♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/5(金)0時更新 「みゃーみゅー。みゃーみゅー」の巻
をお送り致します♪ほんじゃらさ!!次回もシンプルに泡吹きながら読も見ようよキーボードに「泡垂れたら」ウェットティッシュで「すん
」
「みゃーみゅー。みゃーみゅー」の巻
~渓流地区、非狩猟エリア....
ザアアアアアアアアア・・・・・
(植物群落が生い茂る断崖に四方を囲まれた、小さな原生林エリア内に「収まっている」浮岳龍。丘の上から流れ落ちてくる清らかな滝を頭に浴びながら、目の前に立っているドボルヘルムを被ったユクモ装備のハンターと何やら話をしている様子だ)
ヤマオモイ「ほぉ~。そのヘルムを溶解して、ワシの龍苔を混合させるとはな・・・なんにせよ、見えるようになったか。良かったのぉ~」めろめろめろ(鰭をめろめろさせている)
カーブー「はい。この度は貴重な医療素材の提供、ほんに感謝しています」へこり(と頭を下げるその上には、セレブレティーなマダムコオロギが乗っかっている)
セレストおばさん「死んだ主人もきっと喜んでいるに違いないよ。だって大家さんの龍苔が、万能薬だってことを証明出来たんだからね♪」ケナケナケナ♪(と毛髪状の触角を嬉しそうに動かす)
カーブー「ああ。おばさんの助言がなかったら、俺は一生、ヤマオモイの体内に住んでいたかもしれないよ。ありがとう、おばさん」
セレストおばさん「いいって。それより、視界はどんなふうに見えているんだい?」
カーブー「それが・・不思議なんです。眼球が復元したわけじゃないので、ヘルムを脱ぐと脳内から視界は消えてしまうのですが、被っているうちは・・・」きょろきょろ(周りを見上げる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(カーブーの見える世界。周囲を囲む岩石の断崖は、純物質の集合体であることを証明するかのように、元素ひとつひとつが鼓動しており、表面に生成している植物群落は、緑々しい色を活発的に発色させ、対象となる原子群の熱量を色の変化と運動量で示し、躍動的に無限ループでモーフィングし続けている。それは大陸世界における全ての創造物が、生命や精神の有無限らず、活力的な意志力を持っている証拠でもあるのだろう。カーブーの脳内に投影される世界観は、時間と空間、重力にもとらわれない永遠回帰の尊さをも感じさせる、幻想的かつ、スピリチュアルなGIFアニメーションの様な視界を映し出しているのだ)
カーブー「おかしな感じですよ・・・というより、これが本来、俺達が感じなければいけない世界のあるべき姿なのかもしれません」(ドボルヘルムの表情は、どこか遠くを眺めている様に見える)
ヤマオモイ「興味深い。若くして、縁覚界に生きる者となったか」(カーブー視点。目の前に立ち塞がる巨大な古龍は、爛々と緑色のオーラを全身から放っている)
セレストおばさん「縁覚?なんだい、それは」ぴょ~ん(カーブー視点。頭上から飛び降りるコオロギは、優しい人柄を示すあたたかいオーラに包まれている)
ヤマオモイ「縁に依って悟る・・つまり、師を無くして、独自に悟りを開いた聖者のことじゃ」
カーブー「そんな大それた男じゃないですよ。慢心べからずとは、よくUBUさんに言われているし」はっはっはっはっ(そう笑うドボルヘルムの表情は傲慢そのもの)
セレストおばさん「お喋りなあたしとしては、説法好きの聖者より、愚痴を聞いてくれる優しい雄の方がいいんだけどね。たまには遊びにおいでよ。カーブーや」
カーブー「ウッス!!ほんに、ありがとうございました!!」へっこり
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~カーブーんち(実家)....
あうあうあうあう!!
(フワフワのラグの上を、力強く「ハイハイ」して進む、モフモフ白毛の赤ちゃん猫。その生気溢れる神秘的な青白い瞳は「つやつや&うるうる」している)
バステト「ほみゅううううう」ずんずんずん
UBU「お~よちよち♪そのまま、あんまんおねえちゃんのところに来ておくれぇ~♪」パンパン(UBUはここぞというめでたい時は黄色の撫子装備を着るのだ!!)
ロージー「だめ!あたしのところに来なさい!バステト~♪」パンパン(それに対抗して橙色)
バステト「みゅうううう・・・・」じろじろ(ハイハイの推進力を抑え、二人の顔を品定めするように交互に見ている)
UBU「ひょっひょっひょっひょっひょっ」
ロージー「うふふふふふふふふふふふ」
バステト「みゅううううう・・・・」じーー
フラワー「あら。遊んでもらっているの?良かったわねぇ~♪」(粗茶と和菓子を乗せた「ぼん」を頭に掲げ、部屋にインしてくるお母さん)
バステト「マァ~マァ~♪」てこてこてこてこ(凄まじいスピードで母の足下に駆け寄る)
UBU&ロージー「ちっ」(通称「悪女の舌打ち」)
フラワー「お茶にしましょう。もちろん、あなたはミルクね♪」(「ぼん」の上に哺乳瓶が乗ってる)
バステト「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」ぱんぱん(おしりをぺたんと床につけ、嬉しそうに手を叩いている)
鉄平「お。やってんな。今よ、玄竜のおっさんが農場の川から、でっけぇサシミウオを手づかみで掴まえてきてな。下で捌いているとこだよ」よっ(我が子を拾い上げ、抱っこして部屋に「イン」してくるドボルネコヘルムを被ったお父さん)
UBU「手づかみって・・。一応、あそこ、あたちの所有地なんだけど・・」(UBUは豪農なのだ!)
鉄平「堅いこと言うなよ。懐の狭い、あんまんクソ女は嫌でチュよねぇ~♪」ん~まっ♪ん~まっ♪(座りながら我が子にキッスを浴びせる。嬉しそうな表情のバステト)
フラワー「もう。バステトの前で汚い言葉を使わないで。さ、どうぞ」カチャリこちょり(と、ロージーとUBUの前にお茶(お~い!粗茶)を差し出す)
ロージー「だったらUBUちゃんは、一言も喋れないね」しっしっしっしっ(一瞬、その顔に向かってびんたしようとするも、必死に堪えるUBUの苦悶の表情。赤ちゃんの前だから仕方ない。今は我慢だ、おお!我らがあんまん女!)
バステト「みゅるみゅる!みゅるみゅる!」フミフミ(フワフワのラグにモフモフの両前足で上手にフミフミしている)
UBU「みゅる?なに?」
フラワー「ミルクのことです。最近はすっかり乳離もして、フミフミが上手になったのよねぇ♪」
バステト「みゅううううう・・」フミフミ(一生懸命に本能あるままにフミフミをしている)
UBU「ほわぁ~・・すげぇ可愛いじゃんかよ・・♪」うっとり(目があんまんみたいなハート型を描いている)
フラワー「はい、バステト。ミルクよ」ひょっ(哺乳瓶を見せてやる)
バステト「みゅるみゅる!!みゅるみゅる!!」きゅぴーーーん
ガシッ(母の手から奪うように哺乳瓶を取る)
バステト「みゅるみゅる!!」
ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ
(両手で哺乳瓶を上手に持ち、瞬く間にそれを平らげていくバステト)
UBU「おお~~~~~~」パチパチパチパチ
ロージー「育ち盛りねぇ~♪どんどん飲んで、あたしの頼もしいオトモになってねぇ~♪」
UBU「ヘイ!待ちなバステトはあたちのオトモになる為に生まれたきたんだぞ!?誰が譲るもんか!!」
ロージー「UBUちゃんには「いつも」おしっこ臭いBBBさんがお似合いなんだから!!母子共々、あたしのオトモになるのぉ~!!」べぇ~~~
UBU「このクソ野・・!!」むぐっ(咄嗟にフラワーに口をおさえられる汚言症(コプロラリア)のあんまん女)
バステト「みゃあみゃあ!!みゃあみゃあ!!」
鉄平「ほら、みろよ。心のやさしいバステトが、醜い争いは見たくねぇってよ。それに俺達(獣人)はおめぇら(人型)の従者じゃねぇんだ。むしろお前たち二人がバステトを崇めるべきなのだ。なぁ~♪」
バステト「みゅう」こくり(威厳溢れる感じで頷いてみせる)
ロージー「ふぁ・・すごい貫禄だねさすがは革命を成し遂げたリーダーのお子さんだこと」
バステト「みょみょみょみょ!!」(開窓から見えるお外を指差す)
UBU「今度はなんて?」
鉄平「お散歩に行きたいってよ」
バステト「はい~~~」にんまり猫フェイス
フラワー「どうしましょう。私はまさ子さんと一緒に、お夕飯のお手伝いをしなくちゃいけないし・・」
UBU「ならば、あたちが行く!!」はぁ~い
鉄平「え~~~~~~~~」(心底嫌そうな顔。下から催促するように我が子に髭を引っ張られている)
フラワー「大丈夫よ。UBUさんとあなたで行ってくればいいわ」にこ
ロージー「じゃあ、あたしも!!」はぁ~い
フラワー「ロージーはダメ。お夕飯までにお部屋を片付ける約束でしょ?」いっつも汚いんだからぁ~
ロージー「むううううううう」おつむてんてん(を勝ち誇った顔のUBUにされる)
フラワー「いつもどおり、村から出ちゃ駄目よ」
鉄平&バステト「はぁ~~~~~~~い♪」
むんむんむんむんむん!!
(リードを付けられた真っ白のモフモフ赤ちゃん猫が、村の大地を強く踏みしめながら歩んでいく。その英姿を背後から「あたたかい目」で見守る村長さんの姿も)
鉄平「おっとっとっ」ずるずるずるずる
(リードを持つ手を引っ張られる)
UBU「情けないわねぇ~。貸してごらんよ」ひょっ(リードを奪う)
バステト「ほみゃあああああああ!!」きゅぴーーーん
ずるずるずるずるずるずる
(UBUを引きずりながら階段を降りていくバステト。UBUはあちらこちらに頭をぶつけている)
鉄平「間違いねぇな。「脚力」はお母さん譲りだ」えっへん
UBU「のんき言ってないで、我が子を止めてちょうだいな」ずるずるずるずる
(すれ違う村人はみんな笑っている)
バステト「ほみゃ?」ぴた
UBU「ああ・・助かった・・って、ん?」(目をあんまんの様に「まあるく」して前方を見上げる)
ハッハッハッハッハッハッハッハッ
(工房の前で隣に芸妓さんを侍らせながら、高らかに笑うドボルヘルムの男)
カーブー「赤ちゃんに遊んでもらっているんですか!?UBUさんよ!!」ハッハッハッハッハッ
UBU「てめぇ!!殺してやる!!それは今だ!!」ダッガシッ
(襲いかかろうとするも、すぐに鉄平と通りすがりの男性の村人に羽交い締めにされる)
雪左「バステトちゃん、お散歩してるん?」かわいいわぁ~♪
カーブー「ん・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・
(カーブー視点。ちょこんとこちらを見つめるバステトの姿が、ゆっくりモーフィングしていき、何やら別の生き物に見える)
カーブー「・・・・・・・・・・・・」
鉄平「なぁ、お前も見える様になったんだろ!?俺の子だ!よろしく頼むぜ!」ん~!!ん~!!(まだ食ってかかろうとしているUBUを村人と一緒に制御しながら挨拶する)
カーブー「ああ。彼女がバステトか」ちら
バステト「・・・・・・・・・・・・」じー
カーブー「川村カーブーです。カーブーって呼ばれてます。以後、お見知り置きを」へこり
バステト「はぁ~~~~ぱぁ~~~~♪」パンパン
カーブー「ん・・なんだって?」
鉄平「よろしく、だとよ。良かったな、バステト。新しい下僕が出来て」(えっ!?って表情を見せるドボルヘルム)
UBU「そんなことより、二人して何やってんのさ」パンパン(服を払いながら起き上がり、その場を立ち去る村人に片手で礼の挨拶をかます。どうやら日常茶飯事の出来事のようだ)
雪左「川村はんの視力チェックどす♪」
UBU「どすどさないじゃないのよ。ドスコカじゃあるまし。視力チェック?こいつの?しょうもない」ペッ(往来に唾を吐く)
カーブー「・・・・・・・(そういや、見える様になってから、UBUさんの顔見るの初めてだな・・)」じーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(カーブー視点。呆れ顔のUBUの顔はゆっくりモーフィングしていき、それは綺麗なあんまんに姿を変えては元に戻ったりを繰り返している)
カーブー「はぁ・・・・・・」げんなり・・
鉄平「どうだ?見えるか?」ほれほれ(自分を指差す)
カーブー「ああ。大丈夫だよ。心配かけたな」すりすり(鉄平のドボルネコヘルムを撫でる)
鉄平「ヘルムを雪左に鍛造し直してもらったんだって?そのおかげで見える様になったってな」
雪左「前の「型」も、十分素敵どしたよ♪」やっぱ綺麗だなぁ~(と、ニューヘルムの出来栄えをまじまじと見つめる鉄平)
カーブー「三代目ドボルヘルムだ。よろしく頼むよ」ガシッ(鉄平と拳を合わせる。この事からもカーブーの視界が良好であると確認出来る)
UBU「へぇ・・本当に見えるようになったんだ」(中指立ててる)
カーブー「鮮明に見えるわけではないんですけど、なんていうか抽象的というかなんちゅうか・・被ってみます?」
UBU「やだ、臭い」しっしっ(鼻をつまんでしっしする)
バステト「みゃーみゅー。みゃーみゅー」ぐいぐい(カーブーのユクモノドウギの裾を引っ張る)
カーブー「みゃーみゅー・・?」はて
雪左「カーブー、ちゃいます?」
UBU「ゲェ~~~~!!バステトがあたちよりも早くカーブーの名前を言ってのけたぁ~~~!!」
ガクーーーーーン
(村の往来で両膝を落とし、ガックシする、おお!我らがあんまん女!勿論行き交う村人や観光客はクスクス笑っている)
バステト「みゃーみゅー。みゃーみゅー」ぐいぐい
カーブー「どうしたんだい?」スッ(屈んで目線を合わせてやる)
バステト「みょうみょう。みょうみょう」ぐいぐい(裾を引っ張りながら、橋の方を指差している)
カーブー「みょうみょう・・・・?」はて・・
鉄平「農場のことさ。そこで遊ぶのが「流行り」なんだ。ついこの前、「農場デビュー」したんだぜ♪」えっへん(その後ろではまだシクシクと泣いているあんまん女。せっかくの黄色い撫子装備が台無しだぞ)
雪左「行っといやしたらどうどす?」ふぁ~(慎ましくあくびをする)
鉄平「なんだ?寝不足か?」
カーブー「俺のヘルムを「やってくれる」のに、体力を使わせてしまったんだ。モミジィと加工屋の爺さんも、まだ家で寝たきりだったよ」礼をしにいったのに・・
雪左「ほな、さいなら。またね、バステトちゃん♪」ふぁ~あ・・(地面におしりをつけ、その場を去る芸妓さんに手を振るバステト)
カーブー「よし。じゃあ農場に行って遊ぶか。お互い、見えるようになった者同志、わんぱくに、そして激アツに農場で遊ぼうぜよ!」ちょん(人差し指をそっとバステトの足の裏に当てる)
バステト「はぁ~~~~ぱぁ~~~~~♪」パチパチパチ(その背後では、通りすがりの村人に肩を借り、ゆっくり立ち上がるあんまん女の姿も。ファイト!)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/7(日)0時更新 「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」の巻
をお送り致します♪ほんじゃらさ!!次回も知らない人の背中をフミフミしながら読も見ようよ「なんだ君は!?」って言われたら、やっちゃいました的な感じでベロをペロって出してやり過ごそう
「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」の巻
~あたちの農場(通称「あたちファーム」。「わんぱく激アツスポット」として先日、ユクモ村観光名所に認定。第二、第三月曜日は一般開放休み。各アトラクション(猫トロッコ、激アツ大ジャンプシーソー等)のメンテナンスが理由)....
バステト「まぁ~~~ま」ぱんぱんぱんぱん(畑の土をほじくり返し、でっかいお山を作ってその表面を叩いて固めている)
カーブー「どれ。大きさはそのくらいでいいかな。そしたらトンネルを開通させよう」ぱんぱんぱん(山を挟んで反対側の面を叩いている)
こしょりこしょり・・(と、山の麓に手を伸ばし、手慣れた感じで土を欠いていくカーブー)
バステト「ほみゅうう・・・」(それを感心した顔で見つめる赤ちゃん猫)
カーブー「さぁ、バステトも反対側から同じように「ほじって」ごらん」こしょりこしょり・・
バステト「みゅう」こくり
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
鉄平「すっかり意気投合しちまったな、あの二人」ちゅんちゅん(小鳥がさえずるのどかな環境下、畑が見える小さな丘の上にUBUと並んで腰掛けている)
UBU「通じるものがあるのかもね」やれやれ
鉄平「村はバステトにとって、最適な環境が揃っている。土も、そして人と獣もな」
UBU「あら、外の世界も刺激的よ?「フィールドデビュー」も時間の問題かも」
鉄平「お前とロージーのオトモにだけはさせねぇからな」ふん
UBU「すっかりお父さんになっちゃったわね。なんだかあんたが遠く感じるわ」はぁ~~
鉄平「お前にもそのうち分かるさ」フッ
UBU「嘘。あたち、今、同情されたわけ?」はぁ~~
鉄平「ポールなんてちょうどいいんじゃねぇか?人間力あるし、お前のわがままを全部聞いてくれそうじゃないか」
UBU「冗談。おじさんは好みじゃないの」はぁ~~
鉄平「そっか。じゃ、あいつか?」
ほじほじ・・ほじほじ・・
(一生懸命、山に地下道を繋げようと丸まっているカーブーの姿)
UBU「それこそないない」はぁ~~~~
鉄平「ん~。フラワーも心配してるんだぜ?お前が今のまま戦いに明け暮れて、ろくに恋もせず死んじまうんじゃないかってな」
UBU「とっくに覚悟はしてるよ」(微笑みながらバステト達を見守っている)
鉄平「だからその信念の強さが心配なんだ」はぁ~~
バステト「みゅうううう・・・」ガリガリ・・(山に穴を開けているというか、爪で削っている)
カーブー「どうだぁ~?上手に掘れてるかぁ~?」ほじほじ(山の対面から声をかける)
バステト「みゃああああ」どん
(イライラして山を叩く)
UBU「それよりあんた達よ。結婚式はいつするつもり?」
鉄平「それこそまだありえねぇ。こうしてる間にも水没林で、一也や伯爵達が戦いに明け暮れてるかもしれねぇっていうのに、俺だけのんきやってられねぇだろ?それに式には、オトモ隊のみんなをはじめ、モンスター軍の連中も呼びたいんだ。だからまだやんねぇ。当然、フラワーもラインハルト公を呼びたいと思っているから、同じ気持ちだよ」
UBU「ということは、まず水没林に居座るお友達をなんとかしないと駄目ってことか・・」
鉄平「とぼけやがって。タイミングを見計らって、帝国軍と一斉に仕掛けるつもりなんだろ?」
UBU「どうかな。外側から武力行使するより、内側から掻き乱した方が効果的だとは思うんだけど・・時間の問題じゃない?」う~ん
鉄平「??」ほにゃら?
どしゃーーーーーーん
(開通式が失敗に終わり、崩れ落ちる土山の下敷きになるカーブー。それを見て笑っているバステト)
UBU「あ~あ。もぉ~何やってんのさ」ダッ(丘を駆け下りていく)
鉄平「そうやって秘密主義を貫いている間は、相手に恵まれねぇぞ」ダッ
バステト「みゃーみゅー。ちんだ」なむぅ~(土に埋もれているカーブーを見て祈っている)
UBU「あらほんと。ちんだね。いっそこのままなら村は平和なのに」
カーブー「なんてことを言うんですか」ぼこっ(起き上がったカーブーを見て拍手するバステト)
鉄平「よし、バステト。次はシーソーで遊ぶか」
ガベーーーーーーーーーーーン!!
激アツわんぱくシーソー(SV-3800タイプ・リミテッドモデル)
バステト「みゅうううう♪ギッタンバッコン♪」パチパチパチ
カーブー「出来るのか?」パンパン(土をはらっているその背後では、キノコBOXからアオキノコを無造作にむしり取り、生でかじっているUBUの姿も)
鉄平「上手なんだぜ。見てろよ」ほれ(バステトを抱き上げてシーソーに乗せる)
UBU「ちいちゃいねぇ~♪」お~よちよち(いい子にして座ってるバステトにアオキノコをかじらせる。ちょっとだけ「回復エフェクト」が迸るバステト)
バステト「パァ~パ!パァ~パ!」(急いで向かい側に座る父を催促する)
鉄平「よ~し♪いくぞぉ~!」
かたぁ~ん(腰を深く下ろし、荷重によってバステト側を高く上げる父)
バステト「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」きゃっきゃっ♪
UBU「もう落っこちないか、あたちゃ~心配だよ
」サササ・・(急いでバステトの下でフォロー体勢に入る、あんまん女の気苦労)
カーブー「はっはっはっはっ。大丈夫ですよ」(まるで人事、マイペースなドボルヘルム)
鉄平「よぉ~し。今度はバステトの番だ」よいしょっとな(腰を徐々に上げて荷重を減らしていき、バステト側を下げてやる)
バステト「ほみゅううう」ぶらんぶらん・・(まだちっさいから足が地面に届かない)
カーブー「ん・・これじゃ地面を蹴れないな」ふむ~
鉄平「いいんだよ。まだ。ほれぇ~」がたぁ~ん(また深く腰を下ろし、バステトを上げてやる)
バステト「ギッタンバッコン!!ギッタンバッコン!!」(大興奮)
鉄平「はっはっはっはっ。よぉ~し、じゃあもう一度だ」ぎぃ~~~
UBU「ねぇバステト。上に立って、ジャンプしてみたら?」
カーブー「それはいいアイデアですね。やってごらん」
バステト「ほみゅ」よいちょ(小さく頷くと、上手にシーソーの上に立ち、バランスを保つ)
UBU「わぁ~♪上手上手♪」パチパチパチ
鉄平「そりゃそうだ。なんつったって、バステトは快速フラワーの子供なんだぜ?足には自信が・・・はっ」
カーブー「さぁ、バステト。その上で思いっきりジャンプして、お父さんを天高く飛ばしてやれ」はっはっはっはっはっ
鉄平「天高く・・・ちょ、待て!!バステトの脚力はマジで・・」
バステト「みゅううううう!!」びょっ
鉄平「ひいいいいいいいいい」ガシッ(踏ん張るように両足でシーソーを蟹バサミする)
バステト「あいやぁ~~~~~!!」
ダオーーーーーーーーーン!!
(バステト渾身の着地術=力点の過負荷により、まるでロケット噴射の如く垂直に「GO」する父)
UBU「わぁ・・・・」チラぁ~ん
(星となった鉄平を見上げている)
バステト「ギッタンバッコン!ギッタンバッコン!」(UBU達に「乗れ」と言っている様だ)
カーブー「UBUさん、どうぞ」ぽかり(ヘルムを殴られる)
UBU「ねぇ、もうシーソーはやめて、他のことしましょう」
バステト「みゅううううう・・・」(明らかに大人達を疑っている)
UBU「あんたもなんかアイデア出しなさいよ」
カーブー「そうっすね・・・じゃあ、あれはどうだい?」ちら
ドウィーーーーーーーーーン!!
必殺☆猫トロッコ(VTEC-X搭載モデル)
UBU「そうそう!トロッコ、押してあげるよ!」
バステト「みゅみゅっみゅ?」
カーブー「ほぉ。トロッコは初めてという顔だな」(赤ちゃん相手にすげぇ上から目線)
バステト「みゅう」こくり
カーブー「来なさい。乗せてあげよう」むんず(獣人の赤ちゃんの両脇を掴み上げ移動する)
UBU「ちょっと。気をつけなさいよ」むぅ~
カーブー「俺だって見えるようになったんすよ?大丈夫っす。大丈夫っす」はっはっはっはっは
UBU「まったく。心配かけたみんなにちゃんとお礼参りしなさいよ」
カーブー「布施ですか?そりゃおかしい」しょっ(バステトをトロッコの中に下ろしてやる)
バステト「ほみゅうううう・・・」きょろきょろ
UBU「冗談じゃなくって。村の外にいるみんなにも。ちゃんとよ」
カーブー「分かってますよ。でもみんな今は水没林じゃないですか。渓流にいるのはスサノオとアマテラスと・・・UNKNOWNか」
UBU「ノウン健一よ」
バステト「みょうん?」ぱちくり(UBUのまあるい顔を見上げる)
UBU「そう。ノウン健一よ。刻竜っていう、黒いワイバーンのことよ」
バステト「みょうん。みょむみゅう。みゃいみゃーん」
UBU「偉いわねぇ~♪どっかのクソドボルとは脳みその出来が違うわね♪」なでなで
カーブー「汚い言葉は禁止ですよ。さ、押してあげましょう」(横でしぶしぶとトロッコ後部の「持つ所」を両手で握るUBU)
バステト「みょむみゅう・・みゃいみゃーん・・・みょうん・・」ん~(人差し猫指を口に当ててる)
カーブー「いくぞぉ~!そりゃ~~!!」グン
ガタンゴトン・・ガタンゴトン・・!
(と、大人二人に押され、ゆっくり洞窟内へと進むトロッコ)
バステト「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」きょろきょろ(有名ランドのアトラクションみたく、身を乗り出して「ひやひや」の洞窟内を見回している)
UBU「いいねぇ~♪楽しいねぇ~♪」ガタンゴトン
バステト「みゃーみゅー!みゃーみゅー!」
UBU「あんたのこと呼んでるよ」ガタンゴトン
カーブー「なんだ?」ガタンゴトン
バステト「ぼっと!ぼっと!!」
UBU「もっと押せって言ってる」
カーブー「よぉ~し。「オレジナル」スキル、トロッコ爆走術、発動!!」キュぴーーーーん
ゴッゴッゴッゴッゴッゴッ!!
(凄まじい推進力により加速していくトロッコ)
UBU「バカやり過ぎよ!!」(置いていかれた)
ゴッゴッゴッゴッゴッゴッ!!
(ご陽気な表情をしたドボルヘルムに押され、洞窟エリアを進むトロッコ。風圧により、モフモフの白毛をなびかせるバステト)
バステト「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」
カーブー「はっはっはっはっ!!まだまだ!!はちょ~~~~!!」ガタンゴトンガタンゴトン
UBU「待ちなさぁ~い!!あんまりスピード上げ過ぎると、崖から落ちるわよぉ~~~!!」ひぃ~こら(と、爆走するトロッコを追いかけている)
カーブー「はっはっはっはっ!!楽しいなぁ~!!」ガタンゴトンガタンゴトン
バステト「みゃ~♪」ガタンゴトンガタンゴトン(すんごい揺れてる)
ガガガガガガガガガ!!
(今にも車輪が外れそうな勢いで進むトロッコのレールの向こう側から光が見えてくる)
バステト「みょおおおおおお」ガタンゴトンガタンゴトン
カーブー「トンネルを抜ければ、そこは眩い光に包まれた楽園だった・・なんつってな!!」グン
バカぁ~~~~~~ん
(豪快に車輪が外れる)
カーブー「あっ」
バステト「みゅう」
カーブー「クソ。止まれ」ガガガガガガガガ(制御無能となったトロッコの「持つ所」を馬鹿力で引っ張る)
バカーーーーーーん
(持つ所が取れる)
カーブー「こりゃまずい」ズガガガガガガガ(カーブーを置き去り、直進していくトロッコを見送る)
ズガガガガガガガガガガ!!
(激しく前のめりに加速していくトロッコ。バステトはすごく喜んでいる)
バステト「みょおおおおおお!!」(目をまんまるくして風圧を気持ちよさそうに浴びている)
UBU「バステトぉおおおおおおお!!」ダッダッダッダッダッダッ(カーブーと共に全速力で追走する)
ダオーーーーーーーーーン!!
(加速したままトロッコごと崖から落ちるバステト)
UBU「!!」
バステト「・・・・・・・・・・・」ふわ・・
カーブー「だりゃああああああああ!!!!」
ダンッ
(太陽光を逆光に崖を飛ぶカーブーのシルエット)
ギュウウウウウウウウウウン!!
(頭を下に両腕をしっかり胴体に密着させ、垂直急降下にて目の前を落下していくバステトを追いかけるカーブー)
UBU「カーーーブーーーーー!!頼んだわよぉおおおおお!!」(崖から身を乗り出して叫ぶ)
カーブー「ウッス」ギュウウウウウウウウン(ヘルムで空を切りながら、しっかり下を確認している)
バステト「みゅううううううう」ひゅうううううううう
ガシッ(見事、バステトを抱きかかえるカーブー)
バステト「みゃーみゅー♪みゃーみゅー♪」きゃっきゃっ
カーブー「まったく大した子だ。だからこそ、君の成長をこんな形で終わらせるわけにはいかない」
ビュオオオオオオオオオオ
(バステトを抱きかかえながら垂直落下していくカーブー)
カーブー「仮に着地術があったとしても、頭から落ちたとなれば・・・今度は目が見えなくなるどころの騒ぎじゃなさそうだ」ビュウウウウウウウ
バステト「みゅう?」ぱちくり
カーブー「しっかり掴まってろ!!バステト!!」ギュウウウウウウウン
バステト「みゃいみゃーん!!みょむみゅう!!」
カーブー「ん・・・」ちら
しょるしょるしょるしょる
(カーブー視点に映るバステトの全身から白いオーラが発せられている)
カーブー「これは・・・・・」
UBU「クソ!!こうなったらあたしも・・」ダッ
ギュウウウウウウウン!!
(UBUの目の前を急降下していく黒い龍の影)
UBU「!?」
????「・・・・・・・・・」ギュウウウウウウウウン!!
UBU「任せたわよ!!ノウン健一!!」
グオオオオオオオオオオ!!
(翼を畳み急降下していく刻竜の先に見えるユクモ装備のハンター)
バステト「みゃいみゃーん。みょむみゅう」びゅううううううう(空を見上げる無邪気な顔の下から、刻々と迫り来る大地が見えてくる)
カーブー「ワイバーン・・・刻竜・・・・?」ギュウウウウウウン
ダシャーーーーーーーン!!
(落下寸前の刹那、翼を広げて着地してきた刻竜の翼膜に救われるカーブー)
カーブー「ハッハッハッハッハッ!!最高だよ!!この世界は!!なぁ、バステト!!」
バステト「みゃいみゃーん。みゅむみゅう。みょうん。みゃーみゅー!」パチパチパチ
よちよちよちよち
(崖を不格好な姿勢で慎重に掴みながら降りてくるUBU)
UBU「二人とも大丈夫~~~」よいしょよいしょ
カーブー「ウッス」びょん(バステトを抱え、黒い翼膜のシートから飛び降りる)
バステト「みょむみゅう。おれいおれい」ぺこりぺこり
カーブー「ん・・そうだな。ありがとう、UNKNOWN」
????「礼はその獣人の赤子に言え。我は呼び寄せられただけに過ぎない」
カーブー「・・・・・・・。そうなのか?バステト」ちら
バステト「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」パチパチパチ
カーブー「獣人の赤子・・・龍之バステトか・・」う~ん・・
バッサバッサ・・バッサバッサ・・
(翼を羽ばたかせ、ゆっくり浮上していく刻竜。それを見上げるカーブーと、にこやかに手を振るバステト)
UBU「あんがとよ♪ノウン健一」バッサバッサ・・バッサバッサ・・(崖を降りていくUBUの横を、風圧を浴びせながら飛び立っていく黒い飛竜)
カーブー「ひょっとして君は、UNKNOWNの名前を聞いた時から、あいつを呼んでいたのか?」バッサバッサ・・・
バステト「みゅうううう」こすりすりすり(ユクモノドウギに顔面を擦りつけてる)
カーブー「まぁ、偶然にしても、そのおかげでなんとか俺も無事に済んだよ。けど、今日のことを君の両親が知れば、きっと俺は怒られるだろうな」ふぅ~~
バステト「みゃあみゃあ。ほみゃ~~~」ぴと(人差し指をドボルヘルムの口元に当てる)
カーブー「ん?黙ってればいいって?」
バステト「はぁ~~~ぱぁ~~~~♪」こくり
UBU「バステトは!?無事!?」ダッ(崖から降りてきた)
カーブー「ええ。この通り」(抱かれながらVサインをしてみせるバステト)
UBU「良かったぁ・・・・って、だいたいあんたが・・!!」
バステト「パァ~パァ~」
UBU「パパ?ん?」ちら(上を見上げる)
ビョウーーーーーーーーーン!!
(浮上していく刻竜と入れ違いに落下してくる鉄平)
UBU「うおっ」とっとっとっと(両手を広げ、落下地点を見定めている)
だしっ(見事鉄平をキャッチするUBU)
鉄平「ただいま」やれやれ
UBU「おかえりなさい」ふぅ~~
バステト「パァ~パァ~♪」パチパチパチ
カーブー「鉄平。この子はとんでもない大器だぞ」みゃあみゃあ
鉄平「ああ。そのおかげで空の旅が出来たよ」ピキピキピキ・・(ドボルネコヘルムの表面を薄っすら覆う氷から察するに、対流圏まで行っていたようだ)
UBU「はぁ~。みんな無事ならなんでもいいわ。とりあえず帰りましょ。ママとばあばの美味しい手料理が待ってるわよぉ~♪」むにむに(バステトのほっぺをむにむにする)
カーブー「ばあばって、母ちゃんのことか良かったな、バステトは優しい人達に囲まれて」むにむに(両ほっぺをむにむにされて嬉しそうなバステト)
鉄平「うし。ほんじゃ帰ろうぜ」おお~♪
バステト「パァ~パ♪みゃーみゅー♪みゃんみゃん(あんまん)♪」ゆっさゆっさ(とカーブーの胸の中で揺れながら三人の名前を呼ぶバステト。ユクモの空は気づけば今日も美しい夕暮れを迎えている)
To Be Continuedランキング参加中なんです♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
次回「あたちのモンハン日記」ザ・
8/9(火)0時更新 「なぜなに☆あたモン」のおコーナーですよ
をお送り致します♪ほんじゃらばさ!!次回も熱波を浴びたような顔しながら読も見ようよ今流行の「ロウリュウ」っていうの、作者も顔面に浴びせてもらいたい
カーブーが見える世界とは
どうぼ。あたモン作者です


~カブ雄の見える世界とはなんぞや

ヤマオモイの希少な素材とその未知なる成分を含有した「三代目ドボルヘルム」を手にしたカーブーは、ヘルムを通して脳内に直接的な視界イメージを投映することが可能となり、人智を超えた神秘的かつ独創的な世界観が見えるようになったのです。その独特な見え方はストーリー内の注釈でも言及しているとおり、幻想的なモーフィング画像に近く、原子から構成される大陸のあらゆる物質及び生物から発せられる息吹をカーブーは直接的に視界として捉えることが出来るようになりました。その脳内イメージについては、作者の稚拙な文章力では全て表現するのは難しく、皆様の想像力に頼るしかないのですが、参考にさせて頂いた資料をご紹介することでより皆様のイマジネーションの補助が出来ればと思い、この場をお借りしてご紹介させて頂きます。
最も参考となったのが、アメリカの芸術家George Redhawkさんのgifアニメーションでした。その幻想的かつ生命の息吹を捉えた圧倒的な世界観は、まさに作者が頭の中で抽象的に描いていた姿そのものであり、衝撃と同時に多大なインスピレーションを与えてくれました。更に驚いたのは、そのGeorge Redhawkさんというアーティストが盲目であり、視覚補助機能のあるコンピューターやソフトを駆使し、自身の視界の記憶を辿りながら作品を作っているという事実でした。超感覚の元、作られた作品を見ながら、今回のカーブーのストーリーを描く重大なヒントを受け、貴重なシンクロニシティをお勝手ながらに感じてしまったのもまた事実です。百聞は一見にしかず。George Redhawkさんが正真正銘の「心眼」で描いたgifアニメーション集をどうぞご覧ください。
上記以外の作品については↓をどうぞです
https://www.youtube.com/user/DarkAngel0ne
~三代目ドボルヘルムと共に・・

カーブーにとっての初代ドボルヘルムは、いちハンターとしてのファッションアイコンとの決別であり、新たなステップへ導いてくれたのが鉄平との友情の証でもある二代目ドボルヘルム(素材は七大怪魔の一頭、ベルフェゴールのもの)でした。ストーリー内でも言及している通り、二代目は鉄平が鍛造を手がけたこともあり、その形は少し歪であったようですが、きっとカーブーはそれも含めて個性であると受け止め、気に入っていたようです。三代目ドボルヘルムは希少な二代目に更にヤマオモイの素材を取り入れ、東方一の鍛冶師である一条青雪左が鍛造したものとなりました。こうしたたくさんの仲間の「思い」を経て、カーブーは三代目ドボルヘルムと共に新たな旅路に就くのでした。ヘルムの外観についての変更イメージは、アイアンマンやスパイディー、はたまたダークナイトのシリーズ毎の違いのように、微妙なディテールが変更されてるといったところでしょうか。また、三代目ドボルヘルム独自のスキル発動は「縁覚」。果たしてカーブーは聖者の道を歩んでいくのか・・今後の彼に期待しましょう




次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
8/11(木)0時更新 「Dragon Destruction編/PART1」の巻
をお送り致します♪あらすじたるや・・水没林に領土を広げる自称国家フェイリンメイリン国が、太古のプロメテウスを放射出来る大量殺戮兵器を製造。この情報を受けたギルドはナイツに新たなミッションを飛ばす。同時にこの兵器を止めようとクルセイダーズも動き出し・・今度の舞台は水没林!ギルドナイトとクルセイダーズ、そして猛豚軍の三つ巴の戦いに!?そして新たな勢力の動きまた・・ファビオが砂漠の都市で見た女の影とは・・!?乞うご期待あれ

「Dragon Destruction編/PART1」の巻
~ロックラックシティ、スラム街の酒場「ロック・ア・ラック」....

ジリジリジリジリジリ・・
(見るからに蒸し暑そうな寂れた小さい酒場のカウンター席にぐったりと腰を下ろす頭部以外はシルバーソル装備に身を包んだベテランハンター。対局のカウンター内では、その「むさ苦しい男」を冷ややかな目で見つめる若きマスターの姿も。勿論、店内は二人だけである)
ファビオ「脱げ。セニョールサムソン」ジジジ・・(汗だくで咥えているよれよれなタバコの火が包み紙を燃やしていき、余計に熱気感を増す)

サムソン「クーラービールを飲んでおる。味は良くないが、おかげで体は冷ややかだぞ」ゴッゴッゴッゴッ・・(木製ジョッキを飲み干す)
ファビオ「こっちはその蒸し蒸しした甲冑姿を見てるだけで火山のサウナに入った気分だよ



サムソン「ほむ・・。新大陸近況の話題は水没林に集中・・・フェイリンメイリン国の台頭を前に、ついにギルドは水没林全土に狩猟禁止勧告を発令。同フィールドを正式に紛争区域と認定したか」クッ(口元についたビールの泡を拭い取る)
ファビオ「ハンター連中からは、とっくに飽きられてたフィールドだったんだろ?いいじゃねぇの。ハンター共がモンスターを乱獲する代わりに、獣人が奴等を狩り尽くしてくれんだからよ」ジョボジョボジョボジョボ(背を向き、木製樽サーバーからビールを注いでいる)
サムソン「それが困るのだ。水没林が排斥思想の獣人に支配されてみろ?そうなれば連中はフィールド全域に広がる貴重な資源を独占し、国力を更に高め、意気揚々と他所のフィールドにも侵攻してくるに違いないぞ」ゴトン(目の前に泡がたっぷり吹き出す木製ジョッキを置いてもらう)
ファビオ「獣人が人間の強いた秩序と均衡を破壊するって?冗談じゃねぇ。全面戦争になるんだったら、俺は間違いなく凍土にベッドするかな」カラカラカラ(何やらおつまみらしき柿の種(ミックスビーンズベース)をきったない小皿に広げてる)
サムソン「ほぉ。帝国軍じゃないのかね?」カラカラカラ(それをぱちくりと見つめながら問う)
ファビオ「例えギルドがナイツも含めた総勢力で押しかけようと、最終的に残るのは今のところ、凍土だな」あ~ん(柿の種を口に放り込む)
サムソン「フォンロン古塔のラグナロク・・それにヒンメルン悪夢の歌劇事件の張本人、オクサーヌ・ヴァレノフ率いる凍土が優勢だと?」ちょり(見るからに激辛そうな柿の種を手に取り、疑わしい目で見ている)
ファビオ「その事件は両方共、ナイトが相手だったんだぜ?仮に帝国軍が加わったとしても、凍土の凶暴な同志を得たデカダンスの女神率いるエヴァーウィンターナイツに勝てっこねぇさ」食えよ(と、サムソンに催促する)
サムソン「そのオクサーヌだが・・・うちの姫君がファイヤーウォーで共闘したらしい」あ~ん
ファビオ「ぶっ

ゴホゴホッ

ファビオ「待てよ!あんたら、いつから凍土と手を組んだんだ!?」ダーーン

サムソン「さぁな。詳細を知りたければ、おぬしが持ってる「同等」の情報と交換だ。う~ん、いい感じでトウガラシが効いておるな」ガリガリガリ
ファビオ「チッ・・。それが本当なら尚更、勝つのは凍土だ。あと・・あんたらユクモってか?」
サムソン「うちは戦争屋じゃない。あくまでも田舎村の自警団だよ」ジャリッ(手一杯に柿の種を掴み、口に放り込む)
ファビオ「この前、タンジアで暗黒商会とモーテルの連中がやり合ったっていうが・・・フィクサーはあんたらじゃねぇだろうな?」じー
サムソン「タンジア?知らんな」ガリガリガリ(とても嘘をついているようには見えない素振りで柿の種を貪る。その客の素振りを見て呆れ顔をするマスター)
ぎぃ~~~~~~
(ボロボロのドアが開く)

ゲルハルト「ホミャ~~~~(商談はどんな感じだ?)」
ファビオ「獣人・・って、まさか水没林じゃねぇだろうな

サムソン「相棒だよ。どうだ?こっちに来て一杯やらんか?」うまいぞ
ゲルハルト「ミャ~ったら、ホニャ~って、フミフミ」ちょいちょい(猫手で主人を「来い来い」してる)
サムソン「あらま。急かしておるようだ」
ファビオ「おるようだって・・セニョール。あんた、獣人の文語を知らねぇで付き合ってるのか?」
サムソン「おぬしは分かるのか?」
ファビオ「呑気言ってんな。大した情報がないならポールと合流して出発するぞ、だろ?」ちら
ゲルハルト「みゅううううう

サムソン「おぬし・・ちゃんと教養があるんだな」あ~ん
ファビオ「まぁな。あんたのところにいる、侠気だけが長所の同級生と違って、俺はちゃんと授業を聞いていたもんでね」シュボッ(シケモクを口に咥え、マッチの火を点す)
サムソン「バベル中学か・・・幻竜に頼んで私も通ってみるかの・・」ぶつぶつ
ゲルハルト「シャアアアアアア

サムソン「あらま。怒っておる」
ファビオ「うちのドアがあんたのオトモの爪でボロボロになっちまう前に、早く行っとくれ」しっしっ
サムソン「ほむ。また来よう」ジャリッ(おそらく少し多めの小銭をカウンターに置いていく)
ファビオ「セニョール」
サムソン「ん?釣りならいらんぞ」よいしょっとな
ファビオ「俺のサブクエ・・・覚えているか?」
サムソン「・・・・・・・。灰色のギルドナイトの実在確認だったな。残念だが、まだ達成していない」(背を向けたまま答える)
ファビオ「覚えていてくれればいいさ。・・っと、それから、ポールの旦那と知り合いだっていうんなら、たまにはうちにも顔を出せって言っておいてくれねぇか?」
サムソン「言うだけはな」(背を向けたまま右腕を上げ、店を出て行く)
ぎぃ~~~~~~・・・ばたん

ファビオ「砂漠の都市の英雄、ポール・ベインズ・・・・リック・ベインズは確か、龍結核を患ったままだったな・・・」
ジュッ

ぎぃ~~~~~~・・・・・
(風でボロボロのドアがだらしなく開く)
ファビオ「世間じゃDIYガールズハンターってのが増えてるようだが、俺もひとつ店のリフォームでも頼んでみるかな」はむっ(新しいシケモクを咥える)
・・・・・・・・・・・・・・・・
(店の前を颯爽と歩いて行く黒いフードコートを纏った女性)
ファビオ「砂漠の女じゃねぇな・・・・密教の勧誘ならお断りだが・・」
ひゅうううううううううう
(乾いた風と共にその女性が被っているフードが脱げる)
ファビオ「!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ドアの向こう側から店内の視線に気づき、こちらを見つめている黒髪を束ねた美しい瞳の女性)
ファビオ「嘘だろ・・・・・・」ポロッ・・(口に咥えていたタバコを落とす)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(フードを再び被り、そそくさとその場を立ち去る黒衣の女性)
ファビオ「間違いない・・・・・今のは・・・・・・アンジェリカだ・・・・!!」
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
~ローゼンクロイツホスピタル....
ひゅうううううう・・・・・
(砂漠地区独特の乾いた風が、病院内の個室を吹き抜けていく)
ポール「・・・・・・・・・・・」(開き窓に肘を立て、少し微笑みながら外を眺めている、ダークブラウンカラーのベリーショートなナイスミドル)
ひゅうううううう・・・・・
(個室の中の木製ベッドに横たわり、両目を閉じ、気持ち良さそうにその風を感じている同じ毛色のセミロングヘアーのか細い男性)
ポール「閉めるか?リック」
リック「このままでいいよ。咳が出ないってことは、近くを飛竜が飛んでいない証拠だ」ひゅううう・・・
ポール「そうか」(再び窓の向こうの雲を見つめる)
リック「兄貴こそ、いいのかい?ゆっくりしていて。今はユクモのハンターなんだろ?」(ゆっくりと開いた瞳の色は兄同様の綺麗なブラウンカラーである)
ポール「そうでもないさ。今回もタンジアから直行でね。観光協会にユクモの状況を報告しに来たんだよ。偶然、村のハンターに遭遇したのは驚いたがな」
リック「・・・・・・・。兄貴、俺に気を遣っている?ロックラックで名を馳せたハンターの弟が、病院で寝たきりだなんて・・」
ポール「気にし過ぎだ」(言葉を遮る様に言い聞かす)
リック「ごめん・・」
ポール「それと知り合いのハンターが入院してな。その見舞いも含めて、お前の顔を見に来たのさ」
リック「大変だね。相変わらずハンター業は」
ポール「それなりにな」にこ
ひゅうううううう・・・・・
リック「ユクモのハンター、是非会ってみたいな。どう?ここ(ロックラック)とは違う?」
ポール「全くだよ」フッ(窓の外を眺めている)
リック「兄貴が送ってくれた手紙を読んだよ。砂漠と違って、緑に囲まれた所なんだろ?ユクモは」
ポール「ああ。草も木も、水も、そして人の心も穢れていない、とてもいい場所さ」
リック「そっか・・。一度でいいから、その渓流地区っていうのを見てみたいよ」
ポール「・・・そうだな・・」
リック「親父とお袋が死んでから、兄貴はすぐにハンターになって、俺を食べさせてくれた・・。13歳でハンターになったって、すごい記録なんだろ?」
ポール「ここではな。でも他所の大陸では、11歳で大陸全土を駆けまわった天才少女もいるんだぜ?」やれやれ
リック「それに比べ、両親共にハンターだっていうのに、生まれつき体が弱いなんて・・・・クソッ!!」バスン

ポール「お前の責任でも、親父とお袋の責任でもない。お前の病気は俺の・・・」
リック「悪いのは俺だ!!俺が子供の頃、兄貴に無理強いして、一緒に外の世界にさえ出かけなければ・・・病弱なりにも普通には暮らせたはずなのに!!」バーーーーン

ポール「不注意だった俺の過失だ。俺がもっと早く帰りを決断していれば良かったんだ」
リック「兄貴は悪くない!!わがままを言ったのは俺の方だ!!」ガバッ(布団に顔を埋める)
ポール「リック」ポン(弟の肩に手を置く)
リック「うううう・・・・!!」
ポール「あの夜のこと・・・覚えているか?」
リック「・・・・・ああ・・・。夜の大砂漠を、得体の知れない龍から逃れる為、病弱な弟をおぶって駆ける兄貴のあったかい背中・・・・今でも覚えているよ・・」
ポール「・・・・・・・。実はな・・この前、あの時と同じ龍の羽音を耳にしたんだ」
リック「・・・・・・・・・・・」
ポール「そいつがお前の体を蝕む龍粉を撒き散らした個体かどうかは定かじゃないんだが、少なくともその種類は断定出来た。ここに来る前、先生にそれを一応、報告してな。薬の調合のヒントになるかもしれない」
リック「ありがとう、兄貴・・」グッ(蹲りながら兄の手を握りしめる)
ガシッ(ハグを交わす兄弟)
ポール「必ずお前をこの病院から出してみせる。子供の頃からの約束だろ?」にこ
リック「ああ。頼むよ、兄貴・・・ゴホッゴホッ!!」
ポール「窓を閉めよう」
スッ・・
ポール「ん・・・・・」(窓の下を見る)
ザッザッザッザッザッザッザッ・・・
(一直線に息巻きながら病院へ向かってくる白い砂漠のエスニック衣装を纏った少女の姿が見える。気になるのはこの少女が真夏にも限らず純白のグローブを両手に付けていることだ)
ポール「・・・・・・・・・・」
リック「どうしたんだい?兄貴」ゴホゴホッ
ポール「悪い。今、閉めるよ」バカン
リック「入院したっていう知り合いのハンター、悪いのかい?」
ポール「ん・・・ああ、大丈夫。あいつは強いからな。きっと大丈夫だ」
~同病院内、ICU(集中治療室)....
ブツブツブツ・・・・・
(誰もいない病室でベッドに横たわったまま、何やら独り言を喋っている少年)
ハロルド「水を煮立たす者・・風を起こす者・・木を薙ぐ者・・炎を生み出す者・・その者の名は、ミラボレアス・・・その者の名は、宿命の戦い・・その者の名は、避けられぬ死・・・」ブツブツ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(少年の頭越しに病室の出入り口からそれを静観する、先ほどの白いエスニック衣装を纏った少女)
王羽美「・・・・・・・・・・・・・」(殺気漂う険しい顔つきで病室を睨みつけている)
??「リフレッシュ休暇から戻っていたのか、ウーメイ」
王羽美「いつからなんです?」(振り返らず病室を睨んだまま質問する)
ポール「タンジアでのミッション途中だ。サフラから聞いてないのか?」
王羽美「容体だけは。後は機密事項だと」
ポール「そうか・・・」
王羽美「遭遇したんですね?邪龍の実態と」ちら
ポール「・・・・・・・・・・」こくり
王羽美「その気配を感じたハロルドはシンクロを試みた・・けど、逆に心を支配されてしまった・・。違いますか?」
ポール「さすがは書士隊のアシスタントをしていただけあるな。おそらくその見解に間違いはない」
王羽美「許さない・・・・・絶対に・・!!」(頑な決意と共に見えない敵を睨みつける殺気立った少女の顔)
~ロックラックシティ街門....

ワイワイ・・ガヤガヤ・・
(様々な人種が行き交う街門を抜けてくるガイドアイルーとレウス装備一式を纏い、飛竜刀を背負ったハンター)
サフラ「毎度毎度、異なるハンターに扮装とはご苦労ですニャ、肉まん殿」
肉まん君「名前も扮装も、誰が聞いて見ても、大うつけのハンターそのものだろ?特にこの装備は大陸中を出回っている、ハンターの代名詞的通念を人々に植え付けている鎧だ。ギルドカードさえ持っていれば、世界中の国に怪しまれることなく入国出来る。なんなら信頼と共にな」ザッザッザッザッ
サフラ「本当に。ハンターという傭兵を大陸中に散りばめて以来、ギルドの勢力は増すばかりですニャ。それもこれも、幹部の方々と本部を行き来してくださってる、あなたの存在があればこそ。改めて感謝致しますニャ」へこり
肉まん君「灯台下暗し。今はガイドと新米ハンターだ」ザッザッザッザッ
ワイワイガヤガヤ・・
(より一層人混みと活気あふれる商店街へ入っていく二人)
サフラ「ほほぉ・・水没林の様子はそれほどにまで・・・」
肉まん君「ニャン=ジュストによる一党独裁体制の過激な排斥運動はより苛烈さを増し、領土内の反対派は種族問わず、すべて鎮圧、その殆どが処刑された。加えて世界中から獣人が水没林に結集し、その個性と才能を開花さすべく、次々とフェイリンメイリン国に入植を所望しているという。その労働力を武器に、奴等は破竹の勢いで国力を高めている」
サフラ「帝国軍への指令は?」
肉まん君「奴等はギルドとは名ばかりの独立機関だ。つまり「あの御方達」の管轄外というわけさ。こちらからは指令を出せない」
サフラ「全てラインハルト公に委任・・・製薬会社のぼっちゃんが、ギルドの名を借りた私設軍隊を手中に収め、何を企んでいるのやら・・」ふむぅ~
肉まん君「正義感に嘘はない。同じく水没林に駐留しているクルセイダーズも然りだ。表向きの戦争は連中に任せられる。問題はニャン=ジュストの懐をあたためているその資金源についてだ」
サフラ「ナンバー10、ポール・ベインズの報告によれば、水没林の密輸業者(スマグラー)がパトロンとなっているようですニャ」
肉まん君「その資金の大半を軍事に充てているというわけか・・・水没林に潜入させたナイトから報告は?」
サフラ「なんでもニャン=ジュストは、とんでもない兵器製造を完成させたとか・・・しかもアサイラム級のです」キッ
肉まん君「アサイラム・・・造竜技術を連中がか?」ふん
サフラ「太古のプロメテウス。龍エーテル原子に、高いエネルギーを持たせた他属性を衝突させ、錬金合成して出来上がった人工放射性元素・・・古代名だとドラゴンタナトスと呼ばれるその劇薬を、ビーム状に放射出来る砲台を完成させたようですニャ。彼奴らはその殺戮兵器を「ドラゴンデストラクション」と名付けたそうですニャ」
肉まん君「捨て置けんな。水没林には余程の技師が集まっているらしい」
サフラ「ロイ・ファウラーという男が設計したものを再現したとのことですニャ。ですが、おかしいことにそのロイという技師は現在、投獄中とのことで、もしかしたら内輪揉めが起きているのかもしれませんニャ」
肉まん君「歯がゆいな・・・現地には誰が潜入している?」
サフラ「クロエ・テージョですニャ。アサイラムから私がスカウトした女ですニャ」
肉まん君「クロエ・・・ああ・・獣人の国なら彼女のスキルが適材適所だな。確かナンバーは・・一番下位の12だったな」
サフラ「新人が入ったので、11に昇格しましたニャ。けどその矢先に、新人が大砂漠でのミッションを与えた後、行方不明になってしまいましてニャ・・。返り討ちにあったか、モンスター被害に遭遇したのか・・」ふむぅ~
肉まん君「知的生命体種にでも遭遇したかな」フッ
サフラ「理由はどうあれ、貴重な人材を一人失ったのは事実ですニャ。「疾電のボルティン」・・惜しいことをしましたニャ。只でさえハロルド君を失ったというのに・・・かなりの痛手ですニャ」ぶつぶつ
肉まん君「いっそのことナイツの枠を増やしてみたらどうか、上に掛けあってみよう」
サフラ「報告しに戻られますかニャ?」
肉まん君「必要ない。すでに幹部からは、太古のプロメテウスを乱用するものがいたら、即刻ギルティに処せと請け負っている」
サフラ「ではサザンゴッドからの指令は?」にや
肉まん君「ナイトにミッションを飛ばせ。目標はドラゴンデストラクションの破壊工作。邪魔する者は・・・すべて屠り去れ」クッ(灼熱の太陽を逆光に喉元を掻っ切るジェスチャーをとるレウスハンターのシルエット)
To Be Continued



皆様の激アツ一票があたモンを元気にするのです

次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
8/13(土)0時更新 「Dragon Destruction編/PART2」の巻
をお送り致します♪大砂漠に負けない猛暑の毎日


「Dragon Destruction編/PART2」の巻
~フェイリンメイリン国領内、ニャー神殿、地下牢獄....

ぴちょん・・ぴちょん・・
(どこかで水漏れがしていることを証明する、環境音だけが響き渡る石造りの地下牢獄内の廊下)
ぴちょん・・ぴちょん・・
(天井の高い牢獄内には到底手の届かない位置に鉄格子の窓があり、そこから差す月明かりのスポットライトが蹲る獣人の投獄者を照らしている)
ロイ「・・・・・・・・・・・・・・」(かつての優しい面立ちは感じないほど痩せ細り、レモン色の毛並みは荒み果て、意志力のみを放つ眼光鋭く、牢獄の向こう側を捉えている)
ちら(左指にはめた、でっかい肉球の型をしたエメラルドグリーンの宝石が装飾された婚約指輪を見つめる)
ロイ「コニー・・・・・・・」
ザッザッザッザッザッザッ・・・
ロイ「・・三人。護衛兵二名に護れれた大姦邪が一匹」
ぬらり・・・(と、牢獄前に姿を見せる獣人)

ニャン=ジュスト「私が姦賊なら、さしずめ貴様は殺戮兵器を創造する死神だな」
ロイ「これは失礼した。貴殿は悪魔そのものであったな。何度来ようとも同じ。悪魔と契約を交わす気は毛頭ない」ペッ

ニャン=ジュスト「唾を吐く元気はまだあるか。監視員に食事だけではなく、水の支給も減らすよう伝えろ」(背後で敬礼する護衛兵は竜頭骨の装飾を施した不気味な黒い甲冑を被ったアカムネコ装備を着用している)
ロイ「まるで密教徒の集まりだな。好きにしろ。僕を飢え死にさせれば、貴様の作り出した傀儡国家の軍事力は少なからずとも低下する」ぴちょん・・ぴちょん・・
ニャン=ジュスト「水の滴る音を前に、その信念がいつまで続くかな?私の下に戻れば、君を軍の最高顧問にしよう」
ロイ「消えろ、クズ」

ザッ(護衛兵二人が前に出る。手には大型の釜を持っている)
ニャン=ジュスト「今この場でエクスキューショナーに首を斬らせてもいいのだぞ?ロイ・ファウラー」
ロイ「願ったり叶ったりだ。お前が欲しいのは、お前には決して無い、この脳みそだろ?」スッ・・(と首を前に差し出す)
ニャン=ジュスト「そうだ。だから私は、私に無い者を持つ同志をこんな所で犬死させたくないのだよ」
ロイ「もう貴様に捧げる創造力は尽きた。僕をどんな形で生かし続けようとも、未来永劫、貴様と共に道を歩むつもりはない」
ニャン=ジュスト「それでも君の発明した兵器は我が国で生産され続け、そして引き継がれ、また技術更新を果たし、より多くの人型とモンスターの命を奪っていく。大罪を止めるな。その理知を獣人の社会の為だけに役立てろ」
ブッ

ニャン=ジュスト「君がいくらこの牢獄内で抵抗しようとも、私には届かない。現に、君を失った工房の従業員達は、君を開放しろと訴えるデモすら起こさず、実によく働いてくれているぞ?」
ロイ「さすがダミアンだ。無駄にデモを起こせば、貴様は武力行使でそれを鎮圧するに決まっているからな。場合によっては従業員達の家族にも手を下す卑劣漢を前に、服従してみせているのさ」
ニャン=ジュスト「そのダミアン・ギーユだが、ついに君が残した最高傑作を先日、作り終えたばかりだぞ」
ロイ「!!」
ニャン=ジュスト「流石に顔色が変わったな」フフ・・
ロイ「ドラゴンデストラクション・・・・貴様、何をしたか分かっているのかぁあああああ!?」ガシャーーン(鉄格子を掴む)
護衛兵「宰相様に近づくな!!きょええええええええ!!」ガチーーーン

ロイ「くっ・・・あれは大陸を滅ぼしかねない兵器だ・・それを承知で・・・」
ニャン=ジュスト「知っているとも。そしてその命を奪うことしか出来ない殺戮兵器を創造するのが、君の仕事だということもな」
ロイ「違う・・僕は・・・・僕は・・・・!!」
ニャン=ジュスト「亡命したコニー・ファウラーも追っている。直に再会出来るかもしれんぞ」
ロイ「貴様!!コニーを見つけてどうするつもりだ!?」
ニャン=ジュスト「脆い。その脆弱性を抱えている限り、君はいくらでも付け込まれる。そして私はその心理を見逃さない。恐怖で絶対無二の才能を治めることが出来るのならば、その意志に関係なく屈服させるまで。護衛兵。こいつが舌を噛み切り、喉を掻き切って死ぬことのないよう、拘束具を頭に付け、爪もすべて剥がせ。必要あらば剕(ひ:脚を切断する刑)に処しても構わん。こいつの脳みそだけを生かしておくのだ」
ロイ「この強欲の悪魔めぇええええええええ!!!!」
ニャン=ジュスト「死の淵で叶わぬ愛と共に生き永らえろ。それが国家に背いた貴様の贖罪だ」ザッザッザッザッ・・・・
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
~フェイリンメイリン国領内、武器工房....

トンカーーーン!!コキンチーーーン!!
(最新の鍛冶施設が随所に設備された、巨大な木製倉庫の中に様々な金属音が響き渡る)
ダミアン「よぉ~し、ここまでだ!!各班、休憩だ!!」ジャラァ~~~ン

ワイワイガヤガヤ

(と、各々ランチに向かう者もいれば、鉄製のロケット弾に跨がり、愛妻弁当を自慢気に広げる猫の姿も見られる)
ダミアン「ふ~~。おい、オリセーさん。俺達も飯にしようぜ」(タバコを咥えた黒メラの体格がいいベテラン技師に声をかける)
オリセー「外には行けねぇぞ。なんつってもこの倉庫内には、大陸全土を破壊しかねないあぶねぇ兵器があるんだからよ」ちら
ザベーーーーーーーーン!!
(倉庫内で一際存在感を示す、鉄製の四輪巨大カノン砲者(推定サイズ2000cm強)。四輪の大きなホイールカバーには勿論、肉球マークが記されている。それ以外に特徴的なのは、砲台の後方に位置する搭乗席の背後に、蒸気エンジンと思われる尾槌竜の尻尾ほどあろうかという「まあるいボイラー」を搭載していることだ)
ダミアン「モンスターも真っ青のインパクトだな。最もその破壊力も比じゃねぇか

オリセー「万が一、暴発でも起きてみろ。これもんだよ」(喉を掻っ切るジェスチャーをしておどけてみせる)
ダミアン「そんなもんじゃ済まないっすよ。領内自体が猫の居住はおろか、草木も生えない死の大地になっちまいますよ」やれやれ(と近くの木製コンテナに腰を下ろす)
オリセー「こいつの、ドラゴンデストラクションのお尻にカマ掘ろうものならな」ちら(まあるいボイラーを見つめる)
ダミアン「まさに王立武器工匠も真っ青の発想力ですよ。ボイラー内で錬金合成して作り出された、化合属性を球体状のエネルギー弾として放射しちまうんですからね」
オリセー「その破壊力は推定でも龍殺しの実、一億個以上だってんだから、世のモンスター達が知ったら製造反対のデモを起こしやがるぜ?まったく工場長はおっそろしいもんを発明したもんだ」
ダミアン「ちょっと。それは語弊っすよ。太古のプロメテウスを生み出したのはあくまでも古代人で、工場長はそれを再利用することで、今主流の蒸気機関に変わる動力源を創りだそうとしてただけなんすから」
オリセー「だが、兵器利用したのも事実だろ?現にこいつの設計は工場長なんだ。頭の悪い現場の俺達は、お前の指示の下、その設計図に基いて組み立てただけなんだからよ」よいしょっとな(お弁当セットが置かれた木製コンテナの上に飛び乗る)
ダミアン「そりゃそうっすけど・・純真な工場長は、力なき猫民がいざとなった時、悪辣な人型やモンスターを簡単に駆除出来るようにって願いで考案したんすよ?」
オリセー「権力者にその才能を見つかっちまえば、そんな理想論は通じねぇよ。専横者ってのは強欲な生き物で、常に目に見える力を欲しているんだ。こいつはまさに打って付けの商品ってわけよ」こしょり(と、お弁当の風呂敷を取り、おにぎりを掴む)
ダミアン「大量生産か・・。となると、とても今の人数じゃ足りないが・・・そんな気、さらさらないっすよ」(オリセーからおにぎりを貰い、それを快く受け取る)
オリセー「おい。連中に聞こえるぞ」こそり
ダミアン「・・・・・・・・・・」ちら(おにぎりにかじりつきながら目線を配る)
・・・・・・・・・・・・・・・
(半開きになったシャッターの外には、数名のエクスキューショナーの姿が見える。それぞれ釜を片手に「うろうろ」しているのが不気味だ。ランチの為、外に出て行く従業員猫達はそれにぶつからないよう、軽く会釈をしながら出て行く)
ダミアン「恐怖政治のマスコットキャラかよ。力自慢の単細胞共が」あむあむ
オリセー「そう噛みつくな。あれでも国の治安を守る衛兵なんだからよ・・・・って、おい!見ろ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
(そのエクスキューショナー数名に囲まれながら、工房の前を通り過ぎていく黒いフードコートを纏った人型女性)
ダミアン「領内に潜入してきたハンターじゃなさそうですね・・」
オリセー「なんにせよ人型だ。それだけでギロチン行きは確定だな」
ダミアン「ですかね・・・」じー
・・・・・・・・・・・・・・・
(工房の中を横目で見る人型女性。その黒い瞳はどこか神秘的に見える)
ダミアン「・・・・・・・・・・・・・」(明らかに目が合い、それをじっと見つめる)
・・・・・・・・・・・・・・・
(視線を反らす人型女性。そのまま何事もなく通り過ぎていく一行)
ダミアン「・・・・・・・・・・・・」(それを見届ける)
オリセー「獣人の女に飽きて、いよいよ人型に手を出すつもりか?」
ダミアン「まさか。目の色からして、東方かユクモ出身かなぁ~と思っただけっすよ」あむっ(再びおにぎりをかじる)
オリセー「なんだそりゃ~?」あむっ
ダミアン「にしても、仰々しい連中だ。今のなんか、まさに魔女狩りそのものっすよ」
オリセー「声を抑えろ。逆らえば工場長の二の舞いだぞ」あむっ(やりきれない思いでおにじりにかじりつく)
ダミアン「工場長・・・・・・」
ダミアン「ワーカホリックじゃ工場は守れても、愛する女は守れませんぜ。会いたいんでしょ?コニーちゃんに」
ロイ「・・・・コニー・・・・」グッ(指輪を強く握りしめる)
ダミアン「ただ神殿に会いに行くだけじゃないすか。それが少し遅れただけっすよ。会っちまえば、そんなことすぐに・・」
ロイ「そうだ・・・遅すぎたんだ・・・!」
ダミアン「へ?」
ロイ「ダミアン!!もしも僕が帰って来なかったら、工場は君が仕切ってくれ!!いいね!?」
ダミアン「はい?」
ロイ「じゃあ行ってくる!!待ってろ!!コニー!!」
ダミアン「それっきりっすよ・・・。おそらく工場長はコニーちゃんと一緒に、この国を亡命するつもりだったんじゃねぇっすかね・・。その証拠にコニーちゃんは国から姿を消し、工場長だけが投獄されちまった・・。俺が下手な後押しをしなけりゃ、工場長はもっとマシな方法で亡命出来たかもしれないっていうのに・・・」
オリセー「背負うな。おめぇの責任じゃねぇよ。この国に来て、才能を振るっちまった時点で、工場長は自分の首をしめちまったんだ」
ダミアン「それがおかしいんですよ!!外から来る猫民は迫害から逃れ、みんな自由と希望を求めてやって来るんすよ!?それがいざ入国してみれば、居住区のコロニーに押し込められ、ただ国の労働力としてこき使われる毎日だ!!デモクラシーなんてない!!この国にあるイデオロギーは服従のみだ!!」
オリセー「黙りやがれ!!その国に守られてるからこそ、俺達はこうして飯にありつけ、人型やモンスター共に怯えずに済む生活を与えられてんだ!!いいか!?与えられてるんだよ!!だったらそれに従うしかねぇだろ!!」ざわざわ・・(周りでご飯を食べてる従業員猫達が二人をみてざわめきだす)
ダミアン「忠誠とは名ばかりの服従心に怯えちまって、獣人の誇りを忘れちまったんすか!?兵器製造は出来ても、それを正義の為に使えねぇようじゃ人型と同じだろうが!!」
オリセー「てめぇ!!」ガツーーーーン

ダシャーーーーーーン

(コンテナごと転げ落ち、大破すると同時に中に入っていた大砲の玉が散らばる)
ダミアン「何度でも言ってやらぁ!!あんたは狩りの本能を失っちまった臆病猫だってな!!」クッ(口から流れる血を拭う)
オリセー「この野郎!!」グン

エクスキューショナー「お前たち!!何をしている!!」(半開きのシャッターの向こう側から顔を覗かせている)
オリセー「いいか。今の戯言は聞かなかったことにしてやる。それとな、おめぇが口にしてたおにぎりは、女房が俺の為に作ってくれたもんだ。それだって国があればこそ、ありつけるありがたい代物なんだ。てめぇなんかにくれてやるんじゃなかったよ」たしっ(ダミアンに背を向け、地面に落ちた食いかけのおにぎりを拾い上げる)
ダミアン「・・・・・・・。美味かったっすよ。本当に旨い食事ってのは、環境に限らず食ったもんを幸せにするもんだ。でもね、オリセーさん。俺はその環境をもっと良くしたいんすよ」スッ・・(静かに起き上がる。その向こう側では同僚の猫達がエクスキューショナーを説得している)
オリセー「おめぇ・・噂じゃ夜な夜な遊客の猫達とつるんじゃ、労働猫党の結成だとか、国政の話に明け暮れてるっていうが・・・マジなのか?」
ダミアン「最初は乗り気じゃなかったすんけどね、どうやら俺も才能を買われちまったらしい」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(シャッターの向こう側でエクスキューショナーを手懐けるかのように、何やら賄賂らしき小袋をこっそり手渡している、蒼い着物を羽織った猫の姿が見える。その髪型は右頭部を深く刈り上げ、顎鬚を三つ編みし、頬髯を蓄えた、土着感の強い一重細目の獣人である)
オリセー「またあいつか。確か、フレッカーさんとこに出入りしてる使用人だったな」
ダミアン「今はね。でも頭のキレは主人以上っすよ」パンパン(お尻の砂を払う)
オリセー「・・・・おめぇ・・何を企んでやがる?」
ダミアン「宰相の要請に快く応じ、この殺戮兵器を作った理由ですか?」
オリセー「レジスタンス結成が、お前の言う正義だっていうんじゃねぇだろうな」
ダミアン「まさか。こいつは火種を誘き寄せる餌でしかないっすよ」クッ(モンスターのように巨大な砲車を見上げるダミアン)
オリセー「・・・どうでもいいが、俺を巻き込むなよ。少なくとも、今の生活を気に入ってるコロニーの猫民だっているってことを忘れるな」ザッザッザッザッ・・(片手をあげ、その場を去る)
ダミアン「分かってますよ!だから宰相の怒りを買わないよう、工場長の設計図通りに作ってみせたんでしょうが!」
オリセー「そこまでは立派だ。だが、絶対的な権威にその牙を向くのはやめておけ。家族揃ってお前の墓参りなんてごめんだからな」ザッザッザッザッ・・(オリセーとすれ違いざまに近づいてくる耶律恵烈頭)
ダミアン「怯えて暮らしているだけでいいのかよ・・。よぉ、首尾はどんな感じだ?」
耶律恵烈頭「領内の酒場を中心とした情報拡散はひとまず完了でにゃす」
ダミアン「ありがとよ。後は領外の連中が、そのバラ撒いた餌に食いついてくるのを待つだけか・・」
耶律恵烈頭「いざとなれば機能停止を?」
ダミアン「ああ・・だが、下手に工房内の人間がそれをすれば反逆罪に問われかねない。こいつを領内で暴発させるわけにはいかねぇが、そこは第三勢力を信じるしかない。俺達の目標はあくまでも工場長の救出だ」
耶律恵烈頭「破壊工作に現れるであろう、第三勢力登場の混乱に生じ、地下牢獄へ潜入。投獄されているロイ・ファウラー殿を救出し、フレッカー氏の下にひとまず匿う・・・必ずやこのクエストを成功させてみせましょう」ガシッ(御意の姿勢をとる)
ダミアン「頼むぜ。俺達「キャッツセインツ」の存在は、まだ宰相に知られるわけにはいかねぇからな」ポン(手を合わせている上に肉球を置く)
はっはっはっはっはっはっ
(巨大な砲車を背景に肩を組みながら談笑するダミアンと耶律恵烈頭を捉える「低い位置から」の視線)
「領内での噂は本当だったな」
「ああ。マジでやべぇ殺戮兵器のようだ」
「早く丞相様や伯爵に知らせないと大変なことになるわよ」
「フハハハハハハハ!!」
「(@@)☆彡/(^o^)\!!」
ムシーーーーーーーーン!!

ケンジ「手分けして報告だ!!水没林を殺戮の魔の手から救うのは、俺達、オルタロス偵察部隊の脚力にかかっているぞ!!」
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
8/15(げ~!出たぁ!ジャンプと同じ月曜日!!)0時更新 登場人物紹介
をお送り致します♪オリンピック最中の週末はついにプレミアリーグも開催


ユクモに舞い降りた不思議な浮岳龍★ヤマオモイをご紹介♪~あたモン登場人物紹介~
RialName:Yamaomoi
Alias(es):God of Order
Titles:Emotional Mountain Dragon
Species:Elder Dragon
Weakness:Evil
---------Biography---------
竜大戦時代より生き永らえている知的生命体種の古龍。生物学的な分類としては浮岳龍の始祖、浮峰龍(ヤマクライ)とも異なる特殊個体ではないかと考えられる。本人曰く、ヤマオモイは「emotional mountain Dragon」であり、また大陸の一部であるという。その証拠に彼(浮岳龍に性別があるのかはさておき..)は、大気を栄養素して吸引することで、大陸環境に欠かせないユニークスキル(詳細は下記に)を発揮することが出来る。その稀な特性と身の安全を図る為、長きに渡り人里離れた古代樹から成る原生林に棲んでいたのだが、その地に古龍観測隊や書士隊が入植してきた為、やむを得ず「移住」を余儀なくされてしまう。一路、大自然に溢れるジャック・ザ・アイランドを目指すのであったが、強烈な意志力をユクモ地方から感じ、渓流地区の山岳に降り立つ。その「龍客」来訪の予言を阮白玄より事前に受けていたUBUらと渓流の秘境エリアで遭遇し、自身の神龍苔を手渡すと、ユクモ地方の繁栄を祝すと共に、自身も暫くユクモに滞在することとなる。
---------Personality---------
極めて温厚な性格。大戦時代の質問をした時に限って忘れっぽくなってしまうことから、それほど思い出したくない悲痛な過去であったと推測出来る。阮白玄が預言者ならば、ヤマオモイは助言者(アドバイザー、知恵の神、叡智を授ける者)であるといえよう。同じ古龍でも白玄ほど尊大ではなく、どちらかというと人間のおじいさんみたいな気質である。歯は大昔に虫歯になってしまい、現在はインプラントであるというが、その仕組みについては謎である。
---------Dragonmoss+---------
ヤマオモイの神龍苔と古龍の涙を目薬として調合させ、それを目にさしたバステトは見事、白内障から視力を取り戻すことに成功している。カーブーに関しては既に眼球を損傷している為、愛用のドボルヘルムを溶解し、この神龍苔を含有することで、ヘルムを通して脳内に視界を擬似的に再現する事が可能となった。
余談だが神龍苔の英語表記は「Dragonmoss+」である。作者はこれを調べるのにえらい時間を要してしまい、かなりキレることとなる。語学力の無さが年を経るごとに悔しく感じるのは言うまでもない..。
---------Unique Skill---------
Food Chain Smile(フード・チェイン・スマイル)。ヤマオモイは山を想うありとあらゆる生物の純真な感情をエネルギーに変換することが出来、そのエネルギーが溜まると「満面の笑み」を浮かべ、辺りのエリアは食物連鎖の循環が乱れることなく、正しいサイクルを保つことが出来るという。例えば獰猛な捕食者が多く存在する地域であれば、彼らの捕食性を制御することで、自然界の秩序を保つことが出来る。これはヒト科にも影響を及ぼし、ヤマオモイのレンジ内に入った人間は、寛容な自制心を保つことで必要以上の捕食を行わなくなるという(医学的にいえば非常に情緒が安定した状態になる)。この食物連鎖の崩壊を防ぐスキルを聞いたUBUは、彼のことを「秩序の神」と称賛した。またこの性質からか、理知を持つ生物の不道徳な姦悪に対しては耐性が弱く、その為、人間が生息する地域を嫌う傾向にある。
---------Residents---------
ライ夢&ライ美~ft.Massive Beats Allstars:ヤマオモイの体内で暮らす雷光虫群(大雷光虫)で、知的生命体種の雷光虫、ライ夢をリーダーとするリズミカルエンターテイメント集団。色とりどりな発光を見せながら互いにぶつかり合い、実に心地の良いビートを刻む。ユクモ地方で知的生命体種の雷光虫の雌、ライ美を新メンバーとして加え、更なる飛躍を目指す。ドーム(大雷光虫の一塊を若い雷光虫達の間ではそう呼ぶ)の他の仲間は知的生命体種ではないが、ライ夢とライ美を陰ながら支える激アツホットな雷光虫達である。
セレストおばさん:マダムコオロギ(ジォ・テラード湿地帯の草むらに生息するコオロギの一種。その姿は気品さえ感じられるほど立派であるとされ、高額で取引されている)の知的生命体種。虫界のセレブ。医学に精通していた亡き夫の研究成果をもとに、カーブーに助言。その甲斐もあり、カーブーは見事視界を取り戻す。
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なぁ~んて素敵なヤマオモイを今回はご紹介致しました♪君のお家の下がもし「ぽっこり」していたら、それは浮岳龍の上に建っているのかもしれませんよ・・ランキング参加中です☆皆様の激アツ一票で応援して下さいね♪
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/17(水)0時更新 「Dragon Destruction編/PART3」の巻
をお送り致します♪ほいだらばさ!!次回もお盆で帰省したついでに、肉まんあんまん両手に大好きなおじいちゃんおばあちゃんの頭を挟み込んでやろうよじいじとばあばのチャクラが開くかも
(口から小銭が溢れ出て、それを必死に拾う孫達を止めるふりをしながら、自分達もひっしょりとポッケにその小銭を収める父母となんか毎日のようにいる親戚一同の連中)
「Dragon Destruction編/PART3」の巻
~水没林非狩猟エリア....
ビュオオオオオオオオン!!
(亜熱帯の上空を通り過ぎていく黒い飛竜の影)
ゴオオオオオオオオ!!
(一迅の風の如く空を切るナルガクルガ。その背中にはシルバーソル装備の老兵とそのオトモである黄虎猫、そしてユクモ装備のハンターを乗せている。また、足の爪にはでっかい風呂敷(勿論、温泉模様の)をぶら下げている)
サムソン「どうだ!?少しは竜操術になれてきたか!?」カッカッカッカッカッ(大笑いしながらあぐらをかいて黒毛に腰を下ろしている。その腰には煌黒堅鎚を携えている)
ポール「操るなんてとても!彼に失礼ですよ!」ビュオオオオオオ(気持ちよさそうに風を浴びている)
グレンジャガー「おっさんと違って謙虚なこった!!姫姉のお気に入りなんだって!?噂通りのいい男じゃねぇか!!」ビュオオオオオオオ
ゲルハルト「にゃんにゃ(まったくだな)」(黒毛をラグ代わりに肘をついて横になっている。その横であからさまにムッとしたした顔のサムソン)
ポール「普通のハンターをやっていたら、こんな機会滅多にないさ!大砂漠で轟竜に拾ってもらい、熱帯地区のボーダーライン経由で今度は迅竜のフライトときたもんだ!どんなに高級な飛空船の旅よりも刺激的だよ!」ビュオオオオオオオ
サムソン「本来ならおぬしを一直線にユクモへ送ってやりたいのだがな!勘弁してくれ」へこり
ポール「とんでもない!俺も助かりますよ!」
サムソン「しかし平気なのか!?おぬしも知っての通り、水没林は現在、紛争の真っ只中でギルドより正式に狩猟禁止エリアに認定されたばかりなんだぞ!?いくら友人のハンターがその地域に向かったからといって、おぬしがわざわざ引き止めにいかんでもよかろうに!?」
ポール「目星はついていますよ!おおかた狩猟エリアのBCを拠点に、誰もいないのをいいことに、資源の採取を独占しているはずですよ!少しはあなた方を見習うよう、説教しながら都市に帰らせます!」
~十数時間前、ロックラック、ローゼンクロイツホスピタル....
ポール「太古のプロメテウスを搭載した大砲の破壊工作・・・それはまた厄介だ」(空き部屋の病室の壁際に背中をつけ、腕を組んでいる)
サフラ「タンジアでのミッションでお疲れの所、申し訳ございませんニャ。しかし今は人手不足故、どうかお察し頂きたい」へこり
ポール「レオ達は未だアサイラムの護衛・・シリウスも別任務か・・・」ちら
サフラ「♪」にこにこ(笑顔で肯定を示す)
ポール「俺は構わないが・・・あまりユクモへの帰りが遅くなるとまずいな・・」ふむ・・
サフラ「培った信頼に疑念を抱かれると?」さわさわ(無地のベッドの白いシーツをさわさわする)
ポール「その逆さ。心配されるのさ」にか(憎たらしいまでの白い歯がチラリと光る)
サフラ「流石の好感度ですニャ。ポール殿を推薦して実に良かったですニャ♪」フミフミ(シーツの上でたまらずフミフミしてる)
ポール「ミッションは了解した。しかし、一国の領土に潜入しての破壊工作ともなれば、チームが必要だ。他のメンバーは?」
サフラ「黄殿とクロエ殿ですニャ。クロエ殿に至っては先に現地入りをしてもらっていますニャ。今回の情報源も彼女からのものですニャ」スッ(資料を手渡す)
ポール「クロエ・テージョ・・・ナンバーは11・・。単独で警備の厳しい獣人の領土によく・・・分かった。腕は立つようだ。潜伏している彼女をどう見つければいい?」
サフラ「当ギルド、自慢の狩猟BCをお使い下さい♪ですニャ♪」フミフミ
ポール「そうか・・今は狩猟禁止勧告が発令されたばかり・・・旧狩猟エリア内ならフェイリンメイリン国とも距離がある・・。分かった。そこで狼煙でも炊いて、歓迎会の準備でもして待ってるさ」
サフラ「お気をつけて。同族とはいえど、悪漢共に太古のプロメテウスを乱用されるわけにはいきまぬので」へこり
ポール「任せてくれ」ピシッ(っと、二本指を立て、イケメン挨拶をかます)
サフラ「本当なら弟殿のお見舞いにもっと時間を費やして欲しいのですが・・」しょんげり
ポール「おいおい。リックの入院費の全額負担を条件に、俺をナイツに勧誘してきたのはあんただろ?もうとっくに普通の生活が出来ないことには慣れたよ。これでもシリウスと同じ古株だからな。とっくに覚悟は決めているよ」パチリン(ウィンクしてみせる)
サフラ「信頼しておりますニャ。ではこれにて」へこり
ガラガラガラガラ・・・パタむ
(おじぎをかまし、引き戸から出て行くガイドネコ)
ポール「・・・・・・・・・・・。もういいぞ」
こしょりこしょり・・
(と、木製ベッドの下の隙間から姿を見せる白いエスニック衣装を纏った少女)
王羽美「うう・・・埃がつきました」パンパン(白い手袋を付けた両手で服を払う)
ポール「よく我慢したな。偉い偉い」なでなで(頭を撫でながら、そっとショートボブの黒髪についた埃を落としてやるイケメンっぷり)
王羽美「それより、ミッションの話です」ぷんすか
ポール「ん?何を怒ってるんだ?」
王羽美「どうして私がメンバー外なんです!?」ぷんすか
ポール「俺に言われてもな・・・それにお前はまだ「リフレッシュ休暇中」だろ?サフラも気を遣って・・」
ザッザッザッザッザッザッザ
(一目散にドアに向かうウーメイ)
ポール「まさかサフラを追っかけて強襲するつもりか?」
王羽美「そんな下品な真似しません!」ぷんすか(すげぇ怒り顔で振り向く)
ポール「だったら・・」
王羽美「前のミッション・・火の国で私は太古のプロメテウスの脅威をまざまざと見せつけられました。あんなもの・・・この大陸世界にあってはならないのです!!」
ポール「ウーメイ・・」
王羽美「ポールさん。あなたの言うとおり、「幸いにも」私はリフレッシュ休暇中の身です。故に私が自分の意志で何処に行こうとも、ギルドには関係ありませんよね♪」にこ(今度は打って変わって、実に無邪気な笑顔をしてみせる)
ポール「なっ!?」
ガラガラガラガラ・・
(引き戸から出て行くウーメイ)
王羽美「でわでわ。現地にて♪」(引き戸の隙間から笑顔を見せる)
パタむ
ポール「はぁ~~~~~~~~~~~~~」(壁を背に腕を組んだまま首をがっくし落とす)
ポール「・・・・・・・・(まったく・・。あの子は一度そうと決めたら、老山龍でも動かないからな・・・弱ったもんだ)」ふぅ~~
ゲルハルト「にゃんにゃい?」ぽんぽん(肉球で太ももを叩かれる)
ポール「ああ、ごめん。水没林に迷い込んだ友人の安否が気になってね」
サムソン「捜索を手伝おうか?」
ポール「いやいや。クルセイダーズの手を煩わせるわけにはいきませんよ。すぐにとっ捕まえて帰ります」むん
グレンジャガー「おい!!もうすぐ狩猟エリアに入るぞ!!」ビュオオオオオオオ
ポール「では、サムソンさんも気をつけて」ビッ(っと、ユクモノカサを小脇に抱え、黒毛の上に立ち、二本指を立て、イケメン挨拶をかます)
サムソン「おぬしもな。ユクモで会おう」
ポール「・・・・・・・」にかっ(太陽光で白い歯がこれまた憎たらしいほどに反射する)
バッ
(迅竜の背よりスカイダイビングするポール)
サムソン「大丈夫かのぉ・・・」ビュオオオオオ(迅竜の背より顔を覗かせそれを見送る)
ふわっと・・
(真下の密林地区に浮かぶユクモノカサ。どうやらパラシュート代わりにしているようだ)
サムソン「惜しい。実に清廉潔白でいいハンターなのだが・・クルセイダーズに入ってくれんかのぉ・・」
ゲルハルト「もみゃ~(お前が頑張れ)」ガリッ(「痛いっ」って顔をするサムソン)
グレンジャガー「よぉ!それよりこの荷物はなんだ!?結構おもてぇけど!!」
サムソン「雪左からの土産だ。おぬしらの武具だよ」
グレンジャガー「それってまさか、バランが被ってたダセェ兜じゃねぇだろうな・・あとよ、おっさんがなんだって水没林に来る必要があるんだよ!?」
サムソン「うちのじゃじゃ馬姫に野暮用を押し付けられたんだよ」ふぁ~~(あくびをかます)
グレンジャガー「野暮用?」はて
サムソン「会談だよ。ラインハルト公とのな」
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
~とあるあたちのユクモ、釜飯専門店「禅」....
コニー「いらっしゃいませにゅ~♪本日のオススメは「ちょっと角刈り椀方の気まぐれ★激アツ火山仕込みのマグマ風トウガラシのお吸い物」ですにゅ~♪」ワイワイガヤガヤ(店内はお客さんで溢れ、実に活気に満ちている)
板長「コニー!時間だ!!休憩いけ!!」(推定3mはあろうかという、しめ縄の様に太いねじり鉢巻を頭に巻いた大男が両手におぼんを乗せ、叫んでいる。どうやら板長自らオーダーをとっているらしい)
コニー「でもピーク時に休憩なんて・・」
板長「これしきの客、俺一人で対応してやるわ!!今行かないと入れんぞ!!休憩をしっかり回してみせるのも、優秀な従業員たる証拠だ!!はよぉ~いけぇええええええええ!!」(と、オーダーを取りながら咆哮効果を店内に反響させる。それをもろに受けたおじいさんの客はたまらず気絶してしまう)
コニー「はいにゅ♪」へこり
タッタッタッタッタッタッ
(厨房を小粋な小走りで駆け抜けていくコニー)
ごろり・・(エプロンのポッケから、でっかい肉球の型をしたエメラルドグリーンの宝石が装飾された婚約指輪が転げ落ちる)
コニー「あ・・・」
すっ・・(ゆっくりしゃがみ込み、しみじみと指輪を拾う)
コニー「・・・・・・・・・・・・・」
椀方「おう、休憩か?」(いっちょ前に料理台に向かいながらコニーに声をかける謎の角刈り男の背中)
コニー「はいにゅ」すっ(指輪をしまい、立ち上がる)
焼方「したらよ、コニー!わりぃ~んだが、休憩室行くついでに、こいつを個室に運んでくれねぇか!?」スッ(見るからに斬れ味抜群の出刃包丁で調理台に乗ったお刺身の盛り合わせを差す、目つきの悪い板前。勿論、角刈り、ねじり鉢巻、一重眼)
コニー「個室・・UBUさん達のご注文ですかにゅ?」
煮方「ああ。あのあんまん女。客として個室を陣取ってやがるんだ。働いてけっつーの」グツグツグツ・・(なんか豆みたいのがたくさん入った鍋をじーっと見ながらぼやく、板前帽子を被り、鼻を垂らしているぽっちゃり板前)
コニー「??」
椀方「おい。コニーは右耳が悪いんだ。もっと大きい声で話してやれ」こそこそ
煮方「悪口をわざわざ聞かせる必要ねぇだろ」グツグツグツ・・(鼻を垂らしながら鍋を見ている。一瞬、鼻水が重力に引かれ、鍋に入りそうになるも、間一髪のところですすりあげる煮方の腕前)
焼方「頼むぜ!コニー!」すとんとんとんとんとん(と、実に華麗な包丁捌きでサシミウオをバラしていく)
コニー「分かりましたにゅ♪」
とととととととと♪
(頭の上に大皿を掲げ、健気に個室に向かうコニー)
コニー「え~と・・確かUBUさん達の部屋は・・・」こしょこしょ・・こしょこしょ・・(と廊下の両側にある和室チックな引き戸の向こう側からお客の声が聞こえる)
「まったく!!なんてものをフェイリンメイリン国は作ったんだ!!」
コニー「・・・・・(今の声は・・ボニーさん・・・)」そっ・・(左耳を引き戸に当てる)
UBU「ちょっと落ち着きなよ。ほら、このアオキノコの煮付け、すんごい美味しいよ?元気が出ちゃう」あ~むしょきーん
(食べると同時に小回復する)
ボニー「なんだい!こんなもの!だいたいさ、釜飯専門店って謳ってるくせして、メニュー多過ぎなんだよ!!」あ~むしょきーん
(と、文句言いながらしっかり小回復してる)
フランソワ「さ、ニャ太郎。あなたもお食べになって」かしょり(煮付けの小皿を勧める)
ニャ太郎「ああ。頂こう」あ~むしょきーん
ボニー「よく呑気に食べていられるね!こうしてる間にも、そのとんでもない殺戮兵器の力で、水没林は人も猫も住めない所になっちゃうかもしれないんだよ!?」あ~むしょきーん
UBU「あんただって食べてんじゃないのさ。平気よ。必ずみんなが、その大砲を破壊してくれるわよ」あ~むしょきーん
あ~む
しょきーん
フランソワ「そうですわ。オルタロス偵察部隊の報告によれば、まだ実戦テストはしていないみたいだし、それにかなり大型の砲車のようで、最前線に到着するまでには時間を要するはずですわ」かしゃりこしょり(と、実に手際よくお料理を小皿に小分けする、スキル「女子力」発動中)
ニャ太郎「となれば、領土内の警備が厳しい工房内に接近するより、移動中を奇襲した方がいいな」とん(目の前に盛りだくさんのキノコの煮付けが乗った小皿を置かれる)
ボニー「そりゃそうだけど、連中にしてみれば、その兵器はリーサルウェポンなんだろ?そう簡単に前線に出してくるかな」とん
UBU「水没林に駐留してるのは、大陸でも随一の頭脳を持った伯爵とラインハルト公がいるのよ?それに劉君やエリーゼもサポート役として水没林に行ってもらったし、破壊工作なんてわけないでしょ」ひょっひょっひょっひょっ(と、口にものが入ったまま大口開けて笑う粗暴っぷり)
フランソワ「そうですわ。共同戦線の会談をうまく利用すれば、それを聞いたニャン=ジュストは必ず砲車を動かすに違いありません」
UBU「そうそう。バトルプルーフも含めて、必ず投入してくるよ」し~し~(爪楊枝)
ボニー「でもさ。一体全体、どうやって破壊するのさ。その大砲の中身は、ファイヤーウォーでギルドが投入してきた竜機兵にも搭載されていた、超危険な化合属性エネルギーが入っているんだろう?」
UBU「太古のプロメテウスねぇ・・・確かに厄介だわ」し~し~
ボニー「エリーゼの話では、人も一瞬にして消せる破壊力だって聞いたよ。現にそれでボクらは、大切な同志を失ったんだ・・」
ニャ太郎「下手に破壊すれば、大陸汚染物質が外に漏れ、その濃度によっては・・・」
フランソワ「水没林全土が死の粉塵に晒されてしまいますわ」
UBU「・・・・・・・・・・・」
ボニー「そんなことになったら、フェイリンメイリン国にいる何の罪もない獣人達はみんな・・・ダメだよ!!なんとしても大砲の機能を停止させなきゃ!!」
ニャ太郎「その方法を技師から吐かせる必要があるな・・」
UBU「ここで考えられることは当然、伯爵達も考えてるはず。何か助言をしてあげられるとすれば・・・」う~ん・・
ガバッ(突然引き戸が開く)
UBU「!?」チャッ(すかさず小太刀を抜いたニャ太郎が構える)
コニー「その兵器の止め方を知っていますにゅ!!」
フランソワ「あなたは・・・」
ボニー「コニー・・・そうか、君の旦那さんは確か、フェイリンメイリン国の技師だったね」
コニー「はいにゅ。皆様のお部屋を確認するのに、盗み聞きしてしまったことをお詫びしますにゅ」(両手を畳につき、慎ましく謝罪する)
UBU「気にしてないわ。それより、兵器の止め方を知っているって、本当?」(コニーに聞こえるよう、近づいて話す。それを模範に身を乗り出す一同)
コニー「フェイリンメイリン国に行く前・・田舎の農園で静かに暮らしていた頃の話ですにゅ。旦那が・・ロイがその兵器と似た設計図を自慢気に見せてくれたことがあったのですにゅ」
フランソワ「ドラゴンデストラクション。間違いありませんか?」
コニー「はい。ロイ・ファウラーの設計した兵器ですにゅ」
ボニー「そんな・・・・」
コニー「ロイはこう言ってましたにゅ。太古のプロメテウスと呼ばれる動力を使えば、大陸の技術は更に飛躍を遂げるだろうって・・・ドラゴンデストラクションはその動力を利用した、いわば、ロイの空想だったのですが・・・」
ボニー「ニャン=ジュストだ・・!!その設計図を見つけて、無理やり作らせたに違いないよ!!」ガターーン(机を叩く)
UBU「教えて、コニー。その動力を止める方法を」ガシッ(しっかとコニーの小さい両肩を掴む)
コニー「・・・・・・・・・・・」こくり(強い決断と共に頷く)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはよ!?
8/19(金)0時更新 「Dragon Destruction編/PART4」の巻
をお送り致します♪ほんだらばさ!!次回もカミソリのような鋭い眼光をしながら読も見ようよ
「Dragon Destruction編/PART4」の巻
~水没林非狩猟区域、帝国軍駐留地「Evilwoods」....
イビルウッドの森・・かつてはイビルジョーの生息が多かった原生林地帯で、イビル崇拝者による恐暴竜の宝玉を使った「怪しい儀式」が盛んに行われるなど、密教徒にとっては絶好の隠れ家として利用され、聖地としても崇められたエリアであった。狩猟文化が盛んになった現在では、恐暴竜の個体数が激減する共に、密教団も衰退の一途を辿り、離散した教徒の多くは邪龍教に傘下しているという。
ドスーーーン・・ドスーーーン・・
(原生林を歩く恐暴竜。その重たい足取りと共に、木々から鳥が飛び立っていく)
まさひこ「・・・・・・・・・・・」ドスーーン・・ドスーーン・・
「そこのイカしたスカーフェイスの恐暴竜さん。あんまり足音たてて歩いてると、帝国軍の重槍部隊に串刺しにされんぞ」
まさひこ「ホットイテチョウダイ」ぷい
グレンジャガー「ガッハッハッハッハッ。すね方も姫姉そっくりになってきたな」(茂みに顔面を同化させながらわろうている)
まさひこ「オマエガココニイルッテコトハ、UBUヲ、ノセテキタノカ?」ほわ~~(頭の上に先史時代並のでっかいトンボがとまる)
グレンジャガー「いんや。姫姉はファイヤーウォーが終わった途端、燃え尽きちまったみたいに村でいい子にしてるもんだからよ、代わりにサムソンのおっさんを乗っけて来たんだよ」ガサリ・・(茂みから姿を露わにする)
まさひこ「ナンダ・・サムソンカ・・」しょんげり
グレンジャガー「おめぇはよ。伯爵の護衛か?」
まさひこ「ウン。マクシミリアト、「チチュウ」カラ、イッショニキタノサ」(よく見ると全身土まみれである。その頭の上ではでっかいトンボがすっかり落ち着いて一休みしている)
グレンジャガー「お前が潜って動いてたんじゃ、例え猫どもの斥候がいたとしても、みんな浮上して逃げちまうな。・・・って、それも計算済か。流石、用心深い伯爵様だ。おっさんとは帝国軍の駐留地で待ち合わせてるのか?」
まさひこ「ソウミタイ。ハジメテノ、「カイダン」・・。ゾクゾクシチャウネ」ぶるっ(と身震いすると同時に頭の上のでっかいトンボがびっくりして飛び去っていく)
グレンジャガー「サムソンのおっさんは、「このイビルウッドの会談は歴史的出来事になるだろう(少し声色を真似ながら言う)」、なんて豪語してやがったぜ。本当かね」はぁ~
まさひこ「セイシキニ、クルセイダーズト、テイコクグンガ、「テ」ヲムスンダトナレバ、ショセイリョクハ、ミンナ、ケイカイスルダロウサ。ソレニ、サムソンハ、ラインハルトコウト、キュウチノナカダッテイウシ、カナラズ、ウマクイクサ」
グレンジャガー「帝国軍・・・神殿の騎士団と共に戦うのは初めてか・・。騎士団の中には、革命を共にした元討伐隊の連中もいるって聞いたけどよ、それ以外にもうち(クルセイダーズ)と同じでモンスターもいるんだろ?」
まさひこ「ツイイマシガタ、アッチノ、エリアノシゲミニ、「アンマシミタコトナイ」モンスターヲ「チラット」ミタヨ」
グレンジャガー「へぇ~。どんな奴よ?」
まさひこ「チョウチョウガ、トンデタ」ぷぅ~~ん(今度は頭の上にブナハブラが飛んでくる)
グレンジャガー「蝶々・・・なんだそりゃ?」
まさひこ「アリャ、ソウトウ、ツヨイゾ」しっしっ(と、あの「ちっさい手」で、頭上のブナハブラを払おうとしてるも勿論届かない、おお!愛しき我らの店長!)
グレンジャガー「ケッ。連中と手を結ばなくたって、俺達だけで猛豚軍なんかぶっ潰せるっての。よぉ、それよりおっさんがユクモから俺達用の武具を持ってきたんだぜ!茂みに隠してあっから、後で見てみろよ!」
まさひこ「アリガタイネ。ユクモハ、ユウシュウナ、ブラックスミスヲ、テニイレタヨウダ。デキレバ、エンジニアモ、UBUハ、ホシイトイッテイタガ、ゼイタクハイイッコナシダ」
グレンジャガー「おうよ。フェイリンメイリン国の兵器がいくら優れていようとも、俺達とはくぐってきた修羅場がちげぇんだ。なんつっても俺達は、竜機兵を相手にしても一歩も怯まなかったんだからな」えっへん
まさひこ「アノトキハ、スデニアイテガ、ヨワッテタカラサ。ツギハ、ソウイマクイクトハ、カギラヘン」
グレンジャガー「上等だよ。そん時ぁ~、また背中に乗っかって、この尻尾を叩きつけてやるぜ。ってよ、あの竜機兵はギルドが作らせたんだろ?サンダーソニックから聞いたぜ。あの時はおっさんの配慮で、俺達を動揺させない為に黙ってたらしいが・・・だとすりゃよ、仮にもギルド傘下の帝国軍と手を結んで平気なもんかね」
まさひこ「テイコクグンハ、ギルドトハナバカリノ、ドクリツブタイダ。ソレニ、ラインハルトコウハ、ロージーノ「パパ」ダシ、フラワーノ、シュジンデモアルオヒトダ。キット、フタリトオナジデ、ヨコシマナカオリノシナイ、ステキナ「ゴジン」サ」
グレンジャガー「ならいいがね。本当ならロージーも帯同したかったろうにな・・。親父さんに会いによ・・」
まさひこ「アイカワラズ、クチノワリニハ、ヤサシイオトコダナ。オマエハ」
グレンジャガー「よせよ。種は違えどだ。それ俺達のやり方だろ?」
まさひこ「アア」にこり
~帝国軍駐留地、本部幕舎内....
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(モノクロの写真。その中で仲睦まじく肩を寄せあい笑っている鉄平、フラワー、そして母の胸に抱かれたバステト。その横ではすっかりユクモ装備が馴染んできたロージーの満面の笑みも。また、一同の背後にはこっそりとピースをする撫子装備のあんまん女の姿も)
ラインハルト「うう・・・良かったねぇ、フラワー・・・・ロージー・・・」しくしくしく(大号泣してるスクウェアメガネをかけた黒髪サラサラ長髪の紳士)
サムソン「はぁ~~~~~~」(頭を抱え腰を下ろす同じ円卓では、隣に座るマクシミリアが机の上に乗っている可愛らしいグークと何やら一生懸命話し込んでいる)
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
水没林に長期駐留している帝国軍は、帯同している神殿の騎士団の一部隊をフォンロン本部に帰す為、軍の再編成を行う。従来は精鋭部隊として配置されていた神殿の騎士団を、ハンター社会のジンクスに見習い「四部隊」に再編成し、事実上、帝国軍=神殿の騎士団という形態となる。これにより、第一、第四部隊は本部に帰還。本隊を増強し、暗黒団をはじめとする諸勢力との戦いに備えるのであった。
~帝国軍駐留地、本部幕舎前....
ブルルルル・・・
(馬に跨った開拓時代を思わせる装備を纏った兵士が、対峙する白銀の重鎧を纏ったブロンドヘアー(かなりおっ立てたポンパドールヘア)の兵士と別れの挨拶をしている)
アルフォート「では後のことは任せたぞ」ブルルル・・(愛馬に跨る目つきの鋭い歴戦の戦士は、ダークブラウンを基調とした全身に、右肩に肩甲、両腕に篭手、ベルトを装着した重厚感のあるフロックコートを纏っている)
カッツェ「Ja~。素行の悪い獣人の調教はお任せあれ」ひらり(と貴族的な挨拶をかましてみせる。白銀の重鎧の胸にはローゼンクロイツ社のエンブレム(大陸のイラスト(おそらく新大陸か?)を中心にその周りを囲う様に社名(大陸文字)が書かれているロゴ)が見える)
アルフォート「今回、我々の銃撃騎馬隊は出番なしで撤退だ。共にアーモンドラッシュ将軍の仇を討ちたかったが、それは三番隊の使命。貴君ら二番隊はそのサポートをしてやってくれ」スッ(小脇に抱えていたカウボーイハットを深々被ると、口元のしっかりハサミを入れていると思われるオシャレな髭(男らしいハリウッディアンスタイル)が際立って見える)
カッツェ「ベナッツォーリのことならご心配なく。三番隊に異動になったシェリーナが、しっかり隊長の面倒を見てくれますよ」(ヘーゼルカラーの瞳をウィンクしてみせる)
「隊長!!いつまで別れを惜しんでいるんだい!?それとも、あんたらそういう関係だったのか!?」(遠くで馬に跨ったダーティーブロンドの髪をハーフアップにまとめた女性兵士(白を基調とした高貴なガンマン衣装を着用)が急かしているのが見える)
カッツェ「あちらのじゃじゃ馬も、撤退は腑に落ちてないみたいですね。フェットチーネ!フォンロンで待ってる若手をあまりいじめるなよ!!」
フェットチーネ「育成だよ!武神に負けないくらいの男を育てあげてみせるさ!先に行ってるよ!!」ヒヒィ~ン(愛馬の馬首を返す)
アルフォート「まったく・・。革命以後、あいつを満足させる戦は我が部隊には回って来ていないからな・・。駐留する貴君らを妬んでいるのだよ」
カッツェ「そりゃ構いませんが、他の銃撃騎馬隊はみんな白い装束を着ているのに、どうしてアルフォート隊長だけ地味な色なんです?ま、キマってますけど」じろじろ
アルフォート「無骨な自分には清潔過ぎる色だからだよ」ヒヒィ~ン(馬首を返す)
カッツェ「フッ・・では、ご無事で」
アルフォート「貴君らの武運も!!」
パカラッパカラッ
(会釈するカッツェを背景に軽やかに馬を進めるアルフォート)
アルフォート「・・・・・・・ん・・?」パカラッパカラッ
・・・・・・・・・・・・・・・・
(前方で道を開け、その端にて会釈をしたまま立っている、まろやかなホワイトアッシュカラーのメゼローリーカット(リボンは水色)の短パンTシャツという軽装をした少女)
アルフォート「・・・・・・・・・・・」パカラッパカラッ(少女の横を通り過ぎながらそれとなく下を見下ろす)
ぽへぇ~ん・・
(Tシャツには愛らしいアフロヘアのグークが描かれている)
アルフォート「・・・・・・・そうか・・。クラーラ・ファン・クーンだったか・・」パカラッパカラッ(少し微笑みながらエリアアウトしていく)
カッツェ「何をしに来たんだ?グークのアイアンメイデンさん、もとい隊長殿」
ファンクーン「失礼な。今日は私服です」えっへん(と胸を張り、これ見よがしにTシャツを広げてみせる)
カッツェ「軍師殿ならまだ会談中ですよ。それに孫星殿はもう二番隊だけの軍師にあらず、軍全体の大軍師というポジションに昇格されたんだ。いつまでも君の御守りじゃ・・・」
ファンクーン「会談会談~♪平和に向けての楽しい会談~♪」ラ~ララぁ~♪(とスキップしながら幕舎に近づいていく少女)
カッツェ「クラーラ!!ダメ!!」
ファンクーン「いいんですよぉ~♪だって、ラインハルト様直々に、お呼ばれを受けたんですから♪」パチりん(とウィンクしてみせる)
~幕舎内....
しくしくしくしく・・・・
(小さめの円卓には、写真を握りしめて泣いているラインハルトを中心に、サムソン、マクシミリアが腰掛けている。また、テーブルの中心には可愛らしいグークが乗っかっている)
ラインハルト「写真って素晴らしい発明ですね・・おお、愛しのロージーがこんなに鮮明に・・」ううう・・(セピア色の写真を抱きしめて泣いている)
孫星「都市では観光客を撮影するカメラなるものありますが、ユクモにも?」ぐあぐあっ
サムソン「なぁ~に。知人の変わり者が射影機というカメラを持っていてな。それで撮ってもらったんだよ。それにしてもこんなにも喜んでくれるとはな」やれやれ
ラインハルト「ローゼンクロイツにも作らせます。カメラ」しくしくしくしく・・・
マクシミリア「それは結構。出来れば我々としては先ほどお話した、ファイヤーウォーの見解も教授してもらいたいのですが」
ラインハルト「イコール・ドラゴン・ウェポン・・・・ギルドがアサイラムで良からぬことをしているとは予想していましたが・・彼らは僕らの想像を遥かに上回るテクノロジーと時間の速度をもって、造竜技術を手中に収めたみたいですね」ゴシゴシ・・(メガネを取り、涙を拭う)
孫星「まったくね。武装勢力相手する我々の仕事ね。なのにギルドは帝国軍を差し置いて、そんな物騒な古代兵器を現代に持ちだしたね。まったく心外よ」ぐ~~~(怒ってるっぽい感じでぽっこりした胸を鳴らす)
サムソン「帝国軍も聞かされていないとなると、ギルドは何の為に竜機兵を造らせたと思う?」
ラインハルト公「あれ。ギルドのハンターが分からないんですか?」チャリッ(っと、メガネをかけ直す)
サムソン「む・・。是非聞かせてもらおうか。ぼっちゃん」
ラインハルト「む・・。いつまでも子供扱いしないで下さい。サミュエルおじいさん」ふん
サムソン「このぉ~!!誰が貴様に剣術を教えてやったと思うておるのだ!!ここになおれぇ~!!」バァーーーーン
ラインハルト「すぐそうやって自制心を失ってカリカリする!!年をとった証拠ですねぇ~!!」かんらからから(ふんぞり返って笑う)
サムソン「くぅ~~~っ!!あんまん女みたいな憎たらしい顔をしおってからに!!びんたしてやる!!」
ラインハルト「ハンターの名を汚したければ是非どうぞ!!ほら!!やんなさいよ!!」ぷっくぅ~(頬を膨らませ差し出す)
マクシミリア「ラインハルト公はいつもこんな感じなのか?」はぁ~~(呆れ顔でその質問に対し肯定を示すグークの軍師)
ファンクーン「失礼しまぁ~~~~す♪」バサッ(甲高いへんてこりんな声と共に幕舎に「イン」してくるご陽気な彼女)
このぉ~このぉ~
(互いの胸ぐらを掴み合っているサムソンとラインハルト)
ファンクーン「きゃあああああ暴力事件!!」だぁ~れかぁ~~~~(の叫び声と共に警備兵も「イン」してくる)
孫星「ぐあっぐあっぐあっぐあっ」(呆れ顔のぐあを連発)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(閑話休題落ち着いた様子の円卓に腰を下ろす一同。孫星のみ卓上)
ファンクーン「え~~~!!サムソンさんってラインハルト様に剣術指導をした先生なんですかぁ~~!!」うっそぉ~~(と、甲高いへんてこりんな声で叫ぶ横で、せせら笑うラインハルト)
孫星「重ね重ねのご無礼、許して欲しいね」はぁ~~
サムソン「おぬしこそ、確かクーン家といえば、材料工学で有名な一族だったな」ふん
ファンクーン「はい!!今は帝国軍の技術アドバイザー兼、神殿の騎士団二番隊の隊長をやらせてもらっています!!」ビシッ(実に頼りない敬礼をしてみせる、へんてこりんな声して)
ラインハルト「彼女はロックラックのスクールで、ロージーと一緒に学問に励んでいたこともあるんですよ?我が子に負けないくらい優秀な人材なんです」えっへん(その横で照れ笑いするファンクーン。舌をペロッと「やっちゃいました」的な感じで出しておどけている)
サムソン「あの親ばかに、ロージーの現状を教えてやろうか」こそこそ(マクシミリアに耳打ちする)
ラインハルト「ごほん。それで、なんの話をしていたんでしたっけ?」ふん(乱れた襟を直す。その隣できょろきょろと一同を見渡すファンクーン)
孫星「竜機兵の目的についてね。話すよろしよ、ラインハルト公」
ラインハルト「ええ。クラーラさんを呼んだのは、それにも関係があるとかないとか・・」ぶつぶつ
サムソン「はっきりせい!!」ダーーン(びっくりする孫星)
ラインハルト「すぐ怒る・・。実はですね、以前クラーラさんにギルドから依頼があったんですよ」
サムソン「依頼?」ほむっとな
ラインハルト「クラーラさんの開発した合金素材は現在、我が帝国軍のみで採用させてもらっているのですが、それを聞きつけたギルドが、是非とも耐熱性に優れた合金を開発して欲しいと彼女に言ってきたのです」
サムソン「耐熱性・・・」
ファンクーン「はい。その合金を王立武器工匠に提供することが出来れば、今よりも高出力の撃龍槍やバリスタを開発出来るだろうと・・・私としては拒む理由はありませんし、何よりもラインハルト様も是非手助けてしてあげて欲しいと仰っていたので協力したのですが・・何か問題でもあったんですか?」きょろきょろ
ラインハルト「時期早々に。純真な彼女にはショックが大き過ぎます。後で私から説明します」こしょり(サムソンに耳打ちする)
サムソン「繋がったな。まんまとギルドに悪用されたわけか」こしょり(ひしょひしょ話をする大人二人を不思議そうに見つめる健気なファンクーン)
マクシミリア「では竜機兵の目的とは?」こそこそ(孫星を中心に円卓上に顔を寄せ合う大人達)
孫星「今も昔もハンターズギルドの敵いえば、何か。そこよ」こそこそ
サムソン「邪龍・・・・では、竜機兵は邪龍討伐の為に・・」こそこそ
ラインハルト「おそらくは。それが本命なら、仮にギルドが竜型兵器を製造していたとしても、大陸市民を誤魔化せますからね」こそこそ
マクシミリア「諸勢力を鎮圧することも可能だ。だとすれば、貴君ら帝国軍の建前はどうなる?」こそこそ
ラインハルト「そこなんですよ。モンスター被害「以外」の脅威に対抗する為に、僕は私財を払ってギルドの名を借り、軍を結成したんですよ?その裏でギルドが竜機兵なんていう大量殺戮兵器を造っていたなんて・・正直、自尊心を傷つけられますよ」こそこそぷんすか
サムソン「何を言うておる。大陸社会に根付いたギルドの宿痾を世界に知らしめる為の「帝国軍」という名前だろうに。そんなメタファー、今やジャーナリストだけじゃなく、賢い連中はみんなそう勘ぐっておるよ」こそこそ
ラインハルト「陰謀論ですよ。僕はただ、ギルドの未来を信じているからこそ、その帝国主義に対する世間の反感の目を僕らに向けさせる為にですね・・」ぶつぶつぶつ
孫星「それについては私らも検討中ね。竜機兵の情報、心から感謝するよ」こそこそ
サムソン「なんだ?ということはおぬしら、ギルドを離れ、独立を・・・」こそこそ
マクシミリア「神殿の騎士団の「神殿」が何を示すのか・・・見ものですな」こそこそ
ファンクーン「あのぉ~~~~~~~~」ぬう~(っと大人達の頭上を覗く)
ラインハルト「これは失礼しました。喉でも乾きましたね。お紅茶でも頼みましょうか?そうか。君は元気ドリンコがいいんですよね?嫌ですか?なんですか?」にこにこ
ファンクーン「そうじゃなくて・・・いいのですか?」(少し俯いた様子で喋る)
ラインハルト「そうでしたね・・・。そうでした・・」ガクン(椅子の背もたれに深く背中をつける)
サムソン「ん?」きょろきょろ
孫星「実はサムソン殿。彼女に来て頂いたは、あなたに知らせることあるからよ」(少し目を背けて話す)
ラインハルト「・・・・・・・・・・・」
ファンクーン「・・・・・・・・・・・」
サムソン「ん・・・なんだ?急にしんみりしおって」
孫星「クラーラ殿」
ファンクーン「はい・・」
サムソン「ん~~~~?」ぱちくり
ファンクーン「実は・・先のフェイリンメイリン国との戦いにて、我が神殿の騎士団三番隊隊長スリバード・アーモンドラッシュ将軍が・・・」
ガシッ(瞳孔の開いたサムソンに両肩を掴まれるファンクーン)
サムソン「続けてくれ」
ファンクーン「・・・・・スリバード・アーモンドラッシュ将軍が・・・・敵獣人将との苛烈な一騎打ちにて・・・・・・討ち死に致しました・・」
サムソン「おおおおおおおおおおおお!!!!」バッ(ファンクーンから両手を離し天を仰ぐ)
孫星「サムソン殿!どうか落ち着くね!!」
マクシミリア「大丈夫だ。訃報を飲み込んでいるだけだ。して、その一騎打ちの相手とは?」ぬおおおおおおお!!(背後ではサムソンが慟哭の叫びをあげている)
孫星「カレン・アレン。猫騎馬隊を手足のように操る、実に厄介な敵将ね」おおおおおおおお!!
マクシミリア「鏖逐将星・・・元聖猫騎士団員ならば誰もが知っている獣人将軍だ。今も彼女はアグナの甲冑を?」
ファンクーン「はい。あのインテンシティは今も脳裏に焼き付いています」
サムソン「私も・・」(一同に背を向け、天を仰ぎながら呟く)
ラインハルト「??」
サムソン「王国騎士団領内でその獣人将軍を見たことがある」(上を見上げながら呟くその両目からは止まらぬ涙が脈々と流れ続けている)
ラインハルト「サムソンさん・・・」
マクシミリア「問題はまだある。その厄介な軍を持つフェイリンメイリン国が、竜機兵さながらの威力を持つ、大量殺戮兵器の開発に成功したという」
孫星「ぐあっ!?」
ラインハルト「それがこの会談を急がせた本当の理由・・そうでしたか・・」
サムソン「我らのやることは決まっておる」グンッ(力強く涙を振り払う)
ファンクーン「え・・・」
サムソン「兵器の破壊及び、アーモンドラッシュの鎮魂。まとめて浄化してやろうじゃないか」
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎは!?
8/21(日)0時更新 おそらくはお知らせとか
をお送り致します♪ほいだらばさ!!次回も台風みたいなおっかない顔しながら読も見ようよ