~火山非狩猟エリア....

GOOOOOOOOOOOOO!!
(腹ばいに豪快なスライディングをかましてくる巨大な溶岩竜の上に、これまた巨大な黒鎧竜がサーフィン方式で乗っている)

ヴォルガトロン「メガゼノス!侵入者は見えたか!?」GOOOOOOOOO!!

メガゼノス「ああ!!人型3、獣人1の狩猟団だ!!」GOOOOOOOOO!!
アンソニー「火山の知的生命体種・・・ああ・・彼らが噂のモンスターミリシアね」なるほど・・

月光「カーブー殿。ご命令を」ザッ


カーブー「む・・・あれは多分知り合いだな」む~~~
メガゼノス「む・・・あの角が生えた珍妙なヘルムを被ったハンター・・・・ヴォルガトロン!ちょっと待て!!」
ヴォルガトロン「諸悪の根源を断つべし!!ぼりゃあああああああああ!!」ドウーーーーーーーーン

カーブー「あれ?撃ってきた」きょとん
アンソニー「本当の友達なら、撃ってこないと思うけど」バッ


ドワァアアアアアアアアアン!!
カーブー「うげえええええええええ」ごち~~~~ん

アンソニー「仕方ない。やるしかないか」よいしょっ

ヴォルガトロン「避けられたか」GOOOOOOO

メガゼノス「ヴォルガトロン!あれは敵じゃなっ・・うおっ

カーブー「ふぅ・・・危なかった・・」(顎を地面につけたまま安堵の表情を浮かべるドボルヘルム)
ザッ

カーブー「ウッス?」ちら(上を見上げる)
アンソニー「僕が彼らのヘイトを上げる。君はその隙に逃げて」ふぁっ(長めの銀髪をかきあげると同時に、鼻筋のよく通った彫刻のような美鼻が露わになる)
メガゼノス「む・・!?」
キラキラキラキラキラキラ・・

(メガゼノス視点。憂いな表情を浮かべる美形な人型男性の横顔から、神々しい造形美を誇る哺乳類特有の隆起物を中心に御光が差して見える)
メガゼノス「ぬほおおおおおおおおお!!!!突っ込めぇえええええええええ!!!!」ばしんばしんばしん

ヴォルガトロン「なんだ!?一体どうしたんだ!?メガゼノス


アンソニー「さ、今のうちに」スッ・・(懐から何か液体が入った小瓶を取り出す)
カーブー「しかし・・!!」
アンソニー「大丈夫」ゴクッ

カーブー「ウッス・・?」
ファオオオオオオオオオオオ!!
(アンソニーが着こなしているユクモノドウギのノースリーブから露出した、両肘から手の甲まで余すこと無く刻まれた幾何学模様と古代文字のような未知なるフォントの配列から成るタトゥーが、何かに激しく呼応するかのように発光しだす)
カーブー「ウッス!?」ファオオオオオオオオ!!
アンソニー「はぁ・・・この風貌・・・実にグルーミーだ・・」カティカティカティカティ・・(そう物憂げに呟く顔の表面が、みるみるにグロスがかったメタルネイビーな皮膚細胞に侵食されていく)
GOOOOOOOOOOOO!!
(溶岩竜をサーフボード式に乗りこなした黒鎧竜が迫り来る)
カーブー「アンソニーさん!逃げるんだ!!」
アンソニー「平気。重量で負けても、「硬さ」では負けない」カティーーーーーン

メガゼノス「一度でいいから触ってみたい!!イケてる男子の美鼻を爪で!!」ばしんばしんばしん

ヴォルガトロン「俺は近眼だからよく見えないが、ヒト科の鼻はその者の傲慢さを象徴しているという。狩人というのはいつの時代も自信家なものだ。弾き飛ばしてやろう」GOOOOOOOOOO

アンソニー「そのまるみを帯びた、溶岩竜ならではの美しいフォルムに傷をつけるのはいたたまれないが・・」ザシュッ

ダッダッダッダッ・・・ドウーーーーーーーーーーーーン!!
(迫りくる二頭のモンスター目掛け、軽い助走と共に頭から飛翔していくアンソニー)
メガゼノス「鼻!!飛んできた!!」ばしんばしんばしん

ヴォルガトロン「モンスター相手に当たり屋ビジネスは通じないってことを教示してやろう!!」GOOOOOOOOOO

アンソニー「どうかな?運動の法則によれば、強さっていうのは、大きければいいってわけでもないらしいよ」ゴオオオオオオオオ!!(ネイビーメタリックな「カッティカティ」な肌&無光沢な白目に施された「美の彫刻」が、風を切り、頭からすっ飛んでいく、)
ビュオオオオオオオオオオオオン!!
(高速の弾丸と化したアンソニーが瞬きもせずヴォルガトロン目掛けて飛んでいく)
カーブー「危ない!!」
ズガーーーーーーーーーーン!!
(頭からヴォルガトロンのおでこに突っ込んだアンソニーが頭角の一部を豪快に破壊する)
ヴォルガトロン「いぎゃあああああああああああ!!!!」(たまらず上半身を反らす)
ダシャーーーーーーーーーン

(衝突の勢いで推進力の方向が狂ったヴォルガトロンは、メガゼノスを乗せたまま山の岩壁に激しく衝突する)
ヴォルガトロン「・・・・・・・・・・・」ボロボロボロ・・(うつ伏せ某状態のまま、崩れた花崗岩の瓦礫が次々と頭やら背甲に落ちてくる。また隣ではメガゼノスが仰向けになってピヨっているのも見える)
カーブー「すげぇ・・・・アンソニーさんは一体何を・・・・」
アンソニー「撃力。物理学的に言えば、打撃や衝突の際に現れる、瞬間的な物体間の接触力さ。ぶつかった相手が悪かったね。なにせ、今の僕は大陸中の、どの鉱石よりも硬いんだから」フッ・・(「かっちんこっちん」を思わせる、「つっや艶」のネイビーメタルな肌を潤々させながら、ジョジョ立ちのような「奇妙でイケてるポーズ」をとってカッコつける「ちょっぴりミュータントな」王子様系美男子)
「あたちのモンハン日記」
~Youngblood War's~
~火山深部、旧ジャバルサマーン山腹地帯....

ぐつぐつぐつぐつぐつ・・・・
(かつて神界と呼ばれた気高い山頂部は消え去っているものの、広大な山腹(神域エリア)の周囲は、依然として大地もまた生きていることを感じさせる神秘的な紅炎を彩る溶岩流が、今日も隆々脈々と溢れ出ている)

ギョルルルルルルルル!!
(高速回転した虹色のクンチュウが迫り来る)

カイルス「うらぁああああああああ!!!!」
ガイーーーーーーーーーン

(鋼鉄の盾虫ボールを裏拳で弾き返す屈強な金獅子)
メタルフィスト「おっしょさん!もういっちょ!!」ショルルルルルルル


蘇乞兒「あいよぉ~」(相変わらず顎に長い白髭を蓄えている老怪鳥)
バギョオオオオオオオオオン

(そのヨボヨボな見た目とは裏腹に、飛んできた盾虫ボールを往年のウェイン・ルーニー並の力強く華麗なジャンピングボレーで蹴り返す老怪鳥)
メタルフィスト「火力UPだぁあああああああああ!!!!」ンボオオオオオオオ

カイルス「当たらなきゃ意味がねぇ」バリリリリリリリ

ガチーーーーーーーーーン

(衝突型加速器と化した両拳を叩き合わせ、その衝突作用により生まれたワームホールバリアに包まれる金獅子カイルス)
メタルフィスト「きったねぇぞ!!」ンボオオオオオオオ

ショウーーーーーーーーーーーン!!
(ワームホールバリアの消滅と共にその場を転移するカイルス。虚しくも空を切っていく盾虫ボール)

メタルフィスト「おっしょさん!!いったぞ!!」ガチャガチャガチャ

蘇乞兒「どれどれ」
カイルス「おらぁああああああああ!!!!」バオオオオオオオオン

蘇乞兒「あ、それ」ひょい

ドガアアアアアアアアアン!!
(軽々しいバックステップで金獅子の渾身の一打を交わす老怪鳥)
蘇乞兒「ありゃ~。こりゃ~当たったら部位破壊どころじゃないのぉ~」(のんき言ってる)
カイルス「ウガアアアアアアアアアアア!!!!」バリリリリリリリリ

蘇乞兒「おお、こわい」(そうでもない顔してる)
ひょん!!
(上半身を大きく後方に反らせ、電撃の高速フックを難なく交わす老怪鳥)
蘇乞兒「しまった。ヘルニアじゃった」ごきり

カイルス「ぬわあああああああああああ!!!!」ガッ

蘇乞兒「なんのこれしき、クックの名が廃る」(腰を反らせたまま喋ってる)
ベチーーーーーーーーーーーン!!
(体を空中反転させ、その勢いで長い尻尾をカイルスの顔面に当てる老怪鳥)
カイルス「ンンンンンン・・・・ガアアアアアアアアアア!!!!」ドシューーーーーン!!(更に電力をブーストアップさせる)
メタルフィスト「まじか、あいつ。大陸を叩き割るつもりかよ」
ガシーーーーーーーーーーーン!!
(再び拳を叩き合わせ、ワームホールバリアと共に転移して消えるカイルス)
蘇乞兒「何処へ行こうとも同じだ」スッ・・(静かに冥する)
しょしょしょしょしょしょ・・・
(意識を集中させた老怪鳥の「やや萎れた」耳が、レーダーのように微妙な角度をつけながら周囲の音を検知している)
パショオオオオオオオ・・・・・(老怪鳥の背後に小さな青白い電気火花が生まれる)
蘇乞兒「そこじゃ!はいやぁああああああああああ!!!!!」
ズギューーーーーーーーーーーン

(老怪鳥の放ったグングニルのようなホーミング性能を見せたヘビーかつシャープなキックが、転移してきたカイルスの土手っ腹に見事なカウンターアタックを浴びせる)
カイルス「ぼええええええええええええええ」(「虹色の嘔吐」を吹き出しながら後方へ大きく吹っ飛ぶ金獅子)
パキャーーーーーーーン・・・・・・・
(倒れると同時に、全身を覆う電力が弾け、元の黒毛に戻るカイルス)
メタルフィスト「これでおっしょさんの50勝目と・・」カリカリ・・(何やら岩のボードに爪で記している)
カイルス「何がいけなかった・・?」(仰向けのまま、白目を剥きながら問いかける)
蘇乞兒「その殺伐とした狂熱が、お前の居場所を知らせておるのじゃ。私怨を消し去り、怒りを制御せよ」
カイルス「前によ、火の国の戦士に、今の台詞と同じアンガーマネジメントを偉そうに語っていた自分を殺してやりてぇよ・・」ねりょ~ん・・(白目を剥きながら、よだれ&汚物が口もとを伝っていく)
蘇乞兒「怒りだけを力の源にするからいけないのじゃ。森羅万象、栄枯盛衰の世界にはあらゆるエネルギーが散らばっておる。それらを感じ取り、己の技と化すのじゃ」ゴキゴキっ(腰をひねる老怪鳥)
カイルス「・・・・龍使徒・・・。俺がはっ倒す仇は、そんな風に呼ばれていた」
蘇乞兒「龍の力を自在に操り、大陸を彷徨う龍霊をもエネルギーに変換してしまう、選ばれし狩人・・・・相手が悪いな。あきらめよ」ゴキゴキっ
カイルス「冗談じゃねぇ。俺の兄貴はそいつと、その仲間によって殺されたんだ。奴らに勝つためには、どうしても強くならなきゃいけねぇんだ」
UBU「あなたの気が収まらなければ、いつでもいいわ・・。あたち達を好きにしなさい。裁可を下すのはあなたよ、カイルス」
カイルス「人の子風情が偉そうに・・・・ちきしょー・・・」
蘇乞兒「怒りのエネルギーが、兄と過ごした日々の思い出を越えてはならん。それはお前の兄が一番望んでおらんことだ」
カイルス「・・・・・・・・・兄貴・・・・・・」つぅ・・・(優しさを有した赤い瞳から涙が零れ落ちる)
??「師匠(シーフォー)~~~~~~~」
蘇乞兒「む・・・この如何にも蒼火竜の中学生っぽい声の持ち主は・・・」ちら

スサノオ「お~~~~~~い!」ズドンズドンズドン

蘇乞兒「メガゼノスの子も一緒か・・どうしたんじゃろうて・・」はて
カイルス「じゃ、俺は行くぜ」グッ(背を向けたまま立ち上がり、顔をぶっとい腕で拭う)
びょーーーーーん


(火山の岩岩をひとっ飛びしながらエリアアウトしていく屈強な金獅子)
蘇乞兒「ふむ・・・・・」(それをどこか心配そうに見つめる老怪鳥)
ドスンドスンドスンドスン

(慌てて走ってくる二頭の中二系ワイバーン)
スサノオ「やっぱりここでしたか!師匠!」はぁはぁ・・

バサ雄「こんにちわ、師匠」はぁはぁ・・
蘇乞兒「どうしたんじゃ、そんなに慌ててからに」
スサノオ「実は俺達が通っている学園で盗難事件が発生したんす」
バサ雄「それでその犯人と思われる、マグマ三中のガミザミを探しているんですよ」
蘇乞兒「マグマ三中・・・廃校になったというエリアに居座る子供達か・・。わしゃ見とらんぞ」
スサノオ「メタルフィストは?」ちら(腹部を見せながら岩を背もたれに寛いでいるクンチュウを見る)
メタルフィスト「知らね。ヴォルガトロンのおっさんに聞いた方が早くね?」さわさわさわ(無数に生えてる触手をさわさわと動かしている)
バサ雄「それがいつもの溶岩湖にいなかったんだよ」捕食しにいったのかな・・
スサノオ「それで師匠なら何か知っているんじゃないかと思ったんすけど・・・了解っす!自分らで探しますよ!」じゃっ
蘇乞兒「待たれよ、スサノオ」ひょん!!ぐっ

バサ雄「なんですか?」ううううう・・(スサノオは苦しくて声が出ない様子)
蘇乞兒「よいか、スサノオ。お前もまた、その肉体と感情が齎す激しい烈火の憤激に自我を忘れてしまう傾向にある」
スサノオ「うっす・・・」ぎゅりぎゅりぎゅり

蘇乞兒「相手を打ちのめすのは簡単じゃ。問題は倒した相手をお前がどう受け止め、受け入れるかじゃ。よいな」しょるるるるる

スサノオ「ゴホッゴホッ・・よく肝に銘じておくっす。でわ」へこり(両翼爪を御意の姿勢みたく合わせながら礼をかます。隣のバサ雄もなんとなく真似る)
ドスンドスンドスンドスン!!
(再び豪快に猪突猛進をかましながらエリアアウトしていく二頭の中二系ワイバーン)
蘇乞兒「なんとも盛んなことじゃが・・」ちら
メタルフィスト「分かってるよ。心配なんだろ?おし。ちょっくら偵察しに行ってくるぜ」めきょめきょめきょめきょ・・(団子状態にトランスフォームする)
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・
(そのまま転がりながらエリアアウトしていく玉虫色の盾虫)
蘇乞兒「うむ・・・何事も無ければ良いが・・・・」クッ・・
ぐつぐつぐつぐつぐつ・・・
(煮えたぎる溶岩流の音だけが残響する神域エリアの中央で、盛者必衰の理を心得た老怪鳥がただひたすらに灰殻な空を見上げている)
To Be Continued...



次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
8/6(日)0時更新 もう何も浮かばない

をお送りいたします♪夏休みな子も、夏休みじゃない子も、みぃ~んな手を繋いで一斉にでんぐり返ししながら読も見ようよ

ころりんとな
