どうぼ。あたモン作者せす泣いてます。なぜして泣いているのか。それはブログ作成ページに保存してある一部の画像が、どういうわけか読み込め込めず、その画像を使った過去記事すべてに反映されていないという「非常に面倒くさい事故」に気づいてしまったからなのです
「事」に気づいてしまったのは、先日公開したストーリーモード「バナナモス園はメランコリックをぶち壊す闘技場/前編」をアップした時でした。いつも使っていたユーリィの顔グラ画像が記事に反映されていないもしやと思い、アメブロ内に「セーブ」してある画像フォルダを見てみると、その時使用するはずだったユーリィの顔グラだけが真っ白に・・
その時は「ほっとけば直るんちゃいますのん
」なんて思い、別のユーリィの顔グラを使っていたのですが、一ヶ月経っても直ってないことに気づき、それどころか、他の画像も「ロスト」していることに気づきました・・。何がショックかというと、自分のPCに「セーブ」してある画像なら、またアメブロの画像フォルダに「セーブ」すればいいだけの話なのですが、ことユーリィの作者お気に入りの画像に関しては「セーブデータ」がPCにもなく(二年前にメインHDDを破損させた為
)どうしようも出来ないのです。お気づきの方も多いと思いますが、ユーリィとゾフィの顔グラに関しては新大陸ハンター達と区別化する為に「MH2(dos)」を使用している為、キャプチャー作業するのが非常に面倒というか・・
それこそ「セーブデータ」をどこにやったのやら・・そもそもPS2は「まだ生きているのか」やら、そういえば「dos」って「右レバーが攻撃スイッチ」なんだよな・・とか、やるせないこと山の如しなのです
更には消えてしまったユーリィの顔グラを使っている過去記事すべてをチェックし直し、別の顔グラを当てはめていくという、地獄のような作業をしなければならないのでした・・。ユーリィに関しては聖域編、ほとんどだろうな・・
現段階で「ロスト」していることに作者が気づいた画像は、ユーリィによく使っていた顔グラと、樹海の公式イメージ画像です。どうせなら一回しか使ったことのない画像が消えればいいのに、よりによって両方共すんごい使ってるやつじゃない・・
ということで、ちまちま直していきたいと思いますだから今日の中継ぎはこれでおしまいです
ちまちま直す時間に充てるからです
また過去にはあったはずの画像が消えていることに気づいたら、ちまちま直していきたいと思うので、読者の皆様もお気づきになられたら、この記事のコメント欄にどしどし応募して下さいまし
そんだこんだで今日も・・
ザ・おしまい
こういうのが消えてる分にはいいんだけどな・・
なんてどれも大事だすちきしょうめ
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皆様の激アツ一票があたモンを元気にするのです
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/23(火)0時更新 「Dragon Destruction編/PART5」の巻
をお送り致します♪いつか気が向いたらユーリィとゾフィの新しい画像もキャプチャしようと思います。それと「セーブ癖」ってゲームだけに限らず、本当に大事な事ですね今ではすっかりプロットを更新するたびにバックアップをとるという大事な作業もルーチンワークにしています
ユーリィの画像が消えただす・・
「Dragon Destruction編/PART5」の巻
~ユクモ、正門....
ミッチ「ほんじゃあ、行ってくるっす」(背中に「こでかい」リュックを背負っている)
UBU「頼んだよ、ミッチ。砲車の破壊はあんたにかかってるんだからね」しっかり
ミッチ「うははははは(から笑い)なんだか大任を務める感じで緊張するっすね。うははははは」(ちょと青ざめてる)
ボニー「大丈夫かな・・村の警護で戦地に行けないボクらの分もしっかりしておくれよ。君も何か言ってあげなよ、コニー」
コニー「頑張ってください。ミッチさん」へこり
ミッチ「うへぇ~!うれしいコニーさんから授かった、ドラゴンデストラクションの停止方法!このミッチ、然と伯爵らに伝言致すことをここに誓うであります」でれぇ~
ボニー「もう!コニーは仮にも猫妻だぞ!!」パかぁ~ん
UBU「コニー。ミッチにはクエストを受ける余力がまだあるみたいよ?」(左耳に向かって話しかける)
コニー「え・・・・」
ミッチ「なんすか。サブクエっすか?2つくらいのクエストなら、覚えていられる自信はあるっす」(おつむを指差す)
コニー「・・・・・・・・・・」もじもじ
UBU「気になるんでしょう?彼のことが」
コニー「・・・・・・・・・・・・」こくり
UBU「彼が・・ロイ・ファウラーがあなたと一緒に亡命してこなったのには、必ず理由があるに違いない。あなただってそう思ってるんでしょ?」
コニー「・・・・・・・・・・・・・」
ボニー「そうだよ!きっとニャン=ジュストに脅かされたのさ!兵器製造をさせる為に、無理矢理、国に投獄してるんだよ!!」
コニー「・・・・・・・・・・・・・」
コニー「教えて!千恵子さん!!ロイは!?ロイはどうしたにゅ!?」
千恵子「説明したさ!!あんたの状況も!!ニャン=ジュストという男の狡猾さもね!!」
千恵子「あんたはこの国にいちゃいけない。あんたのその優しさは、この国では役に立たないんだよ」
コニー「千恵子さん・・・・・」つぅ・・(両目から涙が流れる)
千恵子「いいかい!?あんたは旦那がいなくても生きていける強さを身につけないとダメなんだ!!ひとまず・・ひとまずでいいから、あたしとユクモで暮らすんだ!!いいね!?」
コニー「ごめんなさい・・・あたしには・・・・ロイが・・・・ロイ・ファウラーが必要なんだにゅ・・・・」ぎゅっ(号泣して俯きながら婚約指輪を抱きしめる)
ボニー「コニー・・・・・」
UBU「ミッチ。クルセイダーズ全軍にクエストを追加。フェイリンメイリン国領内にて、ロイ・ファウラーという技師を見つけたら、必ずこのユクモに連れて帰ること。いいね?」
ミッチ「ハッ!!」ガシッ
コニー「UBUさん・・・・でも、それじゃあ大事な任務に支障が・・」
ぴと(コニーの可愛らしい口元をそっと人差し指で塞ぐUBU)
UBU「クルセイダーズはね、そういう不利な戦い方しか出来ないの。今までだって、それを信じて戦い抜いてきた。だから今回もあたちはみんなを信じる。だからあなたも希望を捨てないこと。いいね?」ぽん
コニー「・・・・はいにゅ!!」
こうしてミッチはふたつのクエストを授かり、渓流地区で待つサンダーソニックと共に、一路、水没林に飛び立つのであった(山道から手を振るミッチを見送る一同)
UBU「頼んだわよぉ~!!」(遠くの森林地区からミッチを頭に乗せた銀火竜が飛び立つ)
コニー「ロイ・・・・待ってるにゅ・・!!」
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
フェイリンメイリン国が開発した超兵器、ドラゴンディストラクションの脅威をイビルウッドの会談にてサムソン達より知らされたラインハルト公は、正式にクルセイダーズと共闘体制を組み、反キャットファシズム統一戦線を結成するのであった。
ビュオオオオオオオオオン!!
(亜熱帯の空を飛翔する迅竜)
サムソン「急げグレン!!一刻も早く仲間の下に戻り、その鬱積した義憤を解き放ってやるのだ!!」
グレンジャガー「伯爵はよ!?帰りもまさひこと仲良く地中移動か!?」ビュオオオオオ
サムソン「ああ!陸に負けるなよ!共同戦線に乗り遅れてしまう!」
グレンジャガー「気合十分なのはいいが、ゲルハルトはどうした!?」
サムソン「いつものことだ!次にゲルハルトと会うとなれば、それは事態の渦中だろうて!」
グレンジャガー「また潜入させたのか・・分かったよ!!しっかり掴まってろよ!!」
ビュオオオオオオオオオオオン!!
~フェイリンメイリン国領内、ニャー神殿....
宰相ルイ・アンドリュー・ド・ニャン=ジュストは、この帝国軍らの動きを察知していたかのように、予てより友好関係にあったアクアパラダイスモーテルと同盟を結び、領内の北部に駐留する帝国軍、そして南部に駐留するクルセイダーズ両軍を内と外から迎撃する作戦に出る。これにより水没林全域はフェイリンメイリン国・アクアパラダイスモーテル同盟軍VS帝国軍・クルセイダーズ両軍のバトルフィールドと化していくのであった。
シャアアアアアアアア!!
(激情極まる猫騎馬隊の大軍募るピラミッド型神殿の最上部バルコニーに、大型の釜を持ったエクスキューショナー二名を背後に従えたニャン=ジュストが立つ)
ニャン=ジュスト「稚拙な正道を盾にした義賊共め!!我らが牙城を攻め落とせるものならやってみせるがよい!!」バッ(神殿下で各陣を敷いて待機している猫軍に向かって指示を下す)
カレン「猫騎馬隊出撃だよ!!南部に蔓延るユクモの害虫を一匹残らず鏖殺一掃!!遅れるんじゃないよぉおおおおお!!」ウオオオオオオオオオ!!(モヒカン猫を中心に雄叫びをあげる猫騎馬軍)
~神殿内、地下牢獄....
ドドドドッドドドドッ!!
(小さい鉄格子の開き窓から、外の喧騒が聴こえてくる)
ずるずる・・・ずるずる・・・・
(おそらく剕(足切りの刑罰)に処せられたのであろう、両膝の「付け根」に血まみれの包帯を巻き、頭部には舌を噛み切らぬようにか不気味な拘束具を付けられた獣人が、牢獄内の光り差す場所へと地面を這いつくばりながら移動している)
ロイ「ハァ・・ハァ・・・・(領内に待機させていた猫騎馬隊が動いた・・・戦が始まるのか・・・)」(拘束具を付けられ、衰弱しきった顔で、到底手の届かない位置にある開き窓を見上げる。両手の爪は剥がされているのか、指の尖端に血が固まっていることも確認出来る)
「何の騒動ですかね」
ロイ「・・・・・・・・(隣の牢獄・・・・確か先日、連行されてきた人型の女性・・・)」
「口が聞けないのですか?それほどの拷問を?」
ロイ「安心しろ。生きている」ゴクリ(乾ききった喉に貴重な唾を飲み込む)
「良かったら」
ロイ「??」
ゴロ・・・(おそらく隣の牢獄より投げられた水筒が鉄格子越しに転がってくる)
ロイ「!!」
「安心して下さい。毒なんか入っていませんから」
ずるずる・・・ずるずるずる・・!!
(機能しなくなった下半身を引きずり、這いつくばりながら、一目散に水筒を目指すロイ)
ロイ「ハァ・・ハァ・・・!!」ガチャガチャ(震える両手で鉄格子の外にある水筒を持ち上げ、なんとか中に入れる」
「零さないように。その水は栄養剤も混ぜあわせた貴重な・・・」
ゴクゴクゴクゴクッ!!
(仰向けになり、天の恵みを掲げながら一気にそれを喉に掻っ込むレモン猫)
「説明はいらないみたいですね」
ロイ「フゥーーーーーーーー」(水しぶきを口から放出しながら安堵の一呼吸をする)
「お話。いいかしら?」
ロイ「ああ。生き返った。何を聞きたい?」(仰向けになったまま、精気を取り戻した声で話す)
「どうしてここに?」
ロイ「反逆罪だ。妻を亡命させる為、暴動に加担した」
「この国に背いた者は例え同族であれ、皆、斬首刑に処されると聞いております。生きているということは、あなたにそれ相応の価値があるから・・どう思われますか?」
ロイ「ただの田舎育ちの技師だ。鬱屈した才能を開花させたいという未熟な絵空事に、愛する妻を付き合わせてしまった。その見返りがこの有様だ」
「欲を持つのは生きている証拠です。そして後悔を覚えるのまた、理知ある証拠。今、あなたは何を叶えたいですか?」
ロイ「妻のいる場所に・・・いや、それももう遅い」スッ・・(仰向けになりながら、左指にはめた婚約指輪を見つめる)
「願いを強く思えば、あなたもまた、選ばれし者になれるでしょう。闇を恐れず、受け入れるのです。そうすれば「彼の者」がその願いを叶えてくれるでしょう」
ロイ「・・・・・・・。あんた、宗派は?」
「タラスクギルド。今はそう呼ばれています」
ロイ「邪龍教徒が何を企んで、国とは名ばかりのこの「牢獄」に潜入した?」
「民の荒んだ心を癒やすもまた布教の努め。この国は思想には縛られていますが、崇拝は自由なのでしょう?」
ロイ「密教の布教だと?厳しいと思うぞ。一党独裁を強いる、あの死の堕天使が、宗教という強烈なイデアの集合体を国にのさばらせるとは思えん。殺される前に俺の脱獄を手伝え」
「これはまた面白いことを」クスクスクス
ロイ「笑うのか?希望を捨てるなと言ったのは、あんたの方だろ?」ちら(仰向けのまま、隣の牢獄の方の壁を顧みる)
「私は強欲を導き、いっときの幸福を与えるだけの存在。その満たされた時間が、失意と共に過ぎ去った後、新たに訪れる絶望を生み出す為です」
ロイ「・・・・・・・。俺もまだまだ甘い。どうやらあんたもまた、ニャン=ジュストと同じ、精神的価値のない姦邪だったか。水の礼は言う。そのいっときの幸運があんたにもあるといいな」ごろり(そのまま横になり、ふてを寝する)
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
ロイ「残念だ。その幸運も尽きたようだな。あんたを迎えに来たようだぜ」
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
(ふて寝するレモン猫越しに、その牢獄前を通り過ぎていくザザミネコ装備を纏った二人の衛兵。身の丈よりも大きい刺股を携帯している)
ロイ「・・・・・・・・・・・」(ふて寝をしながらも耳を済まし様子を伺っている)
エビ吉「イ~ッイッ!!」
エビ夫「イッイッイッイッ!!」
ロイ「なに・・・・?」
「あのぉ・・出来れば訳して貰えると助かるのですが・・」
ロイ「外に出ろ。姜淑様がお待ちだ、そうだ」
「姜淑・・・どなたですか?」
エビ吉「イ~~~ッイッイッ!!」
エビ夫「イッイッイッイッイッイッ、イ~ッキョ!!」
ロイ「この神殿内の執事長だ。姜淑様の前で不穏な動きをすれば、俺達がお前を殺す。良かったな。すぐにギロチンじゃなくて」やれやれ
ガチャリ
(隣から牢屋の開く音がする)
ロイ「・・・・・・・・・・・」ちら(横になりながらそれとなく鉄格子の方を見る)
ギィ~~~~~・・・・・
ロイ「・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(鉄格子越しに現れたのは、黒衣のフードを纏った人型女性であった)
ロイ「・・・・・・・・・・・・」じーーーー
??「・・・・・・・・・・・・・」(フードの中に見える、艶やかな黒髪をルーズな真後ろ編み込みで左肩に落としている、深淵なる黒い瞳が印象的な美しい女性)
ロイ「俺はロイ・ファウラー。あんた、名前は?」
??「ジーナ・ジラント」
ロイ「お互いの悪運が強いことを祈ろう」ごろり(そっぽを向いて再びふて寝する)
ジーナ「数多の飛竜を駆遂せし時、伝説はよみがえらん。数多の肉を裂き、骨を砕き、血を啜った時、彼の者はあらわれん・・。ひとときの安らぎと幸運を。では・・」
エビ夫「イ~~~!!」ぐんぐん(急かすようにジーナの腰を刺股で押す)
ザッザッザッザッザッザッザッザッ・・・
(そのまま二人のザザミネコに押されながら地下牢エリアをアウトしていくジーナ)
ロイ「不気味な経文だが・・・まさか邪龍教の人型巫女が、この国の黒衣の宰相になろうとでも?馬鹿らしい・・・」ごろん(仰向けに寝転がり、ふて寝をする)
シャアアアアアアア・・!!(再び静寂に包まれた牢屋内に外の喧騒が響き渡る)
ニャ~~~~~~~!!ニャ~~~~~~!!
(無数のネコ式火竜車やバリスタ、大砲を乗せた荷車を次々と押していく猫達の群れ)
ダミアン「戦に勝つも負けるも、俺達の後方支援があればこそだ!!急げよ!!」ゴロゴロゴロゴロ(進軍さながらの勢いで通り過ぎていく台車群の真ん中で皆を鼓舞している)
オリセー「ダミアン!!人手が足りねぇ!!コロニーにいる女子供にも手伝わせるか!?」ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・・(ネコ式火竜車に乗りながらダミアンに向かって叫ぶ)
ダミアン「駄目だ!!人手が足りなきゃ効率で上回れ!!その腕っ節は伊達じゃないでしょう!?」
オリセー「クソ野郎が」しゅとん(ネコ式火竜車から飛び降りる)
ダミアン「またやろうっていうんすか?」シュッシュッ(フィティングポーズをとる)
オリセー「野郎ども!!家族におまんま食べさせたきゃ、死ぬ気で運べ!!領外にいる人型共に、俺達の作った兵器で一泡吹かせてやろうぜ!!」ガシッ(大砲の乗った台車を押すのを手伝う大柄の黒メラ猫)
ニャーーーーーーーー!!
(一致団結し、輸送に気合が入る猫達)
ダミアン「さて・・ドラゴンディストラクションの移動も急がせないとな・・」フッ・・
「ホミャ~~~」(目の前にボロボロの布服を纏った仏頂面の黄虎猫が現れる)
ダミアン「ん・・・新入りか?」
「うんみゃ」こくり(顔はすす汚れてきったない)
ダミアン「なんだおめぇ。文語なんて喋りやがって・・・そうか。奴隷出身か・・」
「・・・・・・・」こくり
ダミアン「名前は?」
「Gerhard」
ダミアン「ジェラードか・・。よし。猫に言語は関係ねぇ。体力には自信があるか?」
ジェラード「フミフミ」こくり
ダミアン「よし。じゃあ一緒に来い。今後の大戦の優劣を決める、俺達の最高傑作を拝ませてやるよ!」
してててててて・・・・
(次々と兵器輸送が行われていく中、工房に向かって走っていく二人の猫)
「・・・・・・・・・・・」こしょり(積んである木製コンテナからそれを見届けている「なんだか目がイッちゃっている」メラルー)
バッびょ~~~ん
(その場で垂直ジャンプし、頭から地中に潜っていく)
~フェイリンメイリン国領外、非狩猟エリア....
あきゃ~あきゃ~・・うえっうえっうえっ・・
(得体の知れない大陸生物達の泣き声がこだまする原生林エリア)
オホッオホッオホッオホッ
(ゴリラみたいな泣き声がする中、木の枝に寝そべっている黄色のギルドナイト装束を纏った人型女性。ハットをお腹の上に乗せて寝ている。また、枝にキャッツネイルーを紐でぶら下げていることから、彼女が双剣使いであることが伺える)
??「ったく・・うるせぇ小型共だな」うえっうえっうえっ・・(バレイヤージュブロンド、前髪ぱっつん系のショートワイルドウェーブのなんかムカつく顔の女ナイト)
ごそり(寝そべりながらポッケを漁る)
??「これでも食ってろ」ブーーーーーーン(遠くの茂みに何かをぶん投げる)
うえっうえっうえっ・・オホッオホッオホッオホッ・・・・
ドガアアアアアアアアアアン!!
??「ばぁ~か。お手製の手榴弾をフルーツと勘違いして食っちまったか?低能生物共が」やれやれ(再び枝の上で横になる)
「無駄な音をたてるな」
??「ああ?」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・
(いつの間にか枝の下で木を背もたれに一休みしている、隻腕の灰色装束を纏ったギルドナイト。天上天下無双刀(太刀)を背中ではなく、左脇に差している)
??「グレー・・・あんたが黄思文(ウォン・シーウェン)か。ナンバー3がこのクソ居心地の悪いフィールドに何しにきたわけ?」
黄「クロエ・テージョだな?」クイッ(右腕の人差し指でハットのツバをあげると、無精髭の顔が露わになると同時に、左目にはめた鉄製の眼帯が剥き出しになる)
クロエ「へぇ~。マジで片腕なんだ」よっと(下に飛び降りる)
黄「資料通り、ガサツな女のようだ。まぁ、そのおかげで見つけるのには苦労しなかったがな。潜入には向いていなそうだが?」(不敵に微笑みながら黄色のナイトの品定めをするよう見つめる)
クロエ「わざわざそれを調べに来たわけじゃないんだろ?追加ミッションの要請?」にや
黄「そうだ。もう一人、ここに来る予定になっている。ミッションの内容は合流してから教える」
クロエ「あたしの資料を呼んだのなら、今回の潜入工作には適任だと思うはずだけど?」とんとん(地面を足の裏でおもいっきり叩く)
黄「??」
ぼこん(土中よりクロエの足下に姿を見せる、先ほどのなんだか目がイッちゃってるやさぐれた雰囲気のメラルー)
クロエ「あ、こいつ「ペット」のサブ彦。領内の様子は?」
サブ彦「ヘイ・・兵器の輸送を開始しやした。それと噂では、アクアパラダイスモーテルと同盟を結び、領外に駐留する帝国軍とクルセイダーズを迎え討つとか・・」(目が完全に泳いでいる)
クロエ「サンキュ~。ほらよ」ぽいっ
パサッ(メラルーの足下の茂みに白い粉の入った小瓶が落とされる)
サブ彦「ハァ・・ハァ・・・!!」がさりごそり(瞬く間にその小瓶の蓋を開け吸引する)
クロエ「ほら。満足したらまた見てきな」ガスン(サブ彦のおしりを蹴る)
タタタタタタタタ・・・・
(おぼつかない足取りで一目散にエリアアウトしていくサブ彦)
黄「ドスコカか・・気に入らん調教法だな」スッ・・(ハットを深々被る)
クロエ「ただのドスコカじゃないよ。あたしが改良した服従型の向精神薬といったところさ。安心して。人間にとってはただのドスコカだから」スゥ~~~~~(っと別の小瓶に入った粉を吸引する)
黄「オトモ指導術に長けた元ブリーダーらしいが・・とんだ食わせ者のようだな」
クロエ「あんたもやる?」(目が座った様子で小瓶を差し出す。その背後の空に見える狼煙の煙)
黄「ポール・ベインズ・・・早いな。来い。色男に会わせてやろう」シュン(一瞬にして消える)
クロエ「イケメン?やった♪」シュン
あきゃ~あきゃ~・・うえっうえっうえっ・・
(誰もいないエリアに再び得体の知れない生物の声がこだまする)
To Be Continuedランキング参加中なんです♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/25(木) 「Dragon Destruction編/PART6」の巻
をお送り致します♪先日中継ぎ記事にてお伝えさせて頂いた画像が反映されなくなる件なのですが、なんとかユーリィの顔グラだけ別のものに当て変えました今後もアメブロ様にアップしてある一部の画像が、記事に反映されなくなる可能性もあると思いますが、気付き次第修正していこうと思うております
ほいだらさ!!次回もシンプルに読も見ようよ
「Dragon Destruction編/PART6」の巻
~水没林旧狩猟エリア内BC跡地....

サーーーーーーーーー・・・・
(霧雨に包まれたBC跡地の岩陰の下で密談をしている灰、茶、黄の装束を身に纏った三人のギルドナイト)
クロエ「その砲車を破壊すればいいだけ?そんなのあたし一人で出来るのに」(黄色の装束を身につけたバレイヤージュブロンド、前髪ぱっつん系のショートワイルドウェーブのなんかムカつく顔の女ナイト。ハットを脱ぎ、ツバで顔を仰ぎながら、なんか現地のフルーツっぽい実をかじっている。腰の後ろにはキャッツネイルーを携帯している)
黄「ただの兵器じゃない。太古のプロメテウスを搭載した砲車だ。慎重にかからねばならん」(岩壁を背もたれに深くハットを被った隻腕、隻眼(共に左部を損傷)の灰色の騎士。腰に天上天下天地無双刀を携えている)
ポール「そのドラゴンディストラクションという兵器は、今何処に?」(片膝をつき、鼻の下に手を添えている茶色のナイスミドルのイケメン騎士。背中には凶針を背負っている)
クロエ「さっきの入った新情報によれば、領内から輸送を開始したみたい」がじょっ

ポール「輸送・・ということは領外に駐留している帝国軍とクルセイダーズと本格的に戦争をはじめようというのか?」
クロエ「それだけじゃないわ。フェイリンメイリン国は、以前から交流のあったモーテルの連中と手を結んだみたい。領内、領外から両軍を叩くつもりみたいね」がじょっ

黄「ベインズ。ユクモ側の情報は何か掴んでいるか?」
ポール「ここに来る途中までクルセイダーズの外交官的役割を任されているハンターと一緒だったんだが、もしかすると帝国軍と会談を行うつもりなのかもしれない」
黄「だとすれば、クルセイダーズも俺達と同じく兵器製造の話を聞きつけ、盟約を急いだのかもしれんな・・」ふむ・・(右手を顎に添えて考えこむ)
クロエ「連中がおっぱじめちまえば、余計にあたしらが動きやすくなるじゃないか?ほらみろ。あんたらが来るまでも無かったのさ。あたし一人で十分だ」ブッ(果実の種を吐く。やたらにでかい)
ポール「功を急ぐ気持ちは分かるが、下手に破壊すれば、有害物質がエリア中に漏れてしまい、それこそ水没林自体が狩猟禁止どころか、生き物が生息出来ない死のフィールドになってしまうぞ」
クロエ「まずいわけ?それって」ぱちくり(平然とした顔で聞き返す)
ポール「フゥ・・・いいか?太古のプロメテウスは使用する者を選ぶ、諸刃の剣なんだ。栄華を誇っていた古代文明が何故、滅びてしまったか考えてみろ。きっとその要因は太古のプロメテウスにも関係があるはずだ」
黄「故の名前だ。古代人はその劇薬を竜大戦時代に開発し、多くの種を絶滅種へと追い込んだという。現代で同じことをしてみろ。それをきっかけに太古のプロメテウスを乱用する世界大戦時代に突入するぞ」
クロエ「それいいじゃん♪そしたらあたしらの仕事も、もっと過激に面白くなるかもよ♪」がじょり(残りの実をぜんぶ頬張る)
ポール「勘弁してくれ。今後は太古のプロメテウスが、大陸情勢の均衡を握るキーアイテムになる。各フィールド勢力が今回の大砲を強奪しに現れる前に、その機能を停止させなくてはならないんだ」
クロエ「へぇ~・・あんたってナイトのくせして真面目なんだ。だから出生できないのね」あむあむあむ
ポール「どういう意味だい?」
クロエ「聞けば、あんたってシリウス・ハントと同じくらいの古株なんでしょ?それなのにいつまで経っても、ナンバー10から上がったことないらしいじゃん。それって出世欲がない証拠でしょ?」
ポール「継続して信用してもらっている証拠ともいえるだろ?」パチりん
クロエ「意味分かんないし。あたしはお金になることならなんだってやるわ。大陸で一番大切なのは資源でもモンスターでもない。ゼニーよ。ゼ・ニ・イ~~~」(と、そのまま「い~」って顔してみせる)
黄「流石は奴隷猫の繁殖と、その従属性のみを植えつける調教、販売を目的としていた元獣人ブリーダーならではのご意見だ」フッ(ハット越しに口元がほころんでいるのが見て取れる)
クロエ「何がいけないわけ?アサイラムからその技能を見込まれてナイツに加入したのは、実力があるからよ」ふん
ポール「どうしてアサイラムに?」
黄「こいつは増えすぎた獣人を容赦なく殺処分し、生ごみ扱いするなど、営利目的以外の愛情は一切持たない冷酷無比な異常者だからさ。中央捜査局の手によって身柄を拘束された後、一旦はアサイラムで投獄されていたが、昨今の新大陸地方による獣人族の台頭によって、対獣人用のギルドナイトとして雇用されたというわけさ」
ポール「それはまた大した経歴だ

クロエ「ここの情報だって、あたしの下僕がいなければ掴めなかったんだからね」イ~~ッ
ポール「まったく頼りになる仲間ばかりだ(といえば・・ウーメイの件だが・・・今は言うべきじゃないか・・)」
黄「無駄話は終わりだ。問題はターゲットであるドラゴンディストラクションが何処に輸送されるかだ」
クロエ「帝国軍を消すなら北。クルセイダーズを消すなら南」ふぁ~~(あくびする)
ポール「・・・・・・・・・・」
黄「どうみる?ベインズ」
ポール「難しいな・・・フェイリンメイリン国が因果を感じているのはクルセイダーズだが・・・より兵力があるのは帝国軍だ。一掃するなら帝国軍だと思うが・・・」
黄「クロエ。次に密偵が戻るのはいつだ?」
クロエ「毎日二回。昼と夜。バカでも分かるでしょ?」
黄「ターゲットの所在を確認出来次第、破壊工作に移る。それまで待機だ」
クロエ「了~解」(手を振りながらその場を去る)
ポール「まったく・・・やる気があるんだかないんだか・・・しかし、今は彼女の情報網だけが頼りか。なにせ相手国には人間は入れないんだからな・・」
黄「そうでもないぞ。かつて中央捜査局では、獣人に扮して潜入工作を行わせる特殊部隊があったと聞く。やってみるか?」フフ・・
ポール「そんなに体が柔らかくないよ」ポキポキ
黄「ところでベインズ。ユクモで川村という男とは接触したか?」
ポール「ああ。知っているのか?」
黄「まぁな」ザッ
ポール「ほぉ・・」
黄「あいつの光を奪うきっかけになったのは他でもない。この俺だ」ザッザッザッザッ・・
ポール「・・・・・なるほどねぇ・・。大陸世界ってのは以外と狭いのかもしれないな」
かさり(こじんまり屈み、懐から何かを取り出す)
ポール「サムソンさんから貰った携帯食料だが・・まじか・・これ・・・」
ぽへぇ~ん

(ぺったんこになった乾燥状態のあんまんを掲げてみせるポール)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(まあるいあんまんから満月にシーンチェンジ)
~ニャー神殿....

ホォ~ホォ~・・ホォ~ホォ~
(静寂な神殿エリアに梟らしきあやしげな生物の鳴き声だけが反響している)
~ニャー神殿内、回廊....
キコキコキコキコキコ・・・・
(月明かりに照らされ、食事の乗った台車を押していく赤ぶちの新米メイド猫。見るからに新米であるにも関わらず、頭の後ろにドでかい派手な真紅の薔薇型リボンを付けている)
鈴麗「♪♪」キコキコキコキコ・・
キキィ・・(回廊の突き当り、二人のセルタスネコが警備に立つ、ひと際豪壮かつ巨大なドアの前で台車を止める鈴麗)
鈴麗「お見張りご苦労様ニャ♪」へこり
セルタスネコA「ピポ」へこり
鈴麗「陛下は今日もお部屋に閉じこもったまま?」こそり(耳打ちする)
セルタスネコA「ヘイ・・。例の結婚式以来、すっかり引きこもりがちになっちまって・・」
セルタスネコB「陛下・・おいたわしや・・・・愛しのお妃様が花嫁泥棒にあうなんて・・・お気の毒過ぎるわ!!」(おねえっぽい口調)
セルタスネコA「いつでも号令あらば、捜索を開始するってぇ~のに・・寛大な陛下はお妃様のことを想い、我々に追走を命じやせんでした・・」ううう・・(セルタスネコヘッドの目から涙が溢れる)
セルタスネコB「なんて意地らしい陛下なのかしら・・」わぁ~~~ん(その場で棒立ちして上を向いて号泣する)
セルタスネコA「早く陛下に新しいお妃様が見つかるといいのになぁ・・」しょんげり
鈴麗「・・・・・・・・・・・」(少し複雑そうな表情を浮かべる)
セルタスネコA「おっと、ワリィ。さ、鈴麗。食事が冷めねぇうちに運んでくれ」
ギィ~~~~~~~~~~・・
(両開きのでっかいドアを開く二人のセルタスネコ)
鈴麗「失礼致しますニャ」キコキコキコキコ・・(再び台車を押し進み部屋の中に「イン」する)
ギィ~~~~~~~・・・バタム

鈴麗「陛下、お食事をお持ちしました・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ファンゴネコマスクを被り、威風漂う青いガウンを纏った逞しい獣人が、壁際で両腕を組みながら首を傾け、開き窓より差す月明かりのスポットライトを全身に浴びている)
鈴麗「にゃあ・・・・・・」ポッ

猛豚「・・・・・・・・・・・・・」キラキラキラキラ・・(鈴麗の目に映るファンゴネコマスクの表情はどこか穏和で、神々しい気品に溢れて見える)
鈴麗「・・・・・・(陛下・・・まだお妃様のことを・・・)」(悲しそうな表情を浮かべる)
猛豚「・・・・・・・・・・・」ちら(鈴麗と目が合う)
鈴麗「あ・・・」ポッ
パッ(思わず見とれしまい台車の手を離してしまう鈴麗)
キコキコキコキコキコ・・・
(制御の効かなくなった台車が、黄昏れている猛豚の下に向かっていく)
猛豚「・・・・・・・・・・・」(それに気づいていないのか、夜空を見上げている)
ガシャーーーーーーン

(台車が猛豚の鋼鉄のような肉体にぶつかり、食事を飛散させながら横転する)
鈴麗「ワニャーーーーーー」ガガーーーーン

猛豚「・・・・・・・・・・」ぴちょりぴちょり・・(王者のガウンになんかねっちょりしたおスープがかかってしまっている)
鈴麗「ほにゃーーーー!!申し訳ごじゃりませんニャ~~~~!!た、只今お拭きを~~~~!!」ダッ

ずでぇ~~~~~~~ん
(豪快にすっ転ぶ)
鈴麗「ほにゃーーーー

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

(高級カーペットの上を「でんぐり返し状態」で上手に転がっていくメイド猫)
鈴麗「みゃあああああああ


ぴとっ(転がる鈴麗のおでこを人差し指一本で停止させる猛豚)
鈴麗「あ・・・・・」ヘナヘナ・・(その場で腰を抜かす)
ガシッ

猛豚「だ・・大丈夫か・・」
鈴麗「は、はいニャ・・・・・」(恥じらいによる発汗から、赤ぶちの顔がより真っ赤に染まっていく)
猛豚「ひ・・昼間の喧騒が・・う、嘘のようだ・・・」ちら
ホォ~ホォ~・・ホォ~ホォ~・・
(開き窓より猛豚が見上げる熱帯夜の空は静寂に満ちている)
鈴麗「ほにゃ・・・」ちら(猛豚を見る)
ぴちょり・・ぴちょり・・
(ガウンから滴り落ちる、なんだかねっちょりしたおスープのお汁)
鈴麗「大変ニャ

猛豚「み、見ろ・・」
鈴麗「え・・・・・」
カナカナ・・カナカナ・・
(お汁を吸いに、カナブンやカブトムシのようなコウチュウ目が開き窓から侵入しては猛豚のガウンにとまっていく)
鈴麗「す、すぐにお着替えを!!」ダッ

猛豚「な、ならん・・!」
ガシッ

猛豚「た、大陸の王者たる者は・・そ、その食物連鎖をも司る者・・。き、気にするな・・」
鈴麗「陛下・・・・・」
猛豚「お、お前の名は・・?」カナカナカナ・・
鈴麗「鈴麗・・・ですニャ・・」カナカナカナ・・
猛豚「リ、鈴麗・・・い、以後、お、お前を・・ち、朕の専属従者に任命する」
鈴麗「え・・・・・・」
猛豚「ふ、不服か・・?」
鈴麗「!!」フリフリフリフリ(額の汗を吹き飛ばしながら高速で首を左右に振る)
猛豚「な、ならば・・ち、朕の為に今一度・・こ、このスープを運んできてくれ」
鈴麗「はいニャ!!」へこり
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
~ニャー神殿内、宰相の部屋....

ホォ~ホォ~・・ホォ~ホォ~・・
(暗がりの部屋の中、開き窓から差す月明かりが、ベッドの上で肩を組む男女の猫のシルエットを浮かび上がらせている)

ニャン=ジュスト「邪龍教・・・タラスクギルドか・・。布教が目的だと?」(マギュルネコハットはそのままに、黄色い美しい上半身をシーツから覗かせている)
姜淑「はい。確かにそう言っていました」しゅるしゅる・・(顔を背け、顔に包帯を巻いている裸の青ぶち猫)
ニャン=ジュスト「邪龍を崇拝する密教徒が、獣人相手に布教活動をするだけとは思えんな・・」
ストッ

ニャン=ジュスト「ん・・・」
スッ・・(目の前に、ネコの手形が刻まれたメラルーサイズの王冠を差し出される)
姜淑「陛下への貢物だそうです。本物かと」シュッ・・シュッ・・(そのまま背を向けたままメイド衣装を身に着けていく)
ニャン=ジュスト「人型排斥を訴える我が国に貢物を携え、単独で来るとは・・・お前に負けないくらい豪胆な女だな」フッ・・
姜淑「お戯れを。相手は人型です。一緒にされること自体が不服でございます」シュッ・・(背を向け、襟首を整える)
ニャン=ジュスト「国で権限を振るう宰相に取り入ろうと、メイド服を着た黒衣の宰相が何を言う。して、その女の身柄は?」
姜淑「今一度、地下牢へ投獄致しました。ロイ・ファウラーの話し相手にはちょうどいいかと」くる・・(静かに振り向いたメイド猫の顔面は包帯のマスクで覆われている)
ニャン=ジュスト「お前をそのような姿に変えた元凶・・・半田千恵子とその友人・・・コニー・ファウラーか・・。俺にはその猫妻の方が気にかかる」
姜淑「あら。このようなゲスな風貌をした猫より、若いメス猫の方が興味がおありで?」クスッ
ニャン=ジュスト「茶化すな。ロイ・ファウラーはこの国には必要不可欠な頭脳を持っている。ドラゴンディストラクションを大量生産し、それ以上の兵器を開発させれば、ギルドはおろか、大陸中の龍族を駆除できよう。お前の因果を解き放つためにも、なんとしても探しだせ」
姜淑「ご命令とあらば」にや(顔を覆い尽くす不気味な包帯越しに冷笑を浮かべる)
ニャン=ジュスト「タラスクギルドの女は戦が終わるまで一旦放置だ。お前に一任する」バッ(颯爽とベッドから飛び降りる)
姜淑「良いのですか?」
ニャン=ジュスト「今はにが虫ごときにかまっておられん。大戦の火蓋は切って落とされたのだ。暫くは政務を離れ、軍務に就く。神殿内のことは任せたぞ」スッ・・(メイド猫を抱きしめ、そっと口吻を交わす)
姜淑「お任せを。死の大天使に仕える者として、相応しい対応をしてみせますわ」フフ・・
ザッザッザッザッザッザッザッ・・・・
(月明かりが青白く照らす回廊を一直線に歩いて行く姜淑)
姜淑「ん・・・」
あたふたあたふた・・

姜淑「そこの。こんな時間に何をしているのですか?」
??「あ、はい!そ、その・・今日付けで神殿内のナースとして働かせて頂くことになりました、ポチャッティと申します

姜淑「誰の推薦で?」ガシッ(怪訝そうな表情を浮かべ、転がってきたフルフルネコチクリを足の裏で受け止めると、深々とお辞儀をかます頭のおっきいアイルーを下から上へと品定めするように見つめる)
ポチャッティ「フレッカー様です。異国より亡命して来た私をここで働くようにと。これが推薦状です」スッ(手紙を渡す)
姜淑「・・・・・・・。確かに。フレッカー氏のサインのようですね」ごろん(紹介状を返す同時にフルフルネコチクリも蹴り返す)
ポチャッティ「で、では・・?」ごろごろごろ・・(転がってきたフルフルネコチクリを受け止める)
姜淑「どうしてフェイリンメイリン国へ?」じろじろ
ポチャッティ「は、はい!先の革命後、新大陸地方を中心に、我々獣人族の社会的地位は確かに見直されました!で、ですがまだまだ各地で迫害を受けている同種の数は絶えず、人型の存在自体がレイシストそのものであると認識され、一刻も早くその大陸の宿痾たる元凶を排除し、地上権を我ら猫族が支配する必要があると思い、お力添えをするべく、この水没林に参りました!」どきどき(フルフルネコチクリを抱きしめながら答える)
姜淑「東方訛りが顔を出していますよ」スッ・・(ポチャッティの襟首を直してやる)
ポチャッティ「あ・・・

姜淑「構いません。かつて、私も田舎出身の下品なメス猫に同じことを言われたことがありましてね・・・」スッ・・(フルフルネコチクリを拾ってやる)
ポチャッティ「??」
姜淑「明日からは鈴麗というメイド猫と共に行動し、神殿内の規律を学びなさい。私も、その鈴麗というメイドも東方出身です。出生に恥じぬよう、努めるのですよ」ガシッ(フルフルネコチクリを強く押し返す)
ポチャッティ「ハハァ~~~~~」へこり
ホホォ~・・ホォ~ホォ~・・
(怪しげな生物の鳴き声が反響する回廊の奥へ颯爽と歩いて行く姜淑の背中を見送る、頭でっかちのぽっちゃりアイルー)
ポチャッティ「ホッ・・・・

姜淑「ポチャッティさん!!」(回廊の向こうから名を叫ばれる)
ポチャッティ「は、はい!!」ごとん

姜淑「今日は客室で就寝しなさい!神殿内を警備しているザザミネコに案内してもらうといいでしょう!」
ポチャッティ「は、はい!ありがとうございます!」へこり
姜淑「それから!!」
ポチャッティ「は、はい!!」びくりん
姜淑「その注射器、重たいようでしたらもう少し小さいものに変えてもらいなさい!」
ポチャッティ「す、すみません!わ、私、腕の力が他の猫よりもないものでして・・

姜淑「東方訛り。気をつけなさい」にや
ポチャッティ「・・・・・・・・」(でっかい両猫手で口を塞ぐ)
姜淑「フフ・・・・」くるっ
ザッザッザッザッザッザッ・・・・・
(やがて姿が見えなくなる姜淑の後ろ姿)
ポチャッティ「はぁ~~~~~」ぐったり
ぎゅむっ

ポチャッティ「・・・・・・(さて。問題のドラゴンディストラクションですが・・・私のリフレッシュ休暇が終わってしまう前に、その停止方法を必ず突き止め、ポールさん達に教えてあげなくては!!)」グッ(でっかいぐうパンチを握りしめる)
タッタッタッタッタッタッ

(不慣れな歩き方でふらつきながら回廊をいくポチャッティ)
ずでぇ~~~~~~~ん

(やっぱり豪快に転ぶと同時に、すっ飛ぶフルフルネコチクリ)
ポチャッティ「いたたた・・・(あとは一刻も早く、このネコスーツに慣れないといけませんね・・

To Be Continued




次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
8/27(土)0時更新 でだ!なぁ~も決まってねぇです

をお送り致します♪ほいだらさ!!次回も異常気象に負けないくらいのバイタリティをもって読も見ようよ

MHO(怪物猎人Online)版ラージャンを見てみよう♪
どうぼ。あたモン作者です猛暑台風雷雨うるせえ的な今年の夏なのですが、「ず~っと夏が続けばいいのにねぇ
」なんてノスタルジックに浸っていたヤング時期に反し、最近では昨今の異常気象から「ナツイアツ。ハヨオワレ
」に気が変わってきました。作者は「あ、雷ピカァ~
」が死ぬほど嫌いなビビりワンなので、夏になってから毎日、警報のチェックや雨雲の確認に追われ、ず~っと緊張感が抜けない日々・・
残暑を経て、「初秋のあんまん」が売られる時期には、然程部屋の温度への気遣いにも拘束されない、涼し気な環境になっていることを願うばかりです
涼し気な環境といえば旧雪山、そしてご当地の激アツ野郎といえば金獅子。そんなわけで本日は(無理やりな進行)、MHOから涼やかな寒冷地を楽しみつつ、生物としての凄まじい熱量を誇る、歩くゲリラ豪雨ことラージャンを観察してみましょう
MHO公式サイト「金狮子」概要
相変わらずお恐いラージャンなのですが、興味深かったのは登場ムービーです。かねてよりラージャンはキリンの蒼角を食べて電力をチャージすることが出来ると言われ、キリンを捕食しているのでは?とハンター社会では囁かれてきました。そんな仮説を受けての登場ムービーに、作者は少し感動すら覚えると同時に、やはりMHOのグラフィックの綺麗さに妬心を抱いたのもまた事実国産MHの「可愛いポニー」の印象を破壊しかねない、キリンの皮膚のリアリティもMHOならでは。ラージャンがキリンを捕食しているのか?という食物連鎖関係はさておき、迫力のあるモンスターVSモンスターというのは、アニマルプラネットを見ているようでたまらないです
MHOのゲームシステムにおけるラージャンの印象は、あまりバックステップを踏まないのと、結構「吐く」んだなという二点。MHP2G狩猟全盛期、彼のバックステップの位置を読み、そこの場所で大剣の溜め切りモーションをとる練習をたくさんしたのを思い出しました(笑)MHOでもアップデートを経るたびにどうせアルティメット化していくラージャンなのでしょうから、現段階で受けれるクエストの彼を見ても、あまり何も思いません。それにしてもMHO版ラージャンは目が怖い充血しまくったあの瞳は、対峙するハンターだけではなく、お家でぬくぬくとコントローラーを握ってるユーザーにも多大な恐怖感を与えるでしょうに
そんなラージャンは生物学的にもまだまだ判明されていないことが多く、発光の秘密についても諸説あります。「モンスターハンター/超解釈生物論」によれば、彼らの発電・放電が体毛内に共生する微生物に影響を与え、体毛の色が変化するのではないかという「発電バクテリア共生進化説」という王立古生物書士隊も真っ青の見解を読むことが出来ます。興味のある御方はAmazonさんなんかで購入してみるといいでしょう(普通ならここでAmazonさんのリンクを貼るのでしょうが、今日は面倒なので「やんない」です)
ラージャンの生態文献は作者も、当ブログストーリーモードに登場するカイルス・バッカスのユニークスキルを思案中にたくさん資料を読みました。時には古龍級をも凌ぐ生態エネルギーを持つラージャンが、もっと「嫌なこと」をしてくるとしたらなんだろう?と、もはやアップグレードし過ぎた火力を更にブーストするのは芸がないので、カイルスには以前より作者が興味のあった加速器のシステムを採用したハイパーコライダーという力を持たせたのでした。余談ですが作者個人的には、火山の勢力モンスタミリシアーがお気に入りで、早くまた登場させたいなと思うております(ここだけの話、当分出ないけど
)
そんないろいろなラージャン。あなたの心の中の金獅子は何色に染まっていますか?
上手にまとまったところで(嘘)今日はおしまいにしたいと思うておりますひと読みしたならポチっとな
皆さんの激アツ一票があたモンの原動力♪
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/29(でた!ジャンプと同じ月曜更新!!)0時更新 「Dragon Destruction編/PART7」の巻
をお送り致します♪ほんじゃらばさ!!次回もキッチンでラージャンぐるぐる(ジャンプしてから体を丸め、くるくる回って外敵を叩き潰すという、あのいけない技)をしながら読も見ようよ本当に出来たら、家族や恋人、同棲相手、片思いのあの人に見せてから、youtubeにUPしよう
「Dragon Destruction編/PART7」の巻
~フェイリンメイリン国北方領内、夜....

ザアアアアアアアアア!!
(土砂降りの原生林エリアにひときわ映えるモンスターのように巨大な砲車が停車している。その前後にはネコ型のドクロマークがプリントされているパトリオット発射機を搭載した移動式荷車をはじめ、鉄製のネコ式突撃隊のミサイルを積んだ荷車も見える。またそれらの周りでは、数十名のセルタスネコが「例のドリル」を構え、黄色い目を怪しげに光らせながら警備をしている)
セルタスネコ「・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアア(少し錆びついた重厚感のあるセルタスネコヘッドは雨の水滴により、かつての光沢感を取り戻しているように見える)
セルタスネコ「・・・・・・・・・・・」うろうろ(警備兵がうろつく背後に見える砲台の後部搭乗シートに、二人の獣人が座っている)
ダミアン「この雨だ。車輪がぬかるみにとらわれて横転する可能性がある。出発は明日の朝だな・・」ザアアアアアアア・・・(シートにふんぞり返り、夜空を見上げながら降り注ぐ雨をシャワー代わりに、ほてった体をクールダウンしている様子である)
ジェラード「ほみゃ」ぱしゃぱしゃ(隣のシートで腰を下ろす黄トラ猫もまた、そのすす汚れた顔を雨で洗い流している)
ダミアン「疲れたか?」ザアアアアアアア・・・
ジェラード「ふんみゃ」フリフリ(首を左右にふる、仏頂面のこ汚い衣装を纏った黄虎猫)
ダミアン「悪かったな。入国早々、兵器輸送の仕事に付き合わせちまって。他の連中は既に出発しちまったから人手不足なんだよ。許してくれ」
ジェラード「ミャ~~~って」(オーバーリアクションで天を仰ぐ)
ダミアン「意外と楽しかったって?驚いたよ。こいつの操縦をちょっと教えただけでモノにしちまうんだからな」(二人が腰掛けるシートの前には舵が見え、足元には車のアクセルのようなものも見える)
ジェラード「フミフミ」(仏頂面したままハンドルを回すようなアクションをとる)
ダミアン「ハハハハハ。ドライバーの才能があるかもな。あんたの物覚えと手際が良いんで、ずいぶん助かった。改めて礼を言わせてくれ」へこり
ジェラード「ノノノノノノノ」(と、頭をあげるよう言う)
ダミアン「フッ・・おかしな猫だぜ。やるか?」スッ(雨が滴る中、懐からスキットルを差し出す)
ジェラード「うみゅう」こくり
ゴッ(中の蒸留酒を喉に掻っ込む黄虎猫)
ダミアン「お。イケる口だな。貸してくれ」
ゴッ(同じく喉を焼け尽くすようにスキットルを口にするダミアン)
ジェラード「ほみゃ~って、ふみゅ~って、フミフミ?」ザアアアアアア・・・
ダミアン「ん?何処までこの砲車を移動させるのかだって?そう言えば伝えてなかったな」
ジェラード「みゅう」こくり
ダミアン「見て分かるようにこれから戦が始まるんだ。人型との決着をつけるともいえる大戦だ。これに勝てばフェイリンメイリン国は世界中に独立国として認知され、より多くの同志たちを招き入れることが出来る。そうすれば、あんたのように奴隷だった猫達の主権も獲得でき、より強い種族権利を獣人が手にすることが出来る。言うならば、先の革命の後押しを俺達がするってわけよ」シュボッ(ボロボロのタバコにマッチで火を点ける)
ジェラード「ほみゃらどちて」
ダミアン「革命後、既に三部会で獣人の権限は取得出来たはずだって?確かに新大陸ではそうかもしれない。だが、まだまだ世界には人型から迫害を受けている猫達が存在するのもまた事実だ。あんた出身は?」すぅ~~~~~(タバコを吸引すると同時に発火が強くなり、ダミアンの顔をより明るく照らす)
ジェラード「アヤ」
ダミアン「アヤ国か・・。新大陸以上に民族紛争が激しい大陸と聞くが・・・ひょっしてあんたが猫文語を喋っているのは、そこで人型共の酷い拷問を受けたことが原因か?」
ジェラード「・・・・・・・・・・」ザアアアアアアア・・
ダミアン「人間と同じ言葉を喋るものかと頑なに誓ったというわけか・・・強いな、あんたは」
ジェラード「・・・・・・・・・」フリフリフリフリ(ダミアンの言及を否定するかのように、全身に滴る水を振るい落とす)
ダミアン「俺達が尽力すれば、そこで苦しむ多くの猫達の激励に繋がり、人型の専横者共を制御する民主的な運動だって起こせるかもしれないだろ?今回の戦いは先の革命以上に、全世界の猫たちから、より強い期待が込められているんだ。だからこいつを北部で駐留してる仲間達に届けるのさ」ふかぁ~~~~
ジェラード「・・・・・・・・・・」ザアアアアアア・・・
ダミアン「どうした?」
ジェラード「うんみゃ。ほみゃらどかーーん」(大爆発のジェスチャーをしてみせる)
ダミアン「そうだな・・。確かにこいつを使えば、どんな人型の大軍勢だろうが、大型モンスターの群れだろうが一掃出来る・・。だが、ひとつだけ問題があるんだ」
ジェラード「にゃんだ」
ダミアン「問題はこの後ろのボイラーさ」カンカン(シート後部にある尾槌竜の尻尾のように「まあるい」ボイラーを叩く)
ジェラード「どちて」
ダミアン「こいつは普通の蒸気ボイラと少し違ってな・・。この中で生成されるドラゴンエレメンタルは、龍族だけにあらず、大陸に存在するありとあらゆる生物をも消し去っちまうんだ。恐ろしいのはそれだけじゃない。その放射量の加減によっては、エレメンタルエネルギーが空気上に残り、ヒト、獣人、モンスターをはじめとする生物はおろか、草木をも死滅させてしまうんだ」
ジェラード「ほみゃらどちて」
ダミアン「そんな危険なものを使うかっていうんだろ?そいつは宰相の掲げるイデオロギーに聞くんだな・・。俺だって・・出来ればこいつを運びたくねぇんだよ・・」ふぅ~~~~~(空に向かって煙を吐く)
ジェラード「ほにゃらどちて」
ダミアン「助けたい仲間がいる。だからこいつが出発しちまう前に・・・早くぶっ壊しに来やがれ」シュッ(タバコを投げ飛ばす)
ジェラード「??」
ポトン・・ジュウウウウ

ジェラード「・・・・・・・・・・」ちら(空を見上げる)
ザアアアアアアアアアア!!
(真っ暗な夜空から、より強く落下してくる雨粒群)
ダミアン「闇夜の村雨か・・。奇襲するには持って来いのシチュエーションだが・・・どうやら舞台は整ったようだぜ」にや
ザアアアアアアアアアアア!!
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
ザアアアアアアアアアアア!!
(夜の豪雨が密林地区を打ち付ける)
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!
(水浸しになった大地を踏みつけていく、灰色、黄色、茶色のギルドナイトブーツ)
バシャバシャバシャバシャ!!(横殴りの雨を全身に受け、前傾姿勢で並走しながら進む三色のギルドナイト達。左端を往く黄色のナイトは右手にやさぐれた雰囲気のメラルーの首根っこを掴みながら走っている)
クロエ「最悪!!ずぶ濡れ!!」バシャバシャバシャバシャ
ポール「偵察するにはちょうどいいさ」バシャバシャバシャバシャ
サブ彦「っくしょん!!」(クロエに首根っこを掴まれたまま全身に大粒の雨を浴びているこ汚いメラルー)
黄「その密偵によればターゲットは北方領内で待機・・・明朝出発とのことだ。予想が当たったな、ベインズ」バシャバシャバシャバシャ
クロエ「ハン!!この作戦が成功すれば、あんたとあたしの順位は入れ替わるんだから!!こっからは大人しくあたしの活躍を見てなさい♪」バシャバシャバシャバシャ
ポール「どうするつもりだ!?砲車の周辺には警備兵がわんさかいるんだろ!?」バシャバシャバシャバシャ
サブ彦「ニャトリオットミサイルを搭載した荷車や、突撃用のエイコーンミサイルも一緒ですぜ」
クロエ「猫兵の相手なら任せなよ!!こいつらの習性や弱点はあたしが一番よく知ってんだからさ!!」グイッ(サブ彦を持ち上げて晒す)
ポール「奇襲を仕掛けるつもりか!?それは危険だ!!」バシャバシャバシャバシャ
黄「状況をこの目で見てから判断する」バシャバシャバシャバシャ
ポール「やれやれ・・・作戦は状況次第ってわけか・・。出来るかね・・この即席チームに・・」はぁ~
クロエ「神殿が見えてきたよ!!領内に入った証拠だ!!無駄口は謹んでよね!!」
黄「クックックックッ・・」(ハットのツバを深々下ろしながら不敵に微笑む)
ポール「はいはい・・」はぁ~~~~~~
ザアアアアアアアアアアア!!
(視界の悪い中、森の向こうに見えるピラミッド型の神殿に向かって、森の奥へと消えていく三人のギルドナイト)
ぼじゃん

(三人が通り過ぎていった泥道の地中から、ジンオウネコヘルムを被った黄猫の頭部が突き出る)

ミッチ「おかしいっすね・・・確かに今の足音はハンターのそれでしたが・・・」ザアアアアアア
ぼこん

(その隣から同じく頭部を突き出すバギィネコヘルムの銀青トラ猫)

マクシミリア「どうした?ミッチ」ザアアアアアアア
ミッチ「他にも侵入者がいるかもしれないっす。ご注意を」きょろきょろ(地中から綺麗に突き出した首を器用に360度回転させ、周囲を警戒する)
マクシミリア「帝国軍の斥候だろうか・・・どちらにせよ、もう少し接近しよう。オルタロス偵察部隊の話では、この先のエリアでドラゴンディストラクションが待機しているらしい。お前の持ってきた情報を頼りに、必ず砲車の機能を停止するんだ」
ミッチ「うっす。伯爵の予想通り今夜は豪雨・・サムソン殿達も直に到着すると思うっす。その混乱に生じて、砲車を占拠しましょう!」
マクシミリア「・・・・・・・・・」ザアアアアアアアア(空を見上げている)
ミッチ「どうしたっすか?」ザアアアアアアアア
マクシミリア「この雨では嗅覚は頼りにならんな・・・」ザアアアアアアア(雨を顔全体に受けながら呟く)
ミッチ「モンスターの匂いも、これでは判別出来ねぇっすね。自分らにとっては好都合っすよ」ザアアアアアアア
マクシミリア「よし、急ごう。ミッチ」
ミッチ「へいです

ぼこん

ザアアアアアアアアアアア!!
~ニャー神殿内、客室....
ダアアアアアアアアアアア・・!!
(閉めきった開窓の向こう側から豪雨の打音が石造りの部屋の中に振動してくる)
ポチャッティ「どえらい雨ですね・・・」(ふかふかの木製ベッドの上で、かなり「ぶっとおっきい」フルフルネコチクリを抱きまくら代わりにしながら仰向けになって寝ている、頭でっかちのぽっちゃりナースアイルー(ぽかぽかアイルー村シリーズの容姿とサイズ感))
ダアアアアアアアアアアア・・!!
ポチャッティ「・・・・・・・・・・・・・・」(まんまるの目で天井を見上げている)
ダアアアアアアアアアアア・・!!
ポチャッティ「・・・・・・・・・・・・」(まんまるの目を見開いたまま、「中の人」はどうやら眠りについたようだ)
ダアアアアアアアアアアア・・・・!!
ポチャッティ「・・・・・・・・・・・・・・」
アアアアアアアア・・・・・・・・・・
ポチャッティ「・・・・・・・・・・・・・・」
アアアアアアアアアアア!!!!
(セピア色の記憶の中、燃え上がる市街地の中央上空で、周波数の高い咆哮をあげる竜骨型アーメットを被った不気味な巨大龍の頭部)
ポチャッティ「!!」ガバッ
ダアアアアアアアアアアア・・!!
ポチャッティ「イコール・・・ドラゴン・・・ウェポン・・・・・・」ハァ・・ハァ・・
ダアアアアアアアアアアア・・!!
ポチャッティ「・・・・・・・・・」パンパン(でっかいお手で顔を叩く)
ダアアアアアアアアアアア・・!!
ポチャッティ「外の空気を吸いにいきましょう・・・」タン(とベッドを降りるぽっちゃり猫)
ザアアアアアアアアアアアアア!!
(鉄格子の開き窓から容赦なく中へと侵入してくる豪雨の水滴)
ロイ「ハァ・・ハァ・・・!!」ぴちょぴちょぴちょ(壁を伝い、上から流れ落ちてくる水滴を恥じらいもなく舐めている、両腿の「付け根」に包帯を巻いたレモン猫)
ジーラ「良かったですね。水分補給が出来て」(隣の牢から声だけが聞こえる)
ロイ「なんとか拘束具だけは外してもらえたのが幸いしているよ。しかし余裕だな。明日、この雨が止んだら、あんたは間違いなくギロチン行きだぞ?」ぴちょりぴちょり・・
ジーラ「あなたにとっては恵みの雨も、外の兵士達にとってはどうでしょう?」
ロイ「・・・・・・・・・(そうか・・・足取りが悪く、兵器輸送は中断・・。だとすればドラゴンディストラクションもまだ領内とみていいだろう・・・)」ぺろぺろぺろ
ザアアアアアアアアアアア
ジーラ「なんて美しい音色・・」
ロイ「??」
ジーラ「この領内には猫民達による強い思念が渦巻いています。果たして夜陰の雨は、その強欲を洗い流すことが出来るでしょうか?この国は選ばれたのです。そう・・それはかつての・・・」
ドシャーーーーーーーン!!
(遠方で落雷があったようだ)
ロイ「・・・・・・・・・・」
ジーラ「あなたも闇夜に向かって願いをこめるといいでしょう」
ロイ「生憎、僕は無神論者だ。けど・・・・・」
ジーラ「・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアア・・・・
ロイ「・・・・・(コニー・・・・)」ちら・・(衰弱した顔をゆっくりと上げ、数メートル高い位置にある鉄格子で塞がれた小窓を見上げる)
ザアアアアアアアアアアア!!
(神殿内のバルコニーの中から降り止まない豪雨を黙って見つめているニャン=ジュストの後ろ姿)

ニャン=ジュスト「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ザアアアアアアアアアアア!!
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
8/31(水)0時更新 「Dragon Destruction編/PART8」の巻
をお送り致します♪ほいだらさ!!次回もちゃんと読もう


「Dragon Destruction編/PART8」の巻
ザアアアアアアアアア!!
(闇夜の豪雨を物ともせず、どんと構える巨大な砲車。天を貫かんばかりの長い砲身からは滝のような雨が滴り落ちるも、自然の猛威を微動だにせず受け入れるその威風たる様は、まるで孤高の一角竜のようである)
ザアアアアアアアアア!!
(森の木陰から気配を殺し、砲車の存在を確認している三人のギルドナイト)
ポール「俺達人間は、まだまだ獣人の力を過小評価しているらしいな。彼らが生み出した、あのモンスターがいい証拠だ」ザアアアアアア
クロエ「見よう見真似じゃない。本物のモンスター相手には、なんにも出来ないくせして」パァ~ん(隣でドスコカを吸おうとしてるサブ彦の頭を叩く)
黄「あの角を部位破壊するのはそう難しくはない。問題は太古のプロメテウスをどうするかだ」
クロエ「なんか知らないわけ?」パァ~ん(またサブ彦の頭を叩く)
サブ彦「へい・・」スッ(少し不服そうな顔をしながら指を差す)
ザアアアアアアアアアアア
(砲車の後部に見える「まあるい」ボイラー)
黄「あの中か・・」
サブ彦「へい・・工房組合の知り合いに聞いた話では、あのボイラー内でとんでもないエネルギーを作り出すことが出来るとか・・」
クロエ「どういう原理で?」
サブ彦「さぁ・・そこまでは・・。なにせあっしは学がねぇもんで・・龍科学なんて「むつかしい」もの、さっぱり分かりやせん・・」
クロエ「チッ。使えねぇなぁ。あんたに出来ることって言ったら、ドスコカ欲しさにあたしの靴を舐めることくらいだもんね」パァ~ん
サブ彦「う・・・・・!」キッ
クロエ「なにその顔。仲間を裏切って諜報活動してるくせして、一丁前に自尊心があるっていうわけ?ムカつく、このクソメラルー」バッ(手を振りかぶる)
サブ彦「ひっ・・」
パシッ(クロエの腕を抑えるポール)
ポール「それくらいにしておけ」ザアアアアアアア
クロエ「あたしの調教に口出さないでくれる?万年10位のナイトさん。ってそっか。あんたの得意任務って潜入工作なんだっけ。それでこいつに感情移入しちゃったってわけ?」ザアアアアアア
ポール「お前は口数が多過ぎる。自制心を維持出来ないうちは上位はおろか、俺のナンバーすら超えられないぞ」ザアアアアアアア(雨に濡れるハット越しから見える眼光は鋭く、明確な殺気を放っている)
クロエ「・・・・・馬鹿らし。で、どうするわけ?この雨じゃマタタビ効果も意味がないわよ」バッ(ポールの腕を振り払う)
黄「敵兵の嗅覚が雨により鈍っているおかげで、ここまで接近出来ているのも事実だ。その数、ざっと三十余名・・・だがターゲット以外の兵器も揃っている上、ここは敵領土内だ。迂闊に騒動を起こせば増援も現れるに違いない」
クロエ「ちょっと黄さん。あんたまで弱腰なわけ?相手はたかが獣人よ?まとめて殺しちゃえばいいじゃん」ジャキーーーーン(キャッツネイルを両腕にはめ、構える)
黄「忘れたか?今回のミッションは殺しじゃない。ターゲットの破壊が目的だ」
ポール「囮になるか?」
クロエ「フッ。優しい「工作員さん」に出来る?」
ポール「嗅覚が効かないのであれば、視覚に頼る他ないだろ?(ということは俺達以外にも、このエリアに侵入しているものがいてもおかしくはないが・・・・)」
黄「待て・・誰か来る・・」ソソ・・
ザアアアアアアアアアアア
(原生林の木陰から砲車の方に向かって、ふらりと歩いて行くシルバーソル装備を頭部以外に装着した初老のハンター。腰の後ろには煌黒堅鎚を携えている)
サムソン「・・・・・・・」ぼけぇ~(雨に打たれながら完全に呆けた顔で上を見上げながら歩いて行く)
ポール「って、サムソンさん!?」ガガーーーン
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
サムソン「・・・・・・・・・・」ぼけぇ~(と夢遊病患者のように歩いて行く)
黄「サムソン・・知り合いか?」
ポール「クルセイダーズのメンバーだ。しかし・・・どうするつもりだ・・」
ザアアアアアアアアア!!
(雨に晒されながら、真っ直ぐ護衛のセルタスネコが群がる方へ歩いて行くサムソン)
セルタスネコ「そこの人型!!止まるニャ!!」ガイン(ドリルを向けるセルタスネコ軍団)
ダミアン「ん・・なんだ?」ザアアアアアアアア・・(傘を広げ、砲車の搭乗シートにふんぞり返っている。傘の中には黄虎猫も入っている)
ジェラード「ほにゃらあしょこ」(猫指で下を差す)
ダミアン「ん・・・・」
ザアアアアアアアアアアア!!
(雨で視界の悪くなったエリアの中心でセルタスネコの隊列と対峙しているハンター)
ダミアン「豪雨で迷子に・・・いや、違うな・・」ぐい(身を乗り出して下の様子に食い入る)
セルタスネコ「にゃんだ貴様は!?ここがフェイリンメイリン国領内だと分かって侵入してきたのか!?」ギィイイイイイイイン(ドリルを回して威嚇する)
サムソン「・・・・・・・・・・・」ぼけぇ~(と雨に打たれながら空を見上げている)
クロエ「なに、あのおっさん。わざわざ殺されにきたわけ?」ザアアアアアア
ポール「・・・・・(何かを狙っている・・・)黄。好機を見逃すな。彼らは確実に何かを「仕掛け」始めたぞ」
サムソン「・・・・・・・・・・・」ぼけぇ~
セルタスネコ「おい!聞こえんのか!?我らは・・」ギュイイイイイイイン
サムソン「知っとるよ。革命の灯火を消すのは我らの努めだ」ザアアアアアアアア(上を見上げたまま譫言のように呟く)
セルタスネコ「何を訳の分からにゃいことを言っとるか!!」ギュイイイイイイイン
サムソン「それから、その改良されたドリルが飛び道具になっていることもな」カカーーーーン(稲光と共に、びしょ濡れになった顔をようやく向ける)
セルタスネコ「殺せぇえええええええええ!!」ガシャッ(セルタスネコドリルの柄の部分をひねるように回すセルタス警備軍)
ドウウウウウウウウン
(ドリルの尖端が次々と発射される)
黄「ベインズ!!」
ポール「まだだ!!」
ギュイイイイイイイイイン!!
(セルタス警備軍から放たれたドリルの尖端が回転しながらサムソンに襲いかかる)
サムソン「ほらみろ。やっぱり改良されておった」ふん
ダギャアアアアアアン!!
(突如サムソンの目の前に落下着地してきた迅竜が両翼をシールドのように立て、ドリルの尖端を次々と弾き返していく。興味深いのはその迅竜が両爪に金属で出来た鋭利なネイルをはめていることだ)
ポール「今だ!!」ダッ
黄「砲車を占拠するぞ!!」バッ
クロエ「ちょ、待ってよ!!」ダッ
セルタスネコ「ナ、ナルガクルガ~~~~!?」
グレンジャガー「クルセイダーズだぁあああああああ!!!!死ぬ気でこねぇとぶっ殺しちまうぞぉおおおおおお!!!!」ボギャアアアアアアアア
セルタスネコ「シールド!!」バイン(尖端の欠けたドリルを傘のように広げるセルタス警備軍)
ドオオオオオオオオン
(グレンの放った咆哮による音撃波の圧力を、傘のように広げた盾で必死に押し殺そうと踏ん張るセルタス警備軍)
ダミアン「な、なんだぁああああああああ!?」ブワッ(流されてきた音波により傘を思わず手放してしまう)
ジェラード「ほみゃらいけ!!」ドン(ダミアンをシートより突き飛ばす)
ダミアン「お、お前!?」バシャーーーン!!(ずぶ濡れの大地に落下する)
ジェラード「シャアアアアアアアア!!(大事なクエストがあるんだろ!?)」ジャキーーーン(両手を広げ鋭い爪を突き出す)
キーーーーーーーーン!!
(強襲を仕掛けてきた黄色の装束を纏ったギルドナイトが振り下ろすキャッツネイルと交差するジェラード)
クロエ「へぇ~。猫のくせしてやるじゃない」シュタッ(丸いボイラーの上に片膝をつき着地する)
ジェラード「シャアアアアアアアア!!(早く行け!!)」」(稲光を背景に、雨に打たれながら吠える黄トラ猫)
ダミアン「あんた一体・・・・死ぬんじゃねぇぞ!!同志!!生きてまた酒を分かち合おう!!」ダッ
ジェラード「フッ・・」(目の前のクロエを捉えたまま不敵に微笑む)
シューーーーーーーン!!
(その背後から突き刺すような殺気が迸る)
ジェラード「!!」
ダゴオオオオオオオオン!!
(間一髪、シートから飛び降り、背後から強襲してきた剣圧を回避する黄トラ猫)
ジェラード「にゃんだ!?」バッ(上を見上げる)
黄「操舵は簡単な仕組みのようんだな」シュッ(シートに腰掛ける灰色のギルドナイト)
クロエ「出しな!!」
ジェラード「シャアアアアアア!!(いかせるかって!!)」ジャキーーーン
黄「そこで立ち往生してろ」クイッ(ハットのつばを人差し指で上げ、左目を覆っている鉄製の眼帯を静かに外す)
ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・!!
(左目の赤眼がとぐろを巻き、見るものを震撼させる)
ジェラード「ニャッ・・・!!(なんだ・・・体が動かねぇ!!)」
セルタスネコ「シャアアアアアア!!」ビョッビョッ
(二匹のセルタスネコがジェラードを飛び越えクロエ達に襲いかかる)
クロエ「獣人ごときが!!笑わせんじゃないよ!!」ジャキーーン(キャッツネイルーを両腕に装着し、鬼人化する)
セルタスネコ「くらえええええええええ!!」ドウーーーーーン(空中でドリル型ミサイルをそれぞれ発射させる二人のセルタスネコ)
クロエ「ばーーーーーか」ガイーーーーーン(飛んできた二本のドリルの尖端を両手で弾く)
セルタスネコ「ピポッ!?」
ドガアアアアアアアアアアン
(砲車の真横で爆発が起きる)
クロエ「今だ!出発だよ!!」
黄「そう急かすな」グン(アクセルのようなものをおもいっきり踏み込む)
ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド!!
(ボイラーに「火が通り」エンジン音を鳴らす巨大砲車)
サムソン「ゲルハルト!!」ダッダッダッダッダッ
黄「クルセイダーズのハンター・・・テージョ!!運転を代われ!!」バッ(飛び降りる)
クロエ「はぁ!?」
サムソン「大丈夫か!?ゲルハルト!!」ザアアアアアアア(雨に打たれ立ち往生したまま動かない黄虎猫に声をかける)
ゲルハルト「!!」キッ(動かぬまま、視線だけでサムソンに何かを知らせる)
サムソン「む・・」ちら
シューーーーーーーン!!
(二人に襲いかかる鋭い剣圧)
サムソン「!!」
ドウーーーーーーーーン!!
(オトモを胸に抱き緊急ダイブするサムソン。その大地を穿つジェット気流のような剣圧)
サムソン「なんだ!?」バシャッ(ゲルハルトを抱いたままずぶ濡れの地面に着地する)
黄「つくづくユクモのハンターとは縁があるようだ」シュウウウウウ・・・(右手に突き出す天上天下無双刀から硝煙のような闘気をあげ、サムソンの前に立ち塞がる隻腕、隻眼のギルドナイト)
サムソン「!!(ギルドナイト・・灰色の!!)」ザアアアアアアア!!
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(対峙する黄とサムソンの背後で前進していく巨大砲車)
サムソン「む!?待て!!それが何を積んでいるのか分かっているのか!?」
クロエ「うるせえよ、ジジイ!!今はてめぇの心配するんだね!!」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
サムソン「なんて口の悪い・・降りてこぉ~い!!そのひん曲がった性根を叩きなおしてくれるわぁ~」
黄「喚くな、ご老体。それより質問がある」ザアアアアアアアア(顔を覆うハットのつばに雨が滴り落ちる)
サムソン「ふん。どうしてユクモはいつも邪魔立てをするのか?だろうに。お前こそ、私の可愛いゲルハルトに何をしおった」ザアアアアアアアア(胸に抱いた黄トラ猫を雨から庇うように身を伏せる)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(豪雨の中、セルタス警備軍の横を疾走していく巨大砲車)
セルタスネコ「にゃんだ!?誰が砲車を動かしているニャ!!」ザアアアアアアア!!
グレンジャガー「チッ・・おっさんじゃねぇようだな・・・」
クロエ「ほらよ!食らいなバカ共!!」ブーーーーーン
グレンジャガー「!!」
バオオオオオオオオオオン
(手投げ爆弾の爆炎がセルタスネコ達に襲いかかる)
セルタスネコ「ぎゃあああああああああああ!!」ボオオオオオオオオ
グレンジャガー「焼夷剤・・・きたねぇ真似しやがってぇええええええ!!」ボギャアアアアアア
ブオオオオオオオオオン!!
(グレンの発する音撃波を受け、水浸しの地面に倒れることで、なんとか鎮火に成功するセルタスネコ達)
クロエ「ばぁ~~~か。一生やってろ、低脳共」(突き進む砲車のシートから中指を立てた右手だけを見せながらエリアアウトしていく)
グレンジャガー「待ちやがれ!!」ビョウン(真上に飛び上がり飛空モードで追走をかける)
セルタスネコ「我々も追いかけるニャ!!各自、乗り込めぇえええええ!!」わにゃああああああ(それぞれ散開し、ミサイルを搭載した各荷車に搭乗していく)
ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ!!
(セルタスネコ達を乗せた蒸気機関の荷車が煙をあげ、次々とエリアアウトしていく)
黄「やれやれ。なんとも騒々しいミッションだ」ザアアアアアアアア
サムソン「少し休んでおれ」パシャ・・(身動きできないゲルハルトを抱き上げ、そっとずぶ濡れの地面においてやる)
ゲルハルト「・・・・・・・・・!!」(何かを言おうとしているが声にならない様子である)
サムソン「さて。どうやらこのエリアは、我々だけになってしまったようだな」ザアアアアアアアア
黄「いいだろう。東方での憂いを代わりに晴らさせてもらおう」カカーーーーン(稲光を背に受け、逆光となった黒い影の隻腕ナイト)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
9/2(金)0時更新 まだまだ なぁ~も決まってねぇです
をお送り致します♪ほいだらさ!!次回もスピードを意識しながら読も見ようよ素早く読む。それじゃあんまり理解出来てないからもう一回読む。繰り返し。「またやっちまったぁ~
」って、自分の「でこ」を叩く。そいで寝る
Inferno Tartaronis(燎渊龙/MHO)を見てみてみよう♪
あんまんで 朝食を
オードリー・ヘップバーン主演、「breakfast at tiffany’s (1961)/邦題:ティファニーで朝食を」にて、オードリー演じるホリー・ゴライトリーが、ティファニーのショーウィンドウを前に朝食を食べる有名なシーンがありますが、もしもそこで食べているアイテムがあんまんだったらどうでしょう?間違いなくタイトルは「あんまんで 朝食を」になっているでしょう。
どうぼ。あたモン作者です前回の中継ぎ記事にて「初秋のあんまん」というワードを生み出したこしあん大好きな作者なのですが、実はその記事を書き終えた直後、行きつけのイカしたスーパーのおすすめコーナー(平置きタイプの冷蔵庫に、本日のおすすめ品みたいなのが展開されている)の中に、本物の「あんまん(みっつ入り)」が入っていたのです
猛暑最中のバカみたいな気温と湿気地獄の中、最も湿気に脆弱性を抱えるあんまんがですよ!?見た瞬間、一度は「作者の心象が引き起こした錯覚」かと思い、やり過ごしたのですが、二度見をしてみるとそれは作者の自己像幻視ではなく(ということは作者はあんまんなのか!?)、本物の「みっつ入りのあんまん」でした。しかもメーカーは笹かまなど「練り物系」で有名な紀文食品さんではないですか
「これはどえらい発見やで・・」と発狂寸前の衝動をなんとか抑えつつ、迷いなくカゴにあんまんを「イン」したのでした。
まだ続きます。みっつ入りのあんまんは一見して「お得感満載」な感じがするのですが、それは大所帯であんまんを頂く場合のみ(或いは「あんまん野外フェス」やBBQにあんまんを「添える」際)でありまして、食が細い一個人が食するには、あんまん3つというのは「確実にお腹を破壊する」爆弾アイテムでもあるのです。というわけで小分けしてラップに包み、3日に分けて「朝からあんまんフルコース」という夢のような朝食を手にしたのでした(フルコースといってもあんまん一個。ですが「あんまんは賢者の石」「こしあんは炎のゴブレット」「白い皮は謎のプリンス」と思っている作者にとって、あんまんは三種の神器が一体化した無敵のエネルギー源なのです)。朝食にした方がお腹をこわすのでは・・なんて思うたら罰当たり。ゴッド・オブ・あんまんの激アツげんこつをもらってしまいますよ?
↓紀文食品公式サイトより「あんまん三個(商品名が実にシンプル)」概要
http://www.kibun.co.jp/products/all_170230a
一度は目を通すように。
そんなわけで今日はMHOからギガントクラスの古龍をご紹介
燎渊龙(Infernal Tartaronis)と呼ばれる、以前にもご紹介した吞渊龙の別種です。
「でかいのに浮く」その異形な姿は、当ブログストーリーモードで登場した竜機兵を彷彿させる未来の飛来物の如く。そんなおっかなでっかい吞渊龙を見てみてみよう♪
↓吞渊龙 公式概要
《怪物猎人OL》全新古龙种怪物燎渊龙登场
どうです?ホバーリングしつつ、でっかい口からあきらかに高出力の火力砲を躊躇なく放射するあたりに、このモンスターの恐ろしさと「未来感」が含まれていますよね。
「Marvel's The Avengers(2012)」にて、スターク・タワーの真上に空いたワームホールから出てきた「チタウリの艦隊」を思い出しました(笑)
さて、ここからはありがたい狩猟動画を見ていて「不可思議に思うたゲームシステム」の注釈を作者なりに調べてみましたので述べてみましょう(中華の攻略サイトを翻訳機で直訳したものを作者なりの観点で大まかにまとめたものです。あくまでも「こういうことなのではないか?」という仮説も含まれているのでご了承下さい
)
まず吞渊龙は三段階の行動パターンをループさせているようです。
第一段階:通常時にあたるのかと。飛空はせず、地上をメインに動きます。
第二段階:疲労時に入るようです。この時が最も攻撃がしやすいようで、肉質も柔らかくなるようです。
第三段階:怒り状態に入ります。飛空を開始。更には同エリア内にいるハンターにデバフを展開(感染症?という設定のようで、体力が時間経過と共に減少していきます)
基本的にはこれの繰り返しのようです。気になったのは怒り時に移行した頃からでしょうか、吞渊龙が火属性型の大雷光虫のような飛来物(作者が参考にしたサイトではこれを「一見して新種の雷光虫」と表現していました)を外敵に向かって飛ばし始め、それを倒すことで地面に光るアイテムが出現します。これはこのステージ(クエスト)固有の「けむり玉タイプの回復系アイテム」であり、使用者を中心に一定の範囲内にいる者に対し、時間経過の回復効果を与えます。設置型のバフと考えれば飲み込みやすいです。ハンター達はこのバフを活用して回復を行い、砲台に使う火薬岩のような「持っているだけで体力値がみるみる減少していく」溶岩石を運搬するハンターの通る道を回復チェーンしてあげることで、安全に砲台まで導きます。MHならではの「ちょっとドタバタ劇もありつつの協力システム」ではないでしょうか。みんなが積極的に拾っているのが納得出来ます。今回の動画で作者が一番印象を受けたのは、このバフを応用した「回復しながらの攻撃」でした。まさにハック&スラッシュのような戦闘ギミックがモンハンでも出来るのかと感動。MHFでもHC防具による自動回復がありますが、補助アイテムを使ってメッタ斬りにするというハンターならではの狩猟テクニックにオールドハンターの作者なんかは少し感動してしまいました照れる照れる。
はい(急に冷たい顔しながら)こんな感じの吞渊龙クエストでしたが、皆様はどう思われましたか?そうでもない
ですって?フフ。ばか
ちなみに公式の概要を見る限りでは、怒り時のすんごい火力の火炎ビームは即死レベルのやつみたいです。吐く前に逃げろそれがハンター道。
自分なりに「上手に締める」ことが出来た感じなので、今日はおしまいにしたいと思います
ほいじゃあね(実にフレンドリーな感じで)
ランキング参加中です♪皆様の「運搬心(うんぱんごころ)」溢れる一票で応援して下さいね
運搬っつったら卵でしょうが!!作者は現実世界でも、ものを運ぶ時は、運搬スタイルを常に意識しながら「やってます」よ!!
ほんじゃあさ!!次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/4(日)0時更新 「Dragon Destruction編/PART9」の巻
をお送り致します♪ほいだらばさ!!次回も本気な顔して読もみようぜ剣豪みたいな顔で
「Dragon Destruction編/PART9」の巻
ザアアアアアアアアアア!!
(ドローン視点。ピラミッド型神殿のバルコニー内から豪雨に晒されている領内を静観しているニャン=ジュスト)
ニャン=ジュスト「・・・・・・・・・・」ザアアアアアアアア!!
パァ~~~~~プゥ~~~~~~・・・
(バルコニーから見届ける密林地帯奥より微かに聴こえる角笛の知らせ)
ニャン=ジュスト「やはり現れたか。こそ泥どもめ」
パァ~~~~~プゥ~~~~~~・・・
ニャン=ジュスト「ニャン蔵!!」
ザアアアアアアアアアアアア
(雨穿つバルコニー外の手すり上に、片膝をつきながらひれ伏している忍猫)
ニャン蔵「緊急事態のようで」パァ~~~プゥ~~~・・・
ニャン=ジュスト「御庭番及び猫騎馬隊を向かわせろ。侵入者の狙いはドラゴンディストラクションだ。見つけ次第、皆殺しにしろ」パァ~~~プゥ~~~・・・
ニャン蔵「ハッ!!」シュン
ザアアアアアアアアアアアア
ニャン=ジュスト「念の為・・・陛下の護衛もつけておくか・・」やれやれ
パァ~~~~~プゥ~~~~~~・・・
(神殿内の回廊を歩く巨漢のぽっちゃりナースアイルー(ぽかぽかアイルー村シリーズの容姿とサイズ感)。心配そうな面持ちで、かなり「ぶっとおっきい」フルフルネコチクリを抱きながら歩いている)
ポチャッティ「警笛・・・(領内で何かあった証拠・・・ポールさん達が破壊工作を開始した・・!?)」
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
(突き当りの回廊から、青いどんぐりシリーズを装着した警備猫兵達が隊列を組んでこちらへ直進してくる)
ポチャッティ「あ、あの、何かあったのですか?」ザッザッザッザッ(回廊の端から、すれ違っていく兵士に話しかける)
どんぐり隊長「緊急事態ですニャ!皆、部屋から出ぬよう!!」ザッザッザッザッ(偉そうなちょび髭を蓄えたどんぐり小隊長)
ポチャッティ「・・・・・・・(間違いない・・・ナイツが行動を開始した・・!私もこうしてはいられ・・・)」
グイッ(ぽっちゃりした二の腕を引っ張られるポチャッティ)
ポチャッティ「え?」
どんぐり二等兵「見たところ看護猫とお見受けしたでごわすニャ!緊急時に備え、神殿内の警備に従軍して頂きたいでごわすニャ!!」(口調通りの「デブごっつい」どんぐり猫兵士。勿論眉毛が太い)
むんず(ポチャッティを軽々肩に担いでしまうどんぐり二等兵)
ポチャッティ「えーーーーーーーーー」じたばたじたばた
どんぐり二等兵「しゅっぱぁ~~~~つ!!」
あ~~~~~れぇ~~~~~~~~・・・・
(さらわれていくポチャッティの悲鳴と共に回廊の奥へと消えていくどんぐり猫隊の進軍)
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド!!
(豪雨の密林エリアの林道をモンスターのように突き進む巨大な砲車。後方より煙が上がっていることから動力が蒸気機関であることが伺える)
クロエ「しっかしうるっさい音だねぇ。まさか燃料に太古のプロメテウスを使ってたりして」ちら(振り返る)
ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド!!
(後部のまあるいボイラーは小刻みに揺れ、背後からモクモクと黒い煙を上げているのが見える)
クロエ「普通の蒸気機関にしか見えないけど・・・ん?」
ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド!!
(操舵を取る舵のようなハンドルの中心に肉球型の「ポチッとな方式」のボタンが設置してある)
クロエ「間違いない。これだ」にやり
ビューーーーーーーーーン!!
(上空より飛翔音がする)
クロエ「ちっ。流石に早いね」ちら(後方を見上げる)
グレンジャガー「待てコラァアアアアアアアアア!!」ビュオオオオオオン(林道の上空から追走してくる迅竜)
クロエ「クルセイダーズ・・。よくあんなものを使い慣らしてるよ」やれやれ
ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド!!
(豪雨の林道を爆走する巨大砲車と、それを上空から追走する迅竜の構図)
クロエ「ベインズは何やってんだよ!!口だけのナンバー10が!!」ド・ド・ド・ド・ド!!
バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!
(密林越しに砲車と並走する茶色のギルドナイト)
ポール「悪いが俺は彼らに顔を知られるわけにはいかないんでね(クルセイダーズが現れたということは、彼らもまたあの砲台を破壊することが目的なのか・・?)」バシャバシャバシャバシャ(砲車の方を見ながら走っている)
ガアアアアアアアアアアア!!
(砲車の後方上空より、搭乗シートに座っている黄色いナイトを喰らおうと大口を開けて下降してくる迅竜)
ポール「この場合、どちらを援護したものか・・」ごそり(胸元をごそる)
ブーーーーーーーーーーン!!
(密林越しの迅竜に向かって何かを投げるポール)
ポール「グレン君には悪いが、ミッションを優先させてもらおう」(顔を背ける)
カッ
(林道を中心に眩い閃光が起こる)
クロエ「馬鹿野郎!!あたしもいるんだよ!!」ド・ド・ド・ド・ド!!(発光を背に受け、目を細めながら舵を取る)
ポール「悪い悪い。さて・・グレン君は・・・・・っ」
ビュオオオオオオオオン!!
(両肘を頭部の前でガッチリと固め、引き続き雨に打たれながら低空飛行を続けている迅竜)
グレンジャガー「ハッハッ~!!ワイバーンの天敵対策は演習済だっての!!」ビュオオオオオオン
ポール「さすが・・今ばかりはUBUを褒めてあげたいよ」やれやれ
クロエ「じれったい!!ここでケリをつけてやるよ!!」ポチッとな(舵型ハンドルの中心にある肉球型ボタンを叩くように押す)
キーーーーーーーーーーーーン!!
(ボイラー内部から、けたたましい高音が漏れてくる)
クロエ「ビンゴだね!!これでも食らいな!!」グルン!!(搭乗シートごと砲台を後方回転させる)
グレンジャガー「おお?」ぱちくり(つぶらな瞳にまあるい砲口を投映させ、きょとんとしている)
ポール「テージョの奴・・・ここで撃つつもりか!?」
クロエ「消えろ!!」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!(後方のボイラーが物凄い早さで小刻みに振動している)
ドウーーーーーーーーーーン
(砲口より射出される爆炎を纏った赤紫色のエレメンタルビーム)
グレンジャガー「いっ!?」
ドシャーーーーーーーン!!
(爆炎状のビームを間一髪、側方の密林内に飛び込むことで回避する迅竜)
クロエ「ちっ!!」ガンッ
ショウーーーーーーーン・・・・・・
(そのまま軌跡を描きながら一直線上に林道を突き抜けていく爆炎を纏った赤紫色のビーム)
ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ!!
(林道の奥より疾走してくる、ミサイル兵器を積んだネコ式荷車部隊。前面のデザインはセルタスネコヘッドの顔面をモチーフにしている)
セルタスネコ「もっと飛ばせんのか~!!」ガ・ガ・ガ・ガ・ガ(前方に位置する二人用の搭乗シートでハンドルを握りながら隣のセルタスネコに声をかける)
セルタスネコ「こっちはドラゴンデストラクションより、馬力が遥かに「ちっさい」んですニャ!仕方ないですニャ!」ガ・ガ・ガ・ガ・ガ(すんごい揺れてる)
セルタスネコ「前を見ろぉおおおおお!!」(並走してるセルタスネコが叫ぶ)
セルタスネコ「いっ!?」
グボオオオオオオオ!!
(林道の奥より襲い掛かってくる巨大な紫紅色の爆炎)
セルタスネコ「全員緊急回避ぃいいいいいいい!!!!」
バッ(各自、乗り物から側方にネコジャンプするセルタスネコの群れ)
セルタスネコ「・・・・・・・・・・・・」ちら(ダイブしながら後方を見る)
シャオオオオオオオン!!
(爆炎状の巨大なビームに飲まれた蒸気機関の荷車及び搭載してあるミサイルが、一瞬にして燃え上がり粉塵化してしまう)
セルタスネコ「・・・・・・・・・・・・・」ドシャーーーーン(目の前で起きた出来事を受け入れられぬまま、水浸しの地面に腹から着地する。その周囲では同じく後ろを振り返ったまま着地してくるセルタスネコ達の姿も)
チリチリチリチリチリチリ・・・・
(ビームは消え去り、同時に兵器も消滅してしまった林道上には、黒い粉塵だけが舞っている)
セルタスネコ「はわわわわわ・・・・」じょぼぼぼぼ(おもらし)
セルタスネコ「今すぐここから離れろ!!工房の猫の話では、この粉塵を吸うと死んでしまうという話だ!!」
わにゃああああああああああああ
(両手を上げ、一目散に密林内へと散開していくセルタスネコの群れ)
ザアアアアアアアアアアア!!
(豪雨の中、林道を駆けるダミアン)
ダミアン「どこの勢力か知らねぇが、時間稼ぎしてくれよな・・!!」ダッダッダッダッダッ(自慢のリーゼントも雨でびしょ濡れになってしまっている)
ダダダッダダダッ
ダダダッ
ダダダッ
(林道の奥より姿が露わになってくる騎馬隊の行軍)
ダミアン「猫騎馬隊・・・流石、宰相。お早いことで」ダッダッダッダッ
猫将軍「何者だ!!」ヒヒィ~~~ン(ダミアンの前で急停止する猫騎馬隊。猫兵は皆、蒼いブレイブネコシリーズを纏い、背中には身の丈の倍はあろうかという蒼槍のブレイブネコランスを背負っている。珍妙なのは隊の中に、一人だけ何故か「おめかししずえさん(なりきりシリーズ)」を着た者がいることだ)
ダミアン「工房のダミアン・ギーユだ!この先の林道で、ドラゴンディストラクションが何者かの襲撃にあい、現在交戦中だ!!」ザアアアアアアア
猫将軍「何故貴様だけが逃げてきた!!」ザアアアアアアア
ダミアン「神殿が危ないとは思わないか!?兵器はまた作れるが、陛下のお命はひとつだろう!?」ザアアアアアアアア
猫将軍「・・・・・・。どう思う?」こしょり(隣の馬に跨っているガルルガネコシリーズ一式を身につけた、なんだか少しバカっぽい顔の猫軍師(推定知力72)に話しかける)
猫軍師「進言致します。確かにこの者の言及を信じるのであれば、侵入者が神殿に奇襲をかけていてもおかしくはありませんが・・」ふむぅ~(髭がしょぼしょぼしていて実に頼りない)
猫将軍「だがここで引き返せば、命令無視とみなされてしまうぞ?」ひそひそ
猫軍師「では将軍、ここはひとまずこの者に護衛を付けさせ、現場で何が起きたか伝令させると共に、神殿の警備を厳重にさせてみては・・?そうすれば宰相様も将軍の機転の良さに感服し、次期猫騎馬隊総長の候補者に選出してくださるやもしれませぬぞ・・」ヒッヒッヒッヒッ(ガルルガネコ羽扇で口を隠しながらひしょひしょ話をしてる。推定魅力58)
猫将軍「うむ。どうやらワシは天命を受けたようだ。誰ぞ!この者を馬に乗せ、神殿へ戻るのだ!!」(推定武力42の猫将軍が後方に向かって叫ぶ)
「では私めが」ずいっ・・(騎馬の中から黒子ネコシリーズ一式を纏った猫が名乗りを上げる。その隣では「おめかししずえさん」を着た猫が愛らしい目をぱちくりさせて見ている)
猫将軍「おお。その格好から察するに、神殿の黒子ではないか」
黒子猫「人手不足故、行軍に参加しておりました」へこり
猫将軍「悪いがこの男を乗せ、今一度、神殿に戻ってはくれまいか。そして神殿の警備を厳重にするよう伝えるのだ」
黒子猫「かしこまりました」へこり
ダミアン「じゃあ頼むぜ」バッ(黒子の後ろに飛び乗る)
猫将軍「お、おい!ところで敵兵とは人型か」おろおろ
ダミアン「ハンター数名と迅竜だ!!あんたらも無事でな!!」ヒヒィ~~ン
猫将軍「迅竜・・・・」ブルブルブル(身震いする猫騎馬全兵。「おめかししずえさん」だけが人差し指を頬に付け「?」の可愛らしいポーズをとっている)
バシャバシャバシャバシャ!!!
(黒子猫とダミアンを乗せた馬が土砂降りの林道を力強く駆けていく)
ダミアン「うまくいったな!!」ドドドッドドドッ(ダミアンが腰をしっかと掴む、前方の黒子猫の面隠が風圧でめくれ、中から三つ編みの顎鬚が見える)
耶律恵烈頭「フレッカー氏に頼んで、この装備を調達してもらった甲斐がありましたでにゃす」ハイ~~~~(と、馬の速度を更に上げる)
ダミアン「・・・・・・・・・・・・」ドドドッドドドッ(林道を振り返って見ている)
耶律恵烈頭「憂いでも?」ドドドッドドドッ
ダミアン「出来れば仲間にしたい猫が見つかったんだが・・・砲車が無事に破壊されることを祈ろう」ドドドッドドドッ
耶律恵烈頭「太古のプロメテウス・・・悪辣な宰相に使わせるには、とても危険なエネルギーでにゃす。なんとしても大量生産だけは防がねば」ハイ~~~~
ダミアン「それを阻止するのが俺達、キャッツセインツの仕事だ!!だが国政を変えるのは、工場長を救出してからだ!!」
耶律恵烈頭「神殿に戻り、警備兵を陛下の護衛にあたらせ、手薄になった地下牢獄に侵入出来れば・・!」ドドドッドドドッ
ダミアン「・・・・・・・」クッ(雨空を見上げる)
ザアアアアアアアアアア!!
耶律恵烈頭「幸いにもこの雨とこの装備が、宰相の目を欺いてくれましょう!!然らば、ロイ・ファウラー氏の脱獄手引もまた、第三勢力の仕業にすることが出来るでにゃす!!」バッ(ダミアンに同じ黒子装備を手渡す)
ダミアン「待ってて下さいよ・・・工場長!!」ザシュッ(黒子ネコノ面隠を力強く頭に被る)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/6(火)0時更新 「Dragon Destruction編/PART10」の巻
をお送り致します♪ほいだらばさ!!次回も「おめかししずえさん」みたいな髪型にして読もみようよ
「Dragon Destruction編/PART10」の巻
ショウウウウウウウウウウ・・・・
(豪雨に打たれる林道上を一直線に貫く放射の軌跡から硝煙が上がっている)
ポール「なんて威力だ・・・・」ザアアアアアアアア(密林越しにその脅威を呆然と眺めている)
パチパチパチパチパチパチ
(湧き起こる硝煙の中に、紫紅色の粉塵が弾けながら飛散している)
ポール「・・・・・・・(なんだあれは・・・)」
ジュウウウウウウウ
(火花をあげながら舞う粒子群に、雨粒が次々と衝突しては一瞬にして蒸発していく)
ポール「!!(あの煙はただの硝煙じゃなく、気体中に残った火炎放射の粒子が雨粒を蒸発させているから発生しているんだ・・!!だとすれば、あの粉塵の正体こそが、太古のプロメテウスを有害物質と言わしめている元凶に違いない・・!!)」ザアアアアアアア
クロエ「へぇ~。マジでやばいんだ。これ」ザアアアアアアアア(目の前に聳え立つ砲身を見上げる)
ぱちくり(砲車の車体裏から光る4つの猫目)
ミッチ「見たすか?伯爵」(車体裏に大の字になって引っ付いているミッチとマクシミリア)
マクシミリア「ああ。噂以上の威力のようだ。エネルギー弾というより、鎧竜の熱線に近いビーム状を見せていたが・・火力は桁違いだろうな」
ミッチ「自分らがファイヤーウォーで見た竜機兵もまた、今と同じ化合属性と呼ばれる超エネルギーを搭載していたらしいっす」
マクシミリア「太古のプロメテウス・・・古代人が龍族の逆鱗に触れた劇薬か・・」
ミッチ「エリーゼ殿の話では、その太古の劇薬を下手に暴発させてしまうと、大陸の命に関わる死滅を齎すと聞いているっす。きっと今の発射の延長線上に見えた、パチパチと燃える「あやしげな火の粉」が、その超危険な有害物質なんすよ」
マクシミリア「おそらくあの粉塵は、粒子一つ一つの中で、火属性エネルギーと龍属性エネルギーが激しく衝突しあっているから発火しているように見えるのだろう。その衝突エネルギーが放射線を放出し、重力を持って落下してくる雨粒をも蒸発させているに違いない」
ミッチ「なるほど・・そんなあぶねぇものに触れたり、ましてや吸引しちまったら確かに死んでしまうっすね。特に身動きできない植物は・・」
マクシミリア「龍科学者達が太古のプロメテウスを人工放射性元素と呼ぶのは、その2つの属性エネルギーから成る原子核が不安定な故・・だが、その有害物質に関してはこの豪雨が功を奏している。気体中の粉塵もこの雨に打たれてはエアロゾル化しにくいはずだ。問題はこの上にある、その膨大な熱量の化合属性を生み出すボイラーだ。下手に刺激を与え、爆破したとなれば・・・」
ミッチ「エリアまるごとドカーンすね。そうなればありがたい資源も死滅しちまう・・。UBU殿はその終焉を危惧していたんすね」
マクシミリア「革命の灯火を消すのは我らの責務。ロベスニャエール様の掲げたイデオロギーを無駄にしない為にも、ニャン=ジュストの暴走を我らの手で止めるのだ」
ミッチ「うっす。然らば伯爵。如何にして上のボイラーに近づきましょう?邪魔者さえいなければ、コニー殿から授かったボイラーの停止法をゆっくり実践出来るのですが・・」
マクシミリア「まずは砲車を占拠している人間を排除せねばなるまい」
ミッチ「しかしなんだってまたギルドナイトが・・。まさかこの兵器を強奪しようなんて魂胆じゃないっすかね?」
マクシミリア「銀火竜殿に聞いた話では、竜騎兵を復刻させたのもまたギルドの仕業・・・だとすれば、その可能性も否めんな」
ぬらり・・(と、同じ車体裏を這って蠢く黒い影)
マクシミリア「誰だ。出てこい」
カサカサカサ・・(天井をまるで「G」のように這いながら近づいてきたのは、完全に目がイッちゃってる素行の悪そうなメラルーであった)
サブ彦「あっしの名前はサブ彦。フェイリンメイリン国の猫民でさぁ。実はお二人にお願いがあって参上致しやした」へこり
ミッチ「お願い?」
サブ彦「へい。この砲車を占拠している横暴な人型に復讐するチャンスを、是非ともあっしに与えてくだせぇ」
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
ザアアアアアアアアアアアアア!!
(豪雨の密林エリアで対峙する灰色のギルドナイトとソル装備を纏った初老のハンター)
サムソン「おぬしらの狙いもあの兵器にあるようだな」ザアアアアアアアア(その背後では未だ動けないゲルハルトが雨に打たれながら横向きになって寝ている)
黄「今度は何を企んでいるんだ?田舎の自警団め」ザアアアアアアアア(ハットを深々被ったまま雨に打たれている隻腕のグレーナイト)
サムソン「なぁに。あんなものがあっては、竜大戦以来の大陸食物連鎖問題に発展しかねん。よってその侵攻を食い止めたいだけだ」ザアアアアアアア
黄「ほぉ・・・(目的は同じ・・・ならば利用するも手だな・・)」ザアアアアアア
サムソン「邪魔立てするならば、お相手致そう(ファビオから請け負ったサブクエスト・・。灰色のギルドナイトの実存確認・・・出来れば、こやつがファビオとどういう関係にあるのか知りたいが・・今は呑気に問答を交わしている場合じゃないか・・)」ふぅ~~~
カッ
(稲光に晒され、その灰色の装束が銀色に輝くギルドナイト)
サムソン「ほむ・・・(そう簡単に倒せる相手ではないか・・・)」ドシャーーーーーン!!(落雷音がエリア中に轟く)
ゲルハルト「ニャ・・・・(気をつけろ・・・そいつの目は・・・)」ザアアアアアア
黄「どうした?ご老体」ザアアアアアアア
サムソン「やめた」ぷい
黄「??」
サムソン「おぬしのように隙を見せない男が、任務遂行の邪魔になる者をこうも放っておくわけがない。つまり、今回ばかりは目的が同じであると判断した」ザシュッ(ゲルハルトの下に片膝をつく)
黄「・・・・・・。いい判断だ。ミッションもクエストも時間が大切だからな。ならばご老体には、あやつらの相手をお願いしよう」ちら
サムソン「ほえ?」ザアアアアアアア・・
ドドドッドドドッドドドッドドドッ
(林道の奥より見えてくる猫騎馬隊の進軍)
猫将軍「見つけたぞぉおおお!!人型だぁああああああ!!駆逐せよぉおおおおお!!」パカラッパカラッ
サムソン「げっ」
ゲルハルト「ほみゃ~ったらにゃ~(まんまとのせられたな)」フリフリフリフリ(拘束が解け、全身の雨を払いながら起き上がる)
サムソン「ほえ?」きょろきょろ
ザアアアアアアアアアア
(灰色のギルドナイトはもういない・・)
サムソン「ほむ・・」カカーーーーン(背後に稲光が落ちる)
ザアアアアアアアアアアア
(巨大な砲身に雨が降り注ぐ)
クロエ「ったく。結局、あたし一人でこいつをぶっ壊すしかないのか」やれやれ(シートにふんぞりかえったまま、目の前の砲身を眺めている)
ザアアアアアアアアア
クロエ「いっそ、ボイラーに爆弾をぶっこんでやろうか」ごそり(手榴弾のような小型爆弾を取り出す)
バシャーーーーーーーーン!!
(その瞬間、側方の密林から勢い良く飛び出してくるずぶ濡れの迅竜)
グレンジャガー「このクソ女!!あぶねぇもんぶっ放しやがって!!」ザアアアアアアア
クロエ「ああ、いたんだっけ。安心して。今度はちゃんと当ててあげるから♪」グルン(砲台を回し砲口を迅竜に向ける)
ちょんちょん(クロエの黄色いブーツの先っぽを叩く、金猫の可愛いお手)
クロエ「え?」ちら
ミッチ「ゴッドアッパーキャットぉおおおおお」グオオオオオオオン!!(右拳を突き上げてくるゴールド猫)
クロエ「マジうぜぇ」
ヒョッ!!
(シートからバク転で後方のボイラーに着地回避するクロエ)
ミッチ「そんな!!自慢の不意打ちゴッドアッパーキャットが!!」ガガーーン
クロエ「惜しかったね・・このクソ猫がぁああああああ!!」ジャキーーーン(キャッツネイルーを装着する)
グレンジャガー「どけぇええええええええ!!ミッチィイイイイイイイイ!!!!」グオオオオオオオオ!!(爪に装着した金属質の鋭利なネイルを振り下ろしながら襲いかかってくる)
ミッチ「ボイラーを破壊しちゃダメだぁああああ!!」
グレンジャガー「クソぉおおおおおおおおおお!!!!」
ダギャアアアアアアアン!!
(狙いをボイラーの直前で変えた鋼鉄の爪が、操舵席の一部を鉄ごと呆気無く引き裂いていく)
クロエ「この迅竜、武器を付けてやがる!?」ギィ~~~~(衝撃によりクロエを乗せたボイラー部が揺れ動く)
ミッチ「うひいいいいいいいい暴発しちまう!!ストーップ!!ストップでござるよ、グレン殿~~~~!!」すてぇ~~~ん
(砲車から振り落とされ尻もちをつく)
ポール「・・・・・・(まずいな・・。ボイラーを暴発させるわけにはいかないが・・!)」チャッ(凶針のスコープ越しに状況を確認している)
グレンジャガー「こっちなら問題ねぇだろぉおおおおおおお!!!!」グン(状態を起こしたまま赤い目を光らせ、右腕を砲身に向かって振りかぶる)
クロエ「!!」
ズキューーーーーーーーーン
(迅竜の目の前に放たれるカラ骨弾)
グレンジャガー「チィッ!!」(振り下ろそうとした右腕を止め、銃弾が飛んできた方向を怒りの赤眼で睨みつける)
ポール「・・・・・・(悪く思うな、グレン君。これも平和の為だ)」こっそり・・(とボウガン片手に木陰に隠れる)
ミッチ「ふぅ~~~~、危なかった・・って、あっ!!」ガバッ(安堵していたところを黄色のギルドナイトにバックを取られ羽交い締めにされる)
クロエ「迅竜!!動くなよ!!ちょっとでも動いたら、このクソ猫の喉を掻っ切るよ!!」ジャキーーーン(キャッツネイルーの鋭い爪をミッチの喉元にあてる)
ミッチ「うひいいいいいい」
グレンジャガー「きたねぇぞ!!このクソアマ!!」
クロエ「ハッハッハッハッハッ!!凶暴な迅竜が、雑魚い獣人の命乞いをするって!?こいつら種族は、あたしらの真似しか出来ない低脳生物なんだよ!?いちいち人間社会にしゃしゃり出てくる方が悪いのさ!!」グッ
グレンジャガー「ミッチ!!」
ミッチ「くぅ~~~~~!!」じたばたじたばた
クロエ「獣人なんざ、あたしらのペット、いや、奴隷に過ぎないのさ!!それを同等に扱えなんて方がナンセンスなんだよ!!お前らはあたしらに服従する為に生まれてきたんだよ!!」グッ
ミッチ「グレン殿ぉおおおおお!!構うことねぇっす!!この鬼畜を殺してくれぇえええええ!!!!」
クロエ「その前にあたしが殺してやるよ!!」
バカーーーーーーーン
(クロエの後頭部を叩きつけるユクモネコ木刀)
クロエ「がはっ・・・!!」クラッ・・
マクシミリア「護身用なんだがな。持たせてくれた姫君に感謝せねば」パンパン(ユクモネコ木刀で肩を叩いている)
ミッチ「伯爵~♪」サササササ(すかさず伯爵の後ろに隠れるミッチ)
クロエ「クソ猫が・・・まだいやがったのか・・!!」ブンブン(頭から流血をしながら首を左右に振り、意識をはっきりさせる)
マクシミリア「仲間なら、まだ他にもいるぞ」
クロエ「なに・・?」ちら(後ろを振り向く)
バベーーーーーーーーーーン!!
(巨大な砲口がクロエを捉えている)
クロエ「なっ・・・一体誰が操縦を!?」
サブ彦「・・・・・・・・・・・」(砲身の後方より顔を横に突き出し、クロエを見つめている少しやつれたメラルー)
クロエ「!!」
ポチッとな(迷いなく舵型ハンドルの中心にある肉球ボタンを押すサブ彦)
クロエ「てめぇええええええ!!サブ彦ぉおおおおおお!!!!」ガクン(襲いかかろうとするも、膝から崩れ落ちる)
キーーーーーーーーーーーン!!
(ボイラー内で燃焼が起きる)
クロエ「低脳共にやられるんなんて・・・認めるかよぉおおおおおおお!!!!」ザシュッザシュッ(四つん這いになりながらも前進する)
ドウーーーーーーーン
クロエ「猫どもに・・・・この・・・・・クロエ・テージョ様が・・・・・・・・・」ショオオオオオオオオオオオン(爆炎を帯びた赤紫色の発光に包まれ、ハットが吹き飛ぶ)
ズオオオオオオオオン!!
(一瞬にして消滅するギルドナイト。爆炎の熱線はそのまま密林を貫いていく)
ポール「クッ!!」バッ(緊急ダイブでビームを回避する)
シャオオオオオオオオオオオン
(密林エリアの俯瞰視。豪雨の下、密林内に紫紅色のビームが一直線に走り、うっすらと消えていく)
ポール「ハァ・・ハァ・・・・」ちら
シュウウウウウウウウウ・・・・・
(密林内にぽっかりと海割のような道が開かれ、その軌跡上には粉塵だけが舞っている)
ポール「テージョが・・・・・やられた・・・」ハァ・・ハァ・・・・
ガクン・・(両膝からその場に崩れ落ちる茶色のナイト)
ザアアアアアアアアアアア
(ずぶ濡れの大地にぽつんと残るキャッツネイルー)
サブ彦「あんたにこの武器は相応しくなかったようだ」ザアアアアアアア
ミッチ「やったすね!!」タタタタタタ(右腕を掲げながら走ってくる)
サブ彦「へい」シュタッ(同じく右手を掲げ、砲車のシートより飛び降りる)
パァ~~~~~~ん
(雨の中、巨大な砲車を背景にハイタッチを交わす二人の獣人。それを見守る伯爵とグレンジャガー)
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皆さんの激アツ一票があたモンの原動力♪
次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
9/8(木)0時更新 たぶん登場人物紹介
をお送り致します♪ほいだらさ!!次回も高速回転かましながら読も見ようよ
あたモンに登場したギルドナイトをご紹介♪
Affiliation:Guild Nights
Number:11
Nights Color:Yellow
Eye Color:Light Brown
Hair Color:Balayage Blonde
Hair Style:Short Wild Wave(前髪ぱっつん系)
First appearance:「Dragon Destruction編/PART5」の巻
-------Biography-------
新大陸の闇社会で暗躍した、オトモ指導術に長けた元ブリーダー。ブリーダーといっても品種改良は行っておらず、奴隷獣人の繁殖と従属性のみを植えつける調教、販売を目的としていた拝金主義者。増えすぎた獣人を容赦なく殺処分するなど、営利目的以外の愛情は一切示さない冷酷無比な一面を持つ。また、感情が昂ぶるとその怒りの矛先を奴隷獣人にぶつけるなどといった加虐性、異常性も兼ね備えていた。逃亡を企てた奴隷獣人の密告を受けた中央捜査局の手によって身柄を拘束された後、一旦はアサイラムで投獄されていたが、昨今の新大陸地方による獣人族の台頭(革命が発端とされる)によって、対獣人用のギルドナイトとして雇用される。元々ランクの高いハンターであった為、戦闘能力及び隠密行動に関しては申し分ないが、やはり上位メンバーの持つユニークスキルに比べてしまうとグレードダウン感は否めない。水没林地区に拠点を置く、ネコ型のみの獣人種から構成される「自称国家」への諜報活動及び破壊工作の途中、殺害される(詳細はナンバー10、ポール・ベインズの報告書を参照)。ナイトカラーである黄色を彼女が選択したのは、単なるゲン担ぎ(風水学でいう金運UPが元。西に金運はテッパン)のようである。また、急遽彼女がナンバーを上げたのは「疾電のボルティン(下記参照)」が加入した為である。
~以上、ギルドナイツセクションによるクロエ・テージョの個人記録から抜粋。
使用武器:キャッツネイルー
MHXから登場した、アイルーの手を模した双剣。窮鼠はネコを噛むが窮ネコは飛竜をひっ掻くと伝え聞く、そのさまを具現化する爪型双剣。MHXからのオマージュであり、特別彼女は双剣使いではないが、獣人達の気を引くためにこの獲物を選んだとのこと。
★ギルドナイツセクション顧問パートニャー・サフラ氏による一口アドバイス

単独行動を目的とした工作員としては申し分ないのですが、不安定な気質と野心の高さは、チーム内では孤立しやすく、また集団行動によるミッションの妨げにもなるでしょう。また尊大な振る舞いは相手を見くびる要因となり、思わぬところで致命的なミスを犯してしまう原因にもなります。ご本人さえよろしければ、一度、リフレッシュ休暇などを利用して、ロックラック・ハンターカウンセリングに通院してみることをおすすめします(勿論、通院費はギルドが負担♪)。
---------------------------------
Name:Charles Vortine(チャールズ・ボルティン)
Alias:疾電のボルティン
Affiliation:Guild Nights
Number:12
Nights Color:Black
Eye Color:??
Hair Color:??
Hair Style:??
Weapons:Charge Blade
First appearance:「バランに男の優しさを見た」の巻 or 「Dragon Destruction編/PART1」の巻
-------Biography-------
孤島地方の辺境に伝わる秘術「人体雷電練成操術」を若干17歳で習得し、師範・最高位を示す「マスター・ボルティン」として畏怖されたという凄腕ハンター(だが、この秘術に関する文献はおろか伝承も残っていないことから、「厨二病患者の多い狩猟社会の妄想が生んだ産物」とみなすハンターも少なくはない)。チャージアックスの達人で、猛禽類のようなフサフサな眉毛を生やしていたという(記述が曖昧なのは、彼が単独行動を好む「習性」にあり、あまり人前には姿を現さなかった為である)。流れの狩猟者として各地を転々とした後、「成人を機に」ロックラックギルドに加盟(本人曰く、スカウトを受けたということらしいが、同ギルドのマスターはこれを真っ向から否定)。それなりの狩猟実績を手広く残した後(ギルカコンプ等レベル)、どういうわけかギルドナイツから勧誘を受け、ナイトとなる。将来を有望されたボルティンであったが、初のミッション(大砂漠で無差別に乱獲を繰り返すメゼポルタの狩猟団を暗殺)を請け負った後に消息不明となる。その後、ギルドが調査をした結果、ターゲットであった狩猟団のメンバーは重症こそ負っていたものの、全て生存しており、自らギルドのレギュレーションを破ったとして、中央捜査局に出頭、ハンターラインセンスの永久剥奪と新大陸からの追放という処分を受け、旧大陸に帰還したという(余談だが、この時、処分を受けたのは乱獲を実際に行っていた男女のハンターのみで、同伴していただけの女性ハンターには処分は下されなかったという。尚、この女性ハンターは狩猟の拠点をメゼポルタからロックラックに移し、現在も活躍しているという)。このことからボルティンはミッションを達成出来ずに消息不明になった可能性が高い。ギルドは前述した男女のハンターと行動を共にしていた女性ハンターの下に、いちハンターに扮したナイトを派遣させ、男女のハンターが怪我をした時の話を聞き出すことに成功している。その女性ハンターが言うには、二人が怪我をしたのは、砂漠特有の「塵旋風」に巻き込まれたからであり、決してモンスター被害や盗賊の強襲によるものではないと言うのだ。では一体、ボルティンは何処へ消えてしまったのか?以下にギルドが下した結論を記す。ターゲットを追跡していたボルティンは、暗殺の機会を伺っていた。迂闊に手を下せば、同伴している何の罪もない女性ハンターに顔を見られてしまう。そう悟ったボルティンは刻々とチャンスが訪れるのを待つ・・。その時だ。夕暮れの大砂漠に突如、巨大な砂嵐が襲いかかる。ターゲットを失うまいと必死に視界の悪い中、追走するボルティンの目の前に、証言をした女性ハンターが現れる。この時、顔と姿を見られてしまったボルティンはやむを得ず、この女性ハンターを砂嵐から守る為、行動を共にする(砂嵐で見失ってしまったターゲットを見つける為の情報源に利用した可能性が高い)。だが、この行動こそがボルティンにとって最大のアクシデントとなる。ボルティンは窮地を共にしたこの女性ハンターに恋をしてしまったのだ。純真であったボルティンは良心の呵責に心を問われる。彼女の仲間を殺すことが本当に自分に出来るのか・・。答えは簡単だった。自分が失踪することでミッションを有耶無耶に処理し、顔を見られてしまった女性ハンターには自分の存在を口外するなと約束させる・・。自分が「疾電のボルティン」から「失踪のボルティン」になることで、彼女と彼女の仲間の命を救ったのだ。その証拠に、彼女と接触を試みたナイトの話では、「彼女は明らかに何かを隠蔽しようとしていた」というのだ。これらの証言から、ギルドは将来有望であったボルティンを失ったと判断し、彼の捜索を打ち切るのであった。理由は簡単だ。ボルティン程の男ならば、ギルドの目を掻い潜り、世界中の秘境で隠遁生活を送ることなど容易だからだ。そしてメゼポルタに帰ることを選ばなかった女性もまた、いつの日か帰ってくるかもしれないボルティンを砂漠の都市に在住することで待ち続けているのかもしれない。こうして最短で爵位を失ったボルティンは、ある意味「最速のボルティン」として、ナイツ内で語り継がれることになったかどうかも、彼の生存も含めて定かではない・・。
~以上、ギルドナイツセクションによる「チャールズ・ボルティン失踪事件」から抜粋。
★ギルドナイツセクション顧問パートニャー・サフラ氏による一口アドバイス

ずばり「千年に一人の逸材」ですニャ♪傲ること無く、油断せずに精進すれば、必ずやレオゲルク殿やシリウス様をも超える優秀なナイトになりますニャ。ハロルド君やウルちゃんのお手本になるナイトとして、今後に期待していますニャ♪
---------------------------------
なぁ~んて今日は「すんごいナイト」のお二人をご紹介しました♪
え?それより「ちゃんとした」メンバーのバイオグラフィーを見せろですって?
それは後々の楽しみということで・・
ほいじゃあ~




次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/10(土)0時更新 「Dragon Destruction編/PART11」の巻
をお送り致します♪そんだらさ!!次回も猛禽類みたいな鋭い顔をしながら読も見ようよ

「Dragon Destruction編/PART11」の巻
~ニャー神殿正門....
ザアアアアアアアアアアア
(ピラミッド型神殿の正門付近で何やら密談をしている、青いどんぐりネコシリーズを装着した門兵二名と黒子猫二名)
門兵A「な・・そ、それでは人型の侵入者が陛下のお命を狙いに、神殿に来る可能性もあると申すのか!?」
黒子猫A「陛下だけではありません。宰相様もまた、敵の標的であることには違いないでしょう」ザアアアアアア・・(びしょ濡れになった頭巾の面隠しから茶色の毛並みが透けて見える)
門兵B「そ、それはまずい!!」
黒子猫A「聞けばこの神殿内は、以前にも人型の侵入を許しているとか・・。二度も失態を見せれば、神殿内の警護はあなた方、どんぐり部隊に代わり、ザザミ部隊が任せることになるでしょうな」
門兵B「ならん!!ザザミソごときにこの神殿の警備は務まらん!!」
門兵A「一刻も早く神殿内の仲間にそれを伝えよう!」
黒子猫B「お待ちを」ザアアアアアア・・(面隠しの下から編みこんだ長い顎鬚が透けて見える)
門兵B「なんだ!?早く伝えねば我らの首が危ういのだぞ!?」
黒子猫B「時間が時間です。あまり事を大きくしては陛下の安眠を妨げ、それはまた宰相様もお望みではないでしょう」
門兵B「う~む・・ではどうすればよいのだ?」
黒子猫A「まず陛下のお部屋前の警備兵及び、同じ階の警備部隊を増やしましょう。それから万が一に備え、神殿の外壁にも警備兵をあたらせるのが良いかと。内から、そして外から神殿を護るのです」
門兵A「それは名案だ!早速、警備隊長にそのように伝え、配置してもらおう!」
黒子猫A「警備の手際良さを見せつければ、お二人の名もまた、宰相様に届くやもしれません」スッ・・(御意の姿勢をとる)
門兵B「ハッハッハッハッ!私が警備長になったら、今は雑用のおぬしらも我が部隊に加えてやるぞ!では!」ザッザッザッザッザッ(足取りも軽やかに神殿内に消えていく)
門兵A「さぁ、おぬしらも中の警備兵達に伝言してくれ」
黒子猫A「ハッ」ガシッ
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
ドドドッドドドッ!!ドドドッドドドッ!!
(土砂降りの林道を駆ける猫騎馬隊の進軍)
猫将軍「おのれ人型の侵入者め!!どこへ行ったぁ~!!必ずやひっ捕らえてやるぞぉ~!!」ドドドッドドドッ!!
ドドドッドドドッ・・ドドドッドドドッ・・
(林道に添ってエリアアウトしていく猫騎馬隊)
ザアアアアアアアアアア・・・
(密林内よりそれを見届けるあやしげな視線)
??「なんとか撒いたようだな」
??「ほみゃ~」
がさり・・
サムソン「我らも急ごう。早くグレン達と合流するのだ」
ゲルハルト「ほんみゃあ~(さっきのギルドナイトが問題だな)」
サムソン「ん?なんて言った?」
ゲルハルト「フフ・・・みゃ~って、フミフミ(やっぱりお前が一番落ち着くよ、サミュエル)」
サムソン「ほむ?」ザアアアアアアア
ゲルハルト「ほにゃらね(急ぐぞ!お前が風邪を引いちまう前にな!!)」ダッ
パシャパシャパシャパシャパシャ
(雨の密林エリアを颯爽と走る灰色のギルドナイト)
黄「・・・・・・(クルセイダーズの狙いも破壊工作・・・奴等の情報網はナイツにも劣らぬというが、一体どうやって太古のプロメテウスを鎮めるつもりなのか・・・・・っ」
カキーーーーーーーン!!
(突如目の前に飛んできたブーメランを刹那の抜刀術で弾き返す隻腕のグレーナイト)
黄「刺客・・・・出てこい。と言ってもそうはいかんか・・・」ザアアアアアア(降りしきる雨が深々被ったハットのつばを伝っていく)
ビョッ!!
(黄の背後から小太刀を持った黒い影が襲いかかる)
黄「甘い」
ブオオオオオオオオオン!!
(豪腕の右腕で大きく薙ぎ払った天上天下無双刀を空中で間一髪、回転回避する忍び猫)
ニャン蔵「・・・・・・・・・・」ヒュオオオオオオオオ(スーパースロー。逆さに回転しながら、太刀を薙ぎ払う黄の顔を目視する)
黄「・・・・・・・・・・・」ブオオオオオオオオオン(スーパースロー継続。薙ぎ払いの風圧により、灰色のハットが脱げると同時に左目の眼帯が外れ、ざんばら髪越しに不気味な混沌眼が赤く光る)
ニャン蔵「!!」
黄「串刺しになれ」
グンッ!!
(スーパースロー解除。薙ぎ払いの反動を利用し、刺突の構えをとる黄)
ニャン蔵「ハァアアアアアアアアア!!!!」バシューーーーーン(宙で逆さになったまま気組を注入しオーラを発する)
黄「!!」
ドオオオオオオオオン!!
(躊躇なく忍猫に渾身の突きの一撃を放つ黄。またしてもすんでのところでそれを回転しながら回避するニャン蔵。剣先より放たれた剣圧は竜巻状に旋回しながら通り過ぎていく)
ニャン蔵「フン!!」シュタッ
バギャアアアアアアアン!!
(着したニャン蔵の背後で剣圧を受けた大木が粉砕される)
黄「なるほど。ネコの胆力を極めることで、戦慄効果に打ち勝ったのか」ザアアアアアアア(雨に濡れた前髪が左目を覆っている)
ニャン蔵「貴様こそ、怪奇な異物を義眼にするとは考えたな」ザシュッ(小太刀を構える)
黄「いいだろう。相手になってやろう」スッ・・(右腕に持つ天上天下無双刀を無造作に下へ垂らす)
ニャン蔵「・・・・・・(無形の位・・・この男・・・・出来る・・!)」じりっ
ザアアアアアアアアア!!
(雨の密林エリアで対峙する灰色の剣客と忍猫)
黄「いつでもいいぞ。打ってこい」ザアアアアアアア
ニャン蔵「・・・・・・・・・・・・」じりっ
ザアアアアアアアアア!!
??「ちょっと待った!ちょっと待ったぁ~!!」
ニャン蔵「!?」
黄「・・・・・・・・・」やれやれ
サムソン「一世一代の斬り合い!!私が見届けてやるぞよ!!」バシャバシャバシャ(実に無骨な走り方でエリアに「イン」してくる初老のハンターとそのオトモ)
黄「ユクモの連中はどいつもこいつも場の空気が読めんようだな」パシャ・・(落ちていたハットと眼帯を拾い上げる)
ニャン蔵「あのハンターは王国騎士団領での・・・またしてもクルセイダーズか・・!」ザアアアアアアア
サムソン「さてさて。私も混ぜてくれるのかのぉ?」ザアアアアアアアア
ゲルハルト「・・・・・・(サミュエルにしては上出来だ。ここでこいつらを引きつけておけば、伯爵達に解体作業を任せられる)」
黄「時間稼ぎのつもりか?ご老体」フッ(再びハットを深く被り、眼帯を器用に右手のみではめる)
ゲルハルト「ほみゃ~~~(まったく嫌な奴だ)」やれやれ
ニャン蔵「・・・・・・・(どうしたものか・・・三つ巴を選ぶか・・・それとも・・・)」ザアアアアアアアア
サムソン「ほむ。久々に暴れようかのぉ~」ゴイン(煌黒堅鎚を抜く)
黄「とんだ茶番だ・・・・・ん・・!?」
サムソン「どうした?分かった。私がこわいのだな?」わかるぞぉ~
黄色「・・・・・・・・(なんだ・・・混沌眼が・・・・震えている・・!?)」カカカカカカ・・・(眼帯越しに小刻みに動く音がする)
ゲルハルト「ミャア!!」
サムソン「ほえ?」ちら
カクカクカクカクカク・・・
(左手に持つ煌黒堅鎚が微かに揺れ動いている)
サムソン「・・・・・・(アルメタが・・・怯えておる・・?)」カクカクカクカクカク
パァ~~~プゥ~~~~
(巨大な砲車と迅竜が並ぶ珍妙な密林エリアに角笛の警笛が反響する)
グレンジャガー「おい、ぶっ壊すなら早くやっちまわねぇと追手が来ちまうぞ」パァ~~~プゥ~~~~
サブ彦「ぶっ壊すとは・・この砲台をですかい?そりゃおやめになった方がいいですぜ」
マクシミリア「承知の上だ。だが破壊はしない。危険な化合属性を生み出す、このボイラーの中身を拝見するだけだ」
サブ彦「??」
ミッチ「なんとも簡単な仕組みだそうで。自分が心得ているっす」よいしょっとな(半壊された搭乗シートに乗っかる)
グレンジャガー「・・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアアアア(雨空を見上げている)
ミッチ「グレン殿。すんませんが自分をこのあんまんみたいに「まあるい」ボイラーの上に乗っけてくれませんか?」
グレンジャガー「・・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアアアア
マクシミリア「迅竜殿。如何された?」
グレンジャガー「・・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアアアア
ミッチ「グレン殿?」
グレンジャガー「お・・わりぃわりぃ。で、なんだっけ」ザアアアアアアア
ミッチ「この上に乗せて欲しいと言ってるっす」まったくもぉ~
グレンジャガー「お。そうかそうか。ほらよ」あんむ(ミッチの頭をまるごと「あまがみ」してボイラーまで運んでやる。はたから見れば獣人が迅竜に食われているような感じである)
ミッチ「ほっ」べちょ~ん(迅竜の唾液でべちょべちょになった顔面のまま、ボイラーの頂点に着地する)
マクシミリア「どうだ?ハッチがあるか?」
ミッチ「うっす。開けてみるっす」(足元に潜水艦のようなハンドル付きのハッチが見える)
サブ彦「だ、大丈夫ですかい」どきどき
マクシミリア「今は蒸気機関も止まっている。何よりもこの雨が冷却代わりになっているしな。どうだ?ミッチ」ギュリギュリ・・ギュリギュリ・・(ハットのハンドルを緩めている音が聞こえる)
ミッチ「あいたす」がぽ~ん
サブ彦「ひいいいいい」(伯爵の後ろに隠れる)
マクシミリア「どうだ?聞いた通りの構造か?」
ミッチ「うっす。コニー殿の情報通りっすね・・」ふむぅ~
ザアアアアアアアアア・・・・・
(ボイラーの内部を覗くと、下部から伸びる支柱によって固定されたあやしげな玉石が見える)
グレンジャガー「なにが入ってんだ?」ぬう(ミッチの頭上からボイラーの中を覗いてる)
ミッチ「これっすか?」ん~~(ボイラー内に手を突っ込んでる)
サブ彦「あわわわわわわわわわ・・」
ミッチ「恐暴竜の宝玉っす」チラぁ~ん(ボイラーより玉(ぎょく)を取り出す)
グレンジャガー「恐暴竜・・・まさひこのか?」ザアアアアアアア・・
ミッチ「うっす。このボイラーは、恐暴竜のその強さの秘密があるといわれる、この龍属性エネルギーの塊ともいえる宝玉に、蒸気機関の高火力から成る火属性エネルギーを衝突させることで、特殊な化合属性を作っていたんすよ」
グレンジャガー「化合属性・・・火の国で見たイコール・ドラゴン・ウェポンが腹ン中で作ってたものと同じやつか・・」ザアアアアアアア・・
マクシミリア「錬金合成ともいおうか・・そんな発想を考えたロイ・ファウラーという男は、余程優れた技師であったようだな」
ミッチ「そのロイ殿の奥さんであられるコニー殿の助言で、今回はこの兵器を食い止めることが出来たっていうわけっす。さぁ、グレン殿!これでこの砲車は、ただの動く砲台にグレードダウンしたっす!!思う存分、ぶっ壊していいっすよ!!」しゅとっ(下に降りる)
グレンジャガー「おっしゃ。こんなあぶねぇもん、こうしてやらぁ~!!」
ガシャーーーーーーン!!
(爪に付けた鉄製のネイルでボイラーを吹き飛ばす)
ミッチ「なんとか成功したっすね・・。コニー殿の話では、ボイラーの製造は可能でも、獣人がこの恐暴竜の宝玉を手に入れること自体が難しいので、大量生産は難しいだろうという話っす」ダオーーーーーン!!(次々と砲車を破壊していく迅竜を眺めている三人の獣人)
マクシミリア「だが、それも時間の問題だ。きっとニャン=ジュストは、この水没林の地の利を活かし、宝玉を外から密輸するに違いない。悪徳ハンターにゼニーを握らせれば、簡単な話だ。奴等がこのような殺戮兵器を最前線に送り込み、本格的な武力行使をする前に、この国の暴徒を食い止めなければならない」ガシャーーーーーーン!!
ミッチ「大丈夫っす。帝国軍と手を組んだんす。必ず・・・必ず革命の灯火を消してやるっす」バゴーーーーーーン!!
グレンジャガー「オラァあああああああ!!」ダシャーーーーーーン(必殺、尻尾叩き落としで砲身をへし折る迅竜)
サブ彦「この度は本当にありがとうございました。あっしはこれを機に、この国を出ようと思いやす」へこり
ミッチ「これを持っていかれよ」スッ(玉を渡す)
サブ彦「え・・」
ミッチ「売ればそこそこのゼニーに変わるはず。旅の軍資金にあてるがいいっす」
サブ彦「・・・・・ありがとうございます!この御恩は一生忘れやせん!!」へこり
ザアアアアアアアアア・・・・
(雨脚が強くなる中、玉を頭の上に掲げながらエリアアウトしていくメラルーを見送るミッチと伯爵)
ミッチ「しまった!今のメラルー殿に、ロイ・ファウラー殿のことを聞けば良かったっす!!」ガガーン
マクシミリア「コニー殿からのサブクエストか・・。今回は致し方あるまい。また、情報が取れ次第、接触してみよう」
グレンジャガー「・・・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアアアア(再び雨を見上げている迅竜)
ミッチ「グレン殿。一体さっきからどうしちまったんすか?」
グレンジャガー「いやな・・・俺は夜目が効くんだが・・・・この国の連中も作りやがったのか?」ザアアアアアアアアア!!(更に雨が強くなる中、真っ暗な雨空を見上げながら呟く)
ミッチ「何をっすか?」
グレンジャガー「イコール・ドラゴン・ウェポンをさ」
パァ~~~プゥ~~~~・・・・・・
(鉄格子の開き窓から雨音と共に牢獄内にも聞こえてくる警笛)
ロイ「・・・・・・・(領内で何かあったか・・?)」ザアアアアアアアア(うつ伏せになり、上から降り注ぐ水しぶきで頭を洗っている)
ブツブツブツブツ・・・・
(隣の牢獄から微かに聴こえる経文)
ロイ「まったく・・。不気味な夜だ」ザアアアアアアア
ブツブツブツブツ・・・・・
(雨音が響き渡る牢獄の隅で蹲りながら、何やら経文らしきものを唱えている黒衣のフードコートを纏った黒髪の女性)
ジーラ「水を煮立たす者、風を起こす者、木を薙ぐ者、炎を生み出す者、その者の名は・・・」パサッ(フードを拭い、真後ろ編みにした美しい黒髪を露わにする)
カッ
(鉄格子より差す稲光が、ジーラの後ろ首元を照らす。そこには邪龍を示す刺青が彫られている)
ジーラ「その者の名は・・・・ミラボレアス」ドシャーーーーーーン!!(落雷の轟音が牢獄エリアを劈く)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
9/12(月)0時更新 「Dragon Destruction編/PART12(完結)」の巻
をお送り致します♪よぉ!!そんじゃあさ、次回も咆哮をあげながら読も見ようよ
「Dragon Destruction編/PART12」の巻
~ニャー神殿内、回廊....
ダアアアアアアアアア!!
(神殿を打ちつける豪雨は一段と凄みを増し、回廊中にその激しいドラムロールが反響しまくっている)
どんぐり二等兵「こいつぁ~酷い雨でごわすニャ・・」ダアアアアアアア(口調通りの「デブごっつい」どんぐり猫兵士。勿論眉毛が太い。肩にはかなり「ぶっとおっきい」フルフルネコチクリを抱いた巨漢のぽっちゃりナースアイルー(ぽかぽかアイルー村シリーズの容姿とサイズ感)を担いでいる)
ポチャッティ「どんどん強くなってますね・・」ダアアアアアアア
ドゴーーーーーーーーン!!
(確実に落雷を示す轟音と地響きにより、隊列ごと軽く宙に浮くどんぐり猫兵達)
ポチャッティ「きゃああああああ

どんぐり二等兵「近いでごわすニャ」ざわざわざわ・・(明らかに怯えている猫兵達)
どんぐり隊長「しっかしろニャ!我らが神殿内を守らねば誰が陛下をお護り・・」
ガガーーーーーーーーーン!!
(またしても宙に浮く猫達。着地時に部下の下敷きに遭う隊長)
ポチャッティ「・・・・・・・(この雷雨はポールさん達にとって恵みの雨になるのか・・・無事にミッションコンプリート出来ていればいいのですが・・・ん?)」ぱちくり(でっかいまんまるお目目で何かに気づく)
したたたたたたたたた
(と、強かに回廊の向こう側から小走りで接近してくる二人の黒子猫)
ポチャッティ「あれは・・」
どんぐり二等兵「伝令でごわすニャ」
したたたたたたたたた
(と、強かに倒れているどんぐり猫達の前で止まる黒子猫)
どんぐり隊長「ニャにがあった?」(うつ伏せで倒れながら質問をかます)
黒子猫A「領内北方にて侵入者を発見。現在、猫騎馬隊が対応中です」
黒子猫B「それに伴い、神殿内の警備も厳重にするようにと猫騎馬隊隊長殿より承って参りました」
どんぐり隊長「なんと!では陛下をお護りせねば!!」バッ

黒子猫A「お願い致します。我らは他の警備兵にも伝言して参ります」へこり
どんぐり隊長「うむ。頼んだぞ」しょりしょり(と、偉そうにちょび髭を触る)
黒子猫B「では」へこり
したたたたたたたたた・・
(と、強かに回廊の奥へ消えていく二人の黒子猫)
ポチャッティ「・・・・・・・・・・・・」(担がれたままそれを見届けている)
どんぐり二等兵「こりゃ~大変なことになったでごわすニャ」
ポチャッティ「すみません。降ろしてもらえますか?私も伝令にあたりたいのですが」
どんぐり二等兵「なるほど。そうでごわすニャ」よいしょっとな

ポチャッティ「ありがとうございます」シュタッ
どんぐり二等兵「気をつけるでごわすニャ。何かあったらすぐに我々に知らせるでごわすニャ」
ポチャッティ「はい。皆様もご無事で」へこり
タッタッタッタッタッタッ・・
(かなり「ぶっとおっきい」フルフルネコチクリを抱いたまま走り去る頭でっかちのナースアイルー)
どんぐり二等兵「・・・・・・・・・・」(それを見送る男の眼差し)
どんぐり一等兵「おい、米瑠都(べると)。お前、まさかあのフルフル猫に惚れたんじゃねぇだろうな?」にやにや
米瑠都「な、なにを言うでごわすニャ

ダアアアアアアアアアア!!
(雨音鳴り止まぬ回廊を不慣れな小走りで駆けていくポチャッティ)
ポチャッティ「ハァハァ


ガガーーーーーーーーーン!!
(三度目の落雷の轟音により、豪快に顎から前のめりに倒れるポチャッティことウーメイ。勿論、「ぶっとおっきい」フルフルネコチクリは回廊を転がっていく)
~神殿地下、監獄エリア....
警備猫A「はぁ~?侵入者だぁ~?」パシッ

黒子猫A「はい。ですのでお二人にも神殿内の警備をお願いしたく参上しました」
警備猫B「そりゃ構わねぇけどよ、ここの監視はどうすんだ?」パシッ

黒子猫B「我々が代わりに見張っていましょう」
警備猫A「大丈夫かぁ~?つっても、今、牢獄内にいるのは、反逆罪を犯した猫民一人と人型のひょろっこい雌一匹だけだがな。おっしゃ!あがりだ!!」ぱぁ~ん

警備猫B「ちぇっ。つまんねぇ夜だぜ。分かったよ。気分転換に上に行ってきてやるよ。ほら、これが鍵だ」ポイッ

黒子猫A「確かに」パシッ

警備猫A「しっかし、外はひっでぇ雨だな。未確認モンスターでも現れたりしてな」しっしっしっし
警備猫B「侵入者ってのがエイリアンだったり。なんてな!」バァーン

警備猫A「ほんじゃあ、任せたぜ」ばいばいよ

ザッザッザッザッザッザッ・・
(ダルそうにエリアアウトしていく警備猫達)
ダミアン「・・・・・・・・・。行ったな」
耶律恵烈頭「ここまでは上々でにゃす。さぁ、宰相が気づかぬうちにロイ殿を」
ダミアン「外の雨がニャン=ジュストの監視の眼を曇らせてくれればいいが・・・よし!急ごう!!」ダッ

ザアアアアアアアアアア!!
(神殿内のバルコニーから闇夜の豪雨を静観しているニャン=ジュスト。背後には二名のギザミ猫が護衛をしている)

ニャン=ジュスト「侵入者捕縛の知らせはまだか?」ザアアアアアアアア(前を見たまま問う)
ギザミ猫「ギッ」へこり
ニャン=ジュスト「この忌まわしい雨が侵入者の手助けをしているのは重々承知・・・」ザアアアアアアアアアア
ギザミ猫「ギッギッギッ」スッ・・(ハサミの腕で宰相を促す)
ニャン=ジュスト「そうだな・・。私も部屋に戻ろう・・・」くるっ
「待て」
ニャン=ジュスト「!?」
「自らの邪慢に一切の罪悪を覚えず、悪鬼羅刹の変革も畏れぬ獣人よ。我の声に足を止めよ」
ニャン=ジュスト「・・・・・・・・・・・・」ザアアアアアアアアア
ギザミ猫「??」
ニャン=ジュスト「先に行け」
ギザミ猫「ギィ~?」
ニャン=ジュスト「行くのだ!!」
ギザミ猫「ギッ

ザアアアアアアアアア・・
(足早にその場を去るギザミ猫達)
ニャン=ジュスト「・・・・・・・・・・。我が脳裏に直截問いかける貴様は?」ザアアアアアアアア
カッ!!
(眩い稲光が神殿エリア全体を照らす)
「マモーナス。汝の底知れぬ強欲をこの世界で唯一、叶えてやれる者だ」
「あたちのモンハン日記」
~Dragon Destruction編~
ドシャーーーーーーーーン!!
(密林エリアの夜空に枝分かれした落雷の閃光がくっきりと浮かぶ)
ゲルハルト「ミャアアアアア!!(サミュエル!!)」

サムソン「分かっておる」ボオオオオオオオ!!(背後では落雷を受けた大木が激しく燃えている)
ちら(自分の手元を見るサムソン)
カクカクカクカクカク・・・
(左手に持つアルメタは微かに揺れ動いている)
サムソン「・・・・・・・(明らかに何かに怯えておる・・。ハンター武具とは長い付き合いだが、こんな経験は初めてだ)」
ちら(再び周囲に目を配るサムソンの鋭い眼光)

ニャン蔵「・・・・・・・・」じりっ
サムソン「・・・・・・・(獣人の刺客は落雷をも気に留めず、我らに殺気を放ち続けておる・・。私とゲルハルト・・そして・・・)」ちら
黄「・・・・・・・・・・・・」ボオオオオオオオ(豪雨の中、燃えたぎる大木の照明を受けながら、そっと右手で左目の眼帯をおさえている)
サムソン「・・・・・・・・(あの者もまた、何か底知れぬ兆候を感じ取っておるのか・・?)」ボオオオオオオオ
カッ
(再び刹那の閃光がフィールド全体を覆い尽くす)
サムソン「クッ・・!」(たまらず目を細める)
ドシャーーーーーーーーン!!
(そう遠くない距離に雷が落ちる)
ゲルハルト「シャアアアアアア!!」
サムソン「む・・・・」
ザアアアアアアアアアア!!
(再び雨音が顕になると、灰色のナイトと獣人の刺客の姿はもうそこには無い)
サムソン「・・・・・・・・。よし、ゲルハルト。我らも撤退だ。ミッチらと合流するぞ」ボオオオオオオオ
バシャバシャバシャバシャ!!
(雨の密林エリアを左目をおさえながら駆ける灰色のギルドナイト)
黄「・・・・・・・・(妙だ・・・混沌眼が何かに怯え、蠢いている・・!!)」バシャバシャバシャバシャ
「ウォン!!」
黄「・・・・・・・・・・・」バシャバシャバシャバシャ(走りながら横目で声のする方を見る)
ポール「ミッションは成功!ロストはクロエ・テージョのみ!撤収だ!!」バシャバシャバシャバシャ(すかさず並走してくる茶色のギルドナイト)
黄「・・・・・・。了解した」スッ・・(眼帯から手を離す)
ポール「負傷か?」バシャバシャバシャバシャ
黄「いや・・。良かったな。煩わしい後輩が消えてな」フッ
ポール「構わないさ。それよりもまた貴重な人材を一人失ったサフラの憂いに同情するだけさ(ウーメイはどうする・・?彼女もまた撤退していてくれればいいが・・・)」バシャバシャバシャバシャ
黄「気がかりか?」バシャバシャバシャバシャ
ポール「いや。今回もクルセイダーズに救われた。それだけだ」バシャバシャバシャバシャ
黄「この雨同様に鬱陶しい連中だ・・・引き続き、監視を頼む」バシャバシャバシャバシャ
ポール「へぇ・・珍しいな。あんたが人を頼るなんてな」バシャバシャバシャバシャ
黄「お前とレオは例外だ」バシャバシャバシャバシャ
ポール「そういう時は、素直に信頼してるって言えばいいんだぜ?」バシャバシャバシャバシャ
黄「・・・・・・・・・・」フッ・・
ザアアアアアアアアアア・・・
(真夜中の密林エリアへと消えていく二人のベテランナイト)
ザアアアアアアアアアア!!
(夜の雨空を見上げる迅竜)

グレンジャガー「ん~・・おかしいなぁ・・」ザアアアアアア

ミッチ「ちょっと!竜機兵ってマジで見たんすか!?」ザアアアアアア
グレンジャガー「例えだ」ザアアアアアアア

マクシミリア「それほど巨大な竜が見えたと?」ザアアアアアアア
グレンジャガー「だと思うけどな・・・」ザアアアアアアアア
ミッチ「・・・・・・・・」(マクシミリアと顔を見合わせ、首を左右に振る)
サムソン「お~~~~~い」ザアアアアアアアア(遠くから駆けて来る。その傍らにオトモの姿は見えない)
ミッチ「サムソン殿っす。ご無事で」ガッ(主人の帰還を御意の姿勢で迎える)
サムソン「おぬしらもな。お?無事に処理出来た様子だな」ザアアアアアアアア(あたりに散らばっている砲台の残骸を目視で確認する)
マクシミリア「ゲルハルト殿は?」
サムソン「ああ。引き続き潜入工作を続けるようだ。なに。心配いらんよ。サブクエも達成出来たしな(灰色のギルドナイト・・・ロックアラックのマスターにその実存を教えてやらねばな・・)」ザアアアアアアア・・・
ミッチ「??」
サムソン「それよりグレンは何を見ておるのだ?」ザアアアアアアアア(真上で首を上げている迅竜を見上げる)
ミッチ「気にすることないっす。さ、追手が来ないうちに撤退しましょう」
マクシミリア「迅竜殿。撤退だ」
グレンジャガー「ああ・・。よし、帰ろうぜ」スッ(身を屈め、一同を背に乗せる)
ドスンドスンドスンドスン・・・
(一行を背に乗せ、稲光の灯りを受けながら、密林エリアをアウトしていく迅竜)
~ニャー神殿、地下牢獄エリア....
ガガーーーーーーーーーン!!
(エリア内に響き渡る落雷の爆音)
ロイ「酷い雷雨だ・・。水没林に来て、初めて遭遇したな・・・」ザアアアアアア
ブツブツブツブツ・・・
(隣の牢獄から聴こえる不気味な経文)
ロイ「あちらさんも・・よく懲りずに・・・」
「工場長ぉおおおおお!!」
ロイ「!?」
ずるずるずるずる・・・
(水浸しになった牢屋内を上半身の力のみで鉄格子の方へと這って行く、両足を失ったロイ・ファウラー)
ロイ「ダミアンか!?僕はここだ!!」
ダッダッダッダッダッダッ・・!!
(雨音に紛れて接近してくる獣人の足音)
ダミアン「工場長!!お迎えにあがり・・・・・・っ!!」
ロイ「気にしないでくれ。自分の犯した贖罪の結果がこのザマだ」(欠損した両膝に巻かれている血染めの包帯が実に痛々しい)
ダミアン「もっと俺が早く来ていれば・・・・・・クソォオオオオオオオオオ!!!!」ガシャーーーーーーン

ロイ「君のせいじゃない。僕がコニーの事をもっと考えていれば、こうはならなかった」ガシャーーーーーーン


ダミアン「ニャン=ジュストの野郎・・・!!工場長・・・・うううう・・・!!」ずるずるずる・・・(鉄格子を掴みながら泣き崩れる)
耶律恵烈頭「ダミアン殿。早くロイ殿を」ジャリッ(鍵を手渡そうとする)
ロイ「ん・・危ない!!」
耶律恵烈頭「!?」くるっ
ブスッ
(太い注射針によって背中を一突きされる耶律恵烈頭)
耶律恵烈頭「ふ・・不覚・・・!!」バターーーーーン

ダミアン「!!」バッ
ポチャッティ「安心してください。強力な睡眠剤を投与しただけですから」
ダミアン「邪魔するなぁああああああああああ!!!!」ダッ

ロイ「待つんだ、ダミアン!!」ガシッ

ダミアン「工場長・・!!」
ロイ「今回は諦めるんだ。僕なら大丈夫。ニャン=ジュストはそう簡単に僕を殺しはしない。だから君は仲間を連れ、逃げるんだ。いいね?」(見上げるその眼力は以前ダミアンが見たものとは全く違う意志力を感じる)
ダミアン「・・・・・・・・・・・・」こくり
ポチャッティ「何をしていたのですか?黒子がこんな場所で」ザアアアアアア
ダミアン「いいか、よく覚えておけ」ずるずる・・(倒れている耶律恵烈頭を慎重に引き戻しながらナース猫に向かって言う)
ポチャッティ「??」
ダミアン「今宵お前は、猫民を圧政する悪辣で傍若無人な権威に味方した。これが何を意味するのか。これからの水没林をよく見ておけ」ガシッ(耶律恵烈頭をおんぶする)
ポチャッティ「・・・・・・・・・・」
ブツブツブツブツブツブツ・・・・・
(対峙する二人の獣人を他所に、得体のしれない経文が牢獄エリアに反響する)
ドシャーーーーーーーーン!!
(落雷の音が瞬時に声を掻き消す)
ロイ「今だ!!行け!!」
ポチャッティ「!?」
ダミアン「うおおおおおおおおおお!!!!」
ドーーーーーーーーーン

(耶律恵烈頭をおんぶしたまま、ポチャッティをタックルでふっ飛ばして逃げ去るダミアン)
ポチャッティ「くっ・・!!」ずでぇ~~~ん(向かいの牢屋の鉄格子に後頭部を打って倒れる)
ダミアン「工場長!!必ずあなたを救ってみせます!!約束ですよ!!」ダッダッダッダッダッダッダッ(牢獄エリアをアウトしていく黒子猫)
ロイ「ダミアン・・・・君ってやつは・・・・・」フフ・・(こぼれ落ちる涙とは裏腹に、安堵の笑みを浮かべながら一人残された牢獄内で黄昏れる)
ポチャッティ「うう~ん・・・・」ふりふり(首を左右に振りながら起き上がる)
ロイ「大丈夫か?」
ポチャッティ「二人は!?」きょろきょろ
ロイ「すまなかった。出来れば今日、ここで起きたことを忘れて欲しい。そして君も早くここを出るんだ。余計な事に深入りすれば、君もまた、僕の二の舞いになるぞ」
ポチャッティ「脅し・・ですか?」スッ・・(静かに床に落ちたフルフネコチクリを拾い上げる)
ロイ「いや、真実さ」ずるずる・・・(這いつくばりながら牢獄の隅に移動する両足を失った罪人)
ポチャッティ「・・・・・・・・・・・・・・」
ブツブツブツブツブツブツ・・・
ポチャッティ「・・・・・この経文は・・・」
彼の者の名を・・・彼の者の名を・・・
ポチャッティ「・・・・・・・黒龍伝説・・・・ハロルドが唱えていたものと同じ・・・」ザッ(経文が聴こえる牢獄を覗く)
ジーラ「降臨されました」カッ(突如、背後から差す稲光を逆光に受け、鉄格子越しに現れる黒衣の人型女)
ポチャッティ「!?」
ジーラ「この国は選ばれたのです。近い将来、このフェイリンメイリン国は栄華の限りを極め、そしてより激しく、華やかに滅びゆくでしょう・・・アッハッハッハッハッハッハッ!!」ドシャーーーーーーーーン!!(豪雷と共に狂騒的な嘲笑をみせる不快な人型女のシルエット)
ダッダッダッダッダッダッ!!
(同志をおぶりながら回廊を駆ける黒子猫)
ダミアン「許さねぇ・・・絶対に許さねぇぞ!!ニャン=ジュスト!!!!」
カカーーーーーーーン!!
(深黒晦冥の世界を瞬時に照らす鋭い稲光)
ニャン=ジュスト「私の望みを叶える・・?」ドシャーーーーーーーーン
「汝は選ばれたのだ。我、マモーナスと契約を交わし、その強欲全てと、この国を手中に収めよ」
ニャン=ジュスト「・・・・・・フフ・・・・フハハハハハハハ!!!!どうやらこの禁忌の村雨を呼び寄せたのは私だったようだな・・いいだろう!!マモーナスとやら!!貴様と契約を交わしてやろう!!!!」カカーーーーーーーーーン!!
Dragon Destruction編/完



ひと狩りひと読みしたらポチっとな

次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は
9/14(水)0時更新 予定は未定
をお送り致します♪ほいだらさ!次回も朗らかに読も見ようぜ

Plesioth(ガノトトス)とボートファイティングですって♪~MHO~
やぱり 想定内だたよ The Shallows(2016)
どうぼ。無類のサメ映画好きあたモン作者です








ここからはちょこっとネタバレありです


閑話休題




と今回は「THE SHALLOWS(2016)」について述べさせて頂きました

そんなわけで今日も・・・

ちょっと待ったぁ~~!!
記事のタイトルと内容が全然違うじゃないか

本当はもう書き疲れたので終わりにしたいのですが、仕方ないです。
まだやりましょう

サメと言えば海!!海と言えば魚竜!!魚竜といえばガノ!!
これをやりたくてサメ映画の冒頭から「イン」したのですが、やぱり長くなってしまったので、もう終わりでもいいかな


そんなわけで今日はMHOからちょっと変わったイベントクエストをご紹介♪四の五の言わずにまずはありがたい狩猟動画を見てみてみようぜ

大陸の文明はここまで来たのですね





同一ゲーム内で、従来のモンスターと別角度で狩猟?出来るシステムはいいですよね。あまり兵器に頼るとハンターの存在意義がなくなってしまいますが




ほんとにおしまい



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/16(金)0時更新 「Brazen bull/前編」の巻
をお送り致します♪次回のあらすじ・・バベル少女探偵団に新たなクエストが!依頼人はバベル高校の美術部、副部長のアミコだった!果てしてすあま率いるバベル少女探偵団は今回の難問も解決出来るのか!?乞うご期待あれどす

「Brazen bull/前編」の巻
~ユクモ学校法人私立バベル中学校(通称「バ中」、そして実は高校も同じ校舎にある)、わんぱく中庭(広大な原っぱエリア)....

コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォウォウォ~~ン・・・・
(珍妙な銅鑼の音を鳴らす、超巨大なモルタルニ階建の時計塔校舎を背景に、青空草原エリア内に募る様々な人型、獣人、モンスターの群れ。中にはピクニックシートを広げランチをしている者や、ベースボールにフットボール、更にはバレーボールをしている団体もみられ(主に大型系モンスターが活躍している模様)、今日も平和に三種共存が保たれていることが伺える。そんな激アツアットホーム空間がバベル中学(高校も一緒)なのだ!)

バサリン「フンフフフ~ん♪岩竜の涙は乙女の純真~♪淡いピンクの恋心~♪」るんるん(巨大なピクニックシートの上にお尻をぺたんとつけ、尻尾をふりふりさせながら、左手の二本の翼爪で上手に筆を持ち、ピコピコと左右に振る、ご機嫌なご様子の桃岩竜の中学二年生)

リカ「あら、バサリンちゃん。ずいぶんご機嫌ね。何かいいことでもあったの?」今日の占いが良かったとかぁ~♪(と、桃岩竜の傍らで、どんぐり型の弁当箱を開く中三獣人女子)

ザンコ「川村様から、絵の具の材料になる素材を貰ったんですって」パカン(と、おせち料理並に豪壮な弁当箱を開く、富裕層の中三獣人女子)

トンコ「絵の具の素材?にゃんだしょれ」ぱしーん(ザンコの弁当を盗もうとして、そのいけない「お手」をおもいきりひっぱたかれる、庶民な中三獣人女子)
バサリン「はい♪鮮やかな大雷光虫エキスです♪これで念願だった天然素材の黄色を作ることが出来るんです♪」岩竜の涙はまるでルビーのように~♪
リカ「大雷光虫エキス~?」あ~ん(かまぼこ(ピンクの)から食す)
ザンコ「ですわ。なんでも最近、川村様がお世話になってるモンスターが渓流地区に滞在しているらしく、その方の隣人から頂いたそうなんですの」ばくん(大口開けて女王エビの「身」を食らう)
リカ「へえ~。知ってた?トンコちゃん」あむあむあむ
トンコ「最近UBUにゃんが渓流に出かけるのは、そのモンスターに会いに行ってるんだにゃ・・・あたちに内緒だなんて、うちに帰ったらしこたまベリオSネコ包丁でどついてやるにゃ」む~

バサリン「川村先輩やUBUさんには本当にお世話になりっぱなしです。父も今度、お二人を火山の家にお招きしろって言ってるんですよ♪」
ザンコ「アホの川村様は放っておいて、今のUBUさんには火山は遠すぎますわね」ガリガリガリガリ(エビの甲殻ごと噛んでる。猫だから)
バサリン「まだユクモの災難を自身の責任だと・・?」
トンコ「ああみえて、責任感が強いんだにゃ。うちの主人は。だからみんな一生懸命、UBUにゃんの為に働くんだにゃ」にこ
リカ「そういう関係って素敵♪龍之さんもなんだかんだ言って、一番UBUさんを信頼しているものねぇ~♪」あ~む(今度はなにやら表面が緑色のかまぼこを食す。恐暴竜の素材ベースか?)
トンコ「鉄平に熱を上げても無駄にょ?今は愛するバステトのお世話で大忙しだからにゃ」あむあむあむ(サシミウオの切り身を食べる)
バサリン「獣人の赤ちゃん・・私も見てみたいです・・。でも流石に村の中に入るわけには行かないし・・」しょげり
リカ「出来るよ~。UBUさんの「のうじょう」に来ればいいのよ

トンコ「うんみゃ。クルセイダーズの仲間も、川を渡って平気で「イン」してくるにゃ。バランに至っては毎年、年末商戦になると村の売店を手伝ってるくらいにゃ」
バサリン「すごい・・

トンコ「今度、バサ雄と一緒に見に来るといいにゃ。鉄平もフラワーも、きっと喜ぶにゃ♪」(それを聞き、笑顔で大きく頷く桃岩竜)
リカ「って、そのバサ雄くんはぁ~?」きょろきょろ
ザンコ「あそこですわ。スサノオさんと一緒に、サッカーをやってますわ。すあまさんも」ちら
ズドドドドドドドドドド

(物凄い地響きと砂埃をたてながら、小さなサッカーボールを追いかける蒼火竜、岩竜。その背後からチームメイトだと思われるジャギィノスに跨ったすあま(子供用マカルパ装備(赤黒しましまピエロみたいなめでたい格好からZベースであることが推測出来る)の姿も見られる)
リカ「よくご飯抜きであんなに走れるね

ザンコ「コラァ~!!埃が私のランチに入ってしまいますわ

ずごーーーーーーーん

(お約束通り、ザンコの顔面にサッカーボールが直撃する)

スサノオ「あ、わりぃ。先輩」ぽりぽり

バサ雄「ザンコ先輩!平気っすか!?」
すあま「気にせんでもええわ。運動神経悪いだけちゃう?」(下のジャギィノスも笑ってる)
ザンコ「やかま・・・(ずるずると顔面からサッカーボールが落っこちる)しいですわぁあああああああ!!!!」ザシューーーーーーン

スサノオ「おお!!ナイスキック!!」
バサ雄「追っかけろぉ~~~!!」
すあま「それ行け~~~~~!!」
ズドドドドドドドドドド

(場外ホームランばりに飛んでいったボールを追いかける一同。中にはファンゴに跨った学ラン学生や、誰よりも速い角竜の姿も見える)
ザンコ「まったく・・無作法な人たちですこと・・!」ハァハァ

バサリン「もぉバサ雄ったら・・。ごめんなさい、あとで叱っておきますね」
ザンコ「バサリンさんが謝る必要なくってですわ。それより、今日の放課後も部活なのでしょう?」あ~む(再び腰を下ろし豪壮なお弁当を我が物顔で食らう)
バサリン「はい♪」
リカ「バサリンちゃんの部活って・・」
??「美術部よ」
バサリン「この声は・・・」ちら
ケルび~ん♪

??「ごきげんよう。バサリンさん」つん(と、角にリボンを施したクール系ケルビ女子)
バサリン「アミコ先輩~♪」
ザンコ「って、誰ですの?」こそこそ
トンコ「美術部の先輩にゃろ?ってことはあたち達、三年生と同じ・・」
アミコ「私はハイスクールのニ年生よ。あなた達よりも、年上ってわけ」つん
バサリン「アミコ先輩はね、美術部の副部長なんですよ♪次期部長候補の筆頭で、その美術にかける才能は、絵画、彫刻、版画、陶芸、染織、フェルトまで多彩にこなしてしまう天才なんですよぉ~♪」
ザンコ「・・・・・・・(確かにケルビの蹄なら馬楝(ばれん)が付けやすそうだけど・・絵画や彫刻ってどうやってやるのかしら・・)」
リカ「そっか・・この学校って、二階は高校なんだっけ

ザンコ「獣人やモンスターは、外観だけじゃ年齢なんて分からないですし

トンコ「しょれにあたち達「帰宅部」は、学校のことに詳しくなくても仕方ないにゃ

アミコ「そうでもないわよ。あなた達、バベル少女探偵団のメンバーなんでしょ?」カポラカポラ(と、偶蹄目らしく蹄の音を小粋にたてながら近づいてくる)
リカ「え・・まぁ・・(下手な部活に属しているより恥ずかしい・・

アミコ「あなた達にお願いがあってきたの」
トンコ「みゅうう?」
バサリン「何かあったんですか?」
アミコ「話は放課後。美術室に来て。じゃ、よろしく」カポン

カポラカポラ・・カポラカポラ・・
(と、優雅な姿勢で去っていくアミコ。周りでご飯を食べている女子達(人間や獣人、はたまたジャギィノスの女子達)はその姿を見て、目がキラキラしている)
バサリン「ほんと素敵・・アミコさんって・・♪」ほれぼれ
トンコ「にゃるほど。美術の才能に、あのクールな容姿なら、みんなが憧れるのも無理はにゃいにゃ」(おでこに蹄の痕がついてる)
ザンコ「それにしても、お願いってなんなんですの?あたし達にクエストなんて、今までの経験からして、嫌な予感しかしねぇですわ」ばくん(お弁当を丸呑みしてしまう)
??「面白そうやんけ」
リカ「あら」ちら
すあま「美術部のクエスト。しっかり受けたるわ」しっしっしっしっ(ピエロみたいな格好したすあまの背後で頷く岩竜、蒼火竜の姿も)
リカ&トンコ&ザンコ「・・・・・・(やっぱり嫌な予感しかしない・・)」はぁ~~~
「あたちのモンハン日記」
~Brazen bull~
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォウォウォ~~ン・・・・
ブナハブラの女子「じゃあまた明日ねぇ~♪」ブブブブブブ・・(教室内で同じく別れを告げるカンタロスの女子)
リカ「はぁ~。やっと終わったね」じゃあなぁ~細谷~(と、教室を出て行く人型学ラン男子生徒に手を振り返す)
すあま「さて。美術部の部室に行こか」しゅとっ

ザンコ「って、どこですの?」
トンコ「しょういえば、美術部の部室にゃんて聞いたことないにゃ」う~ん

スサノオ「よぉ!!早くいこうぜ!!」ドシャーーーン

バサリン「す、すみません

バサ雄「はっはっはっはっ。美術部なんて初めて見るからね。テンション高いんだよ」ブンブン(と、ボロボロのアイアンソードを振り回す。それをこなれた感じで避けながら教室を出て行く獣人の上級生達)
リカ「良かった♪ちょうど今、みんなで部室が何処だろうって話していたところだったの」
バサ雄「姉ちゃんが案内しますよ。ほいじゃ、行こうか」
バサリン「でも・・・」
スサノオ「なんだよ?」
バサリン「こんなに入れるかしら・・」
スサノオ「??」ぱちくり(赤い瞳をきょとんとさせている)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(美術部と書かれた教室の札)
スサノオ「・・・・・・・・・・・」(廊下で待機している蒼火竜、岩竜の姿)
すあま「なんやここ。めっちゃ狭いなぁ~」きょろきょろ
しょぼぉ~~~~ん・・・
(我々の世界での一般的な教室同等(120坪強)の広さ。ドアこそ巨大なのだが、バサリンは身を屈ませており、教室エリアの半分以上を占めてしまっている。教室の隅々には美術部らしいイーゼルやキャンパスが置かれており、他には火竜の頭部と思われる彫刻や、奇面族を描いた「不気味な版画」も飾ってある)
リカ「いいわねぇ~。なんか美術部って感じ♪」(横で「ケッ」って顔する性悪ザンコ)
アミコ「あなた達、悪いわね。そこから話を聞いててちょうだい」(廊下の外にいる二頭に声をかける)
スサノオ&バサ雄「うっす」へこり
トンコ「ところでこの教室は、どうしてこんなに狭いにょか?」
??「その質疑には私が答えよう!!」
リカ「え・・」きょろきょろ
ガタンガタンガタンガタン
(木製の掃除用具入れが大胆に揺れる)
リカ「ぎゃああああああああ

アミコ「怯えなくてもいいわ。早く出てきて下さい。部長」
トンコ&ザンコ「部長?」ほにゃら(疑念たっぷりの眼差し)
??「うむ」ガタンガタンガタンガタン
リカ「ど、どうしてあんな中に?」
バサリン「部長は暗い所で瞑想するのが趣味なんです」
??「待ってろ、今すぐにだな・・」ガタンガタンガタンガタン
トンコ&ザンコ「・・・・・・(出れなくなったのでは・・)」
??「七面倒臭い!!芸術は爆発だぁあああああああ!!!!」
ボガアアアアアアアアアン

(用具入れが木っ端微塵に爆発する)
リカ「きゃああああああああ

スサノオ「なんすか?今の音」ぬう~(ドアから顔を覗かせる蒼火竜と岩竜)
ブスッ

(飛んできたホウキによって左耳部を突かれる蒼火竜)
スサノオ「いでええええええええ」
バサ雄「大丈夫!?スサノオ君!!誰だ!こんな真似をしたのは!!」
??「黙れ!!非凡な岩竜よ!!」
バサ雄「誰だ!?」
??「真の芸術とは痛みを伴うもの!!壮絶な挫折と苦悩の果て、更なる情熱の境地へ辿り着くことが出来るのならば、私は喜んで自分の耳を引きちぎろう!!そしてこの陰鬱で冷たく不毛な学園生活を彩るべく立ち上がった我が美術部が、腐敗した校内に芸術という優美な華を咲かせてみせましょう!!どうもこんにちわ!!私が美術部部長、バベルハイスクール筆頭三年生、ゴッホケンジだぁああああああああああ!!!!」ボオオオオオオオオオ

トンコ「まさか依頼って、あれを追い出すことにゃ?」
アミコ「出来ればそうしたいけど・・部長、お遊戯はそこまでに」ざぱぁ~ん

ゴッホケンジ「うむ。すまない、アミコ君」びしょびしょ・・(鎮火した中から出てきたのは、素朴な学ラン姿にあの有名な「自画像(包帯巻いてる方の)」そっくりな頭部を持つ人型男性であった。背中には「青熊長筆(太刀)」を背負っている)
リカ「わぁ・・またいろいろ突っ込まなきゃいけない人が出てきたね・・

ゴッホケンジ「絵画とは時に熱く、そしてまた狂騒的なまでの愛情を燃やすもの。悪く思わないでくれ」ぷしゅうううう・・(体から硝煙が上がっている)
トンコ&ザンコ「・・・・・・・(用具入れの中でタル爆弾を発火させたんだな・・)」
アミコ「そんなことより依頼の件を。この方々が探偵団の皆様です」
ゴッホケンジ「どれもこれも非凡なネコばかりだ」ふん
ガスッ



バサ雄「ねぇ、部員て姉ちゃん達しかいないの?」
バサリン「え・・そうなの」しょんげり
スサノオ「分かった。依頼ってのは、廃部寸前の美術部を存続させる為に、部員を勧誘することだろ?」
ゴッホケンジ「否!!粗悪な蒼火竜め!!」ひょっ

スサノオ「ぎゃあああああああ」ブスッ

バサリン「きゃあああああ!大丈夫!?スサノオ君!!」ひえええええ
ゴッホケンジ「喚くな!!我ら美術部は学校長より正式に運営を認められた才能集団なのだ!!例えそれが今は三人しかいなくても、その分、多くの芸術作品を歴史に刻めばチャラ同然!!チャラ同然だぁあああああ!!」ひょっ

スサノオ「いい加減にしろ」グボおおおおお

ゴッホケンジ「ぎゃあああああああああ」ンボオオオオオオ

トンコ&ザンコ&リカ「用がないならこれで・・」すかすかすか
ゴッホケンジ「待てぇ~い!!」ボオオオオオオ

アミコ「はい、バカおしまい」パかぁ~ん

すあま「みんなもちょい待ち。出て行くんは、ちゃんと内容を聞いてからにしよ」
ゴッホケンジ「すまない。一重の丸顔君」パァ~~ん

バサ雄「もぉ~。ちっとも話が進まない。お腹が空いちゃったよ」がじっ(ドアから首を伸ばし、作りかけの猫型彫像をかじっちゃう)
アミコ「部長。依頼の話を」ぐりぐりぐり

ゴッホケンジ「うむ・・。依頼というのは他でもない。この狭い部室に代わり、新たな部室を校内より探してきて欲しいのだ」ぐりぐりぐりぐり
すあま「確かに。バサリンにはこの教室は狭すぎるもんな」
バサリン「そういうことだったのですか・・・すみません、部長、アミコさん・・」しょんげり
アミコ「あなたが謝ることはないわ。元々、この美術部は長い間、私と部長だけだったから、この旧教室を使わせてもらっていたのよ」ぐりぐりぐりぐり
リカ「旧教室?」ほにゃら
アミコ「今のユクモ地方みたいに、私達、知的生命体種と呼ばれるモンスター達が学園に少なかった頃、人間と獣人だけのクラスに使っていたものらしいの」ぐりぐりぐりぐり
トンコ「にゃるほど。だからサイズ感がモンスターに適してにゃいのか」
アミコ「その無人の教室を美術部が借りているというわけ」ぐりぐりぐりぐり
ザンコ「質問がありますの。そのこ汚い部長はさておき、アミコさんのように女子からも好かれるカリスマがいるというのに、どうして部員が増えないんですの?」
ゴッホケンジ「それは私が説明しよう」ぐりぐりぐりぐり
バサ雄「がりがりがりがり」(すっかり彫刻を食べてしまった)
ゴッホケンジ「私とアミコ君は、それはもう芸術にかける情熱が高すぎる故、ついつい他の部員にも厳しくなってしまうのだ・・。時には叱咤し、時には部屋に閉じ込めたり、そして必要とあらばシビレ罠にもかける始末・・・それもこれも、芸術と若い才能を愛するあまりの衝動的な出来心が原因なのだ・・」ぐりぐりぐりぐり
トンコ&ザンコ「・・・・・(要するにヒステリックなドS気質が齎すパワハラが原因なんだな・・)」
すあま「普通なら部員が少ない部活は、その存続を認められず廃部や。なんで幻竜のおじさん・・校長先生は美術部だけ正式にその活動を許しているんや?」
ゴッホケンジ「アミコ君の存在さ」ぐりぐりぐりぐり
アミコ「・・・・・・・・」ぐりぐりぐりぐり
ゴッホケンジ「アミコ君の芸術センスは君たちも知っての通り、多彩かつ才能に漲っている。その未来の大陸全土を代表する若き天才を、たかが校内のレギュレーションで拘束していいものか。否・・才能ある者は世界に羽ばたかねばならぬのだ。校長はアミコ君の将来の為に、学校の規律に背き、この美術部を守ってくれているのだ」ぐりぐりぐりぐり(泣きながらぐりぐりされてる)
すあま「激アツな話しやな・・。如何にも校長先生のやりそうなことや」フッ
アミコ「私だけじゃないわ。新入部員であるバサリン、あなたも自分では気づかないほどの才能に溢れている。他でもない私が認めるのだから、本当よ」にこ
バサリン「アミコ先輩・・・」
アミコ「だからバサリンがもっと動ける部室を探してきてほしいの。報酬は、私があなた達の絵を書いてあげるわ」
トンコ「それは嬉しいけど・・どうして自分達で見つけないにゃ?」
アミコ「だってあなた達、暇でしょ?」ケロリ(と言われる)
トンコ&ザンコ&リカ&すあま「・・・・・・・・(完全に否定は出来ないのが悔しい・・)」
アミコ「それと今までも、校内の怪事件を解決してきたというじゃない。あなた達なら聞いたことあるんじゃない?地下牢獄の噂・・・」
リカ「えーーーー!!なんですかそれ!?」さぴーん

バサ雄「俺、聞いたことあるよ。なんでもこのバ中の地下には、牢獄があるって」
アミコ「難事件をクリアしてきたあなた達なら、血が騒ぐはずよ。学校内に隠された地下牢獄・・・もしも、そこが部室に使えるのなら、綺麗に掃除して、部活を行える状態にしてちょうだい」
リカ「・・・・・(自分で片付けるのが嫌なんだな・・)」
ゴッホケンジ「さぁ!!そうと決まったら旅立つのだ!!バベルの若き生徒達よ!!」
リカ「・・・・・(要は面倒なんだな・・)」
トンコ「どうするにゃ?すあま」
すあま「地下牢獄・・・おもろいやん。ほなら、お馴染みの下校後の初夜巡検といこか」にやり
*巡検:大日本帝国海軍、海上自衛隊、海上保安庁所属艦船等における日課の一つ。消灯前に副長、甲板士官、先任衛兵伍長(海上自衛隊では先任警衛海曹)が艦船内の点検を行う。初夜巡検(しょやじゅんけん)ともいう。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用。
トンコ「リカ、いつものトランプ持ってるにゃ?夜までここで時間潰しにゃ」
リカ「はぁ~~~~~~」(その後ろで首を伸ばし別の彫刻を食べようとしてるバサ雄の顔を蹄で押し返すアミコ。部長とスサノオはさっきの喧嘩の続きをしている有様)
トンコ「次回に続くにゃ」グボおおおおおお

To Be Continued



皆様の激アツ一票があたモンを元気にするのです

次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/18(日)0時更新 「Brazen bull/後編」の巻
をお送り致します♪ほいだらさ!!次回もいつ火竜に火を吹かれてもいいように、用心しながら読も見ようよ

「Brazen bull/後編」の巻
~バ中、三年B組....

ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・

トンコ「にょっにょ~♪あっがり~」パァ~~ん


ザンコ「まぁ珍しい。でも二番手は私が頂きですわ。それ!!ホーリーエクスプロージョン!!」タァ~ん


リカ「あ~ん。またバサ雄君と一騎打ちかぁ~。よぉ~し、負けないぞぉ~」むむむ(手持ちのカードを睨みつける)

バサ雄「俺だってぇ~。え~と、え~と・・」(翼爪で上手にカードを持って考え込んでいる)
すあま「ZZZZZZ・・・・・」(岩竜の太ももを背もたれに仮眠をとっている)
リカ「よし!この手があったわ!まずはハートのヤオザミフォーホースメンを召喚!!合体してデスシェンガオレンにグレードアップ!!ザザミソアポカリプス発動によって世界は終焉を迎えるの!!これであと100ターンは私のものだわ!!」
バサ雄「甘い!!こっちにはクローバーのハレツアロワナゾンビ軍団がいるんだ!!死んでも死んでも爆発を永遠に繰り返す!!これによって100ターンを無効化!!更に爆破地獄はフィールドを覆い尽くし、フォールアウトを齎すことで8億ターン、敵領地の回復行動及び復活を無効!!更に更に爆破の炎によって生まれたフレームアカムトルムJrが爆炎のゲロを敵領地に向かって放射!!これでリカ先輩の領地は未来永劫燃え続ける灼熱エリアと化すのだぁああああ!!」
リカ「おっとそこまでよ!!確かに地上は生きとし生ける物全てが根絶やしにされてしまう!!だが地中ならどうかしら!?それ!!スペードのゲオルギオスガレオスを召喚!!聖なる魚竜の白子を食べて生き返ったデスシェンガオレンは地上の炎を纏い、「ヴォルケニックシェンガオレンPART2~マイ・フレンド・オブ・ザザミー」へ進化変態!!フレームアカムトルムJrに向かって本場砦蟹のメテオ級ゲロ爆弾を放出!!これによってフレームアカムトルムJrはビッグバンクラスの超爆破を引き起こし、敵領地まるごとギャラクシアンクリアチェンジ!!生まれ変わった新たな星は高温ガスを主成分とするガス惑星となり、オールワールド・エンド!!つまり、私の勝ちだわぁ~♪」たぁ~ん

バサ雄「ちぇ~。本当に強いなぁ~、リカ先輩はぁ~」むう~

バサリン「ふふ。バサ雄ったら、またビリになって。本当におかしい」くすくす(教室の窓際席(モンスター専用の巨大な)に腰を下ろし、月明かりを背に受けながら一同を静観している)

スサノオ「姉ちゃん・・もう寝ちまったかな・・」(バサリンの後ろの席に座り、頬杖をつきながら夜空を見上げている)
バサリン「・・・・・・・。ごめんなさい。美術部の為に、なんにも関係ないスサノオ君を付き合わせてしまって・・」
スサノオ「構わねぇよ。ただここんところ、俺、ずっと帰りが遅いもんだからさ。姉ちゃん、心配してんじゃねぇかと思ってさ。うちの姉貴って、寝だめしておかないとダメな体質なんだ。だから、一度寝ちまうと、暫くは会話出来ないってわけ」
バサリン「お姉さん想いなのね。バサ雄にも見習わせたいくらい。それより帰りが遅いって、クルセイダーズの任務とか?」
スサノオ「いや。俺はまだ正式なメンバーじゃないからな。それにあの憎きあんまんクソ女をはっ倒すまでは、入団しないつもりだよ」
バサリン「じゃあ、夜遅くまで何をしているの?」
スサノオ「ちょっと火山にな・・・ま、修行の一種さ」
バサリン「そっか・・それで甲殻が傷だらけなんだね・・。そのぉ・・・あんまり無茶・・しないでね」(目を逸らしながら言う)
スサノオ「おう!任しとけ!あ、それから今の話し、二頭だけの秘密だぞ」こそり
バサリン「え・・・わ、分かったわ」どきりん
すあま「起きたで」はっ

バサ雄「もうすっかり夜になったよ。校舎には誰もいないはずさ」
トンコ「行動を開始するにゃ?」
すあま「せやな。噂の地下牢獄を探索しにいこか」ふぁ~あ
スサノオ「んで、すあまの姉御。その地下牢獄ってどこから入るんだい?」
すあま「・・・・・・・・」(背中を向けてストレッチしてる)
バサ雄「知らないんだ・・

すあま「あてはあるで」にや~(不敵な笑みを浮かべ振り返る。矯正中の「歯」が月明かりに照らされ、ちらっと光る)
「あたちのモンハン日記」
~Brazen bull~
~バ中、校長室前....
ゲゲゲゲ・・ゾゾゾゾ・・
(地元の「奇虫」のあやしげな鳴き声が反響する夜の大回廊にて、古代ローマ建築のような立派な石造りの巨大ドアの前に立つ一同)
すあま「こん中が一番あやしいな」むぅ~(でっかいドアを見上げている)
トンコ「確かに・・。幻竜がまともな形で学校にいるところを見たことないニャ」
バサリン「すると校長先生は、この部屋の中から地下へ移動しているのかしら・・」
ザンコ「多分そうですわ。その証拠に、うんともすんともいいませんわ」ん~ん~

リカ「分かった!ここでスサノオ君とバサ雄君の出番ね♪」ぴ~ん

スサノオ「おっしゃ!派手にぶっ壊しちまおうぜ!」
バサ雄「そうと決まれば、助走をつけて体当たりだ!」
ドドドドドドド・・・・

(大回廊の向こう側へ後退する二頭のモンスター)
すあま「そんなもんでええんちゃう!?」(廊下の奥の二頭に声をかける)
バサ雄「危ないから先輩達は下がってぇ~!!」
そそくさ・・(と、廊下の端に身を寄せる一同)
スサノオ「よし、いくぞ!バサ雄!!」
バサ雄「せぇ~の・・・」
ズドドドドドドドド!!
(一斉に走りだす蒼火竜と岩竜)
バサリン「頑張って・・スサノオ君・・」ぎゅっ
スサノオ「だりゃあああああああ!!」(飛び蹴り)
バサ雄「うおりゃ~~~~~~!!」(頭突き)
バギャーーーーーン!!
(豪快にドアを大破しながら中に「イン」していく二頭)
リカ「やったぁ~♪」さすが飛竜ねぇ~

すあま「大丈夫かぁ~?」ひょっこり
バサ雄「いちちち・・・平気平気。それより地下室への入り口を・・」きょろきょろ
・・・・・・・・・・・・・・・
(部屋の中は以外にも「こじんまり」しており、ちっさい人間用の「ザ・校長デスクセット/豪華版」やら、ありがちな表彰状とかが飾られてる程度で、入り口以外、あやしげなドアは一切見られない)
トンコ「まったく生活感がない部屋にゃ」きょろきょろ
ザンコ「使われてる様子がないことを意味してますわね」ぎ~(豪華なチェアーに腰掛ける)
すあま「ふむ~・・・」ガシガシガシガシ(床を力強く踏んづけている)
バサリン「ここじゃないのかしら・・」
すあま「地盤が「きな臭い」感じやな・・。どこかに床が開くスイッチがあるはずや」きょろきょろ
スサノオ「小説じゃあるまいし。そんな仕掛けがあるとは思えねぇけどな」よっ(肘をサイドテーブルに置く)
ゴイン・・(サイドテーブルが軽く沈む)
スサノオ「おう?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(途端に床全体がエレベーター方式で下に沈んでいく)
リカ「なになに

すあま「校長室の床がエレベーターやったんや!!でかしたで、スサノオ!!」
バサリン「すっご~い!スサノオ君♪」
スサノオ「フッ・・まぁな」(不可抗力を手柄に変える奇跡の中二蒼火竜)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(一同を乗せた床エレベーターはどんどん降下していく)
リカ「すごい・・本当にこんな仕掛けがあったなんて・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ザンコ「噂は本当だったようですわね」ガシャーーーーン

すあま「真っ暗やな・・・」むぅ~
スサノオ「任せろ」ブッ

ボオオオオオオオオオオ・・
(一瞬にして辺りが照らされると同時に、目に入ってきたのは不気味な金色の牛の顔面であった)
リカ「ぎゃあああああああああ

バサリン「これは・・・・」ボオオオオオオ・・
ザンコ「Brazen bull。通称、ファラリスの雄牛ですわね」ボオオオオオオ・・
トンコ「それだけじゃないニャ。部屋の中をよく見渡すニャ」
ボオオオオオオオオオオオ・・・
(炎の灯りに照らされ、不気味なシルエットを見せるあやしげなオブジェ群)
リカ「なんなの・・・これ・・

ザンコ「アイアンメイデンにガロット・・・ということは、この部屋は・・」ボオオオオオオ・・
すあま「地下牢獄っちゅうより、拷問部屋やな・・」ボオオオオオオ・・
トンコ「あしょこを見ろ!!「がみがみ女のバイオリン」と「がみがみ女のくつわ」もあるニャ!しょれから「親指締め機」に「頭蓋骨粉砕機」、更には「膝くだ機器」まで揃っている始末・・!にゃんと!!ご丁寧に「苦悩の梨」まで揃っているニャ!!」
ザンコ「まだですわ!!あそこの針だらけの椅子・・「審問椅子」ですわ!!その向こうに見えるのが・・・げぇええええええ!!肛門を標的とした「ユダのゆりかご」までありますわぁ~!!」なんて悍ましい~

トンコ「あっちのでかいのを見るニャ!!あれは入ったら最後!家畜諸共、灼熱地獄行きでお馴染み、「ウィッカーマン」ニャ!!」ひええええええええ
ザンコ「まだまだぁ~!!あそこには、遠心力で内蔵を飛び散らせる、拷問器具の代表作「カタリナの車輪」までもがぁ~!!」
トンコ「こりはニャんだ!?分かったニャ!!モノブロスの角を折る為だけに作られた「真紅の角へし折り機」だニャ!!」
ザンコ「ということはその隣にある巨大なアームは、「モノブロスハートわしづかみ機」ですわぁ~!!」ご丁寧に「指サック」までぇ~!!
すあま「もうええわ」ぱしーん

バサ雄「でも・・どうしてこんなに世界中の拷問器具が・・」
スサノオ「こっちが聞きてぇぜ。しっかし・・薄気味悪いな・・」ボオオオオオオ・・(灯りに照らされる鋼鉄の処女の顔が実に不気味である)
リカ「素行の悪い生徒をここに連れ込んでは、「もうやりません」って言うまで、あの拷問器具で調教するのかしら・・」ボオオオオオオ・・
バサ雄&スサノオ「・・・・・・・・・・」ぶるっ(少しちびったっぽい)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
(一同が乗っている床が揺れ動く)
リカ「なに!?」
すあま「あかん。上で誰かがこのエレベーターを起動させよったんや!降りるで!!」バッ

スサノオ「どうすんだよ!?」ドスン

トンコ「とにかく隠れるにゃ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
(無人の床エレベーターがゆっくりと上昇していく)
リカ「隠れるってどこに!?」きょろきょろ
トンコ「あたちと来い!メイデンの中に入るにゃ!!」やぁ~だぁ~~~

すあま「ザンコはん!うちらは雄牛の中や!!」ダッ

ザンコ「ナイスな考えですわ!火さえ点けられなければ、ただの入れ物!!それ!」バッ

スサノオ「おいおい!ちょっと待てって

バサ雄「先輩達はいいけど、僕らはどうすればいいのさ!?」おろおろ
「ツインズは岩の擬態があるやろがい。スサノオはウィッカーマンに入りや」(おどけた顔の金色の雄牛の中からこもった声が聴こえる)
バサ雄「その手があったか!まさに灯台下暗しとはこのこと!さぁ、姉ちゃんも!」モゴモゴモゴ(体を揺さぶり「例のあの岩」に擬態する)
バサ雄「スサノオ君も早くね!」モゴモゴモゴ
スサノオ「ちきしょう~!どうにでもなれ!」バイン(翼で巨大な人型の檻を開く)
「火の始末だけはしといてや」(とぼけた顔の牛が喋っているような感じ)
スサノオ「分かったよ!!」ぐりぐり(火を足で踏んづけて消化する)
バサリン「早く檻の中に!」(岩が喋ってる感じ)
スサノオ「くそぉ~!!」あたふた(巨大な人型の檻にすっぽり収まる蒼火竜)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
「くるで」(雄牛が喋っているような感じ)
「みんな静かにするニャ」(不気味な鋼鉄の処女が喋っているような感じ)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
えぐっえぐっ・・えぐっえぐっ・・
(真っ暗になった拷問部屋から、おそらくアイアンメイデンの中で泣いているリカの鳴き声だけが微かに聞こえる)
ガシャーーーーーーーン
「きたで・・」
「すあまさん。雄牛の目から外を覗いてみてですわ」
「よし・・」
ギョロッ(金色の雄牛の眼にモノホンの目がぎょろっと見えて、よりキショい感じ)
バッ(牛の目型視点に、松明を持った人型の影が床エレベーターより降りてくるのが見える)
すあま「・・・・・・(穴が小さくてよう見えへんな・・)」むう~
きょろきょろ(なんだか警戒している様子で部屋を見回している男の影)
バサ雄「・・・・・・・(バレませんように・・・)」
バサリン「・・・・・・・・・」ドキドキ(明らかに部屋には異質な「例のあの岩」が2つ並んでいる)
じーーーーーーーーーー
バサ雄「・・・・・・・(ゲッ

バサリン「・・・・・・・(お願い・・気づかないで・・!)」ドキドキ
ぷいっ
バサ雄「ホッ・・・・」
がしゃりがしゃり・・(おそらくテーブルの上に陳列している拷問器具を手にとって遊んでいるのであろう)
ザンコ「顔は見えましたの?」こそり
すあま「まだや・・・どうやら「親指締め機」や「頭蓋骨粉砕機」を自分にはめて遊んでいる様子や」こそり
ふぅ~~~~~~~~~
ザンコ「今度はなんですの?」
すあま「多分、人間プレス機の間に挟まって、当時の恐怖を想像しながら堪能してるんや」
よいしょっとな・・
ザンコ「今度は?」
すあま「「審問椅子」の上で空気椅子状態になって、針が身体中に刺さらんギリギリのところを楽しんでいるや」
ザンコ「どこの誰だか知りませんが、変態なのは確かですわね」
おや?
すあま「あかん」
ザンコ「どうしたんですの?」
すあま「こっちに松明持って近づいてきた」
ザンコ「いっ

ボオオオオオオオオオオ
ザンコ「この音ってまさか・・」
すあま「下から火ぃ点けとる音や

ボオオオオオオオオオオ
ザンコ「やばいですわ


すあま「あかん。これじゃ本当の拷問や

ザンコ「ファラリスの雄牛の処刑法は、熱で炙られることだけじゃありませんですわ!それ以上に恐ろしいのは、炙られることで発する自分の煙によって酸素不足になることなんですの!雄牛の目や鼻に穴が空いているのは、そこから必死に外の空気を吸おうと中の人間に悪あがきをさせ、その呼吸音と断末魔の叫び声が金属の管を通して、外の人間にはまるで雄牛が泣いているように聞こえさせる為!!肉体をじっくり炙り殺し、酸素欠乏状態にさせる・・外からも内からもダメージを与えるのが、このファラリスの雄牛の最大の恐怖なんですわ!!」ボオオオオオオオ
なんか今日はほんとに鳴いてるっぽいなぁ~
(雄牛の外から馬鹿っぽい声が聴こえる)
ザンコ「今の声!?」
すあま「ああ・・間違いない・・けど、今はここから出るんが先や!」
トンコ「そこまでにゃ~~~~!!」バカーーーーン


幻竜「ゲッ」
トンコ「やっぱりお前か!!この変態親父~~~!!」
ごすーーーーーーーーん

(包丁の柄の部分でおもいっきり幻竜の頭を叩く)
幻竜「ぎゃあああああああああ」ゴロゴロゴロ

スサノオ「この野郎!!今度はてめぇが入れ!!」バカーーン

ばさっ


幻竜「ちょっと待て!私はこの学校の・・」
スサノオ「黙れ!変態!!」ボフッ

ボオオオオオオオオオオ!!
(瞬く間に全身が燃え上がる人型の檻)
幻竜「ぎゃああああああああああ」ボオオオオオオオオオ
リカ「なんだか・・神秘的な炎ね・・」ボオオオオオオ・・
トンコ「古代人もまた同じ想いで信仰の為、人身御供を捧げたんだニャ・・。けど、文明が栄えた今となっては、その供犠の非道徳的な行為自体が否定されているのもまた事実ニャ・・・」ボオオオオオオ・・
ザンコ「確かなのは中に入っている人が校長だということ。これはこれでいい気味ですわね

ボオオオオオオオオオオ・・
(燃え上がるウィッカーマンの炎を見つめる一行。拷問部屋の中は幻竜の阿鼻叫喚だけがエコーしている)
~後日、わんぱく中庭(広大な原っぱエリア)....

コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォウォウォ~~ン・・・・

アミコ「お手柄だったわね。バベル少女探偵団」
トンコ「今回も無事に解決出来て良かったニャ♪」
すあま「あの拷問部屋は校長先生の「趣味置き場」だったんやって。せっこいクエストや博打で儲けた小遣いはたいて、村の行商人に世界中の拷問器具を輸入させてたらしいわ」
リカ「ほんっとにしょうもないおじさんだよね。うちの校長って

ザンコ「幻竜さんには、自分で集めたコレクションを森に運ぶよう命じましたの。勿論、言うことを聞かなければ、今度はハリファックス断頭台で首チョンパの刑だって脅して」ちら
ひぃ~~ひぃ~~~~

(スサノオとバサ雄に促され、拷問器具をひいこらと運ぶ奴隷状態の幻竜。他の生徒はその光景を見て「もっとやれやれ」とか野次を飛ばしている)
アミコ「ウフフフフ。でもそのおかげで広い部室を手に入れられたわ。ありがとう」ぱかん

バサリン「アミコ先輩~♪部活に行きましょう~♪」ズドドドドドド

アミコ「そうね。あ、それから報酬の件だけど、もうちょっと待ってね」
すあま「うちらの絵を書いてくれるいう話しか?」
アミコ「ええ。私一人で書いてもなんだから、バサリンさんと一緒に書くことに決めたの。あなた達もそのほうが嬉しいでしょ♪」パチりん(ウィンクしてみせる綺麗なケルビ女子)
リカ「はい!!」
その後、アミコ先輩とバサリンちゃんがあたし達、バベル少女探偵団の版画絵を作ってくれました。版画だからなんだか真っ黒で誰が誰だかよく分からなかったけど、あたし達の背景には目と鼻から煙を出すファラリスの雄牛や燃え上がるウィッカーマンが描かれていて、なんだか壮大ですごく芸術的だというのは伝わってくる作品でした。その証拠に、ロックラックで行われた絵画大会に部長さんがその作品を出品して、見事「新人賞」を獲っちゃったんですよ♪芸術は爆発だなんて言うけど、昨日見た、炎の灯りもきっと芸術的なんだろうなぁ~なぁんて素人ながらに感じました♪
スサノオ「川村先輩の親父さんでも容赦しねぇぞ!!」パチぃ~~ん

バサ雄「そうだそうだ!すあま先輩やザンコ先輩を危ない目に合わせた罪を償うまで働くんだ!!」ボガアアアアアン

幻竜「ひええええええ!!こりゃファラリスの雄牛より恐ろしわぁ~~い!!」ぼおおおおおお

Brazen bull/完


次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎは!?
9/20(火)0時更新 なんも。なんも決まってねぇです

をお送り致します♪ほいだらさ!!次回も拷問ダッシュしながら読もみようよ

MHO版の蒼火竜を見てみてみよう♪
やはり消えたか 3つ入りあんまん
どうぼ。あた門亭コシアンスキーです







そんなわけでまずは気になるモンハン関連情報をば

『モンハン』ハリウッド実写映画企画に関するポロリも!? 辻本P、DAIGOらが出演した『モンハン ストーリーズ』ステージリポート【TGS 2016】 - ファミ通.com(09/15/2016)
すごく興味深いです。映画好きの作者としてはあれやこれや語りたいのですが、詳細が未定なので憶測でものを述べるのはやめておきましょう。肝心なのは配給会社とプロデューサー、そして監督が誰かです

先日ストーリーモードにて、見事ウィッカーマンから脱出を果たしたあたモンワールドのAzureことスサノオ君。危ない趣味を持つ玄竜を上手に両翼で掴み、「逆ウィッカーマンスタイル」で返り討ちにしたのが記憶に新しいです。そんなわけで第二弾★今日はMHO版の蒼火竜を見てみてみよう

火竜付きでしたね






ほんじゃあね(実にフレンドリーな感じで)



ひと狩りひと読みしたらポチっとな

次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/22(木)0時更新
あらすじ:凍土のマフィア、エヴァーウィンターナイツが統治する永久凍土内にて、とある知的生命体種のポカラの一群がブラックガーディアンの兵士達に襲われてしまう。唯一、生き延びたポカラの子、モモは偶然、同エリアに現れたツンドラマフィアに命を救われ、デカダンスの守護女神ことオクサーヌ・ヴァレノフと対面し、家族の仇討ちを依頼するのであった。果たしてオクサーヌはモモのクエストを受けるのか!?次回の舞台は永久凍土!白銀の世界が今、真紅に染まる!?
次回「Tundra Vendetta」乞うご期待あれどす

「Tundra Vendetta/PART1」の巻
~永久凍土....
ビュオオオオオオオオオ!!
(銀盤上に吹き荒れるブリザードの中、一頭の雌を先頭にポカラの一群が必死に遁走している)
子ポカラ「ハァ・・ハァ・・」ビュオオオオオオ!!
母ポカラ「みんな!!急ぐのよ!!」ビュオオオオオオ!!
子ポカラ「おかあちゃま!もうあちが痛いモキュ!!」ビュオオオオオオ!!
母ポカラ「我慢して!!早くしないと・・・はっ」
ビュオオオオオオオオ・・・
(吹雪の向こう側から姿を露わにしてくる黒い迷彩服を着た二人の兵士。それぞれアサルトボウガンを構えている)
母ポカラ「モモ、早く!!人型がそこまで来てるわ!!」ビュオオオオオオオオ!!
モモ「うわぁ~ん!!もうはちりたくないモキュ~!!」わぁ~~~~ん
子ポカラ「でもはちらないとモキュ!!人型にちゅかまってちまうモキュ!!」う~んう~ん(泣いている子ポカラを一生懸命押す子供たち)
母ポカラ「モモ!!いい加減にしなさい!!さぁ、私の手に掴まって・・・」スッ
ズキューーーーーーン
(母ポカラの鰭を突き抜ける貫通弾)
母ポカラ「うっ・・!!」
モモ「おかあちゃま!!」
子ポカラ「みんなでお母ちゃまを押していくモキュ!!」う~んしょ!う~んしょ!(出血の止まらない母ポカラのおしりを押す健気な子供たち)
子ポカラ「モモ!!お前も手伝うモキュよ!!」う~んしょ!う~んしょ!
モモ「わぁ~~~~ん!!もう極海に帰りたいモキューーー!!」
ドウーーーンドウーーーンドウーーーン
子ポカラ「なんの音モキュ!?」う~んしょ!う~んしょ!
子ポカラ「拡散弾モキュ!!」
ドワアアアアアアン!!
キーーーーーーーーーーーン・・・・
(一人称視点。止まらない耳鳴りの中、メラメラ燃え上がる炎が視界を覆い尽くしている)
モモ「・・・・・・・・・・・」キーーーーーーーン(虚ろな目で瞬きをする)
ゴロン・・・
(自身の背中より何か黒い物体が落ちてくる)
モモ「・・・・・・・・??」キーーーーーーーン
シュウウウウウウウ・・・・
(硝煙を上げるその黒焦げの物体は、さっきまでモモを鼓舞していた兄の姿であった)
モモ「お兄・・ちゃま・・・・?」キーーーーーーーン
ボオオオオオオオオオオ
モモ「・・・・・・・・・・」ちら
ゴオオオオオオオオオオ!!
(炎の中で燃えている兄弟達の姿)
モモ「なに・・・・これ・・・・・・」ボオオオオオオオオ
「モ・・モ・・・・・・・」
モモ「??」
母ポカラ「逃げ・・な・・・・さい・・・・」ずるずる・・ずるずる・・(全身を引きずりながら近寄ってくる母の全身は焦げ爛れ、幼いころより見慣れた立派な牙も折れてしまっている)
モモ「お母ちゃま・・・・」ボオオオオオオオオオ
母ポカラ「逃げなさい!!モモぉおおおおおおお!!!!」ヒョウウウウウウン(母の背後から襲いかかる徹甲榴弾の猛雨)
モモ「わぁあああああああああああん!!!!」ダッ
ドワアアアアアアアン!!
(爆破を背景に白銀の大地を泣きながら必死に這って逃げるポカラ)
モモ「お母ちゃま・・!!お兄ちゃま・・!!お姉ちゃま・・!!お母ちゃまぁあああああああ!!!!」ドガアアアアアン!!ドワアアアアアアン!!ボガアアアアアアアン!!
ズキューーーーーーーーーーン
(貫通弾がモモの脇腹をかすめていく)
モモ「わあああああああああ!!!!」
ゴロン!(たまらず横転してしまう)
モモ「痛いモキュ・・・痛いモキュ・・・・お母ちゃま・・・うわぁ~~~~ん!!!!」
ザッザッザッザッザッザッ・・・
(揺れ動く炎の壁を背景にゆっくり忍び寄る黒い迷彩服の軍人達)
モモ「人間・・・・・・」ボオオオオオオオ・・
ザッザッザッザッザッザッ
モモ「人間なんて・・・人間なんていなくなっちゃええええええええええ!!!!!」
ザッザッザッザッザッザッ
モモ「ひっく・・ひっく・・・」
「待て・・向こうから誰か来るぞ」ピタ・・
モモ「ひっく・・ひっく・・・」ちら
ボオオオオオオオオオ・・・・
(モモの虚ろな視線に映るは、オレンジ色の炎の照明を受けた真紅のクリムゾンゴートを肩に担いだ屈強なブランゴシリーズの戦士であった。またその背後にはランパートを構えたウルクシリーズの一軍を従えている)
「サウスツンドラの烈火・・・ウィンターシュヴァリエだ」じりっ
「凍土の精鋭部隊のご登場か・・・よし、撤退しよう」
ボオオオオオオオオオオオ
(火の海を掻き分け、姿を消していく黒の兵士達)
モモ「ひっく・・ひっく・・・」
「追撃しますか?」
「いや。それより、この子の怪我を診てやろう」
「ポカラの子・・・かなり出血していますね」
「可哀想に・・黒の兵士の食料にされそうだったのか」
モモ「お願い・・・」
「喋ったぞ!」
「知的生命体種のポカラの子だ」
「何か俺達に伝えたいんだ。安心しろ。俺たちは君の敵じゃない」(澄み切った淀みのない声がモモの脳裏に問いかける)
モモ「かじょくの・・・かじょくの仇を討って・・・・・」ガクン
「あたちのモンハン日記」
~Tundra Vendetta~
「こりゃいかん。血が足りんでニャ~」(暗闇の中、おそらく獣人であろう者の声がする)
「あら。それならあたしの血を輸血すれば?」(今度はおそらく人型の少女であろうよく通る声が聴こえる)
「棟梁の!?それなら自分のを使って下さい!!」(先ほど聴こえた淀みのない声が名乗りをあげる)
「あんたのじゃ適合出来ないわよ。おねえさんに任せなさい」(なんだか偉そうな少女の声)
「でも棟梁だって人間ですよね?」パカ~ん(どうやら口答えをして叩かれたらしい)
「あたしの血は特別なの」フフ~ん(自慢しているようだ)
「そうでニャ。なんせ棟梁の体には、唯一無二のセイクリッドブラッドが流れているでニャ。うし、早速採血するでニャ」がさりごそり(何やら準備をしている音が聴こえる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(声を聞いていた主が再び眠りについてしまったようだ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
「お。こいつか?姉御の血を分けて貰ったっていうポカラのガキってのは」
「よせよ、ゼット。まだ安静なんだとよ」
「見たところ、体に異変はねぇな」
「コラ!穢れ無き棟梁の聖なる血をウイルス扱いするな!!」ぷんすか
「はっはっはっはっはっ。おめぇ、マジで姉御に惚れてんのな。このロリコン野郎」
「てめぇ!!殺す!!」ガバッ
ボカッボカッボカッボカッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
ぱちり
「あ、起きた」
モモ「うわぁ~~~~~ん!!」(ブランゴヘルムの怪しい男を見た途端に怖くて泣いた)
オクサーヌ「なになに!?何事ぉ~~~~!?」ズドドドドドドド(洞窟通路の向こう側から白衣を着たメラルーと、見るからに素行の悪そうな灰虎猫に挟まれながら走ってくる白銀の長い髪をした白いドレスの少女)
ブランゴヘルムの男「やっべ・・怖がらせちまったようだな・・」ぽりぽり(ヘルムのぶさぶさした白い毛を掻く)
モモ「えぐっ・・えぐっ・・」(ふわふわのベッドの上で丸くなって泣きながら怯えている)
オクサーヌ「あら、お目覚めね」
モモ「モキュ・・・・・・・」きょろきょろ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(目に映る小部屋は四方が木板で覆われており、天井には豪華な松明のシャンデリアが装飾されている)
オクサーヌ「ナイスでモダンな部屋じゃない?びっくりなのは、ここが洞窟内だってこと♪今流行りのDIYガールズハンターの真似をしてみたの♪居心地は如何かしら?可愛いポカラのゲストさん♪」ぴしっ(おねえさんっぽく人差し指を口元に当てたりする)
モモ「モキュ・・・・」ちら
ふっわふっわ♪(な白いシーツのベッドの上に自分がいることを確認する子ポカラ)
モモ「・・・・・・・・・・・」ちら(おそるおそる目線を上げる)
オクサーヌ「んふふふふふふふ」(何やら自分のことををにやにやしながら見ているオッドアイの少女。その左目は透き通る様な青を描いており、それとは対照的に右目は凄惨さすら感じるほど深い紅紫を施している)
モモ「・・・・・・・・・・・」ぶるぶるぶる
ゼット「姉御の目がこえーんだ。どけよ。子供に信頼を抱かせるには愛らしい獣人が一番ってな」ぬう
モモ「・・・・・・ねこしゃん・・・」ぱちくり
ゼット「ああ。俺はゼット。こっちの老いぼれ猫が、お前を治療してくれた医者だ」(隣にいる白衣を着た、頭部の両端、頭頂の毛が「ギザギザ」と二等辺三角形型に伸びている、どこか遊客の雰囲気がする老メラルーを紹介する。首にはメラルー特有の「例のマフラー」をちゃんと巻いている)
医者猫「ラザロス・リフテリスでニャ」ん~~(老眼鏡をかけ、モモの容体を診る)
モモ「・・・・・・・・・・」ぶるぶるぶる(震えながら他の人型二人を見る)
オクサーヌ「安心して。私達はあなたを襲った類のバカな人間じゃないから♪」パチりん(右目の方を瞑り、ウインクしてみせる)
モモ「・・・・・・・・・・」(自然と震えが止まる。その隙をみて検診を開始するラザロス)
オクサーヌ「あなたのお名前は?」にこり
モモ「・・・・モモ・・・」(ちっさい声で自己紹介する)
オクサーヌ「以後お見知り置きを♪モモちゃん」くすっ
ブランゴヘルムの男「あのぉ・・棟梁・・出来れば俺の紹介も・・」しょんげり・・
オクサーヌ「あ、そうだったわね。こっちの怪しいのが、怪我をしていたあなたに応急処置をして、ここまで運んできてくれたヴラドレンよ」
ヴラドレン「やぁ。やっとお話出来たね。俺はヴラドレン・バベンコ。よろしくな」(屈んで、目線を合わせてやる)
モモ「バベンコ・・・・」
ヴラドレン「その・・触ってもいいかな?」
モモ「・・・・・・・・・・」こくり
ヴラドレン「ありがとう」そっ・・
さわさわ(子ポカラ特有のフワフワの白毛を撫でる)
ヴラドレン「綺麗な毛並みだ・・。もう大丈夫。ここには君を襲う者はいないよ」にこり(ブランゴヘルムの下部から出てる口元がほころぶ)
モモ「・・・・・・・・・・」
オクサーヌ「少し緊張がほぐれたみたいね」こそこそ(ゼットに耳打ちする)
ラザロス「あ~んしてみぃや」
モモ「・・・・・・・・・・」あ~~~ん(おそるおそる口を開ける)
ラザロス「フムフム・・・にゃして立派な「歯」でニャ・・・おし、もういいぞ」ぽん(頭を優しく撫でてやる)
モモ「・・・・・・・・・・」むぐっ(喋るのを拒むように口を閉ざす)
ラザロス「にゃんかあったら、また呼んどくれ。わしゃ~寝るでニャ」ふぁ~~あ
ヴラドレン「ああ見えて立派なお医者さんなんだぞ。最も、闇医者だけどな」
モモ「いちゃ・・?」
ヴラドレン「怪我や病気をした者を治す、すごい人のことだ」なでなで
モモ「・・・・・・・。モモの・・・かじょくは?」
ヴラドレン「・・・・・・・・。残念だが、みんな死んでしまった。俺たちが駆けつけた時にはもう・・・すまない」
モモ「・・・・・・・・・・・・・・・」じわっ(その受け入れがたい言葉を聞くと同時に、瞳に涙が溢れ出る)
ヴラドレン「おいで」スッ・・(家族を失ったポカラの子供を優しく抱いてやる)
うわぁ~~~~~ん!!
(ブランゴヘルムの男の腕の中で慟哭するモモ。その後ろで目を背ける白いドレスの少女とそのパートニャー)
モモ「かじょくの・・かじょくの仇を討ってモキュ!!」わぁ~~~ん!!
ヴラドレン「モモ・・・・・」
モモ「モモのお母ちゃまや、お兄ちゃま、お姉ちゃまをころちた人型をやっちゅけてぇ!!」
ヴラドレン「・・・・・・・・・・」ちら(振り返り、ボスの顔色を伺う)
オクサーヌ「??」きょとん
ゼット「とぼけんな。リベンジクエストの依頼を受けたんだぜ?」
オクサーヌ「あら。領内に蔓延る害虫駆除は、そもそもあたし達の仕事でしょ?」ふぁさっ(長い髪をかき上げながらその場を去る)
ゼット「ケッ。素直じゃねぇな」とととと(主の背中を追いかける)
オクサーヌ「エヴァーウィンターナイツ集結よ!!目標はブラックガーディアンの滅殺!!二度と白銀の聖地を踏めぬよう、永久凍土から根絶やしにするのよ!!」バッ(泣き叫ぶポカラの子供を背景に、颯爽と部屋を出る白いドレスの少女。その右目は燃えたぎるような復讐の紅色に染まっている)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
9/24(土)0時更新 「Tundra Vendetta/PART2」の巻
をお送り致します♪ほいだらさ!次回も真剣に読もみよう
「Tundra Vendetta/PART2」の巻
~永久凍土秘境エリア、ブラックガーディアン(BG)駐留拠点....
ビャホオオオオオオ・・・
(吹雪舞う氷壁に挟まれた小さな銀盤エリア内に無数のテントが立っている)
ヒュオオオオオオ・・・(白銀の世界に一際映える黒い迷彩服を着た兵士が、アサルトボウガンを背負いながら中心に位置するテントに向かって歩いて行く)
BG兵士「元帥。偵察隊、帰還しました」(テントの入口前で報告を告げる)
「入れ」
BG兵士「失礼します」バッ(テントの入り口を開け、中に入る)
ショットリーパー「凍土の痴れ者共は現れたか?」ガジッガジッ(ちっさい折りたたみ椅子に腰掛け、何やら獣骨のようなものにかじりついている、黒い迷彩服を纏ったモヒカンの大男。顔全体に広がる痛々しい十字痕と、その右上腕の下に接合されている老山龍砲が、よりこの砂漠のヴィランを異形に見せている)
BG兵士「食料調達中にツンドラマフィアと接触。元帥の言うとおりに交戦は避け、敵に足取りを残しながら撤退してきました」
ショットリーパー「でかしたぞ。連中からしてみれば、ギリースーツも着用していない敵兵が白昼堂々と領内をうろついているんだ。さぞ、自尊心を傷つけられたことだろう」ガジッ(不敵に微笑みながら獣骨をかじる)
BG兵士「ここに来るのも時間の問題かと」
ショットリーパー「ああ。奴等は必ず追ってくる。そうなれば今度は逆に敵を生け捕りにし、人質の交換条件を下に、連中をあの忌まわしい雪山の城から引きずり下ろしてくれるわ」ガリッ
BG兵士「現れますかね・・オクサーヌ・ヴァレノフ・・」
ショットリーパー「来るな。あの女は報復主義の因果に縛られている。仲間を救うためならば、こちらの条件を飲み、必ずや単騎で現れるだろう。そうなればこの俺様が直々に・・」
ドワアアアアアアアアアン!!
(突然の衝撃波によりテントが崩落、同時に背中よりそれを受けたBG兵士がリーパーの頭上を飛び越していく)
ショットリーパー「何事だぁああああああ!!!!」バサッ(テントを振り払う)
ヒュオオオオオオオ・・・・・
(吹雪のカーテン越しに見える風翔龍のシルエット)
ショットリーパー「迂闊だったな。まさか斥候に古龍をよこしてくるとはな」ビュオオオオオ・・(背後でボウガンを構え、素早く隊列を組むBG兵士達)
サドンデス「敵拠点発見。これより殲滅作業に入る」ドスン・・ドスン・・
ショットリーパー「捕獲するぞ。狙撃兵の準備は?」(目の前に向かってくる巨大な古龍から目を逸らさず、背後の兵士に問う)
BG兵士「氷壁の上から捉えています」ちら
ヒュオオオオオオオ・・・・
(秘境エリアの四方を囲うそれぞれの氷壁断崖上では、銀盤に同化した白いギリースーツを着たスナイパーが伏射の姿勢で、狙撃用対物型ヘビィボウガンで目下の古龍を捉えている)
ショットリーパー「身を隠すのはここぞという時に限る・・(ほくそ笑む)俺が囮になる。隙をみて、全軍、睡眠弾一斉投下だ」ザッ
??「へぇ~、あなた達の防具って、状態異常攻撃強化も発動してるんだぁ~」
ショットリーパー「!?」バッ(声がする後方に身を向ける)
ザザザザザザザザザ!!
(即座にボウガンを構え、放射線状に後退するBG兵士達)
ゆらぁ~・・(兵士達の中心で俯く白いドレスの少女。長い白銀の髪により、その顔は見えない)
ショットリーパー「化物め・・・いつの間に・・!」ガシャッ(右腕の老山龍砲を構える)
オクサーヌ「久しぶりね。砂漠のヴィランさん」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・・(白銀の前髪越しに光る紫紅色の右眼は、見る者をまるで未知なる強大な古龍種と遭遇したかのような錯覚に陥れる)
「あたちのモンハン日記」
~Tundra Vendetta~
~EWN拠点、洞窟エリア....
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(かつて古代人が居住区に使っていた洞窟エリア内で、なんだかそわそわしているポカラの幼体。洞窟の中心に人間用の食卓が見られることから、ここがダイニングエリアだと推測出来る)
モモ「・・・・・・・・・・」
してててててて・・
(壁のちっさい穴より、お料理を乗せた「ぼん」を頭上に乗せたキッチンアイルーがモモに近づいてくる)
モモ「・・・・・・・・」フリフリ(首を左右に振り、食事を拒絶する)
しょんげり・・とぼとぼ・・
(それを受けたキッチンアイルーは、実に寂しげな顔をしながらすごすごと穴の中に戻っていく)
モモ「はぁ・・・・・・」
??「ちゃんと食べんと元気にならんでニャ」
モモ「・・・・・・・・」ちら
とっとっとっとっと・・
(頭部の両端、頭頂の毛が「ギザギザ」と二等辺三角形型に伸びている、どこか遊客の雰囲気がする白衣を纏った老メラルーが同エリアに「イン」してくる。勿論、メラルー特有の「例のマフラー」をちゃんと首に巻いている)
ラザロス「心配け?出撃したみんながニャ」よいしょっとな(食卓の椅子に飛び乗る)
モモ「・・・・・・・・・」こくり
ラザロス「報復クエストを依頼したはいいが、みんなが返り討ちにあったらどうしようか、責任を感じておるんか?」
モモ「・・・・・・・・・」(俯くことで肯定をみせる)
ラザロス「心配ねぇでニャ。あいつらはそんな簡単に負けんでニャ。直にアホな顔して帰ってくら」ちぃ~んちぃ~ん(卓上ベルを肉球で叩くと同時に、待ってましたと言わんばかりにキッチンアイルーがちっさい穴よりオーダーを取りに来る)
モモ「・・・・・・。おじいしゃんは行かないモキュ?」
ラザロス「バカ言うでねぇ。わしゃ~客将みたいなもんでニャ。と言っても、まだちっさいお前さんには分からんか」これとこれを・・(と、卓上のメニューを猫指で指し注文する。それを真剣な眼差しで覚えるキッチンアイルー)
モモ「??」
ラザロス「わしゃ~大陸を股にかける医者でけんニャ。そりゃ~もぉ、様々な「ワケあり」の患者を観てきた。医者に金を払えん貧困層の者然り、それとは対照的に金に糸目をつけん権力者の無理な外科依頼や、ハンターに迫害された知的生命体種モンスターの治療など、大陸の理知あるもの、全てから医療クエストを受けてきたと言っても過言ではないでニャ」えっへん
モモ「しゅごい・・・」
ラザロス「お前さんを襲った軍人のボスも、わしゃ~が手術・・というより、あれは改造かのぉ・・・してやったでニャ。ま、わしゃ~、その患者にある背景がどうこうというより、その患者自体の生態や依頼内容に興味があってニャ。医者として惹かれる依頼なら、ゼニーなんか無くとも診てやるでニャ。にゃんてにゃ、各地を旅しておるうちに、この「神の手」の噂を聞いた、暗黒商会っちゅう質の悪い連中がわしゃ~を拉致しようとしてきおってニャ。ここの連中の怪我や病気を診る見返りに、身の安全を保証してもらっとるわけよ」タタタタタタ(注文を覚え、足早にちっさい穴の中に帰るキッチンアイルー)
モモ「でも、あの女の子はそんなに強そうに見えなかったモキュ」
ラザロス「ノンノンノン。あれが一番、極悪でニャ。大陸広しといえど、あの娘の相手を出来るハンターはおろか、ギルドナイトも、龍族もおらん。ありゃ~それくらいの「たま」っちゅうわけよ。だからじゃ。わしゃ~がここにいるのは匿ってもらう他に、あの娘の未知なる生態観察が出来るからでニャ。大陸の常識を逸した、あの神がかり的な肉体を診れる喜びったら、そりゃ~もぉ、医者冥利に尽きるっちゅうもんでニャ♪」
モモ「しょんなにしゅごいモキュ・・・」
ラザロス「んだでニャ、心配するでねぇ。しかもここの連中は、獣・人・竜から成る絆を持っておる。必ずやお前さんの家族の仇を討ってくれるでニャ」
モモ「・・・・お母ちゃま・・・・」ぐすん
ラザロス「・・・・・・・。なんだって凍土に来た?」
モモ「故郷の極海に、ハンター達が来たからモキュ・・。お父ちゃまは、ハンター達に殺され、お母ちゃまは残されたモモ達を連れて海に出たんだモキュ・・」
ラザロス「我が子を連れ、必死に大海を泳ぎ、流れ流されてこの新大陸に来たというわけか・・」
モモ「・・・・・・・お兄ちゃま・・お姉ちゃま・・・」うっうっ・・
ラザロス「ハンター帝国主義・・。彼奴らは大陸全土を食い潰すつもりだろうが、そうはいかん。モモや。お前さんがこの凍土に来たのは何かの運命でニャ。しっかりとその眼に、この新大陸で起きる出来事を焼き付けておくのじゃぞ」
モモ「・・でも・・・モモには何も出来ないモキュ・・。泣き虫で弱虫のモモがいなければ、お母ちゃまやお兄ちゃま達はちなないで済んだモキュ・・・」うううう・・・
しゅとっ(椅子を飛び降り、モモに近づくラザロス)
モモ「うううう・・・・」しくしく
ラザロス「モモ。よく聞きなさい」
モモ「・・・・・・・・・」ぐすん(潤潤した瞳で獣人の翁を見上げる)
ラザロス「オクサーヌが何故、お前さんのクエストを受け入れたか教えてあげよう」
ビャホオオオオオオ!!
(より激しく吹雪くブリザードの中、ボウガンの銃口を四方八方から受ける白いドレスの少女)
ショットリーパー「まさか貴様自ら出向いてくるとはな・・どういう気まぐれだ?」ビュオオオオオ
オクサーヌ「ポカラの家族を殺したのは・・・誰?」ヒュオオオオオオオ(前髪を風に靡かせながら周囲の軍人を目視する)
ショットリーパー「なに・・?」
BG兵士「・・・・・・・・・・」じりっ(隊列の中で反応を見せる二人の兵士)
オクサーヌ「みっけ♪」にや
シュン
(一瞬にして消える白いドレスの少女)
ショットリーパー「なっ!?」
BG兵士「!?」きょろきょろ
ズシャッ
BG兵士「・・・・・・・・・・・」ちら
じわっ・・(見下ろす自分の腹部に湧き出る鮮血)
オクサーヌ「安心して。剥ぎ取りは得意なの♪」ぼちょぼちょ・・(右手に鮮血滴るハンターナイフーを掲げ、左手には取れたての臓物の一部らしき真っ赤な異物が生温かい煙をあげている)
BG兵士「ぎゃあああああああああああ!!!!」ブシュウウウウウウ(鮮血をあげながらその場に倒れる)
BG兵士「うわぁああああああああ!!」ダッ(周囲の仲間を突き飛ばし、たまらず逃げるもう一人の兵士)
オクサーヌ「バカね。逃げなきゃ分からなかったのに」ひょっ(ハンターナイフを投げる)
すこん(遁逃する兵士の首筋に突き刺さるハンターナイフ)
BG兵士「・・・・・・・・・・・・・」バタン・・
オクサーヌ「はい、リベンジクエスト達成~♪」ぱちぱちぱち(自画自賛の拍手をしながら再び円陣の中央に戻ってくる白いドレスの少女)
ショットリーパー「・・・・・・。その為にわざわざ下山してきたのか?」ヒュオオオオオオ・・
オクサーヌ「そっ。復讐って、理知ある者の当然なる権利でしょ?」くすっ(血染めの左手を拭いながら天使のような笑顔を見せる)
モモ「モモのクエストを・・受けた理由・・・?」
ラザロス「ああ。それは彼女もまた、お前さん同様、大切な両親を奪われたからなんだ」
ショットリーパー「復讐・・だと?」ジリッ・・
オクサーヌ「そう。大陸の食物連鎖を乱すことしか脳がない、脳なしのあんた達には分からないでしょうけどね」やれやれ
ショットリーパー「鋼龍の様子は?」(小声で後方を捉えている兵士に聞く)
BG兵士「動きはありません」
オクサーヌ「ちょっと。あたしの話し聞いてるの!?」ぷんすか
ショットリーパー「悪い悪い。お前が何故、復讐に固執するか・・だろ?」フッ
オクサーヌ「なによ・・それ?」
ショットリーパー「お前が何故、ギルドを恨むのか・・・それは、お前の両親がギルドに殺されたからだ」
モモ「オクシャーヌちゃんも・・お父ちゃまとお母ちゃまを・・・どうちて?」
ラザロス「正確には自害したのじゃ。オクサーヌを守る為、その道を選ばざる得なかったのじゃよ」
ショットリーパー「聞いたぞ?大陸全土よりメサイアの妖精と謳われたお前は、まぼろしの書物を解読した後、一人で古塔に閉じこもり、祖龍と交流を図ったそうじゃないか?」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・」ヒュオオオオオオオ・・(長い白銀の髪が吹雪で靡き、右目を覆い隠す)
ショットリーパー「ギルドはお前にまぼろしの書物を解読させ、祖龍を討伐させるのが目的だった・・だが、貴様は祖龍と狩猟を重ねるごとに共感し合い、やがて白の配下に降る・・・それを見兼ねたギルドは、お前の故郷にいる両親を人質にして、再びギルドに従属するよう促す作戦をギルドナイツに要請した。だが、その奸計が仇となり、お前とギルドの間に決定的な亀裂を生む結果になってしまう・・」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・」ビュオオオオオオオ!!
ショットリーパー「愛する我が子の足を引っ張ることを好まなかった貴様の両親は、自決を選び、親子共々、ギルドに反逆を示したからだ。その死を見届けたギルドナイトは、古塔で祖龍と契を交わす寸前であったお前に、両親の死を伝えた・・・そしてその訃報を受けたお前は、祖龍と共に歩む道を断絶し、ギルドに復讐する道を選んだ・・」
オクサーヌ「黙れ・・・・」ビュオオオオオオオオ!!
ショットリーパー「脆いな!!オクサーヌ・ヴァレノフ!!貴様も所詮は人の子!!祖龍に選ばれ、完璧な龍使徒になる道を拒んでまで、貴様は両親の復讐という私怨に走ったのだからな!!」
オクサーヌ「黙れぇえええええええええええ!!!!!」
ラザロス「オクサーヌは復讐を果たすため、多くの苦渋を味わい、そして多くの仲間を失い、そして、自身の果たせなかった夢をもう一度叶える為に、今、またこうして頼れる同志と共に戦っておるのだ」
オクサーヌ「AAAAAAAAAAAAAA!!!!」
ドウーーーーーーーン!!
(オクサーヌのか細い体から龍属性オーラが迸り、その風圧によりたじろぐBG兵士達)
サドンデス「膨大な龍エーテルを放出。彼女が理性を拒絶した証拠だと判断」
ショットリーパー「例の弾薬をよこせ!!オクサーヌをエリアまるごと吹き飛ばす!!」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・」シュウウウウウウウ・・・
モモ「オクシャーヌちゃんは強いモキュ・・・・とても、モモには真似・・」
ラザロス「いいかい?モモ」
モモ「??」
ラザロス「お前さんのこの小さな体には、そのオクサーヌ・ヴァレノフの血が混ざっておる。出血が酷かったお前さんを助ける為に、オクサーヌの血を輸血したからだ」
モモ「・・モモの体に・・オクシャーヌしゃんの血が・・?」
ラザロス「そうだ。決してあきらめず、前に進むことしか知らない強い強い血汐が、お前さんの肉体にも流れているのだよ」にこ
モモ「おじいしゃん・・・・」
ラザロス「お前さんがオクサーヌの血によって、何故生かされたのか・・・その答えを見つけなさい」ぽん
モモ「・・・・・・・・・」グッ(流れ出る涙を歯を食いしばりながら我慢する)
ラザロス「そうと決まれば・・・ルー!!」バッ
びくっ でろん・・でろん・・
(急に名前を呼ばれてビクッとする、洞窟エリアの片隅で半透明状に光る霞龍)
モモ「??」
ラザロス「盗み聞きなどしおって・・大方、寝坊して置いていかれたんじゃろうてニャ」(訝しげ目で半透明になってコソコソしてる霞龍を睨む)
ルー「・・・・・・・・・」しょんげり(ステルス状態のまましょんげりしている霞龍)
ラザロス「ちょうどいい。このポカラの子と共に、オクサーヌを助けてこい」
モモ「え・・・」
ラザロス「お前さんの体に流れておる血の主が、どれだけ凄まじいものなのか・・・その目でしっかり見てきなさい」にこ
モモ「・・・・・・・・。はい!!」
ルー「げおげおば~♪」
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
9/26(月)0時更新 なぁも決まったおりませぬ
をお送り致します♪ほいだらばさ!次回もだんまり決め込んで読もみようよ
盾蟹の独行種?「葵盾蟹(MHO)」ご登場♪
権現(ごんげん):日本の神の神号の一つ。日本の神々を仏教の仏や菩薩が仮の姿で現れたものとする本地垂迹思想による神号である。権という文字は「権大納言」などと同じく「臨時の」「仮の」という意味で、仏が「仮に」神の形を取って「現れた」ことを示す
*本地垂迹(ほんちすいじゃく):仏教が興隆した時代に発生した神仏習合思想の一つで、日本の八百万の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考え
~以上Wikipediaから引用
どうぼ。あた門亭煩悩です



さて、冒頭にて解説をさせて頂いた「権現」というお言葉。なぜして罰当たり青春まっしぐら街道一直線の作者が知ることが出来たのか?結論から申すと、MHを通してお勉強させて頂いたわけなのですが、まさか盾蟹から神号のお言葉を学ぶとは思いもしませんでした・・

でわ、その盾蟹とは一体なんなのか?それが今回ご紹介させて頂くMHOのモンスター「葵盾蟹」です。まずはどんな「奴」なのか、ありがたい狩猟動画にリスペクトを払いつつ見て観てみよう

どうです?実に珍妙な盾蟹でしたね。さて、どうして作者がこの葵盾蟹から「権現」という言葉を学んだのか?それはこのモンスターの英語表記にあるのです。
名前:Gonngenn Hermitaur
別名:Sunflower Shield Crab
~以上、Monsterhunter.wikia.comより
盾蟹が「大名」というのならば、葵盾蟹は「権現」、つまり神号を授かった盾蟹の中の盾蟹なのです(神道がMHの世界観にあるのかはさておき。これら現代用語の引用に関する疑問を突けばきりがないのもMHの良いところ

そしてもうひとつの疑問。ドスMHファンの方ならば、すぐにこう思うでしょう。
「こいつはなんなのか?」むう・・

と。つまり原種とは違う別種として区分するとすれば、どのMH用語に当てはまるのか?ということです。
国産物でしたら・・亜種、希少種、特殊個体、二つ名持ちモンスター
が妥当ラインでしょうか(余談ですがMHFの変種、剛種、覇種とはクエストランクを指すものであり、種族の違いではありません)。葵盾蟹は原種ベースの外観上の違いから、Variants(特殊個体)に当てはまるのかな・・と思いきや、独行种(以下「独行種」と表記します)に当たるのだとか!?
というわけで独行種とはなんぞやということで、Monsterhunter.wikia.com様のGonngenn Hermitaurからリンク。英語だとLone Speciesというそうです。
lone=孤独
つまり葵盾蟹はひとりぽっちの可哀想な子なのでした・・。
真面目に説明するなら、まず亜種の定義をきちんと理解しないといけません。亜種というと多くの人が「原種とは違うもの」とか「原種から分かれたもの?」的な曖昧な回答が多いと思いますが、亜種という解説を簡単な修飾語でまとめると「種として独立させるほどその個体数は多くないが、変種とするには相違点の多い一群の生物に用いる、生物分類上の呼称(タクソン上の名義)」ということでしょうか。そして亜種の中には、その個体数の少なさからか、生殖能力に乏しく個体群の繁栄に難しい動物も存在するのです。これを踏まえた上で、葵盾蟹を考えてみると、更にその人生に興味を抱くことでしょう。独行種と呼ばれる独りで道を歩む種類・・。種の繁栄などという概念はそもそも本能にインプットされておらず、生物としての限界まで独りよがりに尊大に振る舞い、孤高の頂点に立つ種族、それが独行種なのかもしれません。そう考えるとやっぱり近年のギルドが抱く帝国主義はいただけません



ただ気をつけなければいけないのが、独行種という言葉が果たして公式のものなのか?ということです。かつて国産MHにおいても特殊個体という用語が公式において言及がなかったのと同じく、独行種もまたユーザー或いは攻略関連のコミュニティが生んだ造語であるとも考えられるので、お取扱いの際にはご注意を。
そんな独行種。どんな連中が当てはまるのかは・・
http://monsterhunter.wikia.com/wiki/Lone_Species

をご参照あれ。なんだか眠くなってきたのでおしまいにしたいのですが(すごく)、もう少し頑張りましょう

葵盾蟹の気になる生態なのですが、公式概略を翻訳機で訳したところ、まったくといっていいほど意味が分かりませんでした

葵盾蟹は盾蟹の一種で、なんでも「洞窟暮らし」の為、なかなか「お目にかかれない」とのこと。爪?の脆弱性を補う為、結晶を纏い(どういうギミックかは不明)、それをカバー。動画でも分かるよう、怒るとカチ~ン


こんな葵盾蟹。皆さんだったら、どんなザザミソの色をしているのか気になりますよね?緑かな・・橙かな・・はたまた血腥い赤色かな・・夢は尽きません。でも作者は夢を見に、寝ようと思います

ほれじゃあ・・・今日はこんな感じで・・・

おや(右)
すみ(左)



皆様の激アツ一票があたモンを元気にするのです

次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!!
9/28(水)0時更新 「Tundra Vendetta/PART3」の巻
をお送り致します♪怒れる白いドレスの少女ことオクサーヌVS砂漠のヴィラン・ショットリーパー!!果たして軍配が上がるのはどちらか!?乞うご期待あれどす。あれどすどすよ

「Tundra Vendetta/PART3」の巻
シャホオオオオオオオオ・・!!
(白いドレスの少女を覆う紫紅色のオーラが吹き荒れるブリザードと入り混じり、淡い緋色をした幻妖な気流と化している)
BG兵士「ま、まるでモンスターだ・・!」ジリッ・・
ショットリーパー「畏れるな。あの女は俺達には見えない、龍族の霊魂を体に纏うという・・・あのオーラは単にその龍属性エネルギーとブリザードの氷属性が化学反応を起こしているだけに過ぎん。それ以上に鬱陶しいのは・・この古傷だ・・!!」ガッ(頭を抱えるように顔の十字痕をおさえる)
オクサーヌ「お喋り好きなヴィランさん。今度はその顔に、凍土の聖痕を刻んであげる」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・(長い白銀の髪が上昇気流によって上向きに靡き、血痕のように濃度の高いマゼンタの右目が露わに光る)
「あたちのモンハン日記」
~Tundra Vendetta~

ビュオオオオオオオオ・・・・
ドスン!!ドスン!!ドスン!!ドスン!!
(吹雪の中、四足歩行を唸らせ、到底不似合いな白銀の大地を疾走する霞龍(やる気満々の顔しながら)。背中にはポカラの子供を乗せている)

モモ「かしゅみ龍しゃん!!オクシャーヌしゃんの場所が分かるモキュ!?」ドスンドスンドスン!!

ルー「げおげお!!んばぁ~!!」ドスンドスンドスン!!(すんごいやる気満々の顔しながら)
モモ「角のレーダーで分かるモキュ?かしゅみ龍っていうのは、しゅごいモキュ・・」感心
ルー「げおげお」(笑ってるっぽい)
モモ「しゃむくないモキュ?」むむむむ・・(あの真っ黒い瞳で霞龍の背中を見つめる)
ルー「おぼおぼ。げばっちょ」ドスンドスンドスン!!
モモ「おじいしゃんが調合した、モンスター専用のホットドリンクを飲んだから大丈夫・・・かしゅみ龍しゃん達は、お互いに信頼しあっているモキュね」ドスンドスンドスン
ルー「んげんげ、ぐえっぐえっ、おぼおぼ。げばっちょ」ドスンドスンドスン!!
モモ「凍土の絆は深い・・・かじょくのように・・・・・かじょく・・・・・お母ちゃま・・・・」ぐすん・・ピキピキピキ・・(ポカラの涙は極寒の冷え切った空気により、即座に凍結して美しいダイヤモンドダストと化す)
ルー「・・・・・・」こちん(ポカラの涙の氷晶が頭に当たる)
モモ「でも、もう泣いていられないモキュ・・。モモも、勇敢だったお父ちゃまやお兄ちゃま、お姉ちゃま、しょしてお母ちゃまみたいにたくまちくなるんだモキュ!!」
ルー「げお」こくり
モモ「いしょいで!!かしゅみ龍しゃん!!オクシャーヌしゃん達をいっちょにたしゅけるモキュ!!」
ビャオオオオオオオオオオ!!
(吹雪舞う氷壁に囲まれた小さな銀盤エリアの中心で、幻妖な紫紅色のオーラを纏った白いドレスの少女を囲う黒の兵士達。その後方では鋼龍が静観している)

サドンデス「クシャルサイクロン始動」ビュオオオオオオオ!!(暴風が風翔龍の体を中心に旋回をはじめる)
BG兵士「元帥。断崖上のシューターも含め、一斉射撃の準備は出来ています」(アサルトボウガンのスコープで後方の風翔龍を捕捉しながら喋る。背中合わせになっている兵士もまた、白いドレスの少女を同じくスコープで捉えている)
ショットリーパー「・・・・・・・・・・・」ちら
オクサーヌ「どうしたの?お喋りはもうおしまい?」くすっ
ショットリーパー「凍土の雌狐が・・・」
オクサーヌ「さぁ。どうやって私達を殺すのか見せてご覧なさい」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・
BG兵士「元帥」ジリッ・・
ショットリーパー「・・・・・・・・・・・・・」スッ(固唾をのみながらそっと左腕をあげようとする)
狙撃兵「フゥ・・・フゥ・・・・・」チャッ(呼吸を整え、伏射の体勢で氷壁上から下を捕捉する狙撃兵に緊張が走る)
ギーーーン・・ギーーーーン・・!
(どこか聞き覚えのあるサウンドエフェクトが後方より聴こえる)
狙撃兵「!?」バッ
ダシャアアアアアアアン

(突然振り下ろされたクリムゾンゴートの刀身により、背中を真っ二つに引き裂かされる狙撃兵)
ショットリーパー「なんだ!?」バッ(周りの断崖を目視する)
ズシャッ!!ズシャッ!!
(四方の氷壁上に配置した狙撃兵が、ウルクシリーズ、マフモフシリーズを纏ったツンドラアーミー達が掲げるランパートの槍先によって次々と処理されていく)
BG兵士「ツンドラマフィア・・いつの間に!?」ザッ(ボウガンで氷壁上を捉える)
ショットリーパー「構わん!!一斉射撃・・」

ヤンコフスキー「オラァああああああああ!!!!」
ダオーーーーーーーーーーン!!
(氷壁上の白兎獣が巨大な雪球を放り投げてくる)
ショットリーパー「散開!!」バッ

ドオオオオオオオオン!!
(隕石のように落下してきた巨大な雪球)
ショットリーパー「クソぉおおおおおおお!!!!」ザッ

ビャオオオオオオオオオオ!!
(より吹雪の強度が増す中、巨大な雪球を挟むように対峙するブラックガーディアンの兵士達とエヴァーウィンターナイツのツンドラマフィア達)
オクサーヌ「ご苦労様、同志諸君」(背後に募る白兎獣、風翔龍、そしてツンドラマフィアの軍勢)

ヤンコフスキー「こんな秘境に拠点を置きやがって・・道理で見つからなかったわけでさぁ」

ヴラドレン「それと消臭玉を炊きつけて「人臭さ」も消していたみたいですね」(背中には大きなクリムゾンゴートを背負っている)
オクサーヌ「ねぇヴラドレン。邪魔だからこの氷結ボール、どかしてくれないかしら?」
ヤンコフスキー「それならあっしが・・」ずいっ(そのぶっとい太ももの横から、言葉を遮るように一歩前へと出る、自信満々な表情を浮かべたブランゴヘルムの男)
ヴラドレン「棟梁は俺をご指名だ」フフン
ヤンコフスキー「力を貸してやってもいいぜ」
ヴラドレン「まさかよ」ゴイン

ヤンコフスキー「ふん」ぷいっ(二人の様子を横目で微笑みながら見つめる白いドレスの少女)
ヴラドレン「あいやぁ~!!」グオン

ジャキーーン・・ジャキーーン・・!!
(溜め斬り体勢に入るブランゴシリーズに身を包んだウィンターソルジャー)
ヴラドレン「はやぁああああああああああ!!!!」
ダギャアアアアアアアアン!!
(氷結ボールの中心を穿つように大剣で叩きつけ、見事、真っ二つにかち割る)
ヴラドレン「エリアを塞ぐ大岩もなんのその!!このバベンコ様の手にかかれば・・」
ドウーーーーーーン・・・・
(スーパースロー。自慢気のブランゴヘルムの顔面目掛けて飛翔してくるカラ骨砲弾)
ショットリーパー「・・・・・・・・・・・」シュウウウウウ・・・(真っ二つに割れた氷塊の間から、硝煙上がる右腕の老山龍砲の砲口を向け、不敵に微笑んでいる)
ヴラドレン「おおおおおおおおおお」(スーパースロー継続。火を吹きながら飛んで来るカラ骨砲弾が、驚愕の表情を浮かべるブランゴヘルムの顔面すれすれを通り過ぎていく)
ヤンコフスキー「あ~ぶ~ねぇ~~~あねさぁあああああああああん」ぶわっ・・(スーパースロー継続。オクサーヌの前に立ち塞がる白兎獣)
オクサーヌ「とうりょうって、お呼びぃ~~~~~~

ショウウウウウウウン!!
(スーパースロー解除。両手を広げて立ち塞がる白兎獣目掛けて飛んでいくカラ骨砲弾)
ヤンコフスキー「来やがれ!!」ガッ

ヴラドレン「そいつは普通の弾じゃねぇ!!ナパームだぁあああああ!!」ダッ

サドンデス「軌道変更」スウウウウウウウウ(大きく吸引する)
バウウウウウウウウン!!
(口内より竜巻状のブレスを吐く風翔龍)
ヤンコフスキー「おおおおおおおおお!?」バオオオオオオオオン

ブオオオオオオオオン!!
(竜巻に飲まれたカラ骨砲弾が上昇気流と共に空高く舞っていく)
ピキピキピキピキ・・・・
(対流圏まで上がりみるみるうちに凍結していくカラ骨砲弾)
ヴラドレン「お~~~~~~」(空を見上げて感心している)
オクサーヌ「そこ、危ないわよ」
ヴラドレン「へ?」
ヒューーーーーーーーーン!!
(ちんちんに凍結したカラ骨砲弾がヴラドレンの頭上目掛けて旧落下してくる)
ヴラドレン「ひいいいいいいいい」バッ


オクサーヌ「お返しするわ!!砂漠のヴィランさん!!」ダッ

はちょ~~~~~~~~~~~

(落下してきた氷の弾丸をカンフーキックで弾き返す白いドレスの少女)
ショットリーパー「小賢しい!!」ドウウウウウウン

ドガアアアアアアアアン!!
(銀盤エリアの中心に大爆発が起きる)
ヴラドレン「さすが・・新大陸を代表する強者の方々で

ショットリーパー「凍土の連中は曲芸が好きなようだな」ブン(硝煙を上げる右腕を振り払う)
オクサーヌ「あら、お喋りを始めたのはあなたの方でしょ?安い挑発になんか乗らないんだから。それに不意打ちなんて卑怯な真似、いい加減に卒業したら?だからあなた達、軍属って、獣人からもモンスターからも嫌われるのよ?」おほほほほ
ショットリーパー「理性を失ったフリをして仲間が到着するまで時間稼ぎか・・・お前といい、あのユクモの小娘といい、まったく龍使徒というのは煩わしい存在だ。最も、貴様は龍使徒の成り損ないか・・」フッ
オクサーヌ「暫く会わない間に、ずいぶん面白いことを言うようになったじゃない。褒めてあげる」シャホオオオオオオ・・・(全身を覆う紫紅のオーラがより猛る)
BG兵士「元帥」そっ・・(リーパーの背後からそっと鉄製の弾薬を渡す)
オクサーヌ「またあやしげな弾を・・

ショットリーパー「試してみるか?デカダンスの守護女神め」ガション

ヤンコフスキー「バベンコ。今の砲弾、見たことあるか?」(まだ顔面の横にしがみついているブランゴヘルムの男に話しかける)
ヴラドレン「さぁな・・凍土の原住民には分かりかねる代物だが・・」
ショットリーパー「無知な辺境の民に教えてやろう。今、俺様の右腕にある砲弾は、ドラゴンハイドロゲンと呼ばれる新製品だ」チャッ・・
オクサーヌ「ほら。やっぱり暗黒商会でしょ?」やぁ~ねぇ~もぉ~(って、背後の仲間に話しかける)
ショットリーパー「問題はこの砲弾の中身にある。太古のプロメテウス・・聞いたことくらいはあるだろ?」フッ
オクサーヌ「!!」
ヴラドレン「太古の・・プラモデル?なんすか、それ。古代人の作った土偶的な激アツ模型じゃ・・」
ヤンコフスキー「黙ってろ

ショットリーパー「その顔を見る限りでは、それが何を意味するか知っているようだな」
オクサーヌ「・・・竜大戦時代、龍族を滅ぼす為に作られた化合属性エネルギー・・・古代名だと、確かドラゴンタナトスと言ったわよね」
ショットリーパー「さすが、まぼろしの書物を解読した第一人者だ。ならばそのドラゴンタナトスが及ぼす被害もまた知っているはずだ」
ヤンコフスキー「なんだと・・」
オクサーヌ「錬金合成して出来上がった、その特殊な化合属性は放射性物質を含有するのよ。つまり大陸からは、超有害な汚染物質と認知されるの」
ヴラドレン「なっ・・・」
オクサーヌ「その濃度によっては、草木も生えない死のフィールドを生み出す結果にも成りうる・・竜大戦終結の理由のひとつは、あまりにもその放射性物質が竜にとっても、そして人にとっても危険だったからなのよ」
ヴラドレン「そ、その危険性って・・どんな感じなんすか?」
オクサーヌ「元となる龍エーテル・・・天然の龍種が発する龍力学エネルギー、大陸の概念では龍属性と呼ばれる最上級元素に、四大元素である、火、水、氷、雷のいずれかが持つ超エネルギーを衝突して出来上がったのがドラゴンタナトスなのよ。その危険性は、ぶつける四大属性の種類によって異なるらしいの」
ヤンコフスキー&ヴラドレン「ほほぉ~~~」(背後のツンドラマフィア達もこぞって頷く)
オクサーヌ「例えば膨大な火属性エネルギーを龍エーテルに衝突させ、錬金合成となって出来上がったドラゴンタナトスをビーム状で射つとするわよね?」
ヤンコフスキー&ヴラドレン「ふむふむ」
オクサーヌ「そうすると着弾した地点にまず、エリアを軽々死滅させるほどの超爆破がおきる。一瞬にして古龍種だろうが、なんだろうが灰になってしまうでしょうね」
ヤンコフスキー&ヴラドレン「・・・・・・・・・」(青ざめる一同)
オクサーヌ「けど、大陸生物にとって一番有害なのはこっから先の現象にあるの」
ヤンコフスキー&ヴラドレン「なんすか・・?」(こわごわと聞く)
オクサーヌ「その火球の熱で蒸発したドラゴンタナトス、および兵器の残留物は凝縮して、微細な粒子となり大気上を汚染する・・・そして紫紅色の懸濁化した放射性降下物となって、被爆エリア全土・・いえ、そのフィールド全体に激しく降り注ぎ、その有害物質を浴びてしまった生物をあらゆる放射線障害に侵してしまうの・・・」ぬう~~~(ベタなお化けみたいなアクションをしながら説明する)
ヤンコフスキー&ヴラドレン「た、例えば・・?」(こわごわと聞く)
オクサーヌ「火属性ベースの降下物は龍属性を含んだ粉塵となり、それを全身に浴びた生物を瞬く間に灰と化し、雷属性ベースのものは龍属性を帯びた微粒子のプラズマとなり、触れた者の細胞をたちまち分解、死滅させてしまう・・・例え回避したとしても、その微粒子を吸引してしまったら・・・」ぬらぁ~り・・
ヤンコフスキー&ヴラドレン「ど、どうなっちゃうんすか?」ごくり・・
オクサーヌ「生物の体内に入ったドラゴンタナトスの微粒子は、ありとあらゆる器官を内から侵し、全ての細胞の原子が死滅するまで燃焼し続ける最強のウイルスと化す!!感染したら最後!!内からすべての細胞が燃え上がるまでの僅かな時間を、失われていく五感と共に、肉体すべてが消滅していくのを黙って受け入れるしかないのよぉ~!!」どおおおおおおん

ヤンコフスキー&ヴラドレン「ぎょえええええええええええ」すてぇ~~~ん

オクサーヌ「コホン・・。古代人はその最悪の降下物が舞い降りる現象を「レイニングブラッド(Raining Blood)」、つまり、血の雨と表現したっていうわけ」
ヤンコフスキー&ヴラドレン「・・・・・・・・・」ぶるぶるぶるぶる(ひっくり返りながら抱き合う一同。風翔龍のみ、毅然とした表情で話を聞いている)
オクサーヌ「解説はこれくらいでいいかしら?砂漠のヴィランさん♪」
ショットリーパー「講義を加えるなら、この略称DH弾と呼ばれるドラゴンハイドロゲンは、太古のプロメテウスをボウガンや弓にも使用出来るようモジュール化した弾頭だということだ」
オクサーヌ「・・持ち運びが簡単な、小型化した超危険な砲弾・・ということかしら?」
ショットリーパー「そうだ。水属性と龍属性を錬金合成させた化合属性エネルギーを着弾地点から半径100メートル内に被爆させる。そして爆破後、まもなくしてレイニングブラッドを大気中に発生させ、目下のエリアに雨となって激しく降り注ぎ、死の大地へと変えてしまうというわけだ」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・」
ショットリーパー「DH弾の場合、水属性値の影響が強く、懸濁物というより、極めて雨に近い飛来物を激しく降り注ぐ。この水滴の中に重度の龍属性エネルギーが含まれており、これを浴びた生物を放射線障害に陥れ、大地も草木も生えない死の大地へ変えてしまう。その半減期はざっと数億年だとよ」チャッ(右腕の砲口を向ける)
オクサーヌ「凍土そのものを死滅させる気?」(後ろでは部下たちが震え上がっている)
ショットリーパー「それだけじゃないぞ。永久凍土の場合、更にこのレイニングブラッドが凍結してしまうと、有害な放射性物質を含有した氷となってしまう。これが溶け、海に流れたら・・」にや
オクサーヌ「海洋生物にも多大な悪影響を与えてしまう・・・どうせ開発者はダニエル・カペラなんでしょうけど・・・早いところ彼女の脳の機能を停止させないといけないようね・・」
ヤンコフスキー「あ、あ、姐さん・・・どうしやしょう・・」あわわわ
オクサーヌ「平気よ。あいつが本気ならとっくにぶっ放してるはずだもの。それが出来ないのは、そのDH弾を放射したら、自分も超爆破の餌食になってしまうから。違う?」
ショットリーパー「ふん」
オクサーヌ「ドラゴンタナトス、もとい、太古のプロメテウスは物理戦争の抑止力に過ぎないってわけ。暗黒商会はそれを各フィールド勢力に多額のゼニーで売りつけ、均衡を保とうとしてるのよ。勿論、利益と共にね。ギルドもまた然り・・・本気で世界を死滅させたい輩なんて・・・・・そうねぇ・・フォールアウトで満たされた死の世界でも生きていけるとしたら・・・」ぶつぶつ
ショットリーパー「どうする?俺を怒らせ、諸共、自滅するか?貴様の両親のようにな」フッ
ヴラドレン「てめぇえええええええええ!!!!」
バッ(飛びかかろうとしたヴラドレンを抑える少女の手)
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・」(制御しながら俯いている。その手は微かにだがこみ上げる怒りによって震えている)
ヴラドレン「棟梁・・・・・」
ショットリーパー「どうした?メサイアの妖精と呼ばれた貴様の演舞を見せてみろ?」チャッ・・
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・」ふるふるふる・・
ヤンコフスキー「姐さん・・・・・・」
オクサーヌ「提案があるのぉ~~♪」顔にかぁ~~(完全に無理をしている満面の笑顔で顔を上げる)
ショットリーパー「・・提案だと・・?(しかしなんて気味の悪い笑顔だ・・

オクサーヌ「そっ。(以下、怒りを抑えるがあまりのすんごい早口で)あたしは別に怒ってなんていないわぁ~、ただねぇ~、あなた達の目的こそなんなのかしらぁ~なんて思ったりしてみたんだけどぉ~、作戦に失敗したあなた達が無傷でこの永久凍土から逃れる方法といったら、そのDH弾を盾にするしかないじゃなぁ~い?でもぉ~あたしとしてはそれじゃ気がおさまらないってわけぇ~♪って、別に怒ってるわけじゃないのよぉ~?そもそもぉ~あたしが自らあんたみたいな大陸の不快害虫相手にムキになるわけないじゃなぁ~い?だいたいあんただって、なんにもしないで退散するだけじゃつまらないでしょ~?そこでの提案ってわけぇ~♪」顔にこぉ~~~(完全にひきつった顔で淡々と物申す)
ヤンコフスキー「ご立派ですぞ。姐さん・・」ううう・・(泣いてる)
ショットリーパー「・・・・いいだろう。その提案とやらを聞いてやろう」スッ・・(右腕を下ろす)
オクサーヌ「狩猟武器無しのタイマン勝負。それで決着をつけましょう♪」顔にこぉ~~♪
ヴラドレン「・・・・(今の笑顔は本当のやつだな・・)」
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
9/30(金)0時更新 「Tundra Vendetta/PART4」の巻
をお送り致します♪ほいだらばさ!次回も暴れ馬みたいな顔しながら必死に読も見よう
